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[一言]
 紫陽花散歩、拝読しました。
 相変わらず作中に登場する光景が色彩豊かで、またヘンゼルの童心(屋内雨装備とか、出がけのどんがらがっしゃんとか、変なもの拾っちゃうところとか、興味のあるものだけにまっしぐらだとか)の描き方が巧みで唸らせられます。
 こうした牧歌的でメルヘンチックな空気のみならず、リメイク前最終話を知っているともう泣きそうになる心境や、その状況を暗示するような紫陽花の牢獄、そして迎えに来てくれるふたりという構図も美しい。
 けれどその幸福こそがヘンゼルの枷でもあるわけで。
 強い絆や居心地のよい場所。それらは時にどうしようもない鎖にもなるのだよなと、そう思い知らされもします。
 諦めてしまえばいいのにでも諦められない。諦めたくない。
 雪麻呂さんはこうしたどうしようもない出口のない情念を描くのが、実に巧みだなと改めて脱帽でありました。

 けれど今回、そうしたメインキャストよりも俺の心を攫っていったがのチノ婆ちゃん。
 ヘンゼルに語った昔話でもうメロメロです。自分が辛かったからこそ、こうして人に優しい空間を作り出せるのだよな、とか思ってしまうともう駄目です。
 婆ちゃんが結婚しなかったのは、お母さんとは違う家族を作ってしまう事を嫌ったからなのもあるのどと憶測してみたりです。
 そんな具合にずっとずっと待っていたなら、傘が届いた時はとても嬉しかったろうな、と。
 お母さんの方もまた切ない。
 足を滑らせてそこで落命したのかと思いきや、でした。そうして幸福になってしまったからこそ、思い出した時の罪悪感は凄まじかったに違いなく、森での再開は本当に福音であったろうなとじんわりきました。
「迎えに来たのよ」で親子が去っていくシーンは、雨の描写があるにも関わらず、俺の中ではモネの「日傘の女」のような光景がイメージがあります。
 もう、ふたりに傘は要らないのだろうなと思います。
感想ありがとうございます!

実はヘンゼルは、三人の中でいちばん難しいキャラです。大人キャラのように行動を感覚で掴めず「こんなとき子供はどうする?」って考えないと動かせません。どうも私は行動力のある人物を書くのが苦手らしい。
それでも最近は慣れてきました。お褒めに預かるということは、らしく書けるようになってきたってことかな?
情景描写は、本作に於いては結構重要だったりするので(雰囲気を出すために)、気合を入れて文章を作っています。本来は苦手なのですよ(;´Д`) いまだにスラスラ書けないんだよなぁ。

出口がない。
そうです。今回は、最終話を意識した構図になっております。紫陽花の意味合いも、御明察の通り!
ジレンマというか、どっちつかずの状況に、結局どんな選択をするのかというのは、リアルでも創作でも難しいものですね。「腑に落ちない昔話」とか結構好きなので、その辺の影響もあるのかもしれません(笑)。
自由が幸せなのか、束縛こそが愛なのか…私の中でも、未だ答えの出ない課題であります。しかもヘンゼルは、自分で束縛を選んでるっていう。

チノ婆ちゃん。
彼女の昔話は、私としても気に入っているシーン。あまりページを使わずに人柄と経緯を表現するには、と考えて、一人称を使ってみました。彼女はどうして結婚しなかったんでしょうねぇ…母親を忘れてしまいそうで、踏み切れなかったのかもしれないですね。単に婚期逃しただけかもしれないけど(笑)。
「日傘の女」、知らなかったので検索してみたら、めっちゃ青空ですな! むしろあのシーンでこの絵を思い浮かべた鵜狩さんの感性が素晴らしいと思います。そして「もう二人に傘はいらない」という言葉。美しい表現じゃないですか。先に教えてもらってたら本文にこっそり書いたのに(笑)!

いつも丁寧な感想をありがとうございます。
ウケないジャンルでやってても、こういった温かい励ましがあるから、続けていられるのですね。感謝してますぜ兄貴。

[良い点]
完成度が高く構成がしっかりしていて読み応えがありました。
[一言]
雨の時の外出が好きだった子供の頃を思い出しました。あの頃は雨に濡れた服の洗濯のこととか考えなくて良かったのですね。
リメイク前とあわせて読むと傘のクラスチェインジに吃驚します(笑)話し方から変わっているし、失せ物探しの性能も現代的になっていた! 失せ物探しは二度と会えないと諦めていた相手との運命の再会というのは伏線だったのですね。
前半の雨の中の楽しい気分で紫陽花の壁のゲートの所まで読むと子供の背丈ならではのワクワク感でトトロに出て来る森の秘密の道より色彩的にも季節的にも風情があり幻想的だなぁと思っていたら、怖い描写になってホラーテイストが濃くなっていて、結局、術で爆破されるし、紫陽花可哀想(笑)。
「・・・長いお散歩だったわねぇ。」でやっとタイトルの意味がわかりました。
チノちゃんとお母さんの再会は感動的でしたが、この後、想い出を手放して彼岸への橋を渡るのですね。
「この雨が、終わらぬ追憶の檻だとしても」は最終回を知るだけに感慨深いです。
迷いの森の底意地の悪さは、良いことも悪いこともあっても結局、生殺しの状態が続くという点で普通の人生に似てるような気もします。
  • 投稿者: 梢美果
  • 2015年 07月08日 18時40分
感想ありがとうございます!

傘、大幅なイメチェンしてますよね(笑)。リメイク前のネタを練っていたときから、既にゲストは傘という方向は決まっていたのですが、前は自分としても消化不良な部分があったので、今回せっかくなので大幅改稿…ていうか書き直しました。メインキャラ一人につき2話くらいは専用ターンを作ってあげたいという考えもあり、ヘンゼルの事情あれこれも詰めて。そしたら割とぎゅうぎゅうになりました(;´Д`) まとめるの大変だったのヨ!
なくしものを探す、というモチーフは、御推察の通り伏線というかフリですね。小さい頃よくやった「なんとかの旅」ごっこのノリです。あの頃はしょっちゅう何かの旅に出てたなぁ…ダンゴ虫を集める旅とか、妖怪を見付ける旅とか。

紫陽花。
別に、何の恨みもありません(笑)。ただ、小さい頃に「こいのぼり」に潜り込んで出られなくなったと思い込み、大泣きしたことを思い出して、その際の恐怖を表現してみようとしたら、こんなことになりました。トトロと比べられるなんて光栄ですよ(゜∀゜)! 確かに、色彩的にはこっちのが派手かも(笑)。

長いお散歩。
この一言が書きたいがために、こういう展開になったと思われます。そのため、ひっそりと婆ちゃんが死んでしまいましたが…。
生殺しって、いちばんタチ悪いですよねw 人生に似ているというご意見、その通りでございます。善悪どちらのキッカケも与えてくれるけど、それをどう受け取り、どの道を選ぶのか。振り返ってみれば、それが生き様という形を成している。たぶん私は、そんなことを書きたいような気がします。
そして良いことも悪いことも、証は新しい世代に託されるのです。それが本人の没後、何年も経ってから、世界を変えるかもしれないですしね。

[一言]
紫陽花散歩、リメイク前を読んでいないのでとっても新鮮な気持ちで読めました。
このお話のような風情のある雨をここ数年味わっていない…
童心に帰りたくなる一話ですね。

チノちゃんとお母さんが抱き合うシーンに、なんだかこう、ぶわっと来るものがありました。直後のヘンゼルとムゥのシーンで更に…!
この森の何が起こるか分からない恐ろしさと、こういう優しい奇跡を起こしてくれるところとが、絶妙なバランスで存在していてたまりません。
迷い込んだ者は出られないのではなく、優しさを求めて留まってしまうのだ、みたいなことを考えたり 笑

大部分は初めてながら要所要所でラストを知っているからこその感慨深さを味わい、一粒で二度おいしい(´∀`*)
この先もゆっくりじっくり味わいつつ読ませていただきます!
  • 投稿者: 黄尾
  • 2015年 07月07日 22時55分
読んで頂いてありがとうございます! 感想ありがとうございます!
雨って、嫌いじゃないんですよ。外出の用事さえなければ! なんかノスタルジックな気分に浸れて、のんびりゲームなどしたくなります。

リメイク前は非公開にしてしまったのですが、これの半分くらいの尺で、もっと単純な展開でした。己で比べても、此方の方が完成度は上がってると思います。チノママや婆ちゃんは、リメイクでの初登場ですね。予想以上に良い仕事をしてくれました。でもヘンゼル気付いてないけど、婆ちゃんがひっそり死んでますね(笑)。
母子再会のシーン、悩んだ箇所でした(;´Д`) セリフがめっちゃシンプルですね…でも案外、こういうときって、気の利いた言葉は出てこないんじゃないかと。御明察の通り、ヘンゼルとムゥのシーンは、この母子再会を踏襲した演出。同時に最終話への伏線でもあるのですが、其方も思い出して頂けて感激です!

森は、優しいのか意地悪なのかわからない、変な奴という位置付けです。
シリーズ通してのテーマなのですが、善と悪、闇と光、過去と未来、みたいに相反する属性の間で人間はどんなふうに道を選ぶのか、というドラマに興味があるんですよ。それってきっと、価値観とか経験とか理想とか、その人の生きたすべてが出ますからね。是であれ非であれ、そこは読者さんが判断してこそ、読んで頂いた嬉しさがあるというものです。
なので、優しさを求めて留まる、という解釈は大いにアリだなぁと納得しました(作者誰だよw)。

しばらく休載で申し訳なく存じますが、欠番含めて必ず全12話、完結させますので、その節はどうぞよろしくお願い申し上げます(*´σー`)エヘヘ

[良い点]
“出られない森”という、この上なく閉鎖的な舞台でありながら、様々な世界からやってきた死者達の様々なドラマを味わうことができる、長編とオムニバスが融合したような不思議な作品。今回の章を読み、改めてこの作品の設定の上手さ、面白さを感じました。
構成も綺麗で(今回の章は特に)、終盤にかけて話がどんどん繋がっていくのが爽快でした。
[一言]
序盤、ヘンゼルが雨の中を楽しく散歩してるシーンにノスタルジーを感じました(長靴で水溜まりに入るのは、確かに楽しかった!)。それがあったからでしょうか、その後の展開をよりヘンゼル(子供)目線で読めたような気がします。
“子供の目に映る世界”を描けるなんて羨ましいです。

今回の章で一番印象的だったのは、チノママが道を引き返して川に落ちるシーンです。まさか彼女がチノちゃんの元へ戻ろうとしてたなんて思いませんでした。なんて残酷な運命なんだと、衝撃を受けました。実はチノママは死んでなくて、記憶を無くしたまま幸せに暮らしていた、というのもまた皮肉な話ですね…。
でも、だからこそ、親子が再開できて本当によかったなと思えました。あの二人には、この先ずっと幸せでいてほしいです。





誤字らしきものを見つけました。
“今は貴方の背中に浸ろう”の終盤ですが、“あなた”が“あたな”になっていました><
  • 投稿者: sumi
  • 2015年 07月07日 13時35分
感想ありがとうございます!

舞台が閉塞しているので、毎回どうやって話を広げるかは、実は密かな悩みの種。だいたいゲストキャラを如何に見せるか、というコンセプトの元にストーリーを組み立てるのですが、ここで美味しいキャラが出来ないと全然進みません(;´Д`)
今回は比較的わかりやすい目的を設定することができたため、その辺は割と上手くできたかな?

子供の目線って、難しいですよね。思い出そうとしても、昔すぎて忘れてる(笑)。なので、今は友人の子供を観察しております。ゲームやらせて反応を見たり、他愛のない話の中に意見を求めたり。何するのかわからんので、楽しいでよ(´∀`*) どうしたって同じ感覚では張り合えませんが、彼等の感性は素晴らしい。とっておきの「怖い話」をガチ怖がりで聞いてくれないのが寂しいけど(でも可愛い)。
そんなわけで、ヘンゼルは、三人の中でいちばん難しいキャラだったり。

チノママ。
当初は死亡パターンも考えましたが、案外生きてるよなこういうの、と思い直して、此方の展開に。もしかしたら、何処かで擦れ違ってても気付いてなかったのかもしれないな、という状況を仮定すると、その方が皮肉でいいやと思いまして(笑)。


誤字、直して参りましたァアア!
キャー恥ずかしいキ(|||゜Д゜) 指摘してくれてありがとうね! 助かったよ!

[良い点]
照れるムゥさんが可愛かった(萌
[一言]
“アイデンティティの確立”というテーマを、人間ではなくドア(無機物)で表現するというのがとても面白く、センスを感じます。心理学のようで、哲学でもある。

ドアはムゥさんに開かれることで、初めてドアとなったと言えますね。開かれた時に聞こえた歓声や拍手は、ドアの産声のように感じました(死んでるのに^^;
  • 投稿者: sumi
  • 2014年 12月18日 18時37分
感想ありがとうございます♪

まさかのラブオチ、如何だったでしょうか(笑)。彼はあまり女性に免疫がないので、手を握っただけで赤面するタイプです。まるっきり色気のない作品だから工夫したつもりでしたが、余計おかしなことになった気もする。いいのかこれで。とりあえず公式カップリングがドア×ムゥになった瞬間なのであった(嘘やで)。

アイデンティティの確立。
手前で解説しますと、それまで一貫してドアのキャラがぶれてるのは「アイデンティティクライシス」つまり自己同一性の拡散を意味しています。思春期に陥りがちな心理トラブルで、自分がいったい何者なのか、なんのために生きているのか、自分の存在価値とは? …そんなことを考え始めて、何が何だかわからなくなってしまう症状です。
リアルでは、趣味や仕事に打ち込んだり家族を持つことによって、いつの間にか消えてしまうものですが、今回はお話なので、よりファンタジックに…と考えてのドアでした。アイデンティティ=開閉、とわかりやすい図式を示すこともできますし。
でもまぁ、この辺は閑話というか、裏話。読んで楽しんで頂ければ充分なんですけどね(笑)。

“祝福”は、仰る通り、やや産声のイメージも混ざっています。もっと思いっきり派手な演出にしたかったんだけど、文章で表現するのは難しいですね。ムゥがミイラになっただけだったぜ。



[一言]
リメイク前は単に雨季前の準備だったのが、ヨモワタリの後の落し物回収という設定が加わり、作品に奥行きが出来ました。
又、「トビラノムコウ」はリメイク前も好きな作品でしたが、やはりドアが突然現れるのは唐突でした。今回ドアの身の上話が聞けて納得です。
ドアの鍵を作るのに術を発動させた場面は盛り上がりました。汝の名はマスターキーと詠唱する場面は格好良く誰にでも(?)ある心の中の子供の部分を刺激しゾクゾクさせ引き込まれるのではないでしょうか? 夢幻灯籠の時も術の詠唱で盛り上げて欲しかった気がしました。この先も毎回出すかはともかく楽しみです。
ラストはドアの身の上話のためツンデレ度が減ったのでどうなるのかと思っていましたが、祝福と「わたしは、やっとわたしになれた」で感動的にまとまっていました。
スズナリ野原のくだりは『アタゴオル』っぽいと思いました。
最後に絵は拝見したけどムゥがタイツキャラとは気づかなかったです(笑)。タイツって王子様のイメージだから・・・。
  • 投稿者: 梢美果
  • 2014年 12月18日 15時35分
感想ありがとうございます☆

追加設定は、もうこのくらいにしたいです(;´Д`) あんまり複雑にしてもスマートにまとめる自信がないのだ…。考えるのは大好きなんですけどね~。

鍵を作る際に呪文を詠唱するシーン。実はかなり照れながら書いたんですよ。ファンタジーを謳いながら、どうも呪文って恥ずかしい…これは厨二臭いから嫌だとかそういう意味ではなく、むしろカッコいいと思ってるので、余計に恥ずかしいのです! あれですよ。必殺技の名前を叫んでるキャラの気分です。普通の大人なら、素面で「カメハメ波~!」とか言えませんからね。
というわけで変な苦手意識があったのですが、今回、思い切ってチャレンジ。褒めて頂いたので、妙に嬉しいです(笑)。もしかしたら調子に乗って、こういった場面を書く機会が増えるかもしれません(・∀・)ニヤニヤ

ラストはリメイクで追加したものですが、お気に召して何よりです♪ “スズナリ野原”は、確かにアタゴオルっぽいですね。アタゴオル好きだから影響されてるのかもしれません。私的には、昔話のイメージでしたw

タイツは良いですよ。特にこの時期は万能です! もっと男性も穿けばいいのに!
[一言]
登場人物紹介の絵を拝見してからお風呂に入っているうちに妄想が膨らみました。Tシャツが欲しいと。
特に@ヒュプノランタンのマークのチェシャらしいシルエットは完成度が高いと思います。あのチェシャのシルエットのTシャツなら街にも着ていけるなと思いました。
でも、3人のカラフルな集合絵に@ヒュプノランタンのマークを上手く配置したのも良いです。部屋着にするか、洗濯で色褪せするのが嫌なのでとっておくか、あと肩とかバックにチェシャのシルエットというのもいいですね。
Tシャツ製作されたら是非売って下さい。ダイエットしたのでフリーサイズなら大丈夫です(笑)。

  • 投稿者: 梢美果
  • 2014年 12月05日 20時17分
ありがとうございます(*´ω`*)

チェシャTシャツ! 出たらいいなぁ~と私も妄想しました(笑)。あれは自分で作ったロゴなんですよ~(`・∀・´)エッヘン!! このために初めてお絵かきソフトの素材登録機能を使いました。おかげで一つ賢くなったという。チェシャはマウスだけで描けるので楽ちん♪

ダイエット成功おめでとうごさいますヽ( ゜Д゜)人(゜Д゜ )ノ☆
有言実行とは素晴らしい! 私は決意した次の日にケーキ食べちゃうタイプです…来年こそ頑張ろうかな…(;´Д`)
[一言]
裏ワザでリメイク前の「あの空を飛べたら」を読むことが出来て、続けてこちらを拝読して、反省しています。リメイク後もリメイク前の設定が生かされていますね。私の読み方は雑過ぎました。すみません。ただ、リメイク前の短いからこそ印象的な魅力、特に終盤は捨てがたいと思いましたが、今はこの「ヒュプノランタン」第一章の「あの空を飛べたら」について書かせて頂きます。
「樹海の三人」の最後で鳥の視点になって、どこにも到達しない夢幻の棲む森を俯瞰する描写が良かったです。トビー君の最後など鳥も大切な役目を持っていますね。
新しい説明の中で特に説得力があったのは新月の夜のヨモワタリで西へ渡れず、落ちる者が騒動を引き起こし、今回は魚だというところでした。リメイク前、腑に落ちない点だったのでスッキリしました。
「黄泉渡り」でセヴァが術をかけてムゥと見るヨモワタリの走馬灯は記録ではなくてライブですね。
雑な読み方をして不用意な発言をしてしまったことを申し訳なく思います。
これからの連載も楽しみにしております。
  • 投稿者: 梢美果
  • 2014年 12月04日 16時34分
裏ワザとな! は、は、恥ずかしいのでリメイク前はあんまり見ないで…ください…(゜∀゜;)

雑すぎるなんて、とんでもない! 梢さんは、いつも此方が恐縮するくらいに深く読み込んでくださって、本当に嬉しい&有難い気持ちでいっぱいです。これからもお気軽に感想・ご意見・ご指摘、あんじょう宜しゅうお願いします(*´ω`*)

序盤の鳥視点は、HEERO様の感想返信にも書きましたが、一度やっておきたかったんです。広大な森を眼下に見渡す爽快感というか、なにものにも縛られない自由な存在の示唆、というか。ゲームのムービー的な動きを意識したカメラワークでした。御推察の通り、鳥と魚(トビー君)との対比が、今テーマの暗喩でもあります。

リメイク前の説明不足は、私も気になって反省していた点だったので、直すことができてスッキリしました(笑)。とはいえ、やはり梢さんの仰るとおり、文章が説明的になりすぎて雰囲気が削がれる、という状況は、私としても遺憾なところ。折を見てちょいちょい手を加えることになるかもしれません。
[一言]
 一章、読了いたしました。
 いやはや見事な大増量で、既に申し上げた通りながら、リメイク版であるのに読み応え抜群でした。
 既にムゥ、セヴァ、ヘンゼルのそれぞれの設定が垣間見える部分は、一周目の読者としてはまた感慨深いところ。そしてヨモワタリを始めとした名づけたちも、怖くて薄暗い童話の森めいていて雰囲気があります。
 トビーへの嫌悪感を発端に描かれるムゥの複雑な感情は以前から共感できるものでありましたが、今回は踏み入って描写されたムゥの過去のお陰もあって、よりその苦味が深さを増したと思います。
 不可能と思われていた事を諦めずにやり遂げて、やってのけた。それは胸を張っていい英雄的行為のはずなのに、決して望んだ未来へは届かない。
 最初からまるで望みがないのではなく一縷の希望が見えていただけに、これは辛いしキツいですよね。
 けれど「全く無駄な事などない」と言わんばかりにトビーが残したものを核に組み上がるランタン。
 タイトルでもあるこれが核になって物語が回り始めていくかと思うと、実に象徴的で素敵な一章目であると感じました。
 セヴァやヘンゼル周りの話もまた掘り下げられていくのかなと、今後を楽しみにしております。
 あと個人的には、陛下がその後どうなったのかがとても気になるところです。

 ところで俺は自分が不老不死ゲットしたら、わりとヒャッハー気味に謳歌しそうな気がします。「死ねない」「取り残される」なんて事言われても、「逆に生きたいのに死ぬ事はないし、取り残す事だってない。大体人生って、そもそもままならないもんじゃん?」みたいな。駄目な方向にポシティブ過ぎて、別の理由で精神的に抹殺されそうです。
 でもこんな性格だからこそ、背負い込みがちで責任感の強いムゥ先生の生き様が、余計気になるのかもしれません。
感想ありがとうございます!
尺が伸びてしまったのは、実は悪い方に気になっていた部分だったので、読み応えがあると仰って頂けると、なんだかホッとします(笑)。書くべきことというか書きたいことというか、追加項目を考えると、どうしても前の長さに収まらなくて(;´Д`)
一応完結した話なので、今回は伏線を張ったりキャラ設定をチラ見せしたりする余裕ができました。お察しの通り、一話目というポジションを強く意識しております。でも後から伏線突っ込むとか汚ぇなー(棒)。
ムゥの過去は、「どこまで書くべきか?」と最後まで悩んでいた項目。詳しく書くと尺が伸びてしまうしテンポが削がれるし、かといって、ある程度は見せないと読者さんに意味がわからないし…。難しかったです。もうちょっとアクセス伸びたら、番外編でやらかすかもしれません。陛下のその後も含めて!

誰も悪くないのに、どうしてこうなった。的な鬱展開が好きなんですよ…「運命を変えろ!」みたいなセリフってよく見かけますが、変わった未来が幸せとも限るまい、と捻くれ雪さんは思ってしまう。だけど、そんな絶望の中でも光は存在して…なんて塞翁が馬なのが人生なのかなぁと。
トビー君の遺品もそうですね。無口な彼ですが、いい仕事をしてくれたと思います(笑)。
自分でいうのもアレですが、ヒュプノランタンというタイトルは気に入ってます(´∀`*) 一話目と最終回に大きく関わるワードということで、上手くハマってるんじゃないかしら。かしら。

不老不死。不自由を常と思えば不足ナシ、ですな。正直、私もヒャッハーしそうですが(笑)。肌の老化だけでも止まったら最高だぜ。フリ○ザ様もお喜びになられるだろう…!
ムゥはあれで案外図太いかも。折れそうで折れてねー( ´,_ゝ`)
[良い点]
内容がリメイク前よりもボリューミー!そして表現力もアップしてる!(序盤の鳥が空へ飛んでくシーンとか大好き)
最初の章で森や登場人物について分かりやすく語られているため、より物語に入り込みやすくなった気がします。伏線もバッチリですな!

あと、今までの話を一つの連載に纏めるというのは凄くイイと思います!
この方が新規の読者さんが増えそう。それに読み返す時にも便利だ^^
[一言]
ほのぼのと狂気のハーモニー。この作品にはそんな印象を抱いてましたが、リメイクされたことでそれが更に増した気がします。
あと三人の可愛さもアップしてる気がしますw
トビーくんの話、かな〜〜〜り変わりましたね!今後の展開もどう変わってるのか楽しみです^^
  • 投稿者: sumi
  • 2014年 11月25日 12時52分
早速の感想、ありがとうございます!

表現力上がってますか? 嬉しいなぁ、がっつり直した甲斐があったというものです(´∀`*) 一年でも続ければ上達するものなんですねぇ。
最初の人物紹介は、少しぐらい不自然だろうが突っ込んでやろうと思って入れました(笑)。わかりやすさ重視です。あと、よく考えれば森のロングショットが一度もなかったので、どうせなら初っ端から! と付け足した次第。これが出来るので三人称は便利ですな。まさかの鳥視点。

ほのぼの狂気www この上ない褒め言葉ですわ! けどほんと、耽美に狂った世界を書けたら楽しいだろうなぁと思うのですよ…。
トビー君は相変わらずの無口ですが、今回の彼には、ストーリーの根幹に関わるくらいとても重要な役目があります。二週目の方はピンとくるんでしょうね(笑)。
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