エピソード88の感想一覧

後では「考える」、「造っておく」は主に『老君』さんの役目になります。
ですから「礼子さんの役割」は「身の回りのこと」や「実力行使」が中心になっていきます。
でも、それでも主人公と共にあって、いくつもの場面において主人公の模索と制作を支えている。
もちろん一番大切なのが「心の支え」、「娘ということ」は当然でしょうが。

そういうのを見ますと『魔法工学』は「寄り添う存在」がすごく重要、むしろそれが前提に近いのではとやはり思います。

『工学魔法』はいくつもの点で「地球の科学」を上回ることもありますが、「定量性」や「記述」が不得手です。
それは「計測機器」などが乏しいこと、それどころか「スケッチするための紙」ですら、「一枚の中」でも色や厚みなどの均一性が期待できないことに起因します。
そのため、「職人芸」になりかねません。

ですが主人公には礼子さんがいて、その精密な観察や丁寧な制作で支えてくれていた。
それはマリッカさんにも引き継がれ『工学魔法』を得意とする花子さんが生まれています。

それは『工学魔法』が『定量性』と『記述』を得て『魔法工学』に至るステップの一つに思えます。

もちろんそれは「個人的関係」ではありますが、エイラさんたちの研究はそれを「手法」として「一般化」していけるんじゃないかと。
こだわりが原因でその「寄り添う者」がいないままだったゴウさんとか、それを認識してたらまず造って、試行錯誤しながら改良していくことで、共に成長できていたはず、というのがもったいなく感じますしね。
（礼子さんの強化は主人公の進歩と共にあり、それが「世界最強にして最恐、最凶にして最狂たる『漆黒の破壊姫』」という名声を勝ち取るに至ってるわけでしょうし）

ですからエイラさんさんたちの研究は「『魔法工学師』の領域への道」の一つとして価値が高そうに思えます。
そして「観察」はどんな分野でも必要です。
私としてはあまり好ましい制度とは思いませんし、特に子供さんの場合、幅が広すぎることに起因する激務はその「健全な発育」を妨げかねないとも思いますが「自らの意思でついたオジサンオバサン」なら問題ないでしょう。
『総合技術士プロファウンダー』として「『アヴァロン』の全分野の発達のため」、全ての『研究室』のお助けサポートデスマーチをがんばってもらいたいですねｗ