感想一覧
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元王妃はヴォルフが自分を手に入れるために王政を打倒し、王と王女を処刑したことを理解している
それは1人の女性としてそこまで愛されたことを喜ぶとともに当然恨みもあったんだろうなぁ
少なくとも間接的にでも娘を殺した男の妻になるなんてあり得ませんね
徐々に待遇を悪くしたあたりヴォルフの小物っぷりが窺い知れます
元王妃はヴォルフが自分を手に入れるために王政を打倒し、王と王女を処刑したことを理解している
それは1人の女性としてそこまで愛されたことを喜ぶとともに当然恨みもあったんだろうなぁ
少なくとも間接的にでも娘を殺した男の妻になるなんてあり得ませんね
徐々に待遇を悪くしたあたりヴォルフの小物っぷりが窺い知れます
[良い点]
切ない。
立場上叶わない恋。
意地を通す恋。
強い人です。
切ない。
立場上叶わない恋。
意地を通す恋。
強い人です。
お読みいただきありがとうございました。
語り手は恋よりも精神的な自由を取った人のつもりでしたが、相手の心により深い傷を残すための演技の可能性もありますね。想像を巡らせていただけると幸いです。
語り手は恋よりも精神的な自由を取った人のつもりでしたが、相手の心により深い傷を残すための演技の可能性もありますね。想像を巡らせていただけると幸いです。
- 悠井すみれ
- 2022年 06月09日 21時04分
[一言]
二作続けて読ませていただきました。
とある方から勧められて見ましたが凄く良い作品です。
二作続けて読ませていただきました。
とある方から勧められて見ましたが凄く良い作品です。
続けてお読みいただき、誠にありがとうございました。
それぞれお楽しみいただけましたら幸いです!
それぞれお楽しみいただけましたら幸いです!
- 悠井すみれ
- 2021年 12月19日 22時22分
[一言]
フランス革命にしてもアメリカの内戦に費用を突っ込みすぎたことで貴族に課税しようとして反発を喰らったのが実情でしたから、王が悪い訳じゃなかったですしね。
暴力を伴う革命は長いスパンで不安定になるもんですが、煽られた民衆はコントロールも難しいでしょう。
そんな中で引退までもってこれたヴォルフ氏は確かに有能だったんですね。
しかしここまで色々画策してたとなると、国王夫婦の不仲もヴォルフが一枚噛んでたんじゃないか、なんて勘繰ってしまいます。
一人語りで結構な文章量なのにあっという間に読み切ってしまいました。
純粋に面白かったです。
読後も色々想像できて二度おいしい。
いい作品を読めてうれしいです、ありがとうございました。
フランス革命にしてもアメリカの内戦に費用を突っ込みすぎたことで貴族に課税しようとして反発を喰らったのが実情でしたから、王が悪い訳じゃなかったですしね。
暴力を伴う革命は長いスパンで不安定になるもんですが、煽られた民衆はコントロールも難しいでしょう。
そんな中で引退までもってこれたヴォルフ氏は確かに有能だったんですね。
しかしここまで色々画策してたとなると、国王夫婦の不仲もヴォルフが一枚噛んでたんじゃないか、なんて勘繰ってしまいます。
一人語りで結構な文章量なのにあっという間に読み切ってしまいました。
純粋に面白かったです。
読後も色々想像できて二度おいしい。
いい作品を読めてうれしいです、ありがとうございました。
お読みいただきありがとうございました。
アメリカ独立を援助してくれた──というと、現代の価値観だと「良い人」ですよね。絶対王政が限界を迎えようとしていた時代にたまたま居合わせてしまった、という気がします。王から庶民に至るまで、等しく混乱と……カインの時代だったのでしょうが……。
史実よりも軟着陸させたらしいヴォルフ、確かに有能ですね。国王夫妻への関与もあるかも……と思ってしまいました。想像を膨らませていただき、お楽しみいただき、誠に嬉しく思います。
アメリカ独立を援助してくれた──というと、現代の価値観だと「良い人」ですよね。絶対王政が限界を迎えようとしていた時代にたまたま居合わせてしまった、という気がします。王から庶民に至るまで、等しく混乱と……カインの時代だったのでしょうが……。
史実よりも軟着陸させたらしいヴォルフ、確かに有能ですね。国王夫妻への関与もあるかも……と思ってしまいました。想像を膨らませていただき、お楽しみいただき、誠に嬉しく思います。
- 悠井すみれ
- 2021年 12月19日 09時24分
[良い点]
ある方に紹介されて読ませて頂きましたが驚愕致しました。
当初のイメージは<フランス革命>のIFだと思っておりましたが、<愛した相手の手を取らない>からの独白は圧巻で御座いました。
<建前>と<本音>の混合を見事に<一人語り>で歴史や文化背景までも含め語り尽くした一作かと。
[一言]
<賢女>とも言える境地に至りながらも、<あの時手を取って欲しかった>
私にとってはここが一番印象に残っております。
ある方に紹介されて読ませて頂きましたが驚愕致しました。
当初のイメージは<フランス革命>のIFだと思っておりましたが、<愛した相手の手を取らない>からの独白は圧巻で御座いました。
<建前>と<本音>の混合を見事に<一人語り>で歴史や文化背景までも含め語り尽くした一作かと。
[一言]
<賢女>とも言える境地に至りながらも、<あの時手を取って欲しかった>
私にとってはここが一番印象に残っております。
お読みいただきありがとうございます。
この数日急にご感想やポイントをいただいて戸惑っていたのですが、紹介してくださった方がいるのですね。とてもありがたいことです。
宝塚で育った作者のため、ご指摘の通りフランス革命と、(愛や王冠よりも自由を尊ぶというあたり)流浪の皇后エリザベートの要素も入っているかと思います。
地の文で解説できない縛りのため、読者の方の知識に頼る部分も大きい形式です。背景までも読み取っていただき、安堵と喜びを感じております。
この数日急にご感想やポイントをいただいて戸惑っていたのですが、紹介してくださった方がいるのですね。とてもありがたいことです。
宝塚で育った作者のため、ご指摘の通りフランス革命と、(愛や王冠よりも自由を尊ぶというあたり)流浪の皇后エリザベートの要素も入っているかと思います。
地の文で解説できない縛りのため、読者の方の知識に頼る部分も大きい形式です。背景までも読み取っていただき、安堵と喜びを感じております。
- 悠井すみれ
- 2021年 12月16日 00時03分
[良い点]
この独白のどこまでが本当でどこが妄想でどこが嘘かわからないところがとてもいいです。
読み手の想像をどこまでも掻き立てられました。
私は元王妃は本当はヴォルフを愛していなかったのでは?と思いました。
愛してると言いながら一緒にならない、生殺しこそが、本当のざまぁだったのでは?などと想像して楽しかったです。
[一言]
死の間際になっても後悔する男といつ死ぬかもしれない境遇でも幸せだと言う女、何とも言えない構図を見た気がしました。
ヴォルフという男はどこまでも愚かだったのでしょうね。
素敵な作品をありがとうございました。
この独白のどこまでが本当でどこが妄想でどこが嘘かわからないところがとてもいいです。
読み手の想像をどこまでも掻き立てられました。
私は元王妃は本当はヴォルフを愛していなかったのでは?と思いました。
愛してると言いながら一緒にならない、生殺しこそが、本当のざまぁだったのでは?などと想像して楽しかったです。
[一言]
死の間際になっても後悔する男といつ死ぬかもしれない境遇でも幸せだと言う女、何とも言えない構図を見た気がしました。
ヴォルフという男はどこまでも愚かだったのでしょうね。
素敵な作品をありがとうございました。
お読みいただきありがとうございます。
言葉にしない・できない思い、普通に生活していてもありますよね。まして特殊な状況にあるこの語り手ですから、心のひだを感じていただけると嬉しいです。彼女はヴォルフの性格も把握しているので、言葉選びに計算もあるかもしれません。
物質的な豊かさには関わりない幸せの形もあるのではないかと思います。
言葉にしない・できない思い、普通に生活していてもありますよね。まして特殊な状況にあるこの語り手ですから、心のひだを感じていただけると嬉しいです。彼女はヴォルフの性格も把握しているので、言葉選びに計算もあるかもしれません。
物質的な豊かさには関わりない幸せの形もあるのではないかと思います。
- 悠井すみれ
- 2021年 12月15日 23時59分
[良い点]
二人の人物しかいない、語り手は主人公一人なのに背景に多くの人々が見える面白い話でした
主人公の欲よりも愛よりも義務よりも自由を求める有り様に美しさを感じました
また文体が読みやすく、口語なのに情景が想像しやすいのがとても良い書き手だと思いました
でも私はあまりにも気高すぎる主人公が眩しく近寄りがたく、野心家で理想家で夢想家で傲慢なヴォルフが好きかなって思いました
二人の人物しかいない、語り手は主人公一人なのに背景に多くの人々が見える面白い話でした
主人公の欲よりも愛よりも義務よりも自由を求める有り様に美しさを感じました
また文体が読みやすく、口語なのに情景が想像しやすいのがとても良い書き手だと思いました
でも私はあまりにも気高すぎる主人公が眩しく近寄りがたく、野心家で理想家で夢想家で傲慢なヴォルフが好きかなって思いました
お読みいただきありがとうございます。
語り手の台詞だけで構成するという縛りで、背景となる人間関係を読み取って欲しいという実験手くな作品でした。お楽しみいただけて嬉しいです。
ちなみに台詞の作品なので、主人公の内心はまた別で、口に出したのは強がりかもしれないし、彼女もヴォルフの意図を誤解している可能性もゼロではない……かもしれません。
色々想像を巡らせていただけると良いな、と思います。
語り手の台詞だけで構成するという縛りで、背景となる人間関係を読み取って欲しいという実験手くな作品でした。お楽しみいただけて嬉しいです。
ちなみに台詞の作品なので、主人公の内心はまた別で、口に出したのは強がりかもしれないし、彼女もヴォルフの意図を誤解している可能性もゼロではない……かもしれません。
色々想像を巡らせていただけると良いな、と思います。
- 悠井すみれ
- 2021年 12月13日 20時50分
[一言]
読んでいてヴォルフに会ってみたくなりました。
元王妃への愛情も、国民への献身も、彼の中では矛盾なく存在していたのではないかと私には思えました。
偉人、英雄とよばれる人たちの伝記は子供向けか大人向けかで、或いは書いた人ごとに内容が変わるけれどもそれはどれが間違いであるわけでなく多数の顔が共存していた、ヴォルフもそんな人物だったのではと思いました。
おもしろい作品をありがとうございました。他の作品も読んで見ようと思います。
読んでいてヴォルフに会ってみたくなりました。
元王妃への愛情も、国民への献身も、彼の中では矛盾なく存在していたのではないかと私には思えました。
偉人、英雄とよばれる人たちの伝記は子供向けか大人向けかで、或いは書いた人ごとに内容が変わるけれどもそれはどれが間違いであるわけでなく多数の顔が共存していた、ヴォルフもそんな人物だったのではと思いました。
おもしろい作品をありがとうございました。他の作品も読んで見ようと思います。
お読みいただきありがとうございました。
ご指摘の通り、歴史書においてはヴォルフは民衆の味方のヒーローとして描かれるのではないかと思います。元王妃もそれは承知の上で、彼女には譲れないものがあった、ということかと思います。
他の作品にも興味を持っていただけて嬉しいです。お好みに合うものがあれば幸いです。
ご指摘の通り、歴史書においてはヴォルフは民衆の味方のヒーローとして描かれるのではないかと思います。元王妃もそれは承知の上で、彼女には譲れないものがあった、ということかと思います。
他の作品にも興味を持っていただけて嬉しいです。お好みに合うものがあれば幸いです。
- 悠井すみれ
- 2021年 05月25日 21時20分
[良い点]
駆け抜ける爽快感で読ませて頂きました。
描かれているのは元王妃の言葉だけなのに、何故か読んでいる私の視点は、二十年前のまだ若いヴォルフによく似た甥の姿を捉えます。
こちらの一言で一喜一憂する姿、そんな彼に言うつもりのなかったことまでつい言ってしまう気持ち、それを聞いた時の彼の反応……。
彼女の「sacrifice for freedom」の中に、「最後の愛」も入っていたのでしょうか。
「もう一度会いたい」と言ってしまえる彼女に、果たしてヴォルフは平気な顔をして会うことが出来るのか、なんて皮肉っぽく考えてしまいますね。
駆け抜ける爽快感で読ませて頂きました。
描かれているのは元王妃の言葉だけなのに、何故か読んでいる私の視点は、二十年前のまだ若いヴォルフによく似た甥の姿を捉えます。
こちらの一言で一喜一憂する姿、そんな彼に言うつもりのなかったことまでつい言ってしまう気持ち、それを聞いた時の彼の反応……。
彼女の「sacrifice for freedom」の中に、「最後の愛」も入っていたのでしょうか。
「もう一度会いたい」と言ってしまえる彼女に、果たしてヴォルフは平気な顔をして会うことが出来るのか、なんて皮肉っぽく考えてしまいますね。
感想ありがとうございました。
語り手の台詞だけでの構成は、どれだけ周囲の情景や背景を想像していただけるかが勝負、と思っています。彼女だけではなく会話の相手まで考えていただいてとても嬉しいです。
「もう一度会いたい」との台詞はヴォルフのことを既に完全に切り捨ててしまっているから、かもしれません。自由のための犠牲の中に、最後の愛も入っていたでしょう。作中でも言及しましたが、自由は尊いもの、でも単純に素晴らしいだけのものではなくて代償が必要なものだと思います。その代償を意識してこそ尊さが輝くのかもしれません。
語り手の台詞だけでの構成は、どれだけ周囲の情景や背景を想像していただけるかが勝負、と思っています。彼女だけではなく会話の相手まで考えていただいてとても嬉しいです。
「もう一度会いたい」との台詞はヴォルフのことを既に完全に切り捨ててしまっているから、かもしれません。自由のための犠牲の中に、最後の愛も入っていたでしょう。作中でも言及しましたが、自由は尊いもの、でも単純に素晴らしいだけのものではなくて代償が必要なものだと思います。その代償を意識してこそ尊さが輝くのかもしれません。
- 悠井すみれ
- 2015年 11月07日 21時05分
[一言]
王政を懐かしむ声が強いあたり、むしろ暴君はヴォルフの方かもしれませんな。
ヴォルフが作った新しい国も長くはないでしょう。
愚者に相応しい報酬ですね。
王政を懐かしむ声が強いあたり、むしろ暴君はヴォルフの方かもしれませんな。
ヴォルフが作った新しい国も長くはないでしょう。
愚者に相応しい報酬ですね。
感想ありがとうございました。
革命を経験して支配者は打倒できると学習した民衆は以前よりも度し難いと思います。そもそも疫病と天災という一種の不可抗力で革命が起きた訳で(革命派が煽動した節があるので因果応報または自業自得ではありますが)、新政府も同様に謂れのない不平不満から足元を掬われる恐れは大いにあります。かつての君主を殺した罪悪感を押し付ける先も必要でしょうし。
イギリスやフランスの例を見ても分かりますが民衆とは掌を返すものだしその場の熱狂に流されるものでもあると思います。語り手の元王妃と同じように、歴史を動かしたはずのヴォルフたちも後世から見れば歴史の流れに翻弄されただけの人かもしれません。
革命を経験して支配者は打倒できると学習した民衆は以前よりも度し難いと思います。そもそも疫病と天災という一種の不可抗力で革命が起きた訳で(革命派が煽動した節があるので因果応報または自業自得ではありますが)、新政府も同様に謂れのない不平不満から足元を掬われる恐れは大いにあります。かつての君主を殺した罪悪感を押し付ける先も必要でしょうし。
イギリスやフランスの例を見ても分かりますが民衆とは掌を返すものだしその場の熱狂に流されるものでもあると思います。語り手の元王妃と同じように、歴史を動かしたはずのヴォルフたちも後世から見れば歴史の流れに翻弄されただけの人かもしれません。
- 悠井すみれ
- 2015年 06月23日 20時23分
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