イチオシレビュー一覧

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これはノベルではない。歴とした小説だ。

  • 投稿者: 退会済み   [2020年 04月 12日 23時 00分]
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まず、内容、設定、人物の作り込み方のレベルが高い!
最初は専門用語が多く、読むのに少々手こずるだろうが、それでも丁寧に描写された世界観を追っていけば、自ずと想像され、その世界に入り込めるので問題はない。
何より登場人物一人一人が生きていると感じる。そのウィットの効いた台詞回しやジョークは、読む者を笑わせてくれる。
堅い世界観のに対し、描かれる人物の柔らかさに感情移入してしまう。
少々隠喩や装飾語が多いと感じる部分もあるが、何より文体がとても丁寧で美しい。重厚感のある文章、人称の使い分けの上手さ、決して台詞だけで物語を進めようとしない、小説らしい小説だった。
総じて言えばーーー
アニメ化した方が良いんじゃないか?

人造人間と白昼夢と。

  • 投稿者: 退会済み   [2020年 04月 04日 19時 22分]
管理
精巧に散りばめられた伏線とそれを不自然に感じさせない卓越した文章力が光る。図書館で不意に手を取った名作との出逢いを思わせるようなアマチュアを超えた表現、綿密に作り上げられた世界観が読了後に美味いコーヒーを飲んだ後のような味わい深さを引き立てる。

人造人間であるブレイドが徐々に自分とは誰かという我々人間ですら一生に何度も考えさせられ答えの出ない命題を読み解いていく。だからこそ深く何度も読み直してしまう。私はサイバーパンクSFの分野はあまり読んだことがないのですがハマると抜け出させない中毒性があると感じさせられました。

SF好きなら間違いなくハマる逸品です。

序盤から作り込まれた完成度の高いSF作品

  • 投稿者: dia   [2020年 03月 01日 10時 56分]
 綿密に作り込まれた世界観です。
 複雑に交叉した近未来の機械的な展開が多数!
 
 始まりは黒い小さなカセットテープから。
 設定解説集という最初の1ページは、まるで映像を見ているかのように錯覚が起きる演出でした。
 
 人造人間である主人公ブレイドはテロ隊組織の一員として、淡々と任務をこなしていたが、ある日……

 彼はこれから何を見、何を想い、何を選択するのか。
 ぜひ一度覗いていただけたらと思いますm(_ _)m

SFアクションバトルの傑作

遥か未来に人造人間が生まれた世界でテロ対策の特殊部隊に所属する人造人間の戦いに生きる日々を描いたSF作品です。

主人公はテロ対策の特殊部隊に属する人造人間です。彼は日々テロの脅威から一般市民を守るべく戦い抜きます。
この世界では大規模なテロが起きても記憶を置き換えてテロを人々の記憶から消すことも可能で、また、腕がもげる様な大怪我を負っても修復可能。
そうやって自らを削る様な闘いを繰り広げるうちに人間らしさ、人間とはなんなのかに苦悩し始めます。そんな中主人公は一人の少女に出会います。彼の本当の物語はここから始まるのかもしれません。

全体的に世界観がかなり作り込まれていてどっしりと読み込める内容となっています。また、まだ話数も少ないので今から読み始められやすいです。

大変面白かったです。これからも執筆頑張って下さい!

重厚・重甲な近未来型SF

  • 投稿者: 退会済み   [2020年 02月 05日 10時 50分]
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ひたすらに演出に凝った一作です。
プロローグを読んだ時点で、この世界にガッチリ捕らえられます。

文章はさながら、背景や文字配置まで計算されている表現方法で、物語以外でも刺激を与えてくれます。
サイバー系の話がお好きであれば、この演出に引き込まれること間違いなしです。

物語も壮大ながら、しっかり細部までこだわっていますので、詰まることなく「なるほど」と読み進められます。

人造人間、機械のあり方とは?
と大意でSFでは普遍的なテーマを扱っているので、その作品が好きな方は、ハマります!

是非、ご一読ください!

サイバーパンクが好きな方は必見!!

近未来が本作の舞台になっている
宇宙連邦国家と地球連邦国の間で巻き起こる戦争の最中、主人公は特殊部隊に所属している。
戦乱の世を駆ける主人公。
傷つき倒れていく仲間達。
仲間達の言葉が胸に突き刺さる。
彼は一人の少女と出会う、この少女が彼の運命を大きく変える事になるとは知らずに。
濃厚なバトルシーン
綿密に練られた世界観
サイバーパンクが好きな人は絶対に読んでください!

男のロマンをありったけ詰め込んだ作品

  • 投稿者: Yamato   [2020年 01月 26日 17時 47分]
最初読んだ時、ひたすらに情報量の暴力に圧倒された。

飛び交う用語、スピード感を感じさせてくれる展開。

それに加えて人造人間ということで、ただのロボットモノでは出せないストーリーに深みを与えている。

正直、これは読む人を選ぶ作品である事には間違いない。
だが一度ハマればとことんハマってしまう作品であることは確かであろう。

近未来サイバ-パンク作品がここにある!

過去隆盛を極めた地球連邦国は、聖夜革命により疲弊した。

この革命により宇宙連邦国家が独立したんだ。

その後、報復とも呼べる『血の金曜日』が起こる事となる

◇◇◇

この作品の主人公は、人造人間であるブレイド。

様々な伏線があり非常に読み応えのある作品だ。

心理描写や戦闘描写にも注目して読んで欲しい。

色々な要素の詰まったSF作品を皆様にオススメです!

鮮明に頭に残る重厚なSF

  • 投稿者: 退会済み   [2019年 04月 11日 23時 17分]
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聖夜革命により、ヴェルヘルムが樹立される。革命から五年後、人造人間は急激に普及した。一方で、ヴェルヘルムは地球連邦国のテロに対抗するためにPlayersを設立する。

人造人間ブレイドはPlayersの一員である。ある日、彼は一人の少女と出会う。その瞬間、ブレイドの運命は変わっていった。

レビューを書くに至った理由はいくつかある。

まず、戦闘シーンの重厚さ。戦闘に込められた意味や想いがスピーディかつ繊細な戦闘描写に乗せて描かれている。

次に、ストーリーやキャラクターバックグラウンドがしっかりとしており、キャラクターの個性を際立たせていること。また、世界観に没入できるようになっている。

最後に、会話文の使い方が上手いこと。そのため、会話にリアリティが生まれている。

この作品は奥深く、そして、読む価値が高い作品だと確信する。

戦乱と物語の最小構成単位は『個』だ。それが宇宙規模になろうとも……例え人間でなくても。

2104年1月ヴェルヘルム宇宙連邦国家は地球連邦から独立した。
マスドライバーにより壊滅的なダメージを負った地球は最早巨大国家としての機能を失い、拡大するテロリズムを抑圧することさえもできないでいた。

近未来的な世界観を持つSFである本作は、導入部がすこぶる上手い。
それは時代背景を問わない普遍の心理描写を開幕に持ってきているからであろう。

かたや、
宇宙+人造人間+テロリスト=路地裏の格闘 
この辺りの魅せ方が上手いことも本作が魅力的に思える要因である。

つまりはギャップ。
マクロでは宇宙を舞台にしつつ、ミクロでは追いかけっこからの右腕パージ。みたいなスタイリッシュな演出。
そして血にまみれるシーンとのギャップ。
人造人間とは一体なんなのか。彼らは自問し、ストーリーが進行していく。みたいなシリアス展開。

じっくりと背景を捉え、腰を据えて読み込みたい。そう思わせてくれる作品です。
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