感想一覧
▽感想を書く>「チートがなくなったほうが、あの子には良いと思ってるんです。あのままチートに頼り続けたら、一生自分の足で立てないまま終わりますから」
>「それを決めるのは、あなたではありません」
まさしく、欺罔である。転生;英訳ではNext lifeであるから次の人生の案内人を装って路頭に迷わせることを意図的にやって、処分としては始末書だけ済んで直接の賠償もなく放置なのだから、現実でもよくあるお役所仕事だこと。塩漬け。被欺罔者側の怒りは当然だ。
そして、おそらくはこれまでのチート枠の失敗を目にし続けて、凡人枠の成功に感化された結果、己の職分を超えて差し出がましいことをやって転生者の人生を歪めたことに良心の呵責を抱いているのがなお質が悪い。処分が軽すぎるのも良かれと思って結果として欺罔を働いた欺罔者本人にとっても苦痛か。
ただ、転生者と異世界のマッチング自体はうまくいっていて、しっかりと役目を果たしたわけなのだから、多少のクレームはあっても斡旋業者としては仕事はこなした扱いになるか。
だから、ろくでもない職場から離れることもできない生き地獄の中で感覚が麻痺しているのだろうな。何をやらせても雑な仕事ぶりと無頓着さがそれを物語る。
引導を渡されて考えに浸る時間が本当は必要なんだろうな。知らんがな、そんな事情。実際に誰かを苦しめたんだから。だったら、早くやめちまえ、そんなところ。辛気臭い。
その意味ではこの元勇者は真っ当に優秀ではあったな。期待された役割をこなしたのだから、理想的な転生者だったと言っていい;チートに使われているのではなく、チートも使って己の人生を豊かにしていたのだから。その種はちゃんと蒔かれていたのだ。
“チートに使われている”というのは、その人を評価する時にチート以外に美点や能力が見つからない状態を指す。チートが凄かった以外に語られるものがないなら、まさに転生者はチートの乗り物でしかない。
そもそも、チートは本来ならば異世界に先立つものを何も持たない転生者の使命を助けるための道具の一つに過ぎなかったのだから、自己評価でチートが全てだと思い込ませるのは立派な欺罔行為ではないか。
更に本質的な問題はまさしく勇者として真面目一辺倒だったし、転生した直後から魔王討伐の任に邁進していたのだから、そりゃあ その世界で一人の人間として生きるための学びの時間や人生経験なんてなかったはず。
その使命から解放された後は魔王討伐のためだけに喚び出された存在としては魔王討伐後の世界もまた新たな異世界ということで一人投げ出された;実質的にチートなしの異世界転生の強制である。
救った世界が元々どんな状態が正常なのかを実感として知らないのだから、己の全てだと錯覚させられていた最強のチート能力がなくなったら未知の異世界として途端に怖くなるのは当然ではないか。
せめて、型月のFateシリーズの英霊の座のように その世界に召喚されてアルバイト生活ができるぐらいの最低限の知識教養の付与は標準装備して欲しいものだよな。役所に引っ越し手続きをしたらもらえる ごみ出しガイドやハザードマップ、観光案内とかまとめた書類パッケージみたいなプレイマニュアルやガイドブックぐらい寄越せ。
>「それを決めるのは、あなたではありません」
まさしく、欺罔である。転生;英訳ではNext lifeであるから次の人生の案内人を装って路頭に迷わせることを意図的にやって、処分としては始末書だけ済んで直接の賠償もなく放置なのだから、現実でもよくあるお役所仕事だこと。塩漬け。被欺罔者側の怒りは当然だ。
そして、おそらくはこれまでのチート枠の失敗を目にし続けて、凡人枠の成功に感化された結果、己の職分を超えて差し出がましいことをやって転生者の人生を歪めたことに良心の呵責を抱いているのがなお質が悪い。処分が軽すぎるのも良かれと思って結果として欺罔を働いた欺罔者本人にとっても苦痛か。
ただ、転生者と異世界のマッチング自体はうまくいっていて、しっかりと役目を果たしたわけなのだから、多少のクレームはあっても斡旋業者としては仕事はこなした扱いになるか。
だから、ろくでもない職場から離れることもできない生き地獄の中で感覚が麻痺しているのだろうな。何をやらせても雑な仕事ぶりと無頓着さがそれを物語る。
引導を渡されて考えに浸る時間が本当は必要なんだろうな。知らんがな、そんな事情。実際に誰かを苦しめたんだから。だったら、早くやめちまえ、そんなところ。辛気臭い。
その意味ではこの元勇者は真っ当に優秀ではあったな。期待された役割をこなしたのだから、理想的な転生者だったと言っていい;チートに使われているのではなく、チートも使って己の人生を豊かにしていたのだから。その種はちゃんと蒔かれていたのだ。
“チートに使われている”というのは、その人を評価する時にチート以外に美点や能力が見つからない状態を指す。チートが凄かった以外に語られるものがないなら、まさに転生者はチートの乗り物でしかない。
そもそも、チートは本来ならば異世界に先立つものを何も持たない転生者の使命を助けるための道具の一つに過ぎなかったのだから、自己評価でチートが全てだと思い込ませるのは立派な欺罔行為ではないか。
更に本質的な問題はまさしく勇者として真面目一辺倒だったし、転生した直後から魔王討伐の任に邁進していたのだから、そりゃあ その世界で一人の人間として生きるための学びの時間や人生経験なんてなかったはず。
その使命から解放された後は魔王討伐のためだけに喚び出された存在としては魔王討伐後の世界もまた新たな異世界ということで一人投げ出された;実質的にチートなしの異世界転生の強制である。
救った世界が元々どんな状態が正常なのかを実感として知らないのだから、己の全てだと錯覚させられていた最強のチート能力がなくなったら未知の異世界として途端に怖くなるのは当然ではないか。
せめて、型月のFateシリーズの英霊の座のように その世界に召喚されてアルバイト生活ができるぐらいの最低限の知識教養の付与は標準装備して欲しいものだよな。役所に引っ越し手続きをしたらもらえる ごみ出しガイドやハザードマップ、観光案内とかまとめた書類パッケージみたいなプレイマニュアルやガイドブックぐらい寄越せ。
LN58さん、長文の感想、ありがとうございます。
ツクヨを「欺罔者」と断じる切り込みに、思わず笑いました。転生管理局が「次の人生」と銘打ちながら説明義務を果たさないのは、まさに欺罔——しかも処分は始末書で済む塩漬け案件。ツクヨには「良かれと思って結果として人を苦しめた者の苦しさ」を意図的に負わせたので、「なお質が悪い」と読み取っていただけたのは有り難い限りです。
とりわけ鋭いと感じたのは、「チートに使われる」と「チートも使って己の人生を豊かにする」を峻別された箇所です。作中でキャリアコンサルが伝えたかった核心そのもので——ガルディスに「自分の頭で学んでいた」と語らせた台詞の設計と、そのまま重なります。「その人を評価する時にチート以外に美点が見つからない状態」という定義、今後の作品でそのまま使わせてほしいくらいの射抜き方でした。
「勇者としては真面目一辺倒で、一人の人間として生きるための学びの時間がなかった」というご指摘も、あとがきで書いた「強みは本人からは一番見えにくい」の裏返しとして、正面から受け止めております。
Fate英霊の座との比較も楽しく拝読しました。「プレイマニュアルの不備」は、凡人枠シリーズで繰り返し描き続けるテーマになりそうです。
引き続き、お付き合いいただけますと幸いです。
ツクヨを「欺罔者」と断じる切り込みに、思わず笑いました。転生管理局が「次の人生」と銘打ちながら説明義務を果たさないのは、まさに欺罔——しかも処分は始末書で済む塩漬け案件。ツクヨには「良かれと思って結果として人を苦しめた者の苦しさ」を意図的に負わせたので、「なお質が悪い」と読み取っていただけたのは有り難い限りです。
とりわけ鋭いと感じたのは、「チートに使われる」と「チートも使って己の人生を豊かにする」を峻別された箇所です。作中でキャリアコンサルが伝えたかった核心そのもので——ガルディスに「自分の頭で学んでいた」と語らせた台詞の設計と、そのまま重なります。「その人を評価する時にチート以外に美点が見つからない状態」という定義、今後の作品でそのまま使わせてほしいくらいの射抜き方でした。
「勇者としては真面目一辺倒で、一人の人間として生きるための学びの時間がなかった」というご指摘も、あとがきで書いた「強みは本人からは一番見えにくい」の裏返しとして、正面から受け止めております。
Fate英霊の座との比較も楽しく拝読しました。「プレイマニュアルの不備」は、凡人枠シリーズで繰り返し描き続けるテーマになりそうです。
引き続き、お付き合いいただけますと幸いです。
- える・あーる
- 2026年 04月19日 06時41分
ツクヨさんツクヨさん、貴方もカウンセリング……まではいかなくても、愚痴を聞いて貰った方が良いんじゃ。予算の使い方とか、思うところあるんじゃないですか?商売相手にお疲れの顔が出ちゃうのはアカン兆候、何ごとも早期対処は大事ですよ〜。厚生福利としてゴネましょう。
当然タダでカウンセリングはよくないので、追加で病気になりにくいとか報酬としてステータス上げるなら予算に響かないのでは。
当然タダでカウンセリングはよくないので、追加で病気になりにくいとか報酬としてステータス上げるなら予算に響かないのでは。
ねんねこさん、ありがとうございます。
——ツクヨさん、ご指名ですよ。
ツクヨさんは「凡人枠シリーズ」を通じて何度も窓口に現れる方なのですが、登場するたびに目の下のクマが深くなっている気がしてなりません。今回のお話でも、夢の最後で「ただの、疲れた神様の顔」を見せてしまいますし、「案件完了でチート回収」という契約書の穴も、本人が「こっちの手続きミスです。始末書は出しました」と認めている始末。——厚生福利、本当に申請したほうがいいと思います。
「病気になりにくさ」を報酬として渡す、というアイディアには膝を打ちました。備品枠でメスや聴診器を融通できる方なので、「自分向けの健康ステータス」くらいは帳簿上こっそり通せそうです(ただし上層部のセンスで「星柄のお守り」に変換される危険は残ります)。
どこかのエピソードで、ツクヨさん本人のキャリア・カウンセリング回を書いてみたくなりました。——おそらく、凡人枠の誰かが真顔で「この人の適性、窓口業務じゃないですよね」と切り出すところから始まる気がします。
素敵な視点をお寄せくださり、ありがとうございました。
——ツクヨさん、ご指名ですよ。
ツクヨさんは「凡人枠シリーズ」を通じて何度も窓口に現れる方なのですが、登場するたびに目の下のクマが深くなっている気がしてなりません。今回のお話でも、夢の最後で「ただの、疲れた神様の顔」を見せてしまいますし、「案件完了でチート回収」という契約書の穴も、本人が「こっちの手続きミスです。始末書は出しました」と認めている始末。——厚生福利、本当に申請したほうがいいと思います。
「病気になりにくさ」を報酬として渡す、というアイディアには膝を打ちました。備品枠でメスや聴診器を融通できる方なので、「自分向けの健康ステータス」くらいは帳簿上こっそり通せそうです(ただし上層部のセンスで「星柄のお守り」に変換される危険は残ります)。
どこかのエピソードで、ツクヨさん本人のキャリア・カウンセリング回を書いてみたくなりました。——おそらく、凡人枠の誰かが真顔で「この人の適性、窓口業務じゃないですよね」と切り出すところから始まる気がします。
素敵な視点をお寄せくださり、ありがとうございました。
- える・あーる
- 2026年 04月17日 19時14分
この凡人枠さんには、高い防御力だけはチートとしてつけてあげたいな。世の中には、コンサルの人へ逆ギレする人種が存在するから。
そして異世界というのは非常に命が軽いから。
つまり、お前が余計な事をしたと
剣を、血を持ってエンドにする人種に巡り合いかねないから
そして異世界というのは非常に命が軽いから。
つまり、お前が余計な事をしたと
剣を、血を持ってエンドにする人種に巡り合いかねないから
みかんさん、ありがとうございます。
——ご指摘、本当に鋭いです。キャリアコンサルの現場は、実は「逆ギレ」と隣り合わせの仕事で、前世の設定でもそこは意識して書いていました。「あなたの強みはこれです」と告げた結果、「そんなもの強みじゃない」「俺を馬鹿にしているのか」と机を蹴られる——前世の面談室でもよくある話です。剣が出てこないだけで、異世界と構造はそう変わりません。
ご提案の「防御力だけはチート支給」、ツクヨさんに要望書を出したいところです。ただ、あの方は備品枠でも「MAGICの刺繍入りチープな杖」くらいしか用意できなさそうなので、実装は難しいかもしれません。——現状、主人公が身につけている防御手段は、「正面ではなく斜め横に座る」「相手の言葉をおうむ返しで受け止める」「詰めずに問い返す」という面談技術だけです。剣には勝てませんが、剣を抜かせないための技術ではあります。
とはいえ、「余計なことをした」と逆恨みされる展開は、凡人枠シリーズのどこかで一度はきちんと書かないといけないテーマだと思っています。チートなしの主人公が、物理的な暴力の前でどう振る舞うか。——次作以降の課題として、大切に受け取らせていただきます。
ありがとうございました。
——ご指摘、本当に鋭いです。キャリアコンサルの現場は、実は「逆ギレ」と隣り合わせの仕事で、前世の設定でもそこは意識して書いていました。「あなたの強みはこれです」と告げた結果、「そんなもの強みじゃない」「俺を馬鹿にしているのか」と机を蹴られる——前世の面談室でもよくある話です。剣が出てこないだけで、異世界と構造はそう変わりません。
ご提案の「防御力だけはチート支給」、ツクヨさんに要望書を出したいところです。ただ、あの方は備品枠でも「MAGICの刺繍入りチープな杖」くらいしか用意できなさそうなので、実装は難しいかもしれません。——現状、主人公が身につけている防御手段は、「正面ではなく斜め横に座る」「相手の言葉をおうむ返しで受け止める」「詰めずに問い返す」という面談技術だけです。剣には勝てませんが、剣を抜かせないための技術ではあります。
とはいえ、「余計なことをした」と逆恨みされる展開は、凡人枠シリーズのどこかで一度はきちんと書かないといけないテーマだと思っています。チートなしの主人公が、物理的な暴力の前でどう振る舞うか。——次作以降の課題として、大切に受け取らせていただきます。
ありがとうございました。
- える・あーる
- 2026年 04月17日 19時13分
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