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『英雄の終わり』を読んで、戦争の中で「英雄」と呼ばれる人って、いったい何なんだろう……と、すごく考えさせられました。

武器を置いたのなら、もう敵ではない。
捕虜として守られるべき人たちだと考えた銀華。

私は、その判断を甘いとは思えませんでした。
むしろ、人としてすごく優しくて、命を大切にできる人なんだと思いました。

でも、その優しさを利用するように捕虜の中から逃亡者が出てしまい、その結果、新たな犠牲者が出てしまう。

もし、あの時もっと厳しく拘束していたら……。
でも、そうしていたら、それは本当に正しいことだったのか……。

考えれば考えるほど、私には答えが出ませんでした。

銀華が悪いわけじゃない。
逃亡した敵兵たちが起こしたことなのに、それでも銀華は「自分の判断で守れなかった命」として全部背負ってしまう。

特に、誰も銀華を責めないからこそ、自分だけは自分を許せないという描写が苦しかったです。

「今日、あなたが守った命も、確かにありました」

その言葉があっても、銀華にとっては守れなかった一つの命の重さを消すことはできない。

そして最後の、
英雄・雪乃銀華は生き残った。
けれど、“英雄”という存在はあの村で終わってしまった――。

この結末がとても心に残りました。

戦争では、たった一つの判断が、想像もしなかった方向へ進んでしまうことがある。
正しいと思ったことさえ、結果だけを見れば間違いだったように見えてしまう。

もし自分が銀華の立場だったらどうしただろう。
そう考えてみても、やっぱり答えは出ませんでした。

もうすぐ終戦記念日ですね。
だから余計に、戦争の怖さについて考えてしまいました。

誰かが英雄にならなければならない世界そのものが、本当はあってはいけないのかもしれません。

絶対に戦争なんてしちゃいけない。

読み終わったあとも簡単には気持ちを切り替えられない、命や責任、そして「正しさ」とは何なのかを深く考えさせられる作品でした。   長くなってごめんなさい
泣ける作品(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
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