イチオシレビュー一覧

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僕にとって、立ち戻るべき場所のひとつ。ダークファンタジー好きなあなたにとっても、きっと

この物語は王道であり、ダークファンタジーだ。
時に信頼は裏切られ、愛は憎しみに代わる。
愛する/守るべきものですら――そうであり続けるとは限らない。

行動が裏目に出るかもしれぬ運命の渦。
そこで演者たちは足掻き抜く。「それでも」と叫び通す。
誰もが血を通わせ、時として流し、交わせ、新たな運命を紡ぐ。

僕は、そんな物語が好きだ。
そして――出来るわきゃねぇだろぉと半分思いながら。
もう半分で、いつか、そんな物語を描けるようになりたいと思っている。

だが、行動すれば壁にぶち当たり道を見失う。
自分でもダメと分かるものを量産し、いや、正解なんかないぜと開き直り、いやいやそうは言っても(以下ループ

そんなときは一度、先人たちの"答え"に立ち戻る。
僕にとって『燦然のソウルスピナ』は、立ち戻る場所のひとつ。
君にとってもそうなりうるかは、自身の魂で確かめてほしい。

書籍化、おめでとう!

  • 投稿者: 退会済み   [2017年 02月 28日 08時 10分]
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――TRPG出身者のファンタジーはどうにも古臭い。

そんな偏見が打ち砕かれた作品です。私にとってソウルスピナは、最も古く、最も新しいファンタジーになりました。

TRPGに親しんだ人なら感じたことがあるはずです。悲しく狂おしい神話、強大な力を秘めた武器の逸話、冒険の舞台となる美しい土地……それらをゲームマスターが語った時の感動を。

そして新しさ。ソウルスピナの敵は、無意識に願う人々の意志というのですから、スケールの大きさがもう。この途方もなく大きな敵に対してどう立ち向かってゆくのかも見所です。もちろん、ふんだんに盛り込まれた萌え描写も楽しいですよ!

書籍化を控え、さらに盛り上がってゆく王道ファンタジー。この結末をいっしょに見届けましょう!

素晴らしいの一言

  • 投稿者: からす   [2016年 04月 27日 00時 00分]
とても熱い。火傷するほどの熱量を込めて書き上げられた作品。丹念に打ち鍛えられた刀と例えてもいい。
一話一話が淹れたてのエスプレッソのように濃厚で、熱い。しかもそれがジョッキサイズで出てくるからたまらない。
出てくるキャラクターは全てそれぞれの意思があり、理念があって、それに従い動いている。資料集が何冊か出せるのではないかという設定量をすべて活用した情景描写。白熱した戦闘描写とたまに入り込むサービスカット。練りに練られたシナリオ。その上に挿絵付きというフルコースな小説。絵に関してはワタクシど素人ですので書き込み細かすぎスゲェとしか言いようがないのが誠に残念です。
私はこれ以上の作品を知りません。ファンタジーのハイエンド作品と言ってもいいと思います。
(私も全部は読めてません。一話読むごとに体力ごっそり持っていかれるので。でも楽しいからやめられない止まらない)

心して読め、これは"本物"だ

  • 投稿者: 鱒の介   [2016年 04月 08日 22時 12分]
恐ろしい程に美しく、残酷であり
重厚ながら鮮やかに
正しく本物のハイ・ファンタジーとはこの作品を指すのだろう。
この作品を褒めるに当たってはどのような言葉すら陳腐で片付ける事ができる、正しく魂を震わせる"小説"である。
甘いだけでは無い、苦く、本物の"世界"がどういう物なのかをはっきりと認識する事ができる。
自分の乏しい語彙では只々"凄い"以外の言葉が浮かばない。

ファンタジーの王道一直線。ただし、大人のための。

  • 投稿者: とぷかぷ   [2016年 01月 24日 21時 34分]
 ネット小説を読むのは初めてですが、美麗なイラストとハイファンタジーという単語に惹かれて、読まずにはいられませんでした。
 正直、ハイファンタジーは海外産に限ると思っていた私ですが、その考えは浅はかでありました。

 神話的な武具や強大な怪物たち、スケールの大きな政治劇に魅力的なキャラクター、それら様々な要素が織り成すこの物語は、重厚で壮大で、しかもとてもロマンティック。海外の傑作ファンタジーにも負けない読みごたえがあります。
 
 良いファンタジーにはそれが実在している世界の物語であるかのような説得力がありますが、それがこの「燦然のソウルスピナ」には確かにあります。悩み、憎しみ、惹かれあう登場人物たちの様々な感情が実にリアルであることが、その説得力の最大の根拠でしょう。
 
 多くの人に読んで欲しいと思える物語です。
 

確かな『熱量』を持ったハイファンタジー作品がコレだ!

  • 投稿者: 退会済み   [2016年 01月 24日 11時 50分]
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この作品の注意事項を先に述べておこうと思います。

まずは、読む時間をしっかりと取って下さい。
そして、二回読んで下さい。

さて、本レビュー作品である「燦然のソウルスピナ」ですが、私がこの作品の中で推すのは、レビュータイトルにも挙げた『熱量』、これを感じて欲しいと思ったからです。

この小説を軽く説明すると、極限まで削ぎ落とされた地の文と、当たり前のように登場する物語独自の専門用語。
ハイファンタジー特有の、一文でも読み落とせば作品の中で迷子になる、そんな作品です。

なので、読む時間をしっかりと取って欲しいと思います。
その上で、まだ迷子になるのなら、二回読んで欲しいと思います。

作品から感じる確かな『熱量』を感じて欲しいと思うからこそ、皆様に読んで欲しい作品であると確信しております。

読了後に感じる、『熱量』を持った物語の世界から現実へ引き戻される感覚、あなたも感じて見ませんか?

王道ファンタジーここにあり。

  • 投稿者: 空伏空人   [2015年 12月 19日 18時 00分]
正直言うと、私はこういった話を読むことはあまりないタイプの人間だ。

覚える設定は少ないほうがいい。
堅苦しい文章よりも柔らかく、読みやすい文章の方がいいに決まってる。
スターウォーズの最初に流れる文章なんて読もうと思ったことさえないような人間だ。

そんな私がどうしてソウルスピナを読み始めたのかと言えば、Twitterの方で面白い、とよく言われていたからである。
そんな訳で読んだ。
――凄い、面白い。

自分の好みな柔らかい文章ではないし、様々な設定が乱舞している。
それなのにどんどんと読み進めてしまう。
それはきっとその卓越した文章力のおかげだろうし、随所に描かれたまほそさんの絵が、その世界観に広がりを持たせている。

自分の読書範囲を広げてくれたこの作品。きっとあなたも気にいるはずです。

ファンタジーの火は揺るがない

  • 投稿者: 網田めい   [2015年 11月 18日 02時 33分]
些細な光で汚れが映った。それゆえ、美しくみえる。
由緒ある世界のなまめかしさに、心が落ちた。

この作品はね、純粋に楽しいんだ。
友達が持ってきた小説の主人公みたいに、すっげえかっちょ良くてさ。懐かしくなって泣けてくる。

からっぽではない。空虚感は許さないといわんばかりの物語。
これは、永続と感じる素晴らしいファンタジーだ。

意志は励起する、意志は連動する

何かを為すのは[意志]

それ無くして、我々は進めない。それがあるから我々は困難も越えていける。

これは濃密なハイファンタジーの形をした、巨大な熱量を為す[ナニカ]

それを感じ取る為に、あなたは読まなくてはならない。きっとあなたの胸にも届く。この燦然と輝く命の光が。意志が。


ファンタジーはお好きですか?
濃密な人の息遣いはお好きですか?
あなたの胸にある理由見付からぬ熱意はありますか?

ならば後悔は絶対しない。そんな壮大なバトンです。是非にも、あなたにも届いて欲しい。いや、届く。

WEB小説の特異点。破格の群像活劇エンターテイメント。

  • 投稿者: 退会済み   [2015年 07月 07日 18時 03分]
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強力な筆致が生み出す可読性に優れた美文。凝りに凝った深遠玄妙な世界観。魅力溢れるキャラクター達。

『燦然のソウルスピナ』はなろうが誇る文豪と、実力派絵師がタックを組んだ格調高きダークファンタジーだ。

抗えぬ運命に翻弄される若き聖騎士。凄絶なる美貌を誇る気高き夜魔の姫。世界の真理を追い求める古代の土蜘蛛の王。
これら英傑達が《スピンドル》と呼ばれる異能を駆使し、強大な敵と壮烈な闘いを繰り広げる。
失われた聖遺物の奪還から、善に狂った為政者、悲劇の天使と騎士の恋物語、救世主受胎に至るまで、卓抜した筆力で描かれるストーリーは圧巻の一言。

ある意味で幻想活劇小説の精華であり、上質なファンタジーを求める方々には、心の底からお薦め出来る。
無論、戦慄する程の美麗なイラストも併せてだ。

もはや、これ以上の情報と紹介は無粋である。
どうか、《魂》紡ぐ者(ソウルスピナ)達が織りなす物語を一読あれ。
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