感想一覧
▽感想を書く感想絞り込み
Xの企画から来ました。
歓楽街を深海に喩える冒頭から文章の雰囲気づくりが巧みで、世紀末の空気感も相まって大人の物語の予感がしました。幼馴染の「白雪の騎士」との再会が、王子様に救われるお姫様の構図をひっくり返して鈴が女王様として主導権を握る展開が痛快です。「キスならヒールにしなさい」の一言の格好良さと、兄と妹のようだった関係性の反転が効いています。問診票がほぼ空欄という雪雉の内面の謎も引きになっていて、二人の関係がどう変わっていくのか続きが気になります。
歓楽街を深海に喩える冒頭から文章の雰囲気づくりが巧みで、世紀末の空気感も相まって大人の物語の予感がしました。幼馴染の「白雪の騎士」との再会が、王子様に救われるお姫様の構図をひっくり返して鈴が女王様として主導権を握る展開が痛快です。「キスならヒールにしなさい」の一言の格好良さと、兄と妹のようだった関係性の反転が効いています。問診票がほぼ空欄という雪雉の内面の謎も引きになっていて、二人の関係がどう変わっていくのか続きが気になります。
エピソード1
感想ありがとうございます!
本作は人魚姫も下敷きにしてるので歓楽街を深海に例えまして、平成をノスタルジー仕立てになってます。
そうそう…王道だと王子様に救われるお姫様の図になるところなのですが、SM題材ということで女王様と奴隷になる展開になりました。
「加虐と被虐は絶対的なものでなく、ふとした時に反転する」というのが持論なもので。
しかしでっかい美人お兄さんが華奢な女の子に跪くのが癖の人には刺さるかなと!
鈴に格好良いと言ってもらえて嬉しいです( ˶'ᵕ'˶)
読んでいただきありがとうございました!
本作は人魚姫も下敷きにしてるので歓楽街を深海に例えまして、平成をノスタルジー仕立てになってます。
そうそう…王道だと王子様に救われるお姫様の図になるところなのですが、SM題材ということで女王様と奴隷になる展開になりました。
「加虐と被虐は絶対的なものでなく、ふとした時に反転する」というのが持論なもので。
しかしでっかい美人お兄さんが華奢な女の子に跪くのが癖の人には刺さるかなと!
鈴に格好良いと言ってもらえて嬉しいです( ˶'ᵕ'˶)
読んでいただきありがとうございました!
- タケミヤタツミ
- 2026年 07月16日 21時37分
夜職経験者として、共感もありつつ楽しく拝読いたしました。
鈴が単純な「堕ちた女」として描かれていないのが特に印象的でした。
彼女は被害者です。
義母が鈴名義で闇金融から借金し、父は娘を信じず、むしろ厄介払いのように売り払う。
鈴はほとんど身一つで歓楽街へ流されます。
しかし、鈴はそこで壊れきらない。
初めて押し込まれた寝室で、彼女は相手の孤独を読み取り、媚びるのではなく「聖母」のように包み込むことで危機を逃れる。
この場面は、鈴の強さと危うさを同時に示していて、同時に鈴の魅力を表しています。
彼女は暴力で勝つのではありません。
相手の欲望、弱さ、孤独、羞恥、承認欲求を読む。
それが彼女の武器です。
つまり、女王様という職業が、鈴にとって単なる性的記号ではなく、生き残るために獲得した仮面であり技術であり鎧になっています。
とても魅力のあるキャラクターです。
一方で、雪雉は、かなり良い相手役です。
彼の強さは鈴にとっては時に重い。
彼は昔から「鈴は自分が守るもの」と思い込み、鈴本人の意思を後回しにしがちだった。
ここが重要です。
雪雉は決して悪人ではありません。
むしろ一途で、誠実で、鈴のことを本気で探していた。
手紙が途絶え、実家から嘘を聞かされ、それでも調べて彼女の居場所に辿り着いた。
でも、彼の愛は強すぎる。
「事情や借金は全部何とかする」「妻になればいい」と、雪雉は真っ直ぐに告白します。
しかし鈴はそれを受け入れない。
理由は、風俗嬢になった自分が日下部家の跡取りにふさわしくないからだけではありません。
彼がまた、鈴の意思を飛ばして「自分が守る」「自分が決める」という形で突っ走っているからです。
この拒絶が非常に良いです。
鈴は雪雉を嫌っているわけではない。
むしろ親愛もあり、彼の苦しむ顔を「可愛い」と思ってしまう瞬間すらある。
だからこそ、ロマンスとして非常に魅力的です。
また、さらにこの作品の魅力を挙げるなら、時代設定がかなり効いている点です。
2000年代初頭の平成、歓楽街、フリースの流行、ジャズバー、個人サイト的なホームページ、ネットに顔を載せることへの警戒感など、細かいディテールが入っています。
ホロルニスのホームページが黒地に赤文字で目に痛い、という描写など、時代の手触りがあります。
これが作品の雰囲気をかなり支えています。
現代のSNS社会ではなく、携帯やネットの距離感がまだ今と違う時代だからこそ、手紙が途絶えたこと、雪雉が鈴を探し出すまで時間がかかったこと、歓楽街の情報が閉じていることに説得力が出ています。
平成リバイバルや平成レトロとはまた違うかもしれませんが、この時代だからこその良さってありますよね。
その"エモさ"が世界観に深みを増しています。
雪雉の救済はまだ未熟です。
彼は「自分が連れ出す」「借金を何とかする」「妻にする」という形で鈴を救おうとする。
鈴が欲しいものは、たぶんそれだけではない。
鈴が欲しいのは、
自分の今を否定されないこと
過去の令嬢だった鈴だけを愛されないこと
自分の意思を待ってもらえること
強がりの奥の本音を、勝手に暴かず、それでも見捨てないこと
です。
だからこの物語は、雪雉が鈴を救う話ではなく、
雪雉が“救い方”を学ぶ話になっている。
あまりに魅力的な展開です。
まだまだ序盤ということで、今後の展開が楽しみになる作品でした。
素晴らしい作品をありがとうございました。
鈴が単純な「堕ちた女」として描かれていないのが特に印象的でした。
彼女は被害者です。
義母が鈴名義で闇金融から借金し、父は娘を信じず、むしろ厄介払いのように売り払う。
鈴はほとんど身一つで歓楽街へ流されます。
しかし、鈴はそこで壊れきらない。
初めて押し込まれた寝室で、彼女は相手の孤独を読み取り、媚びるのではなく「聖母」のように包み込むことで危機を逃れる。
この場面は、鈴の強さと危うさを同時に示していて、同時に鈴の魅力を表しています。
彼女は暴力で勝つのではありません。
相手の欲望、弱さ、孤独、羞恥、承認欲求を読む。
それが彼女の武器です。
つまり、女王様という職業が、鈴にとって単なる性的記号ではなく、生き残るために獲得した仮面であり技術であり鎧になっています。
とても魅力のあるキャラクターです。
一方で、雪雉は、かなり良い相手役です。
彼の強さは鈴にとっては時に重い。
彼は昔から「鈴は自分が守るもの」と思い込み、鈴本人の意思を後回しにしがちだった。
ここが重要です。
雪雉は決して悪人ではありません。
むしろ一途で、誠実で、鈴のことを本気で探していた。
手紙が途絶え、実家から嘘を聞かされ、それでも調べて彼女の居場所に辿り着いた。
でも、彼の愛は強すぎる。
「事情や借金は全部何とかする」「妻になればいい」と、雪雉は真っ直ぐに告白します。
しかし鈴はそれを受け入れない。
理由は、風俗嬢になった自分が日下部家の跡取りにふさわしくないからだけではありません。
彼がまた、鈴の意思を飛ばして「自分が守る」「自分が決める」という形で突っ走っているからです。
この拒絶が非常に良いです。
鈴は雪雉を嫌っているわけではない。
むしろ親愛もあり、彼の苦しむ顔を「可愛い」と思ってしまう瞬間すらある。
だからこそ、ロマンスとして非常に魅力的です。
また、さらにこの作品の魅力を挙げるなら、時代設定がかなり効いている点です。
2000年代初頭の平成、歓楽街、フリースの流行、ジャズバー、個人サイト的なホームページ、ネットに顔を載せることへの警戒感など、細かいディテールが入っています。
ホロルニスのホームページが黒地に赤文字で目に痛い、という描写など、時代の手触りがあります。
これが作品の雰囲気をかなり支えています。
現代のSNS社会ではなく、携帯やネットの距離感がまだ今と違う時代だからこそ、手紙が途絶えたこと、雪雉が鈴を探し出すまで時間がかかったこと、歓楽街の情報が閉じていることに説得力が出ています。
平成リバイバルや平成レトロとはまた違うかもしれませんが、この時代だからこその良さってありますよね。
その"エモさ"が世界観に深みを増しています。
雪雉の救済はまだ未熟です。
彼は「自分が連れ出す」「借金を何とかする」「妻にする」という形で鈴を救おうとする。
鈴が欲しいものは、たぶんそれだけではない。
鈴が欲しいのは、
自分の今を否定されないこと
過去の令嬢だった鈴だけを愛されないこと
自分の意思を待ってもらえること
強がりの奥の本音を、勝手に暴かず、それでも見捨てないこと
です。
だからこの物語は、雪雉が鈴を救う話ではなく、
雪雉が“救い方”を学ぶ話になっている。
あまりに魅力的な展開です。
まだまだ序盤ということで、今後の展開が楽しみになる作品でした。
素晴らしい作品をありがとうございました。
エピソード8
感想ありがとうございます!
今作を書くに当たって色々と本は読みましたが文字でしか知らない世界なので、経験者の方に読んでもらうのはおっかなびっくりです…楽しんでいただけたなら良かった!
8話まででここまでしっかり読み込んでいただき、そこに気付いてもらえるとは作者冥利に尽きます…
「歓楽街に身売りされる不遇令嬢」というのは危機一髪のところをヒーローに救われるテンプレではありますが、鈴は自分で何とかして歓楽街に適応する逞しいヒロインです。
強くて可愛いヒロインに描いてあげたいと思っていたので、魅力的と言ってもらえて大変嬉しいです!
雪雉も2000年代初頭の当時ならカッコイイとされた平成の攻め様ですが、ここでヒロインが身を委ねないのはアンチテーゼ的な感じになるかなと。
当時ならやはり「おもしれー女」として平成の攻め様がヒロインにちょっかい出す流れになる訳ですが、今作はSM題材なのでヒロインに攻められる流れに行きます。
どんな愛を抱くかは本人の勝手だけど、相手に伝えるなら「あなたのことが好きだから、あなたも私を好きになるべき」では駄目なんですよね…
雪雉は自分の手元に鈴が来れば問題全部解決になると思ってたけど、寄り添いが足りないのでこれから学んでいくことになります。
2000年代初頭の空気感が出てたなら良かったです!
情報が閉じてたり連絡手段が限られているからこその不自由は、それはそれで物語が生まれやすいのではないかなと。
ノスタルジーと絡めて、物語の良い出汁になってたら幸い。
それではご丁寧な感想ありがとうございました。
またご都合宜しい時にでも読みに来てもらえたら幸いです!
今作を書くに当たって色々と本は読みましたが文字でしか知らない世界なので、経験者の方に読んでもらうのはおっかなびっくりです…楽しんでいただけたなら良かった!
8話まででここまでしっかり読み込んでいただき、そこに気付いてもらえるとは作者冥利に尽きます…
「歓楽街に身売りされる不遇令嬢」というのは危機一髪のところをヒーローに救われるテンプレではありますが、鈴は自分で何とかして歓楽街に適応する逞しいヒロインです。
強くて可愛いヒロインに描いてあげたいと思っていたので、魅力的と言ってもらえて大変嬉しいです!
雪雉も2000年代初頭の当時ならカッコイイとされた平成の攻め様ですが、ここでヒロインが身を委ねないのはアンチテーゼ的な感じになるかなと。
当時ならやはり「おもしれー女」として平成の攻め様がヒロインにちょっかい出す流れになる訳ですが、今作はSM題材なのでヒロインに攻められる流れに行きます。
どんな愛を抱くかは本人の勝手だけど、相手に伝えるなら「あなたのことが好きだから、あなたも私を好きになるべき」では駄目なんですよね…
雪雉は自分の手元に鈴が来れば問題全部解決になると思ってたけど、寄り添いが足りないのでこれから学んでいくことになります。
2000年代初頭の空気感が出てたなら良かったです!
情報が閉じてたり連絡手段が限られているからこその不自由は、それはそれで物語が生まれやすいのではないかなと。
ノスタルジーと絡めて、物語の良い出汁になってたら幸い。
それではご丁寧な感想ありがとうございました。
またご都合宜しい時にでも読みに来てもらえたら幸いです!
- タケミヤタツミ
- 2026年 07月03日 19時32分
感想を書く場合はログインしてください。