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[一言]
ひかわ玲子かぁ、これ読んだわw
にしても↑しか見つからないとは意外です。
ですがまあ、同様の女性を表す言葉に側女・側妾・側妻・側室とあるように女性の身分立場によって後半が変わるのならば「王の配偶者」を表したい時の呼び名が「側妃」となるのは当然のことのように思います。
側室では夫が王とまでは言えませんからね。
[良い点]
ルーツが知れて良かったです。
側妃がネット発の造語扱いだったのは何ででしょうね

なぜか韓ドラ時代劇では側妃が連呼されていて流行ったのはその辺が関係しているのかな?と思っておりました。
ところが、朝鮮半島で側妃という言葉が使われていた事は無さそうなので訳者が誤訳したらたまたま既存の言葉だったということなんでしょうか。

なんにしても小説を書く時には、曖昧な言葉を曖昧に使わずきっちり設定した方が良さそうですね。

感想ありがとうございます。

「側妃」は日本語の辞書には載っていませんし、以前はネット検索してもあまり情報がヒットしなかったため、造語だと決めつけられてしまったのかもしれませんね。
逆に当たり前のように見慣れた言葉だと、改めて調べようとはならなかったりしますし、自分でも気を付けたいところです。


私は韓国ドラマをほとんど見ないのですが、中国ドラマでも清朝以外で「側妃」が使われることがあるようです。
こういったドラマでの使用がいつ頃から見られるのか調べるのは難しく、どのような経緯で使われるようになったのか、今のところ見当が付きません。


中国の文献での使用を調べると、清代の小説『野叟曝言』でも用例が見つかるのですが、明代が舞台の話のようです。
【連太后、東宮、正妃、側妃,差不多要殭了,老爺須去急救方好!】のように「正妃」と「側妃」が出てくることもあり、清朝の後宮ではないところでの使用ということも併せて、現在のなろう等での用法とほとんど同じと言えるのではないでしょうか。
『野叟曝言』がこの用法での最古の文献なのかもしれません。

時代を下ると、金庸の『天龍八部』(1963~1966)という宋代の中国大陸を舞台にした武侠小説でも「側妃」が使われています。
中国ドラマでの使用にこの辺りが影響しているかもしれないとも思いましたが、何とも言えません。


結局、昔の中国で使われていた言葉の流れを汲んでいるのか、誰かの造語がたまたま既存の言葉と同じになったのか、そこをはっきりさせることは難しいのではないかと思っています。
[良い点]
最近ここで読み始めて元々中国系が好きなので興味深かったです。
[気になる点]
順治帝以降は嫡福晋とか側福晋って表記は減るけど
ドラマ等では雍正帝の敦粛皇貴妃(年氏)は年側福晋と呼ばれて居たりします。
単純にドラマとか作ってる人が「福晋って妃じゃね?」ってことで側妃になったのかと。。
中国って日本ほど識字率高くないし、
地方に行くと訛りもあって言葉自体が違ってたりするようなので分かり易く?って思ってました。
[一言]
「古代中国史上、夫に側妃を持たせなかったただ一人の皇后とその夫である隋の初代皇帝が織り成す、夫婦の生涯をかけた愛の物語。」ってTV他番宣しているドラマが有って。
伽羅さんと楊堅氏なんだけど・・。
側妃・・一般的になったのか~と思った。
[良い点]
 ネ調べてみたら小説家になろうで登場する側妃という言葉がないのであれと思って調べてみたらここに来ました。偉大な先人に敬礼!
[気になる点]
 ハーレムとか逆ハーレム(?ポリティカルコレクトレス的に適切な言葉があまり考えつかないけど一婦多夫カップリング)が蔓延する小説家になろうでは妾というだけではあまりいい印象がなく、性欲のためにいる人員的な印象があります(あくまで個人的主観)そこから第二夫人第三夫人などから夫人を妃にランクアップしたのかも。

 公妾と違い己の実力だけその地位についたと限らず、また妾などと違い子供たちには一応王位継承権がある。

 王の愛情の受け具合は作品により異なるが身分的に第一夫人(妃)に劣ることが多い。

 作品によっては妃や王の国政運営の都合から優秀な人材を追加の妃として王妃自ら引き入れて王の子供を産ませて外戚作りに使うこともある。

 語幹的に王妃以下だが愛妾以上。外交も担える人材って感じがします。
[一言]
以前こちらの感想欄にお邪魔させていただきましたが、今更ですが側妃についてエッセイを書きました。こちらのエッセイにも触れさせていただきましたので、お知らせいたします。

「「なろう」でおなじみの言葉を中国の古典から考えてみる」というものです。引用等に問題がありましたら修正致しますので、ご一報いただければ幸いです。
  • 投稿者: 無憂
  • 2019年 05月01日 09時53分
こんにちは。
ご丁寧にありがとうございます。
何も問題ありません。むしろご紹介いただいて、恐縮です。

後ほどそちらにも感想を書こうと思いますが、すごく面白かったです!
[良い点]
とても参考になりました!

……としかいえない疎い私をお許しくださいませ……
「少納言」についても、はじめて知りました。
読みやすく、また参考になる情報がたくさんあり、とてもありがたいです!
[一言]
はじめまして。日向 るきあと申します。
以前『側妃』に関して調べる機会があり、そのときは出先のスマホで偶然引っかかった状態でブクマもなにもできずにおりましたが、偶然に再発見! ブクマとポイントを入れさせていただきました。
ためになるエッセイを、ありがとうございました!
はじめまして。感想、ブクマにポイントまでありがとうございます!

お役に立てたなら幸いです。
感想欄で皆さんから教えていただいたことも参考になるものばかりなので、もしご覧になっていなかったらそちらも是非!
私も勉強させていただいております。
[一言]
気になりだすと大変ですね。でも私は気にしません。仮に思い描いたものと違っていても、所詮小説の中での事ですから。
言葉は時代と共に移ろうモノらしいですからね。因みにこの『移ろう』ですけど違和感があったので辞書で調べたらこれでいいみたいです。『虚ろう』の方がかっこいい気がしましたが意味的には違うのですね。

感想ありがとうございます!

造語だから駄目、という人もいるみたいですが、そもそも造語の何がいけないの?と思ってしまいます。
「虚ろう」かっこいいですね。
[一言]
Googleブック検索で側妃を検索すると、日本語での使用例は1935年の松田壽男著「中央アジア史・印度史」ぐらいまでは遡れます。

また、1980年代の満州国関連の書籍での使用例もヒットするため、ある程度の文学的素養がある人にとっては既知の単語だったように思われます。
清朝(満州族)の用語が戦前に学術的に輸入され、その後、満州国等の文学的創作力を刺激される存在を経由して日本文学界に導入された(そしてそこから地続きであるネット小説界にも波及した)と考えるのが無難なように思われます。

お返事が遅くなってすみません。
感想ありがとうございます。


日本で使われるようになった由来が清朝の後宮だったとしても、早い段階で清朝由来であるという認識は失われたのではないかと思います。なんとなくですが。

清朝の後宮で使われていたと言っても、初代のヌルハチとその息子ホンタイジの時代、まだ後宮制度が確立していない時期だけなので、かなりマニアックというか、専門的な知識なのではないでしょうか。


Googleブック検索知りませんでした。便利ですね!
教えていただき、ありがとうございます。
[良い点]
よく調べられていてわかりやすいです。
[一言]
そもそもヨーロッパというかキリスト教圏には一夫多妻の概念がないので、色々な国が混ざるのは仕方ないのでしょうね。中国よりは日本の正室・側室から生まれた造語だと思いますが。
個人的には妃という言葉自体が妾や側室ではない正妻を表す言葉なので、正妃という表現もなろう以外ではそこまで使われない印象ですね。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2017年 04月09日 01時40分
管理
感想ありがとうございます!

>個人的には妃という言葉自体が妾や側室ではない正妻を表す言葉なので、正妃という表現もなろう以外ではそこまで使われない印象ですね。

言われてみれば確かに、「正妃」は妾や側室の存在を前提として、それらと区別するための言葉ですね。
気になったので少し調べてみました。

「正妃」は「側妃」とは違い、国語辞典に載っていました。
weblio辞書(三省堂『大辞林』)によると、『せいひ【正妃】 帝王など高貴な人の正妻。』だそうです。

そしてさらに、『むかいめ【〈正妃〉・〈嫡妻〉】〔「向かい妻(め)」の意〕正妻。本妻。「須世理姫を-として/古事記 上訓」』ともありました。

日本語の古語では「正妃」と書いて「むかいめ」と読んでいたんですね。初めて知りました。
古い文献を調べれば、「正妃(むかいめ)」に対して妾や側室に当たる女性がどう呼称されていたのか分かるかもしれません。たぶん「側妃」ではないんでしょうけど。

私はその辺詳しくないので、今回はここまでで断念します。すみません。
でも「正妃」もきちんと調べたら面白そうですね!
これは新しい発見でした。ありがとうございます!
[良い点]
自分の作品で側妃という言葉を使おうとして、漢字変換ができず、造語なのかな?と、初めて疑問に思いました。
自分でも少し調べましたが、語源は分からず…。
造語でも意味が通るなら…と、これまで使っていましたが、単なる造語でもないのかな、と少しばかり疑問が解けたように思います。
詳しく調べてくださっており、分かりやすかったです。
  • 投稿者: 暁理
  • 2016年 12月01日 01時33分
感想ありがとうございます!

はっきりとした結論が出せなかったのは少し残念です……。

語源を探ってはみましたが、結局のところ造語だろうと何だろうと、伝えたい相手に伝えたいことがきちんと伝わるならそれでいいんだと思います。
言葉というのは情報伝達のためのものですから。
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