エウレールの森の民

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アスティと巡る「価値」を訪ね歩く物語

投稿者: 天菜 真祭 [2018年 01月 05日 22時 42分]
 「森の守護者」を引き継いだ少女、アスティは、王宮の騎士イニスと、医師資格はないけど優秀なナウルに案内され、森の保護を願い出るため王都へ向かいます。

 でも、話は簡単ではありません。
 エウレールの科学優先政策は厳しい自然から人々を守るために執られた政策だから、けして無駄に華美ではないんです。
 それに、イニスは、王都の灯、つまり普通の豊かさを守りたいといいます。
 一方で王都の端には、薬もお好み焼きも買えないほど極貧生活を余儀なくされている人々がいる真実もあります。
 美しいエルタワーに代表される高度な技術も価値あるもの。
 ナウルの好物でもある図書や知識も大切なもの。もちろん、自然と調和する森の暮らしも……
 様々な価値が対立ではなく、並立している世界をアスティとキーロは巡り歩くことになります。
 童話のように不思議で、ちょっと考えさせられる意味の深い物語です。
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