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まだ若い作品だと思いますが、かなり完成度の高い作品だと感じました。
「透明になった少女」ではなく、「世界から消されている少女」という設定がとても良く、名前を書いても消える、録音しても無音になる、写真にも写らないという現象に強い引きがありました。

特に上手いと思ったのは、前書きと後書きの使い方です。
普通の作者コメントではなく、研究記録・観察記録・報告書のような形になっていて、本文の外側まで作品世界の一部として機能していました。読者だけが少しずつ真相に近づいていく構成になっていて、ここはかなり巧いと思いました。

本文では光彩が遠子を見つけようとする物語として進み、前書き・後書きでは「透明少女計画」そのものの冷たい記録が挟まる。この二重構造によって、単なる透明人間ものではなく、「存在とは何か」「名前を呼ぶとは何か」「誰かに覚えられるとは何か」を描く作品になっていたと思います。

個人的には、前書き・後書きの使い方に関しては、商業作品でも通用しそうなくらい上手かったです。
強いて言えば、最後の展開が少し駆け足に感じたので、終盤の余韻や解決までの段階がもう少しあると、さらに深く刺さる作品になると思いました。

それでも、設定、構成、文章の雰囲気がかなり良く、傑作になり得る作品だと感じました。
ご感想ありがとうございます!

テーマや本文前後の構成まで丁寧に読み取っていただけてとても嬉しいです。
終盤についてのご指摘も今後に活かしたいと思います。

最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。
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