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[一言]
考えさせられる内容でした。

 私はこの年になり(中年です)急に精神状態が悪化し、別人格を生きる羽目になりましてから気づいたのですが、賢くて繊細な感覚を持つ人が感情的で鈍感な親に育てられると、幼い頃に悪行を働く機会がなく(怒られたくないとか、敢えてする必要はないとか変なブレーキが働いてしまうので)、本文の語り手のような精神状態に至ることがあるようです。

 自分を特別だと考えなければ生きられないほど、理解者が周りにおらず、不自然なコミュニケーションをとる大人に囲まれ、それに対して反抗もできないほどの精神の発達の停滞があり(知性の遅滞はありません)、かつ衝動を抑制できるほどの理性に恵まれると、人は連続殺人を犯すようになります。

 人間は、怒りや復讐心に燃え人を殺す人は何となく理解できます。逆上して反撃するようなことは、大切な人を奪われた場合などに自分にもあり得ると思うからです。ただ、ほとんどの人は、この誇大した自我の逆襲のような精神状態をほぼ幼年期に通過しますので、力もあまりなく、まだ言葉も不自由な状況で、せいぜいミニカーを投げるとか、癇癪を起こすとか、のたうち回って暴れるとか、そうしているうちに通り過ぎるのでしょう。しかし、時々、諸々の条件と親の不適格が重なり、小学生や中学生、高校生や成人後にこの精神状態に至る人がいる訳です。その時代を普通の人は覚えていませんので、共感も同情もされない。理解もしてもらえない。でも、これは闇でもなんでもなく、全ての人の中にあり、ほとんどの人は通過した、感情の発達過程に現れる一時的な精神状態と考えられると、私は結論しました。

ご参考まで。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2021年 12月12日 09時52分
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