感想一覧
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[良い点]
来月広島、尾道に旅行に行くのでその辺が舞台の小説が読みたいと検索してこちらにたどり着きました。どのエピソードもとても素敵なお話で一気に読みました。尾道の雰囲気も何となく感じられて旅行が楽しみになりました。
ひとつ言えるのは、もしこんなレトロモダンなカフェが本当に尾道の見晴らしの良い場所にあったら行列間違いなしということです。しかも店員さんはイケおじと若者と美少女で全員和服、頼めばお茶席でお茶をたててくれるなんて!
流行らないわけがない!お抹茶セットは予約必須の人気メニューに違いないと思いました。
来月広島、尾道に旅行に行くのでその辺が舞台の小説が読みたいと検索してこちらにたどり着きました。どのエピソードもとても素敵なお話で一気に読みました。尾道の雰囲気も何となく感じられて旅行が楽しみになりました。
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流行らないわけがない!お抹茶セットは予約必須の人気メニューに違いないと思いました。
エピソード66
[一言]
尾道から失礼させて頂きます。
僕は尾道に済んでいてこの作品を知ったのは尾道の本屋?さんでした。まさかこの「小説家になろう」で尾道が舞台になっている作品があるなんてそれまではまったく知りませんでした。それに、尾道を舞台にしていただき本当にありがとうございます・・・なのかな。個人的にとても嬉しいです!
いつか本を読まさせていただきますね。
尾道から失礼させて頂きます。
僕は尾道に済んでいてこの作品を知ったのは尾道の本屋?さんでした。まさかこの「小説家になろう」で尾道が舞台になっている作品があるなんてそれまではまったく知りませんでした。それに、尾道を舞台にしていただき本当にありがとうございます・・・なのかな。個人的にとても嬉しいです!
いつか本を読まさせていただきますね。
- 投稿者: Yu
- 2017年 08月27日 16時10分
返信遅れまして申し訳ありません、ご感想ありがとうございますー!
尾道の書店さんというと、商店街の花本さんか啓文社新浜店さんでしょうか。
ありがとうございます、は私も同じです。
もう、とにかく発想力が無いもので、尾道という素敵な都市に助けられっぱなしです。
本を手に取る機会がありましたら、是非宜しくお願いします!
尾道の書店さんというと、商店街の花本さんか啓文社新浜店さんでしょうか。
ありがとうございます、は私も同じです。
もう、とにかく発想力が無いもので、尾道という素敵な都市に助けられっぱなしです。
本を手に取る機会がありましたら、是非宜しくお願いします!
- 加藤泰幸
- 2017年 09月04日 03時25分
[一言]
文庫版第二巻、読了いたしました。
一巻の最後で解けた緊張感を、どうやって持続させて、読み手を引っ張るのか、とても興味がありました。
ネタバレになるので詳しくは書けませんが「そうきたか」と、感心いたしました。プロットの作り方が上手いなぁと参考になりました。
今回の基調は『一期一会』という言葉。
私の浅い知識では利休さんが「出合いを大事に」的なことを言った……程度の認識しかありませんでしたが、改めてこの言葉をかみしめることが出来ましたのも、『夜咄堂』を拝読させて頂いた余徳と思いました。
これまたネタバレなので書けませんが、『一期一会』が最後まで関連してきて、ストーリーの統一感が出て、一本筋が通ったような感じを受けます。お見事でした。
私は男子校出身で女性と話すのが苦手なので、春樹さんに感情移入いたしました。
髭面で眉間に縦皺という私の面相が良くないのですが、春樹さんと同じく、初対面では「怖い人」と勘違いされます。胃痛持ちなので、眉間に力入っているだけなんですけどね。
家族との確執から、静かなクライマックスまで、春樹さんの出番があったので、ちょっとうれしうございました。
強面で可憐な菓子を作るというギャップがたまりません。
非常にいいキャラクター造形でありました。
これまたネタバレなので詳しく書けないのがなんですけど、シズクさん、雪之丞さま、後半をビリっと締まりをくれた上田宋箇流の浦川さんなど、魅力的な登場人物が、物語にいい緊張感を与えてくれたような気がいたします。
千尋君と同じく、私も上田宋箇流は知りませんでした。
真面目なロビン君も可愛いかったです。うちの子にしたいぐらいですよ。無敵かと思ったら、苦手もあったのね。
今回のキモは、千尋君の成長でしょう。
第一巻は、「自分探し」っぽくて、ふわふわと頼りない男子でしたけど、第二巻は積極的に自分から物事に関わっていこうとする姿勢が見え、心の中の空虚を埋めつつ成長してゆく姿に共感を覚えます。それが、本来は哀しいお話でありながら、爽やかな読後感を生んでいるのだと思った次第。
「夜咄堂」をめぐる登場人物が増え、これは、すなわち主人公の千尋君の世界が広がっていることを示しています。
あとがきで『縁』について書かれておられましたが、千尋君も『縁』によって成長し続けているのだなぁと感じます。だから、三巻、四巻と、読み続けてみたいのです。
第一巻は船出、第二巻は展帆、優しく凛とした世界はどこに行くのか、これからも楽しみです。
また、長くなりました。ウザくてすいません(汗)
文庫版第二巻、読了いたしました。
一巻の最後で解けた緊張感を、どうやって持続させて、読み手を引っ張るのか、とても興味がありました。
ネタバレになるので詳しくは書けませんが「そうきたか」と、感心いたしました。プロットの作り方が上手いなぁと参考になりました。
今回の基調は『一期一会』という言葉。
私の浅い知識では利休さんが「出合いを大事に」的なことを言った……程度の認識しかありませんでしたが、改めてこの言葉をかみしめることが出来ましたのも、『夜咄堂』を拝読させて頂いた余徳と思いました。
これまたネタバレなので書けませんが、『一期一会』が最後まで関連してきて、ストーリーの統一感が出て、一本筋が通ったような感じを受けます。お見事でした。
私は男子校出身で女性と話すのが苦手なので、春樹さんに感情移入いたしました。
髭面で眉間に縦皺という私の面相が良くないのですが、春樹さんと同じく、初対面では「怖い人」と勘違いされます。胃痛持ちなので、眉間に力入っているだけなんですけどね。
家族との確執から、静かなクライマックスまで、春樹さんの出番があったので、ちょっとうれしうございました。
強面で可憐な菓子を作るというギャップがたまりません。
非常にいいキャラクター造形でありました。
これまたネタバレなので詳しく書けないのがなんですけど、シズクさん、雪之丞さま、後半をビリっと締まりをくれた上田宋箇流の浦川さんなど、魅力的な登場人物が、物語にいい緊張感を与えてくれたような気がいたします。
千尋君と同じく、私も上田宋箇流は知りませんでした。
真面目なロビン君も可愛いかったです。うちの子にしたいぐらいですよ。無敵かと思ったら、苦手もあったのね。
今回のキモは、千尋君の成長でしょう。
第一巻は、「自分探し」っぽくて、ふわふわと頼りない男子でしたけど、第二巻は積極的に自分から物事に関わっていこうとする姿勢が見え、心の中の空虚を埋めつつ成長してゆく姿に共感を覚えます。それが、本来は哀しいお話でありながら、爽やかな読後感を生んでいるのだと思った次第。
「夜咄堂」をめぐる登場人物が増え、これは、すなわち主人公の千尋君の世界が広がっていることを示しています。
あとがきで『縁』について書かれておられましたが、千尋君も『縁』によって成長し続けているのだなぁと感じます。だから、三巻、四巻と、読み続けてみたいのです。
第一巻は船出、第二巻は展帆、優しく凛とした世界はどこに行くのか、これからも楽しみです。
また、長くなりました。ウザくてすいません(汗)
返信遅れましてすみません、ご感想ありがとうございますー!
二巻のプロットは、もう編集さんの力によるところが大変大きいです。
これまでは構成のいろはも知りませんでしたけれども、
二巻でようやく最低限の形を学べたような気がします。
あら、鷹樹さんも強面と。文面から穏やかで華奢な印象を受けていましたので、それはなんだか意外ですw
魅力のあるキャラクターって、なかなか難しいものだな、と悪戦苦闘しています。
個性はあっても、魅力はまた別問題で、なかなか難しいものですよね……。
せめて、長く書いていく事で人間味を醸しだしていきたいな、と思う次第です。
千尋の成長、これもまた編集さんから指摘された「話作りの核」でした。
私には二転三転する魅力的な展開も、血湧き胸躍るようなイベントも書けませんけれども、
千尋の成長や一期一会といった、せめてお話の軸となる部分だけでもシッカリ見据えて、
肝心のメインストーリーがブレてしまう事だけはないよう、注意しているつもりです。
それでもまだまだ至らない部分もあるもので、続刊で解消できればな、とは思いますが、
売れ行きはボーダーラインのようで、さて、どうなる事やら……><
鷹樹さんもお忙しい時期でしょうに、最後まで読んで頂き、改めてありがとうございました。
二巻のプロットは、もう編集さんの力によるところが大変大きいです。
これまでは構成のいろはも知りませんでしたけれども、
二巻でようやく最低限の形を学べたような気がします。
あら、鷹樹さんも強面と。文面から穏やかで華奢な印象を受けていましたので、それはなんだか意外ですw
魅力のあるキャラクターって、なかなか難しいものだな、と悪戦苦闘しています。
個性はあっても、魅力はまた別問題で、なかなか難しいものですよね……。
せめて、長く書いていく事で人間味を醸しだしていきたいな、と思う次第です。
千尋の成長、これもまた編集さんから指摘された「話作りの核」でした。
私には二転三転する魅力的な展開も、血湧き胸躍るようなイベントも書けませんけれども、
千尋の成長や一期一会といった、せめてお話の軸となる部分だけでもシッカリ見据えて、
肝心のメインストーリーがブレてしまう事だけはないよう、注意しているつもりです。
それでもまだまだ至らない部分もあるもので、続刊で解消できればな、とは思いますが、
売れ行きはボーダーラインのようで、さて、どうなる事やら……><
鷹樹さんもお忙しい時期でしょうに、最後まで読んで頂き、改めてありがとうございました。
- 加藤泰幸
- 2017年 08月07日 01時53分
[一言]
文庫版第一巻読了したしました。
前回感想で述べさせていただきました通り、私も今年一月に父を亡くし、彼が立ち上げたモノづくりの会社を畳む作業をしておりましたので、千尋君が夜咄堂に足を踏み入れるシーンから、ずっと心を鷲掴みにされておりました。
噛みしめるようにじっくりと拝読させていただいた作品は久しぶりだと思います。
読み進めていくうちに、これは「積み上げてゆく物語」なのだと解きました。
千尋君は「傷を負う」または「負わせる」ことを恐れるあまり「がらんどう」になってしまった青年で、年齢にそぐわぬ「達観」はそれに由来するものなのでしょう。
その因子が父子関係であり、茶道にまつわる若月家の悲劇なのだと思います。
ですが、彼に残されたのは『茶道』であり、その道行きを通じて、一つ一つ隙間を埋め、理解をしてゆくストーリーラインは、とても素晴らしく淡々とした基調ながらも、次は、次はと頁をめくりたくなる気持ちにさせてくれました。
織部焼のこと、抹茶のこと、棗のこと、花入れのこと、掛け軸のこととまるで茶室を整えてゆくかのように、物語が積み重なってゆくのも、私の様なお茶に関して全く素人でも……いや、素人だからこそ千尋君に気持ちを添わせる効果があったのだと感じた次第です。
ネタバレになるので、ここでは詳しく書きませんが、千尋君にとって茶道を通じて一番理解をしなければならない人物と対峙するラストは、やっぱり涙腺が崩壊しました。
今までの経験や付喪神たちとの交流が、完成した箱庭的な小さな世界に収斂する静かなクライマックスに、ただただ感動をしていました。
あんな自由なロビン君が大人しいのも、涙腺崩壊ポイントでありました。
茶室はまるで小さな優しい宇宙です。
戦国末期、いずれジリ貧になる領地報酬の代替品として茶器などが利用され、格式までが権威として利用されたのを知っておりましたので、茶道に関してはどうもモヤモヤしたものを感じていたのですが、『夜咄堂』と出合うことで、それが払拭された思いです。
お見事でございました。そして、感謝いたします。
作品技法としても、大変参考になりました。
一つ一つのエピソードをキチンと積み上げてゆく丁寧さは、基本を大事にするなんらかの『道』を経験された方らしい技法で、見習いたいと思います。
かといって、物語が停滞するわけでもなく、絶妙なバランスだったと思います。これは、練習あるのみですね。
キャラクターの立て方も、丁寧かつ印象的で、ロビン君の奇妙な哲学(女子中学生論とか)などとても面白かったです。
織部さんの洒脱な人柄や、ヌバタマの密かなコンプレックス、岡本先輩の成長譚まで、どれも手を抜かない人物情景で自然と感情移入が出来ました。素晴らしいお点前でありました。
日常系の淡々とした物語でありながら、タイムリミットを設定して緊張感を持たせるプロットはお見事でした。ラストに向けて疾走感すら感じた次第。オーソドックスな技法ですが、それゆえ逆に難しい。う~む、いい腕だと、感心しきりでありました。
何より、千尋君の人物造形が素晴らしいものでした。
主人公補正で特殊能力が脈絡もなく突然出てくると萎えてしまいますが、少し不思議な現象もすとんと腑に落ちた次第であります。
心に虚を抱えながら、笑顔でそれを隠す千尋君は見ていて痛々しかったのですが、周囲をとりまく人々や付喪神たちと関係深める過程で、克服してゆく姿が共感を呼びました。
本当にいい主人公でした。
これを勧めてくださったのは、編集長さんでした。
数ある受賞作の中で『夜咄堂』を私に勧めてくださった意味が、読了させていただいた今、ズンと理解できました。
丁寧な取材、舞台となった尾道への愛情、テーマとなった茶道への敬愛、コツコツと積み上げる丁寧さ、どれもこれも、これから同じ舞台に上がろうとする後進にとってのいいお手本でありました。
まもなく続巻が出ますね。
必ず買います。楽しみです。
文庫版第一巻読了したしました。
前回感想で述べさせていただきました通り、私も今年一月に父を亡くし、彼が立ち上げたモノづくりの会社を畳む作業をしておりましたので、千尋君が夜咄堂に足を踏み入れるシーンから、ずっと心を鷲掴みにされておりました。
噛みしめるようにじっくりと拝読させていただいた作品は久しぶりだと思います。
読み進めていくうちに、これは「積み上げてゆく物語」なのだと解きました。
千尋君は「傷を負う」または「負わせる」ことを恐れるあまり「がらんどう」になってしまった青年で、年齢にそぐわぬ「達観」はそれに由来するものなのでしょう。
その因子が父子関係であり、茶道にまつわる若月家の悲劇なのだと思います。
ですが、彼に残されたのは『茶道』であり、その道行きを通じて、一つ一つ隙間を埋め、理解をしてゆくストーリーラインは、とても素晴らしく淡々とした基調ながらも、次は、次はと頁をめくりたくなる気持ちにさせてくれました。
織部焼のこと、抹茶のこと、棗のこと、花入れのこと、掛け軸のこととまるで茶室を整えてゆくかのように、物語が積み重なってゆくのも、私の様なお茶に関して全く素人でも……いや、素人だからこそ千尋君に気持ちを添わせる効果があったのだと感じた次第です。
ネタバレになるので、ここでは詳しく書きませんが、千尋君にとって茶道を通じて一番理解をしなければならない人物と対峙するラストは、やっぱり涙腺が崩壊しました。
今までの経験や付喪神たちとの交流が、完成した箱庭的な小さな世界に収斂する静かなクライマックスに、ただただ感動をしていました。
あんな自由なロビン君が大人しいのも、涙腺崩壊ポイントでありました。
茶室はまるで小さな優しい宇宙です。
戦国末期、いずれジリ貧になる領地報酬の代替品として茶器などが利用され、格式までが権威として利用されたのを知っておりましたので、茶道に関してはどうもモヤモヤしたものを感じていたのですが、『夜咄堂』と出合うことで、それが払拭された思いです。
お見事でございました。そして、感謝いたします。
作品技法としても、大変参考になりました。
一つ一つのエピソードをキチンと積み上げてゆく丁寧さは、基本を大事にするなんらかの『道』を経験された方らしい技法で、見習いたいと思います。
かといって、物語が停滞するわけでもなく、絶妙なバランスだったと思います。これは、練習あるのみですね。
キャラクターの立て方も、丁寧かつ印象的で、ロビン君の奇妙な哲学(女子中学生論とか)などとても面白かったです。
織部さんの洒脱な人柄や、ヌバタマの密かなコンプレックス、岡本先輩の成長譚まで、どれも手を抜かない人物情景で自然と感情移入が出来ました。素晴らしいお点前でありました。
日常系の淡々とした物語でありながら、タイムリミットを設定して緊張感を持たせるプロットはお見事でした。ラストに向けて疾走感すら感じた次第。オーソドックスな技法ですが、それゆえ逆に難しい。う~む、いい腕だと、感心しきりでありました。
何より、千尋君の人物造形が素晴らしいものでした。
主人公補正で特殊能力が脈絡もなく突然出てくると萎えてしまいますが、少し不思議な現象もすとんと腑に落ちた次第であります。
心に虚を抱えながら、笑顔でそれを隠す千尋君は見ていて痛々しかったのですが、周囲をとりまく人々や付喪神たちと関係深める過程で、克服してゆく姿が共感を呼びました。
本当にいい主人公でした。
これを勧めてくださったのは、編集長さんでした。
数ある受賞作の中で『夜咄堂』を私に勧めてくださった意味が、読了させていただいた今、ズンと理解できました。
丁寧な取材、舞台となった尾道への愛情、テーマとなった茶道への敬愛、コツコツと積み上げる丁寧さ、どれもこれも、これから同じ舞台に上がろうとする後進にとってのいいお手本でありました。
まもなく続巻が出ますね。
必ず買います。楽しみです。
ご丁寧なご感想、ありがとうございますー!
ここまで深く、そして丁寧に本作を読んで頂きまして、感謝の言葉が見つかりません。
月並みではありますが、本当にありがとうございます。
多分、これは創作に関わる方であれば誰でも同じような事を考えるのでしょうが、
私自身は、まだまだ至らぬ点が多々あるかと思っています。
ですが、こうして作品の特徴を一つ一つ挙げて頂ける事で、
自分の特徴がより鮮明になり、今後の活動に対する照明となります。
読んでもらう事で作者は成長できるのだなと、今更ながらに感じた次第です。
編集長さん、と言われますと、やっぱりどこかの出版社の方でしょうか?
その様な方の目に留まり、そして勧めて頂いた事、幸い以外のなにものでもありません。
もしも機会がありましたら、作者が礼を述べていたとお伝え頂けますと幸いです。
ここまで深く、そして丁寧に本作を読んで頂きまして、感謝の言葉が見つかりません。
月並みではありますが、本当にありがとうございます。
多分、これは創作に関わる方であれば誰でも同じような事を考えるのでしょうが、
私自身は、まだまだ至らぬ点が多々あるかと思っています。
ですが、こうして作品の特徴を一つ一つ挙げて頂ける事で、
自分の特徴がより鮮明になり、今後の活動に対する照明となります。
読んでもらう事で作者は成長できるのだなと、今更ながらに感じた次第です。
編集長さん、と言われますと、やっぱりどこかの出版社の方でしょうか?
その様な方の目に留まり、そして勧めて頂いた事、幸い以外のなにものでもありません。
もしも機会がありましたら、作者が礼を述べていたとお伝え頂けますと幸いです。
- 加藤泰幸
- 2017年 06月30日 17時18分
[一言]
勧められて拝読いたしました。
私は、今年一月に父を亡くし、彼が経営していた小さな会社を解散させる作業を淡々とやっておりました。
彼の会社には付喪神はおりませんでしたが、物作りの会社だったので、この物語の焼き物のように彼の作品たちがサンプルで飾ってあり、それらの処分は魂の欠片を掃き捨てているようで、胸が痛んだのを思い出します。
千尋くんと宗一郎さんのように、私と父もなんだが互いに遠慮して距離を置くようなギクシャクした関係で、彼が亡くなるまで彼の会社の所在地さえ知らない有様でした。
なので、この物語の駆け出しは実にリアルな追体験で、加藤泰幸様の確かな情景描写の技量にぐっと心を掴まれた次第であります。
茶道の心得の無い千尋くんが、なんとか茶席でシゲ婆さんをもてなそうと悪戦苦闘する様は、父の仕事の残務を、全く門外漢ながら、見よう見まねで継続していた自分の姿に重なり、読んでいて本当にハラハラしました。
まだ、物語のさわりしか拝読させていただいておりませんが、これは、親子の失われた絆の再生の物語であり、許しと理解の物語であると思いました。
松竹梅の織部のシーンでは、ついに涙腺が崩壊してしまいました。
父の私物が入っているロッカーに、私が中学生だった頃にプレゼントした革のペンケースを見つけていたからです。
顔を合わせても、一言もしゃべらないか、嫌味の応酬ばかりの親子でしたが、失った今、もっと話せばよかった、寛容であれば良かったと、後悔ばかりを感じています。
この『尾道茶寮~』は、私が出来なかった『理解・寛容』を疑似体験させてくれる物語であり、父にとっての『夜咄堂』を解体してしまった私が、ひょっとしたらこうする事も出来たかもしれないと思わせてくれる優しい物語でもあります。
これから何度涙腺崩壊するか分かりませんが、またキリのよい所まで読み進めましたら、また感想書きにお邪魔します。
ちなみに、文庫版で読んでおりますので、連載版とは多少異なる点があるかもしれませんが、ご寛恕くださいますよう。
実に良いお点前でした。
勧められて拝読いたしました。
私は、今年一月に父を亡くし、彼が経営していた小さな会社を解散させる作業を淡々とやっておりました。
彼の会社には付喪神はおりませんでしたが、物作りの会社だったので、この物語の焼き物のように彼の作品たちがサンプルで飾ってあり、それらの処分は魂の欠片を掃き捨てているようで、胸が痛んだのを思い出します。
千尋くんと宗一郎さんのように、私と父もなんだが互いに遠慮して距離を置くようなギクシャクした関係で、彼が亡くなるまで彼の会社の所在地さえ知らない有様でした。
なので、この物語の駆け出しは実にリアルな追体験で、加藤泰幸様の確かな情景描写の技量にぐっと心を掴まれた次第であります。
茶道の心得の無い千尋くんが、なんとか茶席でシゲ婆さんをもてなそうと悪戦苦闘する様は、父の仕事の残務を、全く門外漢ながら、見よう見まねで継続していた自分の姿に重なり、読んでいて本当にハラハラしました。
まだ、物語のさわりしか拝読させていただいておりませんが、これは、親子の失われた絆の再生の物語であり、許しと理解の物語であると思いました。
松竹梅の織部のシーンでは、ついに涙腺が崩壊してしまいました。
父の私物が入っているロッカーに、私が中学生だった頃にプレゼントした革のペンケースを見つけていたからです。
顔を合わせても、一言もしゃべらないか、嫌味の応酬ばかりの親子でしたが、失った今、もっと話せばよかった、寛容であれば良かったと、後悔ばかりを感じています。
この『尾道茶寮~』は、私が出来なかった『理解・寛容』を疑似体験させてくれる物語であり、父にとっての『夜咄堂』を解体してしまった私が、ひょっとしたらこうする事も出来たかもしれないと思わせてくれる優しい物語でもあります。
これから何度涙腺崩壊するか分かりませんが、またキリのよい所まで読み進めましたら、また感想書きにお邪魔します。
ちなみに、文庫版で読んでおりますので、連載版とは多少異なる点があるかもしれませんが、ご寛恕くださいますよう。
実に良いお点前でした。
はじめまして。ご感想ありがとうございます。
鷹樹さんの実体験と、作品の内容のリンクには大いに驚かされましたが、
それと同時に、本を出すという事への責任感を、今更ながらひしひしと感じた次第です。
正直な所を申し上げますと、一巻のその先は、鷹樹さんの流された涙に応えられるのか自信がありません。
ですが、せめて今手掛けている分だけでも「そう感じれくれる方がいるのだ」という気持ちを持って、出来る限りの事をしていきたいと思っています。
改めまして、この度の感想、誠にありがとうございます。
私もまた、鷹樹さんのお言葉に大いに刺激を受けました。
夜咄堂の物語に今後も触れ続けて頂ければ何よりです。
鷹樹さんの実体験と、作品の内容のリンクには大いに驚かされましたが、
それと同時に、本を出すという事への責任感を、今更ながらひしひしと感じた次第です。
正直な所を申し上げますと、一巻のその先は、鷹樹さんの流された涙に応えられるのか自信がありません。
ですが、せめて今手掛けている分だけでも「そう感じれくれる方がいるのだ」という気持ちを持って、出来る限りの事をしていきたいと思っています。
改めまして、この度の感想、誠にありがとうございます。
私もまた、鷹樹さんのお言葉に大いに刺激を受けました。
夜咄堂の物語に今後も触れ続けて頂ければ何よりです。
- 加藤泰幸
- 2017年 06月07日 11時48分
[良い点]
ほのぼのとした話でいいなぁと思い、癒されながら呼んでます。
恋愛要素が強いと読むのも疲れるので、これくらいがちょうどいいです。
変に見せ場を作るのではなく、日常の中にありふれた話なので、さくさくと読めていけます。
[一言]
尾道と言えば銭湯ですよね。私の祖母も浄土寺下で銭湯を営んでいました。もう畳みましたけど。
久しぶりに読み始めたら浄土寺が!
ありがとうございます。
小学生の頃に、あそこの鳩の餌に小遣い2000円突っ込んで親に怒られたのは懐かしい思い出。
露滴庵、昔母と一緒に浄土寺の廊下から見学しました。内部を見ることは普段はできないと聞いて、母は残念そうでしたけど。
もう20年ほど前の話ですが、第2章を読んでふと思い出しました。
ほのぼのとした話でいいなぁと思い、癒されながら呼んでます。
恋愛要素が強いと読むのも疲れるので、これくらいがちょうどいいです。
変に見せ場を作るのではなく、日常の中にありふれた話なので、さくさくと読めていけます。
[一言]
尾道と言えば銭湯ですよね。私の祖母も浄土寺下で銭湯を営んでいました。もう畳みましたけど。
久しぶりに読み始めたら浄土寺が!
ありがとうございます。
小学生の頃に、あそこの鳩の餌に小遣い2000円突っ込んで親に怒られたのは懐かしい思い出。
露滴庵、昔母と一緒に浄土寺の廊下から見学しました。内部を見ることは普段はできないと聞いて、母は残念そうでしたけど。
もう20年ほど前の話ですが、第2章を読んでふと思い出しました。
恋愛要素の程度や表現方法は、尊敬する作家を真似ていて、
二章以降、それが顕著になっている事かと思います。
数少ないこだわりでもありますので、そのお言葉は嬉しいですー!
浄土寺は尾道でお茶を扱う以上は外せないスポットですよね。
斎藤さんがそこまで思い出をお持ちのスポットだったとは!
そうそう、鳩が沢山いますし、絵馬も鳩の形なんですよねえ。
そんな良さも書ききれていませんし、今後も折を見て出したい所……!
二章以降、それが顕著になっている事かと思います。
数少ないこだわりでもありますので、そのお言葉は嬉しいですー!
浄土寺は尾道でお茶を扱う以上は外せないスポットですよね。
斎藤さんがそこまで思い出をお持ちのスポットだったとは!
そうそう、鳩が沢山いますし、絵馬も鳩の形なんですよねえ。
そんな良さも書ききれていませんし、今後も折を見て出したい所……!
- 加藤泰幸
- 2017年 03月30日 00時03分
[良い点]
茶道の良さ
[気になる点]
ない
[一言]
ありがとう
茶道の良さ
[気になる点]
ない
[一言]
ありがとう
- 投稿者: はまち
- 2017年 03月24日 13時49分
はまちさん、はじめまして。
いえいえ、こちらこそご感想ありがとうございます。
私がもっと茶道に精通していれば、茶道の良さも更にお伝えできるのに、
ともどかしく感じる事もありますけれども、今後も頑張っていきますのでよろしくお願いしますね。
いえいえ、こちらこそご感想ありがとうございます。
私がもっと茶道に精通していれば、茶道の良さも更にお伝えできるのに、
ともどかしく感じる事もありますけれども、今後も頑張っていきますのでよろしくお願いしますね。
- 加藤泰幸
- 2017年 03月25日 02時00分
[一言]
遅れながら、書籍にて第一部を読ませていただきました。
大変に結構なお点前でございました。
読めば読むほどに、茶席の描写や話運びなど実際に茶の道にいる方は素晴らしいと感じ入るばかりでした。
ヌバタマは愛らしく、オリベさんはへうげながら頼もしく。ロビンもまた所々で和ませてくれて、付喪神は全員がお気に入りです。
第二部もすでに始まっていますが、またお邪魔させていただこうと思います。
良き作品をありがとうございました。
遅れながら、書籍にて第一部を読ませていただきました。
大変に結構なお点前でございました。
読めば読むほどに、茶席の描写や話運びなど実際に茶の道にいる方は素晴らしいと感じ入るばかりでした。
ヌバタマは愛らしく、オリベさんはへうげながら頼もしく。ロビンもまた所々で和ませてくれて、付喪神は全員がお気に入りです。
第二部もすでに始まっていますが、またお邪魔させていただこうと思います。
良き作品をありがとうございました。
タスクさん、ご無沙汰してます。
貴重なご感想、ありがとうございますー!
お茶の話をどうやって入れるのか、加減はどうしたものか、
ここはいつまで経っても悩みどころですけれども、そう言って頂けると何よりです。
二部もお陰様であらかた仕上がって、四月上旬には二部完になるかと!
今後とも宜しくお願いしますー!
貴重なご感想、ありがとうございますー!
お茶の話をどうやって入れるのか、加減はどうしたものか、
ここはいつまで経っても悩みどころですけれども、そう言って頂けると何よりです。
二部もお陰様であらかた仕上がって、四月上旬には二部完になるかと!
今後とも宜しくお願いしますー!
- 加藤泰幸
- 2017年 03月20日 04時14分
[一言]
はじめまして。
読むのは、まだ途中なのですが、感想書きたくて……。とても面白い!(≧∇≦)b
良作ありがとうございます。
はじめまして。
読むのは、まだ途中なのですが、感想書きたくて……。とても面白い!(≧∇≦)b
良作ありがとうございます。
はじめまして。ご感想ありがとうございます! そのお気持ちこそが嬉しいですよー!
面白さ、という点では不安な部分がありますので「面白い」と言って頂けると励みになります^^
今ある分が読み終わっても、四月中旬までは二章を掲載していきますので、
今後ともお付き合い頂ければなによりです。
面白さ、という点では不安な部分がありますので「面白い」と言って頂けると励みになります^^
今ある分が読み終わっても、四月中旬までは二章を掲載していきますので、
今後ともお付き合い頂ければなによりです。
- 加藤泰幸
- 2017年 02月08日 03時15分
[一言]
こんにちは。
楽しく、とにかく楽しく拝読しました。まだ第一章にあたる部分しか読んでいませんが、そこまで一気読みでした。
「ヌバタマが可愛すぎて辛い!!」と断崖絶壁から叫びたいです。
茶どころの育ちなので緑茶はしょっちゅう飲んでいますが、お抹茶はいまだ飲んだことがなく、この作品を読んで飲んでみたくなりました。
また、茶道もまったく知らない世界なので、新しい扉が開いたかのような気分です。
二章も楽しみにしています。
そして、書籍版も買います。
こんにちは。
楽しく、とにかく楽しく拝読しました。まだ第一章にあたる部分しか読んでいませんが、そこまで一気読みでした。
「ヌバタマが可愛すぎて辛い!!」と断崖絶壁から叫びたいです。
茶どころの育ちなので緑茶はしょっちゅう飲んでいますが、お抹茶はいまだ飲んだことがなく、この作品を読んで飲んでみたくなりました。
また、茶道もまったく知らない世界なので、新しい扉が開いたかのような気分です。
二章も楽しみにしています。
そして、書籍版も買います。
- 投稿者: 退会済み
- 18歳~22歳 女性
- 2017年 02月03日 23時02分
管理
こんにちは。ご感想ありがとうございますー!
まずはお楽しみ頂けたようで、ほっとしました。
実は私も、お茶処が故郷なのですよ。昔はただの田舎だと思っていましたけれど、
茶道を始めるようになって、宝の山のような里だったのだと、初めて気がつきました。
別に茶道を始めるとまではいかなくとも、その新しい扉が澤田さんの日常にも繋がる事があれば良いなあ、と思ったりします。
書籍版は、webとは色々と内容が違っていて、戸惑われるかもしれません。
それでも、行きつくところはweb版と同じなのだと解釈して頂ければ何よりです。
二章は定期的に更新していけると思いますので、今後とも宜しくお願いしますー!
まずはお楽しみ頂けたようで、ほっとしました。
実は私も、お茶処が故郷なのですよ。昔はただの田舎だと思っていましたけれど、
茶道を始めるようになって、宝の山のような里だったのだと、初めて気がつきました。
別に茶道を始めるとまではいかなくとも、その新しい扉が澤田さんの日常にも繋がる事があれば良いなあ、と思ったりします。
書籍版は、webとは色々と内容が違っていて、戸惑われるかもしれません。
それでも、行きつくところはweb版と同じなのだと解釈して頂ければ何よりです。
二章は定期的に更新していけると思いますので、今後とも宜しくお願いしますー!
- 加藤泰幸
- 2017年 02月04日 00時25分
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