妻を殺してもバレない確率

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Digital(ディジタル)が揺れる。愛が積もりゆく

投稿者: 鴉野 兄貴 [2017年 10月 27日 11時 40分]
 刻一刻と変わる確率。
『妻を殺してもバレない確率』。
 それは憎しみとともに婚約した二人の唯一の絆。

 数字に愛は無いという。
 金で買われたと妻を憎む夫はプレゼントを妻の目の前で投げ捨てる。
 あなたを愛することはできない。
 妻は夫に愛されるゲームを提案する。

『今日は1%だった。調子が悪い』『あら。当面私は安泰ね』

 数字は話題となり、二人の間で交わされ、揺れていく。
 愛する自信はないが、憎むことならできる。
 愛されたいのに愛し方すらわからない。
 ひととせ、春夏秋冬すぎ、幾年も共に過ごす。

 二人の愛は数字で測れない。
 数に愛そのものが宿っているから。

 是非ご一読を。
 揺れる数字に貴方の心は温かくなる。

私の汚れた心はこの作品に殺されました。

投稿者: ピサロ [2017年 10月 05日 08時 28分]
この作品を読んだ最初のきっかけは好奇心からでした。

読んでみたくなるような挑戦的で刺激的なタイトル。確率を扱ったミステリー作品なのかな?と思うほどでした。

読んだ後、感動のあまりに目頭が熱くなったのを今でも覚えています。

この作品のレビューを書きたい!と思いながらも、今までずっと書けずにいたのは、それだけこの作品の完成度が高く、簡単に言い表す事が難しかったからです。

あれだけ感動させてもらったのに感想もレビューを書かずにいたのは申し訳ないと思い、出版の記念にでもなればと思い、拙い文章ではありますが、愛を込めて書くことにしました。

まったくレビューの体を成していませんが一言だけ言わせてください。

まだ読んでいない方は、試しに読んでみてください。

きっと、心が洗われる事でしょう。

私の汚れた心は殺されましたが同時に救われました。つまり、美しく生まれ変わったのです。

愛の始まりと形に決まりはない

投稿者: 遥彼方 [2017年 07月 29日 23時 02分]
妻とは所詮政略結婚、金で買われた身だ。そんな乾いた関係から始まる結婚生活。
冗談めかして殺害を仄めかす僕への彼女の答えは、自分の殺害を肯定するもの。

眼鏡型のPCを起動して、未来予測をチェックするのが僕の日課。
僕が設定した条件は『妻を殺してもバレない確率』

この確率をネタにして会話する夫婦生活。半年、一年、二年と時が過ぎていく。
時と共に変わっていく僕の心と『妻を殺してもバレない確率』の数値の変動。

無機質な数字の織り成す不思議な温かさ。
徐々に下がる数値が意味するものが示すモノ。
突然跳ね上がった確率の、数値の切なさよ。

愛の始まりは様々で、愛の形は人の数だけあるのでしょう。
この物語は数多にある愛の始まりの一つ。始まった愛が成す形の一つ。

とにかく読んで下さい

投稿者: [2017年 05月 06日 00時 47分]
タイトルに惹かれて読んで見ましたが、これが大正解。
本当に見つけて良かったです。

多くは語れませんが、
まず、夫と妻の関係や思いの移り変わりに感動しました。
それから、数字の変化によってストーリーにグッとのめり込みます。数値の上昇と減少にここまでドキドキするものかと圧倒されながら読ませていただきました。

これは、言葉で説明するのは少し難しい高揚感です。
実際に読んでこそ面白さが伝わるのではないでしょうか。

数で語らせる描写

投稿者: 清水 秋葉 [2017年 01月 24日 03時 55分]
短編という短く、美味しく調理された話に
多く感想というものを書いてしまうと
話がわかってしまうので
本当に少しだけ、良かったなぁと思える点を
私程度で申し訳ないのですが
書かせて頂きたいと思いました
それも、このお話がさせた、という意味では
感想の一つになり得ますかね…?笑

タイトル通りとなりますが
数値がその場の緊張感を表現出来ていて
とても楽しかったです。
短編ならではの収まり方で好きです。

短編っていいなと思う時が来ます

投稿者: りかぽっち [2016年 09月 15日 06時 32分]

この作品を読んだ後に残った言葉。

短編っていいなと思う時
この様な作品に出合えた時。
文章の中に沢山詰まってる。

確率ってなんなんだろう
その日、妻を殺してもバレない確率。
それは夫だけが見ていたものだろうか。

読み直した。
もし
「夫が愛してくれる確率」を日々チェックしてるとしたら
想像しながら再度読み直した。
「いってきます」
100%だったらいいな。


兎に角読むべし。

投稿者: 神部 大 [2016年 09月 06日 20時 17分]
愛のある物語?
愛の無い物語?

恋愛?
文学?
キャラ、起承転結……そんな物などを私が語る事すら烏滸がましい程の作品です。
文学賞に選ばれた、そんなノリで簡単に読むつもりでした。

ですか、久しぶりに評価、感想、レビューまで書きたくなるほどの作品。
書籍化されるべきもの。


これは読めば判ります。
時間はかかりません。
だって、絶対に途中で読むのを止めることなど出来無いから。


それほど素晴らしい作品です。

他に言葉は必要ありません。

シンプルだけど先が読めない

投稿者: 南波 瑛人 [2016年 06月 30日 15時 21分]
何でも予測することができるようになった近未来、偏屈な主人公と、彼を愛する妻の物語。

妻との関係を確率で表すという発想はとてもシンプルなんですが、全く先が読めません。確率変動の使い方が斬新で、後半の展開にこんなにもきれいに繋がっていくとは思いませんでした。

短編なので手軽に読めるのもおすすめポイントです!
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