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うわあぁぁっ!!

えっちな雰囲気なのかと思って読み進めていたら、まさかホラーだったとは……!!

全部を説明しないのに、少しずつ散りばめられた違和感だけで真実へ辿り着いてしまう構成が本当にお見事でした。

「奥様のお肉、おいしいよ」の一言で背筋がぞわっとして、その後は「ああ、そういうことか……」と察してしまい、最後まで一気読みでした。怖かったです……!

そしてラウルが本気でエレノアを愛していることだけは嘘ではない、というのがまた救いにならなくて恐ろしいですね。

ふと疑問に思ったのですが、人間の腿から切り分けられるお肉となると、一晩で採れる量は四キロ前後でしょうか?

毎朝配るとなると、結構小さな村なのでしょうか。それとも、祝福の力で一度にかなり多く採れる設定だったりするのでしょうか。

とても面白く、そしてぞくりとする作品でした!
  • 投稿者: 白鐘
  • 30歳~39歳
  • 2026年 08月02日 07時00分
ご感想ありがとうございます!

最初は少し甘めの夫婦ものに見えるように書いたので、そのまま違和感を辿って真相へ辿り着いていただけて嬉しいです。「奥様のお肉、おいしいよ」は、私も特に気に入っている一言です。

肉の量については、町といっても比較的小規模で、毎朝一人ひとりを満腹にするほどではなく、飢えをしのぐための一切れずつを配る想定でした。

また、欠損そのものが夜明けまでに戻る祝福なので、現実の人体よりかなり無茶な量を採れる設定でもあります。

とはいえ、4キロ前後と具体的な数字を出されると、急にラウルが配給表や歩留まりまで計算していそうで、別の怖さが出てきますね笑

ラウルの愛情だけは本物だからこそ、まったく救いにならない話でした。怖がっていただけて嬉しいです!
こわかったけど、うつくしいとも思った。

でも、これ、彼女の子供たちも同じ能力もちだったら……

って、それじゃあ完全に畜産業ですね!

ご感想ありがとうございます!

怖いけれど美しいと言っていただけて、とても嬉しいです。

そして、子どもにも同じ祝福が遺伝した場合……ラウルが跡継ぎを望む言葉まで、すべて別の意味になってしまいますね。

家族を増やすことが、そのまま肉の供給源を増やすことになる。

そこまで行けば、もう愛や自己犠牲ではなく、完全に畜産業です。

考えたくない未来なのに、あの領地なら本当にそこへ進みかねないのが怖いところですね。
>「大丈夫」
>「僕は君を愛している」
>「だから毎晩、僕が切るんだ。ほかの男には触らせない」
これはヤンデレ男子が大好きな夢女子大歓喜の展開ではないか。
しかも、これで領民が救えるとなったら、本当に狂おしいまでの倒錯的で甘美で刺激に満ちた愛だこと。その上、眠っている間で事を終わらせてくれる配慮つき。よくできた旦那だこと。
そうそう。搾取なんて短期的利益しか生まない。愛情を注いで育てた畜肉にこそ神の意志が宿る。

しかし、部位欠損も完全修復できる神の祝福か。半永久的に持続できるソイレントシステムに利用できると考えるなら、これは本当に神の祝福であったのだろうか。
いや、他ならぬ愛する人を食材にする発想が生まれるぐらいに飢餓に満ちた呪われた土地と考えられるので、本当に救世主だったというわけだったな。まさに『パンはキリストの肉、ワインはキリストの血』というわけだな。

いや、早くこんな土地を捨てるべきだと思うのだが。奇跡に完全に縋り切って現実的な打開策を打たない怠惰な日々を神が許し続けるものだろうか。これも形を変えた“搾取される聖女もの”であるな。
まあ、こんなことが長く続くはずもない。不老不死の加護を併せ持っていなければ、いずれ肉の質も落ちて廃用だ。
AIによれば、肉牛はおよそ生後2〜3年(約20〜32ヶ月)、乳牛は約5〜6年で屠殺される。本来の寿命は15〜20年ほどだそうだ。
でも、それで畜産業が廃業になんてならない。必ず生命のバトンが継承されて死と生のサイクルが繰り返されて営みが続いていくんだ。
そのことを踏まえると、果たして この独自の畜産業に持続性はあるのか。事業継承は、未来はあるのか――――――。
  • 投稿者: LN58
  • 2026年 08月02日 00時54分
いつもありがとうございます。

そこを「ヤンデレ男子が大好きな夢女子大歓喜」と読むのは、さすがです笑

ラウルは本気でエレノアを愛しているので、ほかの男には触らせない、自分で切る、眠っている間に済ませる、傷が残らないよう毎晩身体を確かめる――そのすべてが、彼なりの愛情と配慮なんですよね。

だからこそ、愛情と加害を切り分けられない話になりました。

おっしゃるとおり、これは完全に形を変えた「搾取される聖女もの」です。

一人の奇跡によって飢餓を乗り切れてしまった結果、本来なら進めるべき農地の回復、備蓄、交易、家畜の再導入よりも、エレノアの身体へ依存する方が早く、確実になってしまった。

現在の領民にとっては間違いなく救世主ですが、制度として考えれば、明らかに持続不能です。

不老不死の祝福までなければ、年齢とともに再生力や肉質が落ちる可能性もありますし、ラウルが先に死んだ場合、次に誰が彼女を切るのかという問題も残ります。

そして「事業継承」まで考えた瞬間、子どもへ祝福が遺伝することを期待し始め、夫婦の営みまで畜産計画へ変わってしまう。

まさしく「パンはキリストの肉、ワインはキリストの血」ですね。

彼女は領民を生かす聖女であり、同時に毎朝食べられる家畜でもある。

奇跡を利用したことよりも、奇跡に縋ることで、ほかの打開策を考えなくなっていくことの方が、この土地の本当の呪いなのだと思います。
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