スケルトンは月を見た

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スケルトンと共に異世界を旅する物語

投稿者: ぬいばし [2017年 11月 15日 12時 33分]
月を眺めるスケルトンが、成功と挫折、絶望と救済を経験し、仲間を作りながら徐々に上位のモンスターになっていく、成長系の物語。
‥なのだが、この物語の最大の売りは風景描写。
風景のチョイスやその表現が秀逸で、脳裏に異世界の美しい風景がありありと浮かび上がってくる。
スケルトンと共に異世界を旅しているような気分になることができ、軽やかで爽快な読後感を味わうことができる物語。
読んで癒されるファンタジー。

【コギト エルゴ スム/我思うゆえに我あり】月下の女神の加護を受けし心優しき最弱モンスターのビルドゥングスロマン【エピローグの謎と因果にたどり着け!】

投稿者: 美風慶伍 [2017年 11月 14日 23時 15分 ()]
★物語にはコンセプト毎に基本セオリーと言うのがある。たとえば、物思わぬ存在が自我と意思を得て、学び人とふれあい衝突し和解し、そして成長する。その成長した〝自己〟が再び他者と向かい合い難事を解決し人々に幸せをもたらす――、SFなどではよくある『自我を獲得したロボット成長物』のパターンだ
★私は、こう言う物はSF固有のスタイルだと思い込んでいた。だがそれは間違いだ
★本来自我を持たぬはずの存在が『自分』と言うのを得て成長し戦い人々と関わろうとする――そんなジャンルを超えた王道の物語である
★自我に目覚めたスケルトンと言う語りだしは、ともすれば異世界転生物のスタートに陥りやすい。だが作者はそれを純粋ハイファンタジーとして物悲しいワンシーンから初めて見せる。そして主人公のブルースケルトンの冒険がなぜそのエピローグへと回帰するのかを問い掛けてくるのだ。その結末を追わずにはいられない名作である

スケルトン! スケルトン! スケルトン!

投稿者: 理月 ログ [2017年 11月 14日 09時 39分]
 この作品を一言で表すなら『美しい文章で描かれるスケルトンの成長の物語』です。

 美しいといっても、純文学程の美しさではないので、読みやすく、文章に読み慣れていない方々でも、ストレス無く、読めることでしょう。

 自我を得たスケルトンが美しいものを探す様は、読者を安らぎに導いてくれます。

 とても良い作品ですので、読んでみてはいかがでしょうか?

おとぎ話のようなスケルトンの物語

投稿者: あとぼん [2017年 11月 14日 06時 53分]
 スケルトン。
 それは骨のモンスターの名称である。
 得てして彼らは弱者として扱われ、言葉を操ることも、戦う者として名声を得ることもなく、大抵はルーキーの経験値となる。

 だが、この物語の主人公であるスケルトンは違う。もっと骨太だ。スケルトンだけに。

 月を仰ぎ、様々な経験に感動し、我々が当たり前に思っていることにさえ新鮮な反応を示す。
 可愛くもあり、紳士的であり、一人の探求者であるのだ、彼は。

 月を愛し、月に愛されたスケルトン。贅肉を削ぎ落としたような無駄のない文章も、この物語の魅力の一つと言えるだろう。つまり骨子がしっかりしている。スケルトンだけに。

 最初の一ページだけでもめくってみてはいかがだろうか。
 そこには、おとぎ話のようなスケルトンの物語が待っている。

早まるんじゃあない。

投稿者: ぷかたろ [2017年 11月 13日 02時 23分]
いつかのそれはただのシステムに過ぎなかった。
漫然と繰り返される日々。
一定の法則に従って動くそれは、しかしある日を境に、壊れた。

それは突然の発現。
極めて稀に起こる現象?らしい。

月に魅入られたそれは旅に出る。
そしてそれはやがて、まだ知らない「こころ」を探す旅へ。

美しいもの(かどうかはあなた次第)を美しいと感じられること。
好きなものを好きと言えること。

実に素晴らしい。


「こころ」万歳。


フレー!骨!

月を愛し、月に愛された、心優しいスケルトン

投稿者: 猫目 政宗 [2017年 11月 02日 03時 20分]
 初心者が訪れる洞窟で、1人寂しく月を見上げていたスケルトン。

 美しい月の虜になった彼は、ひょんな事からとある人間と対話をする事に成功し、洞窟の外に広がる世界に興味を持ちました。種族入り混じる様々な生き物達と語らい、傷付き、成長していきます。

 心優しく、そして少しおっちょこちょいなところがある彼と美しい世界に、読者の方は虜となることでしょう。

人間くさい骸骨のお話

投稿者: 秋月 [2017年 11月 01日 23時 19分]
 月を見上げていたら、ある日自我が芽生えたスケルトン、ムルト。
その彼が、美しい物を見る為に世界各地を廻ってゆくお話となります。

 その過程で、ただの動く骨――スケルトンでしかなかった彼が、様々な物を見、そして感じます。

 人間とは似ても似つかない筈のスケルトンが、
感情を持って、出会いや別れ、悲しみや怒りを覚え、
下手な人間よりもずっと人間らしく生きていく様は、何か感じる物があります。

 最初から最後まで読ませて頂いた結果、
全体的な感想としては、とても読みやすく、
すらすらと読めてかつ読み応えのある作品でした。

 全体的な世界観も、個人的には好きです。

 読みやすい文体と滑らかな物語に、吸い込まれる様でもありました。

 夜も長くなってまいりましたので、お暇な方、是非読んでみてはいかがでしょうか。

全ての感情がおり混じっているような作品

投稿者: お妙 [2017年 10月 31日 18時 41分]
この作品を見て一番に感じたのは、「美しさ」を全面に出していること。弱く嫌われ者のスケルトンと対比して、美しい月や泉、剣などを出しているのだろうか。

 スケルトンというモンスターと、人間やほかの魔族との物語。勇者がモンスターと仲良く、というような小説は幾度となく見てきたが、この作品にはまた違う味がある。

 怒り、憎しみ、悲しみを感じながらも暖かさ、優しさ、楽しさをとても優しく表現している各場面に、飽きることなく次へ次へと読み進めてしまう。文章力ではない、発想で読ませる名作。

月夜に浮かぶ優しい骸骨の物語。

投稿者: 働いてしまったニート [2017年 10月 25日 21時 56分 ()]
 それの始まりはただの弱くて儚いスケルトンだった。
 知性は無く、ただ、ただ、生きるだけの日々を送っていたそのスケルトンはある日何の偶然か夜空に蒼く輝き夜の闇に浮かび上がる『月を見た』
 その時彼の血も肉も通わない体に一つの心が生まれる……(美しい)……と。
 月を見たスケルトンはその日から少しづつ強く、優しく、賢く成っていく。
 この物語は悲しさと優しさが彩る美しいものに心を射止められた一つの命の物語。
 あなたもこの物語を読んで彼の生きる姿に一喜一憂してみませんか?
 彼はきっと誰であろうと受け止めてくださるでしょう、優しく、悲しい骸骨さんは。

月と骸骨、美しきものを求めて

投稿者: [2017年 10月 25日 20時 18分]
そこは所謂、ファンタジーの世界。
そこにまだ自我無きスケルトンがいた。
自我無き骸骨は、無意識に月を愛でていた。

そして、運命のいたずらか骸骨は自我を持つこととなる。
夜には月を見上げる。ただそれだけを行っていた彼はとある冒険者との触れ合いによって、外の世界へ歩みだす

これは、既に終わりの決まった 月を好く骸骨とその周りの人々の物語

私風に紹介するならこういった作品
骸骨『ムルト』は彼自身の価値観を持って冒険を始めます
美しい物を求め、一人の骸骨が歩みます
その身の理由から、その体を隠しつつですが
美しい物を見るための彼の旅は様々な人と接していきます

とても良い作品ですので一度目を通してみてはいかがでしょうか
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