イチオシレビュー一覧

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不思議な語り口のヒーローもの

  • 投稿者: 月江堂   [2025年 07月 19日 06時 18分]
新型うつで生活保護も受けている主人公がヒーローになろうと動き出すところから物語は始まる。

しかし別に「再起をかけて」というわけではない。ヒーローになって何かしたい目的があるわけでもならなければならない理由があるわけでもない。

序盤は鬱屈した精神状態から抜け出すようにヒーローに焦がれ、まるで純文学のような展開の仕方をし、しかし中盤からは大きくその色が変わっていく。

とにかく不思議な作風のヒーローもので合う、合わないは読んでみないと分からないかもしれません。とりあえず読んでみてもらいたい作品です。

ヒロイックな登場人物たちに、あなたは情熱をゲインする。

まず、キャラクターたちが生き生きとしてる。鬱屈した毎日を変えたくて、ヒーローを目指す主人公。そんな主人公に希望を見出す、秘密をかかえたヒロイン。そしてそんなふたりに割って入る、思いを秘めたもう一人のヒロイン。三人が結成するチームは、笑いあり、感動ありな他には無い独特のマリアージュを産む。
どんでん返しも魅力の一つ。二転三転する作品は、思わず続きを読みたくなる。この作りは見事という他ないだろう。
描写に関してはときたまついていけなくなることがあったが(これは私側の問題かも…)、web小説用に読みやすい書体になっており、読破も容易くなっている。

誰しも秘めるヒーローへの情熱、冷めた頃にもう一度手に取ってみてはいかがだろう。

誰でもひきつけられるヒーローの物語

  • 投稿者: ばんばん   [2025年 05月 30日 23時 56分]
描写が丁寧で分かりやすく、物語の世界に入っていきやすかったです。
特にバトルシーンは動きが細かく書かれていて文字だけのはずなのに映像を見ているような感じがしました。

主人公が鬱であり生活を保護を受けているところから、ある出会いをきっかけにヒーローを目指して強くなっていくのも面白い設定だと思いました。

主人公だけでなく、ヒロインのトワカちゃんにも焦点を当てて書かれているのでとても読みやすかったです。

月夜のヘラクレス

人生に絶望していた主人公が、深夜の窓の向こうで“何か”を目撃する――その瞬間から、止まっていた時間が少しずつ動き出す。圧倒的な暴力で悪をねじ伏せる謎の大男。彼の姿に“本物のヒーロー”を見出した主人公は、自分も変わりたいと願い、行動を始める。日々の筋トレ、手作りのスーツ、バイト先の少女との静かな交流。その全部が、少しずつ確かに心を前へと動かしていく。そしてついに、あの“憧れ”と対面する夜――その言葉、その結末に、胸が震える。
これは、無力な人間が夢に立ち向かうための物語だ。

読んだほうがいいです。

この作品は、絶望的な状況から一転、目の前に現れたヒーローに心を奪われる主人公の物語です。最初は人生に対して無気力で、社会からドロップアウトした主人公が、突然現れたヒーローの登場によって再び生きる希望を見出す展開が描かれています。ヒーローは超人でありながら、どこか不器用で人間らしさを持ち合わせており、そんな彼に心を動かされる主人公の心情がリアルに描写されています。絶望と希望が交錯する中で、ヒーローの登場がどれほど大きな意味を持つのかが見どころです。

最高のヒーロー小説です!!!

  • 投稿者: マカロー   [2025年 02月 23日 13時 07分]
『ヒーロウ・イン!』大好きです!!!
今までもこれからも応援しています!!!
まず、設定がめちゃくちゃ面白いです。
そして、話の内容も面白い。
あっという間に完読しました。
私自身一気に完読することはあまりないので、すごく面白いということです。(語彙力)
そして、鈴本さんの人柄もすごく素敵でファンです。
私的みんなにおすすめしたい小説第1位です!!!

臨界点を超えて加速するヒーロー

  • 投稿者: maru   [2025年 02月 23日 02時 48分]
二十代最後の年を迎えて「ヒーロー」になることを決意する主人公、田中直也。

オフビートな出だしの物語ですが、次々にあらわれるキャラたちが個性的で、それぞれに謎を秘めている。一番の謎は、ヒロインの大上兎羽歌です。

次第に物語は加速し、終盤に近づくにつれ、一気に臨界点を越えていきます。緊迫したバトルの連続。すさまじい情報量に圧倒されるでしょう。

本当に生活していると感じる描写が世界に引き込んでくれる

  • 投稿者: Comet Cat   [2024年 12月 28日 01時 19分]
一人称視点ということもありますが、細かな描写が主人公が実際に生活している・本当にそこにいるように感じさせてくれます。
感情移入もしやすいため、読んでは考え・読んでは考えととても頭を使いながら読んでいましたので、まるでミステリー作品を読んでいるような気分でした。
主人公がここに至るまでの話や、怒涛の展開の後の話もつい気になってしまいます。

個性派作品代表格堂々見参!

  • 投稿者: 言ノ葉紡   [2024年 12月 23日 14時 53分]
疾走感と没入感に特化した作品です。
ヒーローものとなるとテレビや漫画など絵のあるイメージが強いですが、そういった要素が全て文章だけで巧みに表現されています。

主人公をはじめとしてキャラの個性が強く、作者の色がいい意味でしっかりと反映されています。伏線を回収する鮮やかさも見ものです。
マンネリ要素も特になく、読み進めるほどに世界観の構成や表現技法の独自性を感じられるでしょう。

他とは毛色の違う作品が読みたい!と言う方はぜひ1話から読んでみてください。きっと最後まで手に汗握るお話を読めると思いますよ。

一般的なヒーローものとは一線を画す

  • 投稿者: 牧嶋 駿   [2024年 11月 23日 22時 41分]
一般的なヒーロー作品かと思って読み進めていくと、ミステリー作品のような衝撃の事実が明かされて非常に驚きました。
この角度で楽しませてくれるとは思っていなかったので、死角からモロに食らいました。恐らく作者様の思わく通りだったのではないでしょうか。

エンターテイメント作品として描かれつつも、新型うつ病という社会問題にも切り込む社会的な一面もあり、それが深みを生んでいるという印象です。

ときおり入る挿絵もかわいく、実際のライトノベルを読んでいるような感覚になりました。
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