感想一覧
▽感想を書く>「殿下はずっと耐えていらしたのです。浴場へ向かおうとするたび、オルテンシア様の侍女たちに止められて……お身体を拭くための布しか与えられなかったそうです」
>「なんと非道な」
>「入浴まで管理するとは」
>「嫉妬深いにも程がある」
むぅ、何が『非道』で『嫉妬深いのか』はわからないが、この辺は現代日本の婦女子が理想化した欧州風ファンタジー世界:ナーロッパ的な描写だこと。
中東と呼ばれる地域に根づいたユダヤ人の血統であるナザレのイエスがなぜか褐色肌ではなく白人として描かれることに疑問を持たないぐらい一般化したイメージではあるが、
日本人が毎日お風呂に入るようになったのは、昭和時代/高度経済成長期以降であるらしく、水道やガスなどのインフラが整い、各家庭に内風呂が普及したことで一般化したとある。
つまり、日本以上に水資源や温泉に恵まれた国など存在しないのだから、欧米は言うまでもなく、むしろ香水で匂いをごまかす文化圏なので、そこが本格的西洋ファンタジー世界に現代人が転生したら耐えられない生活習慣ではないだろうか。
キリスト教に唾棄されて廃れた古代ローマの公衆浴場みたいなのが運営されるほど水資源に恵まれているのか、魔法かなにか超技術で現代的なインフラ整備ができていると思わないと、『(その時代なら毎日入浴できないなんて)それが普通じゃね?』となって何時代の話をしているのか混乱してしまった。具体的な時代描写がない以上、本当に現代社会である可能性だってゼロではないのだから。
『嫉妬深い』というのは、浴場を自由に使える王族のことを自分の美しさに絶対の自信を持つ悪役令嬢が妬んで制限をかけたことを悪しざまに言ったのなら、それはたしかに悪役令嬢らしい悪行と言えるな。
もっとも、今回は“ギャグもの”だから、いつものバカ王子の愚行は 一夜にして傾国の美男扱いされて全員が正気になったことで ひとまず許されたようだが、
王族の玉体が艶を出すと見る者全てを魅了してしまう制御不能な混乱を招くことを知らない人間が多すぎることが最大の問題点であったな。
いや、秘密を守り通したいのなら『王族の玉体を洗うには秘湯に限る。またその輝きを目にした人間が目が潰れるのでしばらく人前に姿を現れてはならない』などの価値を釣り上げる伝承を流布し、安易に入浴しないことが王族としての誉れなのだと強弁できる慣習を創るべきであったろうな。
なにしろ、人々は事実を語る以上にわかりやすい物語があって納得するものなのだから。この国はあまりにも噂話を活用しない実直な国柄だったんだろうな。バカ王子に最初から真実を話さなかった功罪はさておき、なんとなくやっちゃいけない雰囲気作りを軽視している辺り、嘘も方便というのを知らないと見える。
>「君も魅了されるだろう」
>「とうにされておりますわ」
>オルテンシアは泥だらけの王太子の頬へ口づけた。
>「それでも国を滅ぼさずに済ませるのが、王太子妃の仕事です」
しかし、だからこそ、一度は婚約破棄されているから成功例と言えるかは微妙ではあるが、婚約者と添い遂げることができた悪役令嬢に対して“おめでとう”の言葉をかけたい。
これぐらい可愛げのあるところを見せることができていれば夫婦円満になれるだろうが、それ以前に相手が婚約破棄を仕掛けてくるバカ王子だからねぇ。プライドの高いシゴデキ悪役令嬢がそこまで気を許せるだろうか。
それだけに今回のバカ王子はまだ愛嬌で許せるぐらいのバカさ加減で済んでいるということで、多少の誤解が混乱を招きつつ、本当に悪い人間はどこにもいない平和な世界であったな。
>「なんと非道な」
>「入浴まで管理するとは」
>「嫉妬深いにも程がある」
むぅ、何が『非道』で『嫉妬深いのか』はわからないが、この辺は現代日本の婦女子が理想化した欧州風ファンタジー世界:ナーロッパ的な描写だこと。
中東と呼ばれる地域に根づいたユダヤ人の血統であるナザレのイエスがなぜか褐色肌ではなく白人として描かれることに疑問を持たないぐらい一般化したイメージではあるが、
日本人が毎日お風呂に入るようになったのは、昭和時代/高度経済成長期以降であるらしく、水道やガスなどのインフラが整い、各家庭に内風呂が普及したことで一般化したとある。
つまり、日本以上に水資源や温泉に恵まれた国など存在しないのだから、欧米は言うまでもなく、むしろ香水で匂いをごまかす文化圏なので、そこが本格的西洋ファンタジー世界に現代人が転生したら耐えられない生活習慣ではないだろうか。
キリスト教に唾棄されて廃れた古代ローマの公衆浴場みたいなのが運営されるほど水資源に恵まれているのか、魔法かなにか超技術で現代的なインフラ整備ができていると思わないと、『(その時代なら毎日入浴できないなんて)それが普通じゃね?』となって何時代の話をしているのか混乱してしまった。具体的な時代描写がない以上、本当に現代社会である可能性だってゼロではないのだから。
『嫉妬深い』というのは、浴場を自由に使える王族のことを自分の美しさに絶対の自信を持つ悪役令嬢が妬んで制限をかけたことを悪しざまに言ったのなら、それはたしかに悪役令嬢らしい悪行と言えるな。
もっとも、今回は“ギャグもの”だから、いつものバカ王子の愚行は 一夜にして傾国の美男扱いされて全員が正気になったことで ひとまず許されたようだが、
王族の玉体が艶を出すと見る者全てを魅了してしまう制御不能な混乱を招くことを知らない人間が多すぎることが最大の問題点であったな。
いや、秘密を守り通したいのなら『王族の玉体を洗うには秘湯に限る。またその輝きを目にした人間が目が潰れるのでしばらく人前に姿を現れてはならない』などの価値を釣り上げる伝承を流布し、安易に入浴しないことが王族としての誉れなのだと強弁できる慣習を創るべきであったろうな。
なにしろ、人々は事実を語る以上にわかりやすい物語があって納得するものなのだから。この国はあまりにも噂話を活用しない実直な国柄だったんだろうな。バカ王子に最初から真実を話さなかった功罪はさておき、なんとなくやっちゃいけない雰囲気作りを軽視している辺り、嘘も方便というのを知らないと見える。
>「君も魅了されるだろう」
>「とうにされておりますわ」
>オルテンシアは泥だらけの王太子の頬へ口づけた。
>「それでも国を滅ぼさずに済ませるのが、王太子妃の仕事です」
しかし、だからこそ、一度は婚約破棄されているから成功例と言えるかは微妙ではあるが、婚約者と添い遂げることができた悪役令嬢に対して“おめでとう”の言葉をかけたい。
これぐらい可愛げのあるところを見せることができていれば夫婦円満になれるだろうが、それ以前に相手が婚約破棄を仕掛けてくるバカ王子だからねぇ。プライドの高いシゴデキ悪役令嬢がそこまで気を許せるだろうか。
それだけに今回のバカ王子はまだ愛嬌で許せるぐらいのバカさ加減で済んでいるということで、多少の誤解が混乱を招きつつ、本当に悪い人間はどこにもいない平和な世界であったな。
ご感想ありがとうございます!
まさかこの作品から、入浴史や西洋の衛生観、さらに王家の危機管理や慣習形成にまで話が広がるとは思わず、興味深く拝読しました。
作中では、庶民まで毎日入浴できる現代的な社会ではなく、王侯貴族が多くの人手と費用をかけて専用浴場を使える世界を想定していました。
水を運び、薪を使って大量の湯を沸かし、浴槽を準備し、使用後に片づけるとなれば、一度の入浴に必要な労力は現代より大きくなります。魔法で水を温めることもできますが、浴槽一杯分ともなれば消費する魔力が大きく、日常的な方法としてはかえって効率が悪いため、基本的には人手と燃料を使う想定です。
そのため、三日間入浴できないことがこの世界全体で異常なのではなく、普段は王家の費用と使用人の労働によって専用浴場を利用できる王太子が、婚約者の命令によって浴場を封鎖され、身体を拭く布しか与えられなかった、と説明されたことが問題視されています。
宮廷の人々には、単なる衛生上の不便というより、婚約者が王太子の生活を私的に支配しているように見えたのでしょう。もっとも、実際にはその費用も手間も、すべて国家を滅ぼさないために必要な入浴管理だったわけですが。
一方で、王族の入浴をただ禁止し、理由を秘密にするのではなく、入浴しないこと自体を王族の威厳や慣習として定着させるべきだった、というご指摘には、なるほどと思いました。
「王族は秘湯でのみ身を清め、その輝きが鎮まるまでは人前へ出ない」
といった伝承をあらかじめ広めておけば、本人も周囲も進んで規則を守ったかもしれません。事実を隠すだけでなく、守りたくなる物語を用意する。三百年も入浴災害を記録してきたわりに、この国の対策は浴場を封鎖するところで止まっていたようです。
エメリックについても、今回は愚かではありますが、悪意のある人物にはしませんでした。思い込みから婚約破棄までしてしまう一方で、事情を知れば泥水を被り、頭を下げ、三か国の説得へ向かう。褒められた行動ではありませんが、まだオルテンシアが見捨てずに済む程度の愛嬌は残したつもりです。
オルテンシアへ「おめでとう」と言っていただけたことも嬉しいです。彼女は可愛げがないのではなく、自分も十分に魅了されながら、国を滅ぼさない方を優先していたのでしょう。
かなり妙な題材にもかかわらず、制度や慣習の作り方まで丁寧に考えてくださり、ありがとうございました!
まさかこの作品から、入浴史や西洋の衛生観、さらに王家の危機管理や慣習形成にまで話が広がるとは思わず、興味深く拝読しました。
作中では、庶民まで毎日入浴できる現代的な社会ではなく、王侯貴族が多くの人手と費用をかけて専用浴場を使える世界を想定していました。
水を運び、薪を使って大量の湯を沸かし、浴槽を準備し、使用後に片づけるとなれば、一度の入浴に必要な労力は現代より大きくなります。魔法で水を温めることもできますが、浴槽一杯分ともなれば消費する魔力が大きく、日常的な方法としてはかえって効率が悪いため、基本的には人手と燃料を使う想定です。
そのため、三日間入浴できないことがこの世界全体で異常なのではなく、普段は王家の費用と使用人の労働によって専用浴場を利用できる王太子が、婚約者の命令によって浴場を封鎖され、身体を拭く布しか与えられなかった、と説明されたことが問題視されています。
宮廷の人々には、単なる衛生上の不便というより、婚約者が王太子の生活を私的に支配しているように見えたのでしょう。もっとも、実際にはその費用も手間も、すべて国家を滅ぼさないために必要な入浴管理だったわけですが。
一方で、王族の入浴をただ禁止し、理由を秘密にするのではなく、入浴しないこと自体を王族の威厳や慣習として定着させるべきだった、というご指摘には、なるほどと思いました。
「王族は秘湯でのみ身を清め、その輝きが鎮まるまでは人前へ出ない」
といった伝承をあらかじめ広めておけば、本人も周囲も進んで規則を守ったかもしれません。事実を隠すだけでなく、守りたくなる物語を用意する。三百年も入浴災害を記録してきたわりに、この国の対策は浴場を封鎖するところで止まっていたようです。
エメリックについても、今回は愚かではありますが、悪意のある人物にはしませんでした。思い込みから婚約破棄までしてしまう一方で、事情を知れば泥水を被り、頭を下げ、三か国の説得へ向かう。褒められた行動ではありませんが、まだオルテンシアが見捨てずに済む程度の愛嬌は残したつもりです。
オルテンシアへ「おめでとう」と言っていただけたことも嬉しいです。彼女は可愛げがないのではなく、自分も十分に魅了されながら、国を滅ぼさない方を優先していたのでしょう。
かなり妙な題材にもかかわらず、制度や慣習の作り方まで丁寧に考えてくださり、ありがとうございました!
- 月白ふゆ
- 2026年 07月24日 16時21分
イミフすぎてある意味最高www
暑いからね、仕方ないねw
暑いからね、仕方ないねw
ご感想ありがとうございます!
自分でも、書き上がってから「これはいったい何なんだろう」と思いました(笑)
暑さと疲れと「風呂キャン」が混ざった結果、なぜか王太子の入浴が国家安全保障上の問題になってしまいました。
イミフすぎて最高、と思っていただけたなら何よりです!
自分でも、書き上がってから「これはいったい何なんだろう」と思いました(笑)
暑さと疲れと「風呂キャン」が混ざった結果、なぜか王太子の入浴が国家安全保障上の問題になってしまいました。
イミフすぎて最高、と思っていただけたなら何よりです!
- 月白ふゆ
- 2026年 07月23日 21時01分
BL気味だったり王子が色気ムンムンの愛されヒロイン扱いなのは緩いどころか自分には拒否反応が強くてちょっと無理だった。申し訳ない
率直なご感想をありがとうございます。
今回は、王太子の魅了が性別や年齢を問わず周囲全体へ作用する、という不条理コメディとして書きましたが、男性から男性への反応や、王太子が全員から愛される構図に強く抵抗を感じられたとのこと、承知しました。
作品との相性もあると思いますので、どうかお気になさらないでください。合わなかった点まで丁寧に伝えてくださり、ありがとうございました。
今回は、王太子の魅了が性別や年齢を問わず周囲全体へ作用する、という不条理コメディとして書きましたが、男性から男性への反応や、王太子が全員から愛される構図に強く抵抗を感じられたとのこと、承知しました。
作品との相性もあると思いますので、どうかお気になさらないでください。合わなかった点まで丁寧に伝えてくださり、ありがとうございました。
- 月白ふゆ
- 2026年 07月23日 21時00分
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