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どうかこれからも、語り継がれていくように

  • 投稿者: 宵凪海理   [2021年 11月 22日 23時 02分]
物語を語る以外の取りえがほとんどない若者。
そんな彼の下に、「物語を聞きたい」と不思議な使いが訪れる。
彼を呼びだしたのは、美しくて物知りながら悪さばかりをしたせいで森の館に封じられた魔女だった。

下半身が石と化し動くことも出来ない彼女は、今まで聞いたことのないお話を聞きたかった。
そして若者はその期待に十分に応えた。
最初の方はまだまだ拙い部分があったようですが、どんどんと洗練されていったのです。

けれど魔女と人とは生きる時間に違いがあって……別れの時というのは、避けられないものだった。
けれど、それでも。紡がれた数々の物語が無駄にならず未来に繋がる、とても素敵な結末を見ることが出来る、心温まる童話でした。

すばらしい。書き手側だから書けた童話だ!

  • 投稿者: 退会済み   [2019年 10月 19日 18時 57分]
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自分の書いた物語を大事にしてくれる人が居たら・・・それが「魔女」なんでしょうね。物語を作っていくうちに物語が魔法の壺に入っていく。この「壺」とは記録の事だ。つまり物語とは最高の環境で作られて紡いでいけば最良のものになるという童話である。小学校の図書室で読み聞かせするべき内容に感じた。余談であるが小学校の図書室を拠点に文芸サークルを作り、新しい書き手が現れてもいい。その時このお話が活きてくる。
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