感想一覧

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せつない。悲しい。
あれ、焼き肉って楽しいものだと思ってましたけど。悲しい時にも、焼肉。そういう時もありますよね。人生辛い時に、焼き肉を食べて元気を、ね。
  • 投稿者: 幸田遥
  • 2026年 07月05日 06時46分
まさかやきにく企画でこの様な文学作品が読めるとは、というと主催者さまに怒られそうですが、なんかスゴかった。
スゴい、というのも変ですが、奥さんが一見淡々としているようで、言葉や態度の節々に旦那さんに対する信用と信頼があって、ちゃんと夫婦をしているのが解る、とでも言えばいいのか。
もしかしたら子も嫁も、泣かない沈まない母に対し「何で?」と思ってるかも知れないけど。
最後、ひとりになってようやく泣けた奥さん。
こちらも釣られて泣きそうになりましたよ。
いい年したジジイが。
  • 投稿者: 笹門 優
  • 50歳~59歳 男性
  • 2026年 07月04日 16時23分
笹門 優さま
やきにく、という言葉ひとつで、多彩な物語が集まってくるの、面白いですよね。
お題がなければ書こうとは思わなかったかもしれない。
主催者さまのお題の妙、ですね。

いい加減長いこと夫婦をやっていて、あんまりイチャイチャもしないけど、でもちゃんと繋がってる。
そんな雰囲気を出せていたら嬉しいです。

自分の書いたもので泣いてくださったなら、とても光栄です。
ご感想ありがとうございました。
 唐揚げ。
 葬儀の場面から出てくる唐揚げ。ちょっと早いのでは、と思えるこの唐揚げ登場のタイミング。これが、とても印象に残ります。通夜の晩、夫の棺の前で唐揚げを食べるシーンがいいです。目の前の葬儀の準備をこなしながらも、まだ、夫の死を心のどこかで受け入れていないような、そんな気がしました。
 そして、葬儀が終わって焼肉屋に入る。軟骨やホルモンと夫の指が重なり、ようやく夫の死を心の底で理解したかのように泣く。どこか救われたように見えるラストシーンが良かったです。
 いいものを読ませて頂きました。ありがとうございました。
  • 投稿者: 蘭鍾馗
  • 2026年 07月04日 11時23分
蘭鍾馗さま
よかった。

「やきにく企画なのに唐揚げの話題ばっかりだな!」と思われないか、
実は書きながらちょっと心配していたのでした。

泣くことも、肉を食べることも。どちらもカタルシスにつながるのかもしれません。
こちらこそお読みいただきありがとうございました。
実際のところ、亡くなったと分かるとそのことへの作業や周囲への連絡、そして葬儀の準備で……
本当に悲しみに浸れるのは葬儀後というのは結構リアルだと思います。
肉は生きる活力のバトンでもあると思います。泣いたあとお肉をたっぷり食べて、明日への活力になると良いですよね。

読ませて頂きまして、どうもありがとうございました。m(_ _)m
シロクマシロウ子さま
確かにお葬式には、敢えて忙しくすることで遺族の悲しみを和らげるためもあると言われたりしますね。

肉は生命そのものであり、生きる活力のバトンでもある。その通りですね。
やきにく、おもしろいお題でした。
こちらこそ、お読みいただきありがとうございました。
終始、「焼肉」ではなく、夫という「肉」を思い続ける描写に強く引き込まれました。

夫を失った悲しみそのものではなく、何十年と積み重ねてきた日常の温度や匂い、触れた感触ばかりが静かに思い出されていく。その積み重ねがあるからこそ、読んでいるこちらも主人公の喪失を少しずつ実感していく構成が本当に見事でした。

そして最後に焼くのが、骨ではなく「軟骨」であること。その選択に、この作品のすべてが込められているように感じました。

肉でもなく、骨でもない……その境界にある軟骨を焼くことで、それまで抑え込まれていた感情が一気に溢れ出し、タイトルの「慟哭」が胸に深く突き刺さりました。

読み終えたあとも余韻が消えず、しばらく言葉を失って、なかなか感想が書けないほど素晴らしい作品でした。
企画作品でありながら、一編の純文学として深く心に残る作品を読ませていただき、ありがとうございました。m(_ _)m
かぐつち・くまナぱさま
夫という「肉」。
すごいパワーワードにして、言い得て妙だと思いました。
肉でも骨でもない、というところを汲んでいただけて嬉しいです。
カルビじゃダメな別れだったんだと思います。
丁寧なご感想ありがとうございました。
この短い中に、夫と暮らした生活と空気、それへの想いがすべて入っているように感じました。そしてそれは大きすぎてまるで骨壺に入りきらないもののように、溢れ出るようで、あるいはむしろ空虚で、なんだこれ? みたいにぽかんとしてしまうしかないものでした。

肉布団をいつも感じてたんだろうな、人の指を噛むなんて非日常的なことが日常だったんだろうな。

当たり前すぎるものがある日突然変化していて、ぽかんとするしかなかったんだろうな。

そしてラスト、私も大泣きしました。

そして夫の肉は焼肉に入りません! と、やきにく和尚が立ち上がりかけましたが、軟骨焼きを見て、大人しく座り直してくれました。

静かにじっくり味あわせてくれる一品をありがとうございました(•ᵕᴗᵕ•)⁾⁾ぺこ
しいな ここみさま
あ、和尚が座ってしまわれた。
(ちょっとしばかれたかった……)

指を噛む日常を拾っていただけて嬉しい。
執筆のためにさいべり夫が噛まれた甲斐がありました。

やきにく企画、主催ありがとうございました。
凄っ(・_・;)
あまりの筆力に圧倒されました。

映像を観ているよう・・・を更に超えて、その場にいるようでした。
御田文人さま
その場にいるようだなんて、そんな……
その場に……?

あ、ご会葬御礼申し上げます?(違)

お褒めの言葉をいただき、とてもうれしいです。
ご感想ありがとうございました!
素晴らしかったです。
なろうで久々に骨太の純文学に触れ、とてもとても刺激を受けました。
タイトルも描写も表現の数々も、そしてラストも大好きです。
主人公がだんなさまと過ごした日々が読んでいるこちら側にもひしひしと迫ってくるようで。
読後感大満足です!
さいべり屋さん、ありがとうございました。
未来屋 環さま
過分なお言葉ありがとうございます。
純文を書かれる方にそう言っていただけて嬉しい。レビューまで。
レビューいただいたの、実ははじめてです。
ありがとうございました。
 さいべり屋さん、こんにちは。
「軟骨と慟哭」拝読致しました。


 目が覚めたら、夫が死んでいた。
 なぜか、焼肉が食べたくなった。

 息子(だよね)に電話したら、すっとんできた。(そりゃそうだ)
 嫁に抱き付かれたけど、うん、感傷というか、若い時を思い出した。

 勤め先は信用金庫でキーパンチャー。
 夫との出会いは、職場。ちなみに手汗かきさん、だった。

 結構早く結婚して、専業主婦。子供は三人。
 手に職もないので、子育てが終わっても職場復帰とかは、無かった。

 葬祭センターで葬儀。娘と嫁が段取りよく整えてくれる。
 することがないので、夫の顔でも見ているしかない。
 昔は肉。今はしわ。

 夫は本好きだった。わたしとは違う。
 暇なので、腕に噛みついてじゃれていたら、そのまま放置された。
 寝る時は、逆に夫が、わたしに絡みつく。
 背中に夫。前には子供たち。
 起きる時には、汗びっしょり。

 子供の手がかからないようになると、お弁当屋さんにパートに出る。
 唐揚げをひっきりなしに揚げていく。
 少しは痩せて、と言ったので、へこんでいた夫のお腹も。
 持ち帰りの唐揚げで、元に戻ってしまった。

 昔みたいに、図書館で噛んだみたいに、夫の腕を噛んでみる。
 あの頃の、柔らかさはない。
 このまま、噛み千切ったら……

 呼ばれて、初めて気が付く。
 母さん、大丈夫?
 年を取ったら、死ぬものだから。
 そう、もう若い頃の、元気はない。

 あ、腕は無理でも、指ならイケル、かな?

 夫は、そのまま白い棺桶の中へ。
 もう、噛めないな。
 もう、この家の主ではないんだな。
 せめて、見せつけるように唐揚げを頬張って見せた。

 翌日。
 キレイに燃えて、灰になった夫。
 骨も、大きいらしい。骨壺に入りきらないでしょ。

 子供たちは止めたけど、知った事じゃない。
 喪服姿で、焼肉屋へ。
 店員さんも少しだけビックリしたけど、知った事じゃない。
 ビールと、軟骨焼き。
 網の上で焼けていく軟骨。
 夫の指みたい。

 ようやく、泣けてきた。


 ~ 読み終わって ~

 上手い。最後になって、なんか泣けてきた。


                         白河夜舟
白河夜舟さま
丁寧に読んでくださってありがとうございます。
イケル、かな? って面白くて可愛い。
泣いてもらえて嬉しい。ありがとうございました。
夫との長い年月が、食べ物の匂いや手触り、暮らしの音と重なって蘇る描写が深く残りました。喪服のまま一人で軟骨を焼く姿に、声にならない慟哭と夫婦だけの親密さが凝縮されているようでした。
乾為天女さま
感情語を極力排したなかに、ふたりの親密さを読み取っていただいて嬉しいです。
ご感想ありがとうございました。
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