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「神はサイコロを振らない」、アインシュタインはそう言ったとされていますが、この世界を表す式があって、人間はそれを究極的に追い求める存在なのか、それとも世界は確率的なもので、ふりかえれば一つの道でも、前にはいくつもの未来が広がっているのか…考えていくと、深いですね。読ませていただき、ありがとうございます。
逢乃 雫さま
この詩から「神はサイコロを振らない」を思い描いていただけたこと、とても嬉しく思います。

この詩のテーマは、量子力学における観測問題という、いまだ決着のついていない深い問題です。
そのため、私自身の解釈を詩の形で書いています。

詩の中では、宇宙にただ一つの波動関数があると仮定しました。
この視点は、量子力学を根本から問い直すための重要な手がかりになると考えています。
そして、その一つの波動関数を部分に分けたときに、
シュレーディンガーの猫のパラドックスが生じてしまう——
その構造を詩として描きました。

ただ一つの波動関数は、ある意味では決定論的にも見えます。
しかし「決定論かどうか」は、人間の感覚に依存するようにも思います。
私たちを構成する電子や原子、光子、クォークといった素粒子は、
量子力学の不思議な法則に従って運動しています。
未来の運動を予想できたとしても、それは人間が直観的に理解できる種類の予想ではないでしょう。

量子力学の法則は時間反転対称です。
未来が一義的でないなら、過去もまた素粒子レベルでは一義かどうかわからない。
その不思議さを、詩の形で表現したいと思いました。

お読みいただき、そして深い感想をいただき、本当にありがとうございます。
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