イチオシレビュー一覧

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最弱種族人間で抗う最終戦争

  • 投稿者: 夜市よい   [2022年 11月 08日 18時 09分]
購入した鬼難易度ゲームの実況プレイを開始した主人公いもでんぷん。
実はそのゲームは異世界と繋がっていて現地キャラクターに乗り移った主人公が
強大なエルフとヴァンパイアに挟まれ絶望的な環境だった人間種族で世界に逆襲していきます。

本作は異世界で末期戦を戦い抜いている現地人間側のシリアス描写と、
対してこれが異世界だと全く分かっていない主人公のコメディ描写との落差が本当に好き。
シリアスが続いてそろそろ一息つきたいなというタイミングでのいもでんぷん助かる。

ゲームが実は異世界だったという形式は見慣れてしまっているが、
異世界の設定の作りこみと描かれる末期戦の凄惨さが本作の大きな特徴。

単純な主人公視点ではなく、絶望していた現地民の視点から語られる人間賛歌が
シリアスな末期戦作品にしか書けない魅力を最大限に生かし切れていて本当に良い作品でした。

(同じ紹介を自サイトでも投稿しています)

戦記モノ 熱い展開に感動する

もっと評価されるべき作品と思いました。
私が読んだ時点(2021/01/29)で 累計 完結済み 300位
何を読もうか迷い、300位の作品を読もうと思い、読み始めた作品。

プロローグがやや難解。
誰のどんな視点で語られているか、どんな物語か、それらを理解する前にどんどん話が展開するため、理解が追い付かない部分がありました。
しかし、それ以降は非常に読みやすくぐいぐい引き込まれます。

プロローグで判断するのではなく、是非1話、2話を読んでからこの作品を判断してほしい!

(プロローグで判断して引き返そうかと思ったけど300位を読むと決めたから読み進めたらドはまりして一気読みした人間より)

人間の底力、それは烈火の如く!

  • 投稿者: 浪靭ニン   [2019年 08月 31日 22時 03分]
いやはや、ここまで熱くなれる物語はそうありません。熱すぎて手に持つスマホがびしょ濡れになってしまいました。主に私の汗で。マラソンランナーをも思わせるこの様相が、たった一つの小説に起因するのですから驚きです。

読破直後にこのレビューをしたためているのですが、未だ興奮冷めやまず、手が震えているのが現状です。

作者様の才能を恐ろしく思います。豊富な知識に裏付けられた世界観と類まれな文才とが禁断のコラボレーションを催してしまったのが本作。彼ら彼女らの咆哮が、直接心に響きます。これ、読む覚醒剤ですよ、ホントに……。

胸に広がる爽快感、ジンとした幸福感。

素敵な物語を、ありがとう。



P.S. サチケルちゃんかわいい。デ・アレカシ。

熱く熱く熱く!燃え盛る炎の様に

初めは在り来りなフルダイブ物かな…と、思った。

しかし、それが誤りだとすぐに気づく。
ヒロインは農奴。
世界でも最弱に類する彼女は、「神」たる主人公によって…初め遊び半分に、中盤には懐疑的に、最後には猛き炎の如き想いによって強くなっていく。

ご都合主義?
そんな救いなど微塵もない。

暗く、辛い絶望的な戦いの果てに彼女は、「彼」は何を見るのか?

それは貴方が確かめて欲しい。
レビュー風情が語るには、重厚に過ぎる物語の結末を。

素晴らしい作品に感謝

  • 投稿者: iiju   [2018年 10月 16日 19時 21分]
久方ぶりに胸が熱くなる文章を読みました。作者の熱を感じる素晴らしい作品です。設定もさる事ながら、登場人物に一切の無駄がなく、また、虐げたれた人々の叫びが本当に聴こえて来そうな感覚を体験出来ます。約100話の話の中に、これ程、心に響く流れをよくぞ創ったと感心しきりです。引き続きこの様な作品を期待しています。

がっつりと読みごたえのある戦記物、アウタラグナ

  • 投稿者: すみると   [2018年 08月 09日 11時 22分]
テンプレな導入は主人公いもでんぷん氏のオンラインゲーム三昧な引きこもり生活です。しばらく読み進むうちに息をすることを忘れそうになるほどの緊張感にあふれた戦記物語があふれ出してきます。こちらの少し怠くて変な日常生活とあちらの死力を尽くした生き残るための戦いと祈り、それらが刻む様に交互に切り替わりながら綴られていきます。使徒はもちろん一兵卒に至るまで、ギリギリまで無駄の削ぎ落とされた言葉で異世界の人物が活き々々と描かれます。ヒトの在り方とは神とは何なのかという命題にも切り込む意欲作です。デアレカシ。

いつも楽しく読まさせて頂いてます!

  • 投稿者: kebbve   [2018年 05月 25日 23時 28分]
作者さん、投稿いつもお疲れ様です。
どうしても作者様を応援させて頂きたいと思い、初レビューさせていただきます。それほどまでに、この作品が私は好きです。
応援しております。
抽象的な表現の仕方や、細やかな描写や心情、物語の進め方、視点の変わるタイミングなど、全てが素敵だと思います。
また、引き継がれる思いにとても引き込まれます。
作者さん、いつも更新お疲れ様です。

文章で熱くなれる数少ない作品

  • 投稿者: 退会済み   [2018年 02月 27日 22時 11分]
管理
ゲームの攻略だと気合いを入れてプレイしていたが実は...?登場人物たちの視点で描かれていく物語。

物語の内容は壮大だが、そういった作品にありがちな一極集中型ではなく全ての登場人物が主役となっている。加護や祝福というゲーム要素が盛り込まれているが、歴史物語のような感覚で読める。構成や進行のテンポが素晴らしく、作者の細かい気配りが見て取れる。

生きること。その素晴らしさと難しさを、闘うことで表現していく登場人物たちに胸が熱くなる。現代(現世界)側の損得勘定を含んだ、いかにも人間くさい言葉や行動。ゲーム内(異世界)側の生命の為に突き進む生物として純粋な言葉や行動。その正反対さを設定として盛り込み、描き切る作者の感覚と努力が素敵。

物語の設定と文章だけでも読むべき作品。その上に物語を彩る心踊る様々な要素と、それをまとめる細かな努力をしてくれる作者。この作品に出会えてよかった。

この世界の主役は人間という種族ではない

この世界の主役は人間という種族ではない

人間は猫や犬のように気分次第で弄ばれ
牛や豚のように食料とされる種族。

加護や祝福を与え
救ってくれる神様も人間には居てくれなくて
人間という種族に対して
好意も憎悪も向けられず
理不尽に殺され
理不尽に食べられてしまう世界

この世界の主役はエルフとヴァンパイア。

人間が絶滅していないのは
エルフとヴァンパイアの神様の都合で
人間の尊厳も意思も何も関係していない。

王侯貴族は饗宴で恐怖を紛らわせ
平民は飢えて次々に死んでいく

人間の神様が居ないことを人間が理解している世界

これはそんな人間という種族が
蹂躙され続けるだけの世界へと逆襲していく物語

愛玩動物だとしか見ていなかった種族も
食料だとしか見ていなかった種族も

すべてを巻き込んで
人間という種族も「人類」なんだと
世界の主役へと至るための物語

人には人の、神には神の闘いがある――二つの視点から描かれる異世界介入回天絵巻

ゲーム実況していたと思ったら「神」として異世界戦争の行く末を大きく変えることになった――というのが本作の骨子です。

"神"自身はそのことに気づかず。
しかし、"使徒"にして"操作キャラ"な、もう一人の主人公たる少女は、そんな"神"からの啓示(スキル上げetc)」を愚直不乱に守り、己を鍛え、人間が餌や家畜として虐げられる世界の最底辺で、来たる戦いの時に備えてきました。
彼女の灼とした覚悟と、天を回し命運を革めんとする英雄的奮戦は、滅びを定められていたはずの人間達の行く末を大きく変えていきますが――。

合間合間で主人公が、我々読者を動画視聴者に見立て、物語舞台の知識や雑学・世界観を軽妙に語り聞かせてくれます。メリハリがあり爽やかなほどに引き込まれるような作者様の文章力は折り紙付きなので、ご安心してお楽しみあれ。
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