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[一言]
初めまして。カラスウリと申します。
「夏ホラー」の話しをしていましたところ、こちらの作品を、ぜひお薦め!とお気に入り登録の方から教えてもらいました。

昭和55年の描写が圧巻です。当時小学生でした。女の子は皆赤のランドセルを背負っていた時代でした。作中にでてくる焼却炉や用務員さん。今の時代ではもう見かけません。ノスタルジーを呼び覚ます、見事な時代背景でした。
そして恐ろしいのは母親の心の変化です。さちこちゃんを気に入ったかと思いきや、ころころと変わっていく様に肌が粟立つ思いをしました。最後の黒を背景に、防空壕の話しを読んだ時には、焼却炉の人形が焼かれるシーンとオーバーラップされ、怖さ倍増でした。用務員さんの正体が曖昧なままなのも、良い仕上げだと思います。
いつもは非公開の本作を読めて、大変感謝しております。ありがとうございました。
カラスウリさま

はじめまして。
一年も前の非公開作品をお読みくださいましてありがとうございます。カラスウリさまにお薦めくださった方にも感謝です。
ホラーには馴染みがないのに「夏ホラー」に参加したくて書いてみたので、正直ホラーらしくなっているかどうか自信がないのですが、過分なお褒めの言葉をいただき感激しております。
昭和55年にこだわりがあったわけではないのですが、焼却炉のシーンを書きたくてあの時代になりました。用務員さんも今はいないのですか? 時代の移り変わりについていけていません……^^;
丁寧なご感想、とても励みになります。どうもありがとうございました。
[一言]
 拝読しました。
 端正な文章から立ち上り、夏の暑気のようにねっとりとまとわりつく情感が、凄まじくも素晴らしい作品でした。
 認識と意識が少しずつ狂わされていく流れ。ようやく覚えた違和感と拒絶それすらも手のひらの上で、焼却炉のシーンに至っては、もう言葉もありません。
 藁半紙や取り替えっこといった手口、やり口が洗練されているのは、そうして代替わりして受け継いできたのからだろうか、などと思うとまたぞくりとします。
 読了してから見るとまたタイトルが強烈で、母を恋い母を乞うものに、意図せず施してしまったのだなといった印象でありました。
鵜狩さま

お読みくださいましてありがとうございました。
書き慣れないホラーなどに手を出してしまいましたが、ぞくりとしていただけたとのお言葉に胸をなでおろしました。
私自身、映画や小説では情念の絡むホラーが特に怖いと感じるので、その様な雰囲気を目指しましたが、やはり難しいです。
丁寧にお読みくださったことが伝わってくるご感想をありがとうございました。
[良い点]
拝読しました!
いつもながらの、ほれぼれする美しい文体。感服です。そして、題名! センスが光りますね。
もし私の作品がコメディ×ホラーなら、まさしく純文学×ホラー。
昭和55年という時代設定、そして13日~15日の3日間のじわじわとした移り変わりが、見事でした。
最初、例の子が現れた時「ああ、さっちゃん、もしかして二人いる?」と感じたので、読み進めるうちにその予感が現実?になっていくさまが、逆に私の恐怖のツボになりました。

最後に――磐田さん、一体何者なんでしょう? 私には彼の存在が一番怖いです。
  • 投稿者: 鈴木りん
  • 男性
  • 2015年 07月31日 19時35分
ご感想ありがとうございます♪

地獄の釜の蓋が開くということで、あまりひねりのないタイトルです^_^;

ホラーに自信がないので、慣れ親しんだ昭和の風景でカバーしてみました(笑)それでどうにか雰囲気が出せたのなら幸いです。

さっちゃん、気付いちゃいましたか。気付きますよね……。さすがです。
でもバレていてもかえって鈴木さんの恐怖のツボにはまったのならラッキーでした。

磐田さん……こちらにもご注目ありがとうございます。そうなんですよ、彼は謎の人物なのです。実はここで起こる怪異は彼によって――。
[良い点]
昭和55年の空気感がみごとです。現代と微妙に違う様子(カゴバッグとか終戦後との距離感とか)情景描写もさすがで、気がつくと母子と一緒に図書室まで歩いて熱気を感じていました。

何より怖かったのは、母の心情が突然変化する様が全然違和感なく展開していた点です。
情景と心情とのベストマッチ、とくと堪能させていただきました!

「途端にミンミン蝉と油蝉…」からたたみかけるような描写、行がえや空行などの使い方もさすがです。
[一言]
ようやく読みに伺えましたー
なんか、さすがだー!! って ((((((ノ゜⊿゜)ノヌオォォ感心しまくりです!!
私、まだまだだ~ちょっと滝に打たれて修行してこよう……
(ただ単に涼みたいだけ??)
ではではまたヽ(^o^)丿
ご感想ありがとうございます♪
記憶の底に埋もれている昭和55年のイメージを掘り起こしてみましたが、それがお伝えできていたなら幸いです。

>「途端にミンミン蝉と油蝉…」からたたみかけるような描写

こちらに着目していただけるとは。
実は句読点を排除する以外にもちょっと遊んじゃいまして。
特に何らかの効果を狙ったわけではないのですが、私自身がなんとなく不安になるような単語の使い方をしてみました。徐々にひとつの単語に向かっていくようになっているのです^_^;

得体(えたい)→次第(しだい)→姿態(したい)→肢体(したい)→「死体」?
なんちゃって~(* ´艸`)

滝行に行かれる際は私も連れて行ってください。
滝壺で泳いで涼みたいです(笑)

お忙しい中、お読み下さってありがとうございました♪
[一言]
遅れ馳せながら参上しました。楽しみにしていた霜月さんのホラー、(個人的に)ようやく解禁です!

他の方も仰っていましたが、続きが気になって最後まで一気に読んでしまいました。そもそも「さち子」という名前を聞いただけで嫌な予感が……。
こちらのお話とは全然関係ありませんが、子供の頃に見た「さっちゃんのうわさ」という短編アニメがたいそうトラウマなのです。その「さっちゃん」も名前が「さち子」でした。ご存知なければ、YouTubeで見れます(笑)

とにかくそんな嫌な予感があって読み進めていくうちに、ああやっぱりねと……。
母親が錯乱していたこともあり、一体どこで咲とさち子が入れ替わったのか読者にも分かりませんでした。
藁半紙に咲の名前が書かれていたあれは「名前を取られた」という呪術的な描写だったのでしょうか?そう思うと少しゾッとします。

とにもかくにも独特な空気感のホラー、楽しませていただきました。ありがとうございました。

余談ですが、個人的には磐田さんの存在が一番気になります……。
  • 投稿者: 長谷川
  • 2015年 07月25日 22時11分
ご感想ありがとうございます。一気読みとは嬉しい限りです♪
「さっちゃんのうわさ」ですか……「サイコさんの噂」を連想してしまい、タイトルだけでビビってしまいました(笑)

>ご存知なければ、YouTubeで見れます(笑)

いいえ、見ませんよっ!
「(笑)」が付いているあたり、見てはいけないような気がします……。

もうストーリー展開に凝る力量がない点は潔く諦めて、初めからさち子を怪しい子にしちゃいました☆ 名前を取られたくだりもわかりやすい描写にしてみました。
全体の流れをシンプルにした方が母親の狂気が引き立つかなぁと思ったのですが、効果のほどはわかりません(^_^;)

それにしても、さすが長谷川さん!磐田さんにご注目くださるとは!
そうなんです、ヤツは怪しいんですよ(笑)
異界の門番的な感じでしょうかね〜。作者としては彼の方が怖かったりするんですけどね……。
何者だよっと思っていただけたなら脇役に彼を配置した甲斐があります。

どうもありがとうございました。
[良い点]
昭和の夏の雰囲気、母の心情がすごくリアルに描写されていて、引き込まれるように一気読みしてしまいました。

3話目の最後のほう、セルロイドの人形と焼却炉………ぞわぁっと背筋が寒くなりました。うちに娘はいませんが、もし自分の子供がと思うと……。

今日はものすごく暑くて、涼をとらせていただきました。
ご感想ありがとうございます。
この作品を書いていて最も不安だった「母の心情」をリアルとおっしゃっていただき、本当に安心しました。もうこれに関しては完全に想像するしかないので、母親である方が読まれたら違和感があるんだろうなぁ……とビクビクしていました^_^;

セルロイドの人形、初めは瞼が動く人形を想定していたのですが(おひるね〇〇ちゃん人形みたいなw←わかるかな?^_^;)それはさすがに書くのが怖かったので、結構抑えて描きました。ええ、逃げましたとも。だって怖いし(笑)

それでも涼をお届けできたとのこと、恐縮ですm(__)m
[良い点]
日付がタイトルになっているのが、効いていますね。読み終わってから、振り返るとなるほどと思いました。
狂気のシーン。混乱と極端に狭まった視野が表現されていると感じます。わたしも過去作で書いたことがありますが、書いているこちら側も少し影響されますね。
[一言]
最終話の黒背景って、怖いですね。わたしも使わせて貰おうかなと思いました。
ご感想ありがとうございます。
日付をタイトルにした点に着目していただき嬉しいです。短編での投稿と迷ったのですが、日付を入れたくて連載形式にしました。
よく霊より生きている人間の方が怖いという声を聞くので、ならば怖い人間を描いてみようと思いました。
そうそう、混乱や狂気は読んだり書いたりしていると妙な感覚になってきますよね。引きずられそうになるというか……。

黒背景、ホラー向きですよね。
ずっと背景色は全ページに適用されると思っていたのですが、ページごと(各話)で指定できるとわかったので、初めて背景色をいじってみました。
こういう工夫ができるのもネット小説の面白さかもしれませんね。
蠍座の黒猫さんの作品にも黒背景が出てくるのでしょうか。ドキドキします^_^;
[良い点]
こ、怖かった~!!
まだ読んだあとの余韻が残っていてゾクゾクします(>_<)
しかし、やはり安定した描写力文章力はすばらしかったです。
昭和の雰囲気もどこか懐かしさを感じ、台本版という単語にすごく感動してしまいました(笑)
ママに懐く子供のかわいさが、後半反転し、焼却炉の場面はぞっとしました。
そして続いていく呪いの連鎖がまた不気味です。
とても雰囲気があり、昭和のノスタルジックな感じとホラーが絶妙にマッチした秀作でした!!
楽しませていただきました。ありがとうございました(^^)
  • 投稿者: 美汐
  • 2015年 07月25日 07時16分
ご感想ありがとうございます。
怖かったですか? よかった♪
ホラー小説をあまり読んだことがないので、設定やストーリーには自信がないため、表現の仕方で工夫してみました。なので、描写をお褒めいただき嬉しいです!
代本板、懐かしいですよね~(^^)
私の代本板は赤いチェックの包装紙を貼っていました。代本板のくだりを書きながら、その包装紙を貼った時のことなどが思い出されました。
昭和も終わりに近づく55年。古い記憶を掘り出して描いた時代が描けていたのなら幸いです。
ありがとうございました。
[良い点]
文字通りぞくぞくしました。文章も丁寧で散りばめられた知識もセピアがかった話の演出効果となっています。母と娘。女と女。遠くにいる男。それらの感情をリアルに書き抜かれているがゆえの恐怖だと思います。戦争や人の弱さを文中に絡め、めくるめく恐怖のマトリョーシカを見た思いです。
[一言]
「お母さん(ママ)」と娘の脆さと情念が秀逸です。
ご感想ありがとうございました。
ぞくぞくしていただけたとのこと、ホラーに挑戦した甲斐がありました。
異界・境界は心の中や精神にも存在するという観点から、心の異形と異界への接点を作ってみました。
戦争や人の弱さに着目していただけたことは、そのあたりを汲み取っていただけたのかと嬉しく思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
[一言]
一話のつもりが我慢できず一気読みしてしまいました。

昭和55年という微妙な年の夏の風景が鮮やかで、そしてさっちゃん。この子の様子から「この子はいけない」と思いながらも母親の気持ちにすなんりと入ってきました。
女の子、女性の微妙な心理の揺れと、蝉の描写に身震いしました。

そしてセルロイドと焼却炉。これは怖い。想像してしまうではありませんか!
昼間に読んで良かったです。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2015年 07月24日 16時04分
管理
ご感想ありがとうございます。

一気読みとは感激です(*゜∀゜*)!

昭和50年代ってちょっと独特な時代の気がします。
昭和40年代だとまだ戦後とか高度経済成長の流れが色濃く残っていて、昭和60年を過ぎると今度は好景気に向かっていく――。
心と物の豊かさのバランスがとれていた時代のような気がするのです。

私が子供の頃の怪談話には日本兵がよく出てきました。まだ戦争犠牲者の幽霊というものがリアルに感じられました。
今の子供たちには日本兵も落武者も同じような感じなのかもしれません。

そんなことを思いつつ、同世代読者をターゲットとして書いてみました。
セルロイドと焼却炉をリアルに想像できる世代にはわずかばかりの涼を差し上げられるかなぁと思います。
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