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読ませていただきました。

現場で働いている身として、「勤務表の穴は埋まっても、現場の穴は埋まらない」という言葉が、とても印象に残りました。

私の職場でも人手不足は深刻で、職員四人で二十人近くの食事介助に入ることがあります。正職員の方は毎日のように残業や休日出勤をこなし、私もパートの身ながら少しでも支えたいと汗だくで働く毎日です。これで疲れないほうがおかしいですよね。

それでも、介助している間に他の方のお膳は目の前でどんどん冷めていきます。ぼんやりとお膳を見つめながら、口だけをもぐもぐ動かして待っている利用者さんの姿を見ると、「これで本当にいいのだろうか」と考えてしまいます。利用者さんの目の前で食事が冷めていく光景は、私にはどこかディストピアのようにも映ります。

逆に、極めて稀ですが職員数に余裕のある日は、利用者さんの不穏も少なく、職員も穏やかな表情で働けています。その光景を見るたびに、「利用者さんを不穏にさせている原因の一つは、私たち職員の慌ただしさなのかもしれない」と実感します。

日本には「最後まで食べさせることが愛情」「親を最期まで世話することが親孝行」という価値観が根強くあります。一方で、海外では、本人が食べられなくなった時は自然な経過として受け止め、無理な延命を行わないという考え方も広く受け入れられています。

もちろん、どちらが正しいという話ではありません。家族の思いも、本人の意思も、それぞれ尊重されるべきものだと思います。

ただ、これから介護職員不足がさらに深刻になれば、日本でも「食べさせること」と「その人らしい最期」のあり方について、今まで以上に議論される時代が来るのではないかと感じています。

介護職として働いていると、「食べさせること」と「その人らしく最期を迎えること」の間で悩む場面は少なくありません。

だからこそ、このエッセイは単なる勤務表の話ではなく、これからの介護そのものを考えさせられる内容でした。

読ませていただき、ありがとうございました。
  • 投稿者: 白鐘
  • 30歳~39歳
  • 2026年 07月07日 22時20分
ご感想ありがとうございます。

同じ現場で働く方から、ここまで丁寧に受け取っていただけて、とてもありがたいです。

「お膳が目の前で冷めていく」という光景、本当に胸に刺さります。
食事介助は、ただ口に運べばいいというものではなく、その方のペース、嚥下、表情、姿勢、声かけ、疲れ方まで見ながら行うものだと思っています。
でも人手が足りないと、どうしても「待っていただく」時間が増えてしまう。
その時間が、利用者さんにとって本当に良いものなのかと考えてしまうことはあります。

職員に余裕がある日は、利用者さんの不穏も少なく、職員の表情も穏やかになるというお話も、とてもよく分かります。
介護現場の慌ただしさは、職員だけでなく利用者さんにも伝わってしまうのだと思います。
つまり職員の余裕は、単なる職員側の都合ではなく、利用者さんの生活の質にも直結しているのだと感じます。

また、「食べさせること」と「その人らしい最期」の間で悩むという点も、本当に大きな問題だと思います。
家族の思い、本人の意思、医療や介護の現場の判断、どれも簡単には割り切れません。
ただ、人手不足が深刻になるほど、そうした本来丁寧に考えるべきことまで、現場の余裕のなさに押し流されてしまう危うさがあると思っています。

勤務表の話から書き始めた文章でしたが、結局それは、利用者さんの生活をどこまで守れるのか、職員がどこまで人として関われるのか、という話につながっているのだと思います。

読んでくださって、そして現場の実感を言葉にしてくださって、ありがとうございました。
ものすごくよく分かり、ものすごく心にくるエッセイでした。
医療や介護の人手不足はもうずっと続いてて、どこも改善されない故ですよね。
原因とか危険性とか見えてる人には見えてるけれど、経営者とかかなり上の管理者は現場努力が足りないって言って強制終了ですもん、どんなに訴えても(良くて?)今は大変だけど募集かけてるからその間お願いって問題の先送り。
勤務表を整えるって、結局適時調査の時人足りてますってポーズもあるのでは。
基準クリアする為最低限の人しか入れないって有りがち。本当はそれでは十分な動きは出来ない。

急性期病棟では配置基準が高めになってて医療の点数も高いけれど、手術後とか発症後すぐの危険も込みで大変。
介護施設とか療養型は状態安定してるって思われるかもだけど、いやいや複数の疾患(認知含む)看るんですよ。
ここには書けない経営陣への不満は本当多い。
別に医師が看護してもリハビリしてもいいのならやってみれば良い!

  • 投稿者: kinmokusei
  • 2026年 07月06日 17時42分
ご感想ありがとうございます。

医療や介護に共通する話として読んでいただけてありがたいです。

本当に、現場には原因も危険性も見えているのに、「今は大変だけど募集しているから」「現場で工夫して」で先送りされることが多いと感じます。

勤務表を整えることも、本来は安全のためのはずなのに、表の上だけで足りているように見せる方向になると、現場の負担やリスクが見えにくくなるだけだと思います。

介護施設も、状態が安定しているように見られがちですが、実際には認知症、既往症、転倒、嚥下、排泄、皮膚トラブルなど、複数のリスクを同時に見ています。

基準を満たしていることと、十分なケアができることは別ですよね。

読んでくださってありがとうございました。
これ『なーろっぱ』のお話におとしこめば、まさに、ブラック職場で働かされる聖女様ですよね。でも現実には颯爽と現れてくれるスパダリも、『君のことをずっと見ていた!』と言ってくれるスパダリもいないんですね……なのに、お金の流れは現場から見えず、上は下をきちんとは見ていない、ってところだけは『なーろっぱ』のブラック環境と同じ。だからこそ、ああいうお話が受けるのでしょうね……。以前NHKのドキュメンタリーで格安航空が出て来て、その経営者が『パイロットはタクシーの運転手と同じですよ』と言い放ってたんで『お前、現場に出て来て勤務してみろよ!』と感じたのと状況は変わらないんですね。
ご感想ありがとうございます。

なーろっぱに落とし込めば、まさに「ブラック職場で使い潰される聖女様」ですね。

ただ現実には、助けに来てくれるスパダリも、「君の頑張りを見ていた」と救い出してくれる人もいません。

あるのは、減らない業務と、鳴るコールと、埋められた勤務表だけです。

お金の流れは現場から見えにくいのに、負担だけは現場に来る。
上が数字で見ているものと、現場が身体で受けているものが違う。
その構造が、ブラックな物語と重なるのかもしれません。

介護は単純に人数を割れば済む仕事ではないので、現場を見ずに「回るはず」とされるのが一番怖いです。
読んでくださってありがとうございました。
「担当人数増やしてみんなを見る」体制なら書類書く仕事も共有の為に読む時間も増えるのでは?
工業製品でも単純な算数じゃないんだが、介護か医療の話ですよね?
いずれ世話になるんだろうけど、見極める自信ないな
  • 投稿者: ペンチ
  • 40歳~49歳 男性
  • 2026年 07月06日 10時04分
ご感想ありがとうございます。

おっしゃる通りです。
「みんなで見る」体制にするなら、本来は情報共有のために書く時間も読む時間も増えるはずだと思います。

ただ、現場で不安なのは、その余裕がないことです。
25人を3〜4人で見ていたものを、50人を6人で見る形になると、単純に楽になるわけではなく、見る空間、把握する情報、移動距離、確認業務が増えます。

そのうえ残業が減るなら、今まで残業として見えていた負担を通常勤務内に押し込むことになり、介護員側から見ると、収入は減るのに身体も頭も今以上に使う形になりかねません。

介護は単純な人数割りでは済まない仕事だと思います。
読んでくださってありがとうございました。
業務改善にも限界がある
その通りだと思います。
「カイゼン!」と掲げてやるのはいいけど、これ以上は削れないと言っても、「無理な理由をあげるな」と言われるし。
無理な理由ではなくて、削ったら事故るからなんだけど…
上はきちんと現場を見てほしいですね。
  • 投稿者: ノア
  • 2026年 07月06日 08時48分
ご感想ありがとうございます。

まさにそこなんですよね。
「無理な理由」ではなく、「そこを削ると事故る」という話なんです。

現場も改善を拒んでいるわけではなく、削れるものは削ってきたと思います。
ただ、食事、排泄、移乗、見守り、コール対応、状態変化への気づきのように、人が必要な部分はどうしても残ります。

勤務表や数字の上では回っているように見えても、その下で現場の余白が削られている。
そこを上の方にも見てほしいですね。

読んでくださってありがとうございました。
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