感想一覧

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 時司 龍さん、こんにちは。
「誰も答えを知らない ~ステップ・バイ」拝読致しました。


 シリーズ主人公、結流。
 ドラマ撮影後、ダッシュで食事会へ。
 薔薇会へのお誘い。(薔子さんは、結局、直接お誘いしたんですね)
 あ、あの女優さんから!
 これは人脈作りのチャンスなのです。
 本人主催ではない。誰かのお誘いを受けた薔子さんが来ると分かると、自然に人が集まる。
 すごく大事な集まり。なのに、遅刻だなんて…
 マネージャーさん。なにそれ、それならそれで、早く言いなさいよ。
 タクシー呼んであげるから。
 は、はい!

 何とか、現着。うわぁ、完全に遅刻だぁ。
 でも、本当にここなの?
 いや、確かに営業していそう。
 アヤシイ。とてもアヤシイ。母の言葉がヨミガエル。
 いや、薔子さんに限って、そんな事はない。無いはず。
 二階に上がっていくと、黒服の男が。
「あ、あの…」
 これ、本当に大丈夫なの?
 招待状とか持ってないし、本人確認で、何とか通して貰えるのかしら…
「どうぞ」
 あ、まさかの顔パス?
 いいの?
 ありがとうございます!

 中は、別世界。
 意外に広い。とても上品。上にも行けそう。オシャレすぎる。
 うん、私、場違いよね。
 うわぁ、あの人も、この人もいる。
 芸能界、ですね。
 いや、先に薔子さんにご挨拶を…
「あら」
 有名女優さんに声を掛けられてしまった。
 スカーフ、ですか。んと、その、あの…
 服装のレベルが、違い過ぎるんですけど。
 えっと、薔薇会なので、薔薇の絵柄が必要かな、と思って。
 うん、場違いだ、やらかした、恥ずかしい…
「いいと思うわよ」
 薔薇の女王様、登場です。
 まさに女王。女王の風格。
「ゴッホ? 素敵じゃない」
 そう言い捨てて、なんか文句あるの? な視線。
 今日のテーマなんですって。自分で選んだんですって。そう言うの、好きよ。
 ああ、そうなんだ。女王様は、こういうのがお好みなのね?
 はい、この話はオシマイなのね。

 遅れてきたのは、撮影が押したのね?
 は、はい。
 じゃ、ゴハンはまだね?
 こっちいらっしゃい。あ、この子借りるわね。

 遅れてきたのはいいのよ。お仕事ですもの。
 連れ歩かれる結流。誰もが挨拶していく。
 私は子犬。女王様に抱えられた子犬。これからご飯を貰えるの。
 あ、響さんだ。ちょこっと挨拶。返してくれた。

 うわ、なんか大きな男の人。
 本物のワンコ、登場。本当なんです。人の皮を被ったワンコ。薔子さんがそういえば、ちゃんと犬として鳴きます。
 役柄もそういうのが多い。(犬ではない。いや、似たようなもんか)
 この人、確か子役デビューだったはず。
 それが、数年経つと、こんな風になっちゃったんだ。
 あぁあ、怖がってるじゃないの。
 俺のせいですか?
 顔のせいよ。
 そんな事言われても。
 な、なに、この視線。
 阿久津さんは、薔子さんが好き。公然の秘密、らしいんだけど。
 そういう関係性には、あまり見えない。
 そういえば、共演するドラマで、また死ぬの?
 いや、それも俺のせいじゃないですよ。
 ああ、もったいないわね。
 何がです?
 顔が。
 またそれですかぁ。
 本当の事よ。(棒読み)
 ここまでがセットなのかしらん。
 ああ、自然体だ。

 で、私に話が振られる。
 次のドラマ、共演ですね。
 薔子さんに、食われないようにね。
 ちょっと、なに言い出すのよ。
 だって事実でしょ?

 い、いえ、あの、薔子さんには、とても良くして貰ってますから。
 だから、あの、その、薔子さん、とてもやさしい人だと思います。

 周囲の反応が、ほのぼのしている。
 薔子さん本人も、まんざらでもない。
 阿久津さんも、溶け込むように合わせている。
 そうか、この二人、本当に自然体なんだ。
 少し、安心できた。


                         白河夜舟
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