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[良い点]
雰囲気がとても好きです。不穏な学園ミステリーに、政信氏が出雲に対面するまでの流れ、カフェ『どんぐり』、登場人物達の魅力さ。

出雲が彼女らの出身中学に侵入し、殺された恵を巡る容疑者たちのミッシングリンクを辿る場面も好き。

一見、仲良さそうにしている新聞部が、実は亀裂が入っていて歪んでいく、破綻していくのは平穏な中に不気味さが隠され、残された五人の部員にウキウキしました。

犯行時刻、互いに会っていたという人の証言より、機械を通しての証言は弱い、に共感です。機械は嘘つかない。だが逆に騙せるということですわね。

出雲さんの魅力を存分に味わえました‼


[気になる点]
計画的犯行なのに、恵の首を締めた凶器は部室にあった紐を使うなど、凶器は現場調達なのが、杜撰なのか綿密なのかが解りませんでした。そこも含めて魅力なのですけど。
[一言]
最近になって奥田さまの過去作品を読み返したくなって、再び読んでいます。最初に読んだのは六年くらい前なので、犯人やトリックの記憶が薄れていたので、再度フーダニットを楽しめて、嬉しいです。
 奥田です。再読という事で、本当にありがとうございます。返信が遅れて申し訳ございません。

 作者としては、何年も書いた作品にこうして何度も読んで頂ける読者がいるという事は、非常に励みになると同時に、気を引き締められる思いです。あと、トリックの記憶が薄れていてもう一度楽しめるというのは羨ましい。作者である以上、自作のネタを忘れる事はどうしてもできませんので(笑)。

 何度でも読んで楽しんで頂けるのであれば、作者としてはこれ以上の幸せはありません。今後とも過去作及び新作で楽しんで頂ければ幸いと思う次第です。それでは今回はこの辺で失礼します。ではでは。
[良い点]
楽しみました。
長さも私にはちょうど良い感じです。
[気になる点]
出雲さん、いくらでも目撃情報が出てきそうですねぇ。

復讐代行依頼の報酬やリスクの設定は貴作が嚆矢なんですかね。
[一言]
裏の人達、みんなスゴい!
  • 投稿者: ふにー
  • 2023年 04月21日 19時06分
 奥田です。返信が恐ろしく遅れてしまい、本当に申し訳ございません。

 このシリーズは「普段書いている王道的な推理小説とは全く逆の外道的な推理小説を書いてみたい」と考えて書き始めたもので、「ゴルゴ13の探偵版」をコンセプトにしています。色々あって現在まで二作品しか書けていませんが、楽しんで頂けたのであれば作者として非常に嬉しく思います。

 そんな感じです。それでは失礼します。ではでは。
[一言]
ルールに抵触しないなら制裁するなよ。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2020年 09月10日 13時05分
管理
[一言]
前に読んでいたけど、また読みました。
面白いしテンポもいい。
仕事人好きな人はぜひ読んでほしい。
  • 投稿者: うし
  • 2019年 02月05日 20時10分
[良い点]
完成度が高すぎました!私の好きなミステリーと、復讐物語が見事にミックスされた作品だと思います!トリックが凄過ぎて、よく思いつきましたね!
まさかな展開もしっかり備わっていて、思わず状況に合ったゲームかなんかのBGMを付けて読んでしまうくらいw
そして私は思った…「これ本にしても良いだろ」と…
[気になる点]
間違いがなければ、前半辺りに少し誤字がありました。それ以外は特に問題はないです。後半は良いですが、欲を言うならもう少し前半部は話を分けてもいいかと
[一言]
続編が出て欲しいです!一方でこれで完結しても良い気もします!続編なら、「輪廻vs蓮」の物語がいいかもです…
エピの社長の秘書って所で爆笑してしまいましたw
出雲年齢とっくに大人で身体的成長止めてるんじゃね?
感動をありがとうございます!
  • 投稿者: シュウ
  • 2019年 01月11日 00時55分
 奥田です。返信遅れて申し訳ございません。そしてご一読ありがとうございます。

 出雲の年齢に関しては私の中では一貫して「不詳」という事で扱っています。不詳であるがゆえにちゃんと年月を設定している私のシリーズの中でどの時代でも活躍させる事ができるようし、それで活躍の幅を広げようという狙いです。一応裏設定はありますが、その辺の事情に関しては読者の皆様のご想像にお任せしたいと思います。

 続編については一応「心臓強盗事件」という題名で一作だけ公表しています。今作のエピローグ部分でわずかに述べられていた事件で、後半部が今作とややイメージが違う作風になっているので感想を見ると賛否両論と言ったところですが、よろしければご一読ください。

 今後ともよろしくお願いします。それでは、失礼します。
[良い点]
出雲ちゃん可愛い!に尽きます。
アニメ化されたら絶大な人気を博すでしょう!特に私のような二次元世界が好きな男性陣に。
ファンタジーでありながら完全な魔法少女でもない、現実味も有る、しかしミステリアスで謎めき、人間離れした少女…という絶妙な立ち位置がたまらんのです。
私は自分に何の不思議な魔力も持たない普通の人間であることに凄まじいコンプレックスともどかしさを感じていて、最近益々そのジレンマに歯止めが効かなくなっていました。
私にとって出雲は正に理想の女性です。こんな風になりたい、と激しい願望と憧れを抱きました!

黒いセーラー服、萌えますな。
[気になる点]
『当然ございまでしょう』→『当然でございましょう』

出雲の形式張った敬語も魅力の内なのですが、『~ございます』が多すぎて、少々うんざりしてしまいました。必要以上に『ございます』で締めくくらなくても良いんじゃないでしょうか。

コノミのキャラと口調がまんま英美で(実際は違ったのだけど)ワンパターンに感じてしまいます。
[一言]
もし調査中に犯人が自首或いは自殺で契約無効になった場合、振り込んだ金額はどうなるのでしょうか?出雲の口から一切触れてませんが返金されるのか気が気じゃなかったです!全額じゃないにしても、戻らなかったら詐欺ですね?!

アニメ化された場合の出雲役声優は、釘宮理恵さんor林原めぐみさんでいきましょう! 


 * * *
野川先輩のその後、続編待っていますね!まだまだ恋の病とショックから抜け出せてないので。
恩田さんは好きになれません、すみません。
もし部長が犯人でなければ、きっと恋にも気づけなかったでしょう、ダメな部分を愛おしく感じるのは母性本能かと。狂おしいほど弾かれて弾かれて、可愛くて、守ってあげたくて…
前回、町水母を批判しておきながら、私はあの子の様な男の子を産んで育てたいとさえ思っています(重症な恋病に罹患中で…)野川夫妻でなく私が引き取りたかったです…!

何故余計なこと言うのか、彼を殺す気か―――!と榊原が鬼にさえ見えてしまいます。
できれば国選ではない、良い弁護士を付けて、どうか、極刑免れるよう、奥田さまのペンの力で、あの子を助けてあげてください
  • 投稿者: 乾レナ
  • 2017年 03月29日 18時52分
 奥田です。今回もご一読ありがとうございます。

 まず、出雲の「ございます」口調は、「読者は多分うんざりするだろうなぁ」と思いながらも意図的にこのような口調にしています。理由は、このような異常にへりくだった敬語口調にする事で出雲が我々の常識では推し量れない存在である事を示し、彼女の異質さ・異常さを際立たせ、彼女が私たちとは違う次元の存在である事を暗示しようという目的があるからです。おそらく、単なる普通の敬語だったら、彼女はここまでインパクトのあるキャラにはならなかったと思います。

 あと、出雲の依頼に関する諸規則に関しては、実は私の中ではちゃんとルールブック化してあってゴルゴのように一定の基準が設定されています。この出雲ルールに関しては新作を出せる機会があれば(いつになるかはわかりませんが……)公表したいとは思っていますが、このルールによれば依頼遂行前に犯人が自殺もしくは自首した場合、その時点で契約解除となって依頼料も返却されるシステムになっています。要するに、最初から依頼そのものがなかった扱いになるわけですね。

 ちなみに、もし万に一つの幸運があってこの作品がメディア化される事になったとしたら、私は彼女の声優に対して「とにかくかわいい声の人をお願いします」とだけ注文を付けると思います。その声と行動のギャップが「探偵であり殺し屋でもある」という彼女の異質さをさらに際立たせる事になると思いますので……。

 そんな感じです。ではでは、失礼します。
[良い点]
榊原シリーズとは全く異なる着想で、大変面白く読ませていただきました。主人公の出雲の、やや荒唐無稽ともいえるキャラクター設定も非常に魅力的と思います。
[気になる点]
些細なことながら、重要と思われる点ですが、しばしば「凛」と「蓮」とを取り違えておられるようです。特に、出雲が最後神社で発砲する場面で、その対象に混同があるように思います。このシーンだけではありませんが、似た名前ですが非常に重要な点ですので、今一度全編を通じて取り違えがないか、確認された方がよろしいかと存じます。
[一言]
こちらも続編を期待しております。
また、榊原ワールドなどとどの程度絡んでくるかも楽しみです。
 奥田です。再びのご感想ありがとうございます。返信遅れて申し訳ございません。

 まず、このキャラクターはある意味王道の探偵である榊原とは真逆に位置する探偵という事で考え出したもので、榊原が王道であるからこそできない事を外道の探偵である彼女にやってもらおうという事で作りました。それだけに最初っから天才型探偵として設定していて、インパクトが残りやすいキャラに設定しています。続編も考えてはいますので(いつ発表できるかはわかりませんが)、気長にお待ちいただければ幸いです。


 また、私の書く小説は一部例外(「約束の演奏」などの短編)を除いて、基本的には同一時間軸、同一世界観の上で発生しているという事を前提にしています。このため、榊原シリーズ、出雲シリーズ、さらにはまだ一作だけですがアップル・ロジックも私の中では同一世界観での出来事です。このため、彼らがどこかで交錯する事もないとは言い切れません。そのうちそういうお祭りみたいな小説をかけたらいいなぁと思いつつ、それにはまだまだシリーズを描いて行かなければなぁと思ったりしています。

 名前の取り違えに関しては時間があるときに少し確認をしてみたいと思っています。もっとも、全体が複雑に入り組んでいる話なので全て直せるかどうかは疑問ですが……。

 そんな感じです。それでは今後ともよろしくお願いします。
[一言]
天才的な推理小説。正義と悪の二律背反を同時に細かく書けていると思いました。いろいろ賞賛したいところはあるのですが、とりあえず一言。



そうだ、新聞部に入ろう


新聞部の楽しさを見出してしまった……orz
  • 投稿者: 融解犯
  • 2016年 08月12日 22時36分
奥田です。ご一読ありがとうございます。楽しんで頂けたのであれば幸いです。

 ちなみに新聞部を題材にしておきながらなんですが、私自身は新聞部とはあまりかかわった事がありません。かつての同級生に新聞部の人がいたので、その人から聞いた話から推測して書いています。それでも臨場感を持ってもらえたのであれば、とりあえず描写に関しては成功したという事なのでしょうか……。

 そんな感じです。それでは今後ともよろしくお願いします。ではでは。
[一言]
基本的に正義として描かれる探偵役が殺し屋という悪であるというなかなかみないものでしたが、とても楽しく読ませていただきました。
事件発生から終盤までの流れ、最後のどんでん返し、エピローグまで引き込まれてしまい一気に読んでしまいました。
続編を検討中とのことですので気長に待たせていただきます。
素晴らしい作品をありがとうございました。
[一言]
面白かったです。久しぶりにちゃんとした推理ものを読みました。とても面白かったです。
榊原シリーズ、私は第1作目が大好きです。この新聞部のお話も榊原シリーズの第1作目と少し似ているので、あれー?と思ってしまいました。新鮮味に欠けました。例えば、少年法ですよね。榊原シリーズ、第1作目の部長の悪あがきも少年法を引き合いに出してましたよね?違うストーリーなんですけど、やっぱり同じ文句を出されてしまうと、あれ?と思ってしまいました。
しかし、出雲が頭脳で犯人を追い詰めるシーンはとてもよかったです。どんどん論理的な推理によって追い込まれていく犯人が描かれていてハラハラしましたよ!

今回は正統派ではなく、まさしく邪道。目には目を、歯には歯をってことですか? なーるほど。

大元のロジックはさすがです。素晴らしいと思いました。榊原シリーズの何よりも好きですよ。犯人を追い詰めていくシーンはさすがです。奥田さんが書く小説って犯人がめちゃくちゃ抵抗しますよね。いいと思います。人間臭い。物凄い人間臭い。だからこそ、読んでいて面白いなぁと思います。

あの、ここでおかしな点を指摘してもよいですか?
犯行現場が学校ということは、出雲が立証済みですよね。ということは、犯人は学校から被害者をかついで自転車をこいで倉庫で隠蔽工作をしたんですよね?それはなかなか無理があると思います。いくら短い距離だからって、人間一人を、意識のない人間を乗っけてこぐというのはあまりにも目立ちますし、どうやって意識のない人間を落とさないように乗っけるんですか?固定するんですか?固定する時間を含めば犯行時間が長くなってアリバイをせっかく作ったのにそこから崩れてしまいますよね?
最後の方に自転車を使うシーンが書いてありますけど、これは明らかに不自然な光景ですよ。短い距離だからといってこんなことをしてしまえば、ばれてしまいます。

あと、
これは第九章 疑念のところなんですけど、


「おいで頂けたようでございますね」

 突然、境内全体に声が響き渡った。蓮は思わず身をすくめ、社の前の人影はバッと背後を振り返る。
 その瞬間、突然境内に明かりが灯った。見ると、境内のあちこちにかがり火の台があって、そこに一斉に火がつけられた様子だ。かがり火の炎で境内全体が揺らめく明かりに照らされる。
 そして、いつの間にそこにいたのか、ついさっきまで蓮が登っていた石段の近くの石畳の上に、上下真っ黒なセーラー服を着た少女が立って、奥の社の前にいる人物を見据えていた。揺らめく炎の明かりが黒のセーラー服と絶妙なコントラストを生み出し、何とも幻想的な佇まいを生み出している。見るのは初めてだが、蓮は彼女が発する強烈な雰囲気にすべてを悟っていた。間違いない。彼女こそが『復讐代行人』……黒井出雲その人だと。
「こうしてお話しするのは二度目でございましょうか。尼子凛さん。あのときはありがとうございました」



これは改行された後から、凛になっておかないとだめですよね? タイプミス?

何はともあれ面白かったです。これはハードボイルド系になってくるんでしょうか? 続き的には。結構、戦闘とかもガシガシ入ってきちゃいますもんねぇ。

待ってます!
  • 投稿者: 鈴野 凛
  • 18歳~22歳 女性
  • 2015年 02月15日 00時26分
 奥田です。このたびはご一読ありがとうございます。

 やっぱり似ていますかねぇ……実は「榊原の第一作に似ている」という感想は、これで二度目なのです。よくよく読めば、榊原の第一作目における新聞部はそこまで重要なファクターではありませんので、新聞部を本格的に取り上げたのはこれが初めてだったりするのですが、やっぱりどこか似ているのでしょうね。

 少年法に関しては、犯人が高校生だと必ず立ちふさがる問題です。私は推理小説を書くにあたって「刑事法に関する事はしっかりと描写する」という心構えで書いていますので、関係者が高校生の多い私の小説ではどうしてもこの問題を書かざるを得ないのです。とはいえ、二連続で書いたのはやりすぎだったか。

 犯人の抵抗に関しては、力を入れて書いています。今まで他の感想返信でも書いていますが、私は犯人が推理小説のもう一人の主人公だと思っているので、その描写にはこれでもかと力を入れます。そもそも、現実の犯人ならそう簡単に自白なんかしません。例えば戦後最大の誘拐事件と言われた「吉展ちゃん誘拐事件」では、警視庁で伝説とされる刑事が徹底的に証拠を集めて勝負に臨んだにもかかわらず、犯人が自白するまで十日かかっています。某有名推理マンガみたいにすぐ自白する犯人は、どうも安っぽく見えてしまって……。まぁ、この辺私のこだわりですね。

 あと、疑問点に関して。私としては遺体は犯人が直接背負って運び、すべてが終わった後で再び自転車を取りに戻ったと書いたつもりでした。どこか描写が弱かったのか……この辺、改良の余地ありですね。

 もう一つの方は、この段階ではまだ蓮でも問題ないはずです。この段階では、まだ黒い影が凛だとははっきりさせていないので。混乱をおかけして申し訳ありません。

 そんな感じです。新作の方も、気長にお待ちいただければ幸いです。ではでは、これにて失礼します。
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