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夏は怪談。ゴシックホラー祭りだなぁ。
疑心暗鬼を生ず。創作活動した後は心身の健康のためにも明るい世界のものをいっぱい浴びて暗がりから心を解き放ちましょう。肝試しの翌日は心の日光浴を。
安心と信頼と伝統の日本の子供たちが大好きなウルトラマンやアンパンマンでも見て童心に帰りながら大人が見ても楽しめる工夫の数々を鑑賞するのなんてどう?

>「建国法第十二条、王権継承者が王国と臣民へ重大な危害を加えた場合の非常条項を適用いたします」
>国王と王妃も、研究への関与を認めざるを得なかった。
>王太子レオニードと、研究へ直接関与した王族、神官、医師、役人たちは正式に拘束された。
>セレナは神殿の審問へ送られた。
>彼女は、知っていたことだけでなく、知ろうとしなかったことも含めて証言した。
案外、バカ王子の正体が正真正銘のバケモノであったことに家臣団が怖気づくことなかった辺り、自分たちが忠誠を誓っている血族が人間ではないと薄々気づいていたのだろうな。関係者もこれだけ多いことだしな。
すると、諸外国にはバケモノの国として気味悪がられて、国際交流がほとんどないぐらいに閉塞的な空気に満ちたゴシックホラーの空気に支配されていたのではないかと思う。
どれだけ誤魔化したところで積もり積もれば大量であり、傾向というものが浮かび上がっていき、慣習として固定化されたものに異様なものを感じさせるはずだ。
だからこそ、実質的なクーデターであり、王宮内では元々から人間を支配するバケモノ共を排除するための反感と企てがあったのだろうな。
あとは、バケモノの存在を白日の下に晒して討伐するための大義名分を得られれば――――――、それがこの時だったのだ。
やはり、最期に誰からも庇ってもらえなかった辺り、バカ王子は嫌われていたのだろうな。進化した人類として常日頃から人間を見下したせいで、愚直なまでの忠誠心を発揮して主君を助け出すセーフティネットが発動しなかったのだから、人間社会にとって損得勘定抜きにして自分のために動いてくれる誰かを得られないのは社会的生物としては致命的な退化だとは思わないか。
人間とはちがう存在に進化して、他者と己を区別するということは、同じように自身もまた仲間として認識してもらえずに真っ先に排除の対象に成り下がるということに気づいていれば、自分から贄となるように籠絡する賢い立ち回りもできたろうに。
雑。力押し。脳筋。慢心。怠惰。あれだけ有利な状況から、その場にいる人間を味方につけて悪役令嬢が逆転だなんて、王族の風上にも置けないダサい結末だこと。

しかし、今回は見事に悪役令嬢とバカ王子にまつわる特別な存在が対比になっていること。
これは 特別な存在になりたい者が行き着く よくある矛盾だよ。
自分のことは周りの人間と一緒くたにされたくない。けれど、自分もまた周りの人間のことを何かと一緒くたにして考えてしまう――――――。
そして、自分は特別な人間でありたい。他のやつらとはまったくちがう存在なのだと信じたい。
けれど、社会というのは自分たちが同じ存在であると信じている者同士が寄り集まって形成されているわけなのだから、明確に異なる存在が混じっていれば社会の不協和音にしかならない。
だからこそ、特別を称賛と受け取るか、排外とみなすか、それは関係値によって測られるものであり、
今回の場合は王国の正義に悪役令嬢とバカ王子のどちらが忠実であるかを家臣団に測られて本当の悪に裁きが下ったという話である。
そこが吸血鬼もどきになったところで超常的な恐怖を生み出して人間を支配するわけでもなく 人間社会の軛から脱することができない 文字通り血に飢えて干からびそうになっている王族の限界だったのだ。生物として高次元の存在であると無条件で理解させる威圧感も威厳もないんだもん。拍子抜けもいいところだな。
  • 投稿者: LN58
  • 2026年 07月15日 02時06分
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