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[良い点]
どうも、ついついどっぷりと、気付けば閉園まで居座りました、ボンクラです。
妖怪アパートも寓意的でありましたが、こちらにも同じような空気を感じましたね。
当然ながら向こうが和風とすれば、こちらは洋風、でしょうか。
あ~……でも、園内のうさぎたちと、それにまつわるイメージは、やっぱり和的であるかも。根っこの死生観の問題でしょうかね。
物語としては寓話的で、だからこそ同時に童話でもある――みたいに読んでました。グリム童話とかの原版のような……と言いますか。
でも、そっちに比べると、優しいばかりでなくても救いが(その可能性が)用意されているあたり、翠さんのお人柄を感じます。
はてさて、今回も(も?)クズい野郎どもがいろいろと現れやがって、同性としては土下座の一つもしたくなります。
ボンクラにすれば、それこそ同性であっても理解不能な言動なわけですが……もしかしたら、男とは女性にモテるとそういう変化をしてしまうのかも知れません。
あるいは、そういう男でなければモテるために必要な「何か」を得られないのかも知れません。
……まあ、どちらにせよ、そもそもモテないボンクラには関係の無い話ですが(はらりと落涙)。
けど、それとはまた別に、常々自らの言動には気を付けねばならんなあ、と実感させられますね。こういう風にはなるまい、と。
そういう意味でも、やっぱり寓話的ですねー。
ちなみに、ホラーってことから、ピンクのうさぎって可愛らしいイメージを逆方向に深読みして、一見救われたかに見える登場人物たちが、最後まとめてとんでもない目に遭うとばっかり思ってました。
このうさぎどもめ、そんな親切っぽく振る舞っても私ゃ騙されんぞ……! と。甘ったるいジュース片手に。
あ、それと、登場人物の名前がしりとりになってると思ったんで、それも的外れな方向への想像を膨らませてました。
輪を表すメリーゴーラウンドあたりで、きっとなにかヒミツが暴かれるんだな……! とか。
由紀だけその輪から外れてるのは、きっと重大な意味があるんだな……! なんて。
はっはっは、いやお恥ずかしい……。
[一言]
「ちょん切る」は、究極のホラーです。
……いや違った、なんか「ホラーじゃない」って言ってるみたいなことを書いてしまいましたが、そこのところを否定する気はまったくございませんので。はい。
確かに一般的なホラーとはちょっと違いますが、妖怪アパートと同じく、翠さんらしい優しいホラーってことでいいと思います。
……「ちょん切る」は優しくないですが。(怖)
どうも、ついついどっぷりと、気付けば閉園まで居座りました、ボンクラです。
妖怪アパートも寓意的でありましたが、こちらにも同じような空気を感じましたね。
当然ながら向こうが和風とすれば、こちらは洋風、でしょうか。
あ~……でも、園内のうさぎたちと、それにまつわるイメージは、やっぱり和的であるかも。根っこの死生観の問題でしょうかね。
物語としては寓話的で、だからこそ同時に童話でもある――みたいに読んでました。グリム童話とかの原版のような……と言いますか。
でも、そっちに比べると、優しいばかりでなくても救いが(その可能性が)用意されているあたり、翠さんのお人柄を感じます。
はてさて、今回も(も?)クズい野郎どもがいろいろと現れやがって、同性としては土下座の一つもしたくなります。
ボンクラにすれば、それこそ同性であっても理解不能な言動なわけですが……もしかしたら、男とは女性にモテるとそういう変化をしてしまうのかも知れません。
あるいは、そういう男でなければモテるために必要な「何か」を得られないのかも知れません。
……まあ、どちらにせよ、そもそもモテないボンクラには関係の無い話ですが(はらりと落涙)。
けど、それとはまた別に、常々自らの言動には気を付けねばならんなあ、と実感させられますね。こういう風にはなるまい、と。
そういう意味でも、やっぱり寓話的ですねー。
ちなみに、ホラーってことから、ピンクのうさぎって可愛らしいイメージを逆方向に深読みして、一見救われたかに見える登場人物たちが、最後まとめてとんでもない目に遭うとばっかり思ってました。
このうさぎどもめ、そんな親切っぽく振る舞っても私ゃ騙されんぞ……! と。甘ったるいジュース片手に。
あ、それと、登場人物の名前がしりとりになってると思ったんで、それも的外れな方向への想像を膨らませてました。
輪を表すメリーゴーラウンドあたりで、きっとなにかヒミツが暴かれるんだな……! とか。
由紀だけその輪から外れてるのは、きっと重大な意味があるんだな……! なんて。
はっはっは、いやお恥ずかしい……。
[一言]
「ちょん切る」は、究極のホラーです。
……いや違った、なんか「ホラーじゃない」って言ってるみたいなことを書いてしまいましたが、そこのところを否定する気はまったくございませんので。はい。
確かに一般的なホラーとはちょっと違いますが、妖怪アパートと同じく、翠さんらしい優しいホラーってことでいいと思います。
……「ちょん切る」は優しくないですが。(怖)
八刀皿 日音様
ご高覧いただき、まことにありがとうございます。
感想返信がすっかり遅くなってしまい、申し訳ありません。
ホラーと童話というのは、親和性が高いような気がいたします。彼岸と此岸はそれほど極端に離れているものではなく、その境目が思ったよりもあやふやなものだからなのでしょう。
幽霊よりも人間の方が理不尽で恐ろしい。だからこそ、遊園地の中のうさぎたちは誰よりも優しく見えるのかもしれません。
実は私のホラー作品では、どうしても男性が悪役になりがちです。女性同士のマウンティングや、育児関係の話など女性も恐怖の対象として描いてはいるのですが……。現在の社会の中では、女性は女性として生まれただけで既に生き辛いという感覚があるため、このような結果になってしまっているように思います。
キャラクターの被り物って、本人たちの顔が見えないから「怖い」という部分もあるのですけれど、本人たちからすれば顔が見えないからこそ「安心」なのかなあなんて思います。「個」として成立したくないのかもしれません。ひとりではない、みんな同じ、みんな一緒で安心感を覚える……。生前の姿を思えば、そこに何とも言えない哀しみを覚えたりもします。
登場人物の名前しりとり、気がついていただきありがとうございます。ぐるぐる回って輪廻の輪、みたいなイメージをしていたのですが、途中で由紀を入れたために思いっきり輪から外れてしまいました。そこにもう少し寓話的な意味を付加させればよかったのでしょうが、すみません、この部分は偶然の産物です。由紀がゴリゴリ出番を出すように迫ってきたものですから……。(結構いろんな方に、「由紀だけまさかの追い討ち」なんて言われています)
「ちょん切る」はですね、主に男性陣から「文字通りホラー」という感想を頂いております。とはいえ、尊厳を傷つけれた女性からすると、これくらいしても当然ではないだろうかと思うのです。あるいは、男性も同じように無理矢理暴力で奪われるかですね……。復讐は何も生まないとは言いますが、復讐することでしか許すことのできない痛みもあるのかもしれません。
物語でしか癒せない苦しみというには、確かにあるのだと思います。
傷ついた人々が、少しでも心優しく過ごすことのできる世の中になるように、そして傷つく人が少しでも減る世の中になるように願ってやみません。
感想、ありがとうございました。
ご高覧いただき、まことにありがとうございます。
感想返信がすっかり遅くなってしまい、申し訳ありません。
ホラーと童話というのは、親和性が高いような気がいたします。彼岸と此岸はそれほど極端に離れているものではなく、その境目が思ったよりもあやふやなものだからなのでしょう。
幽霊よりも人間の方が理不尽で恐ろしい。だからこそ、遊園地の中のうさぎたちは誰よりも優しく見えるのかもしれません。
実は私のホラー作品では、どうしても男性が悪役になりがちです。女性同士のマウンティングや、育児関係の話など女性も恐怖の対象として描いてはいるのですが……。現在の社会の中では、女性は女性として生まれただけで既に生き辛いという感覚があるため、このような結果になってしまっているように思います。
キャラクターの被り物って、本人たちの顔が見えないから「怖い」という部分もあるのですけれど、本人たちからすれば顔が見えないからこそ「安心」なのかなあなんて思います。「個」として成立したくないのかもしれません。ひとりではない、みんな同じ、みんな一緒で安心感を覚える……。生前の姿を思えば、そこに何とも言えない哀しみを覚えたりもします。
登場人物の名前しりとり、気がついていただきありがとうございます。ぐるぐる回って輪廻の輪、みたいなイメージをしていたのですが、途中で由紀を入れたために思いっきり輪から外れてしまいました。そこにもう少し寓話的な意味を付加させればよかったのでしょうが、すみません、この部分は偶然の産物です。由紀がゴリゴリ出番を出すように迫ってきたものですから……。(結構いろんな方に、「由紀だけまさかの追い討ち」なんて言われています)
「ちょん切る」はですね、主に男性陣から「文字通りホラー」という感想を頂いております。とはいえ、尊厳を傷つけれた女性からすると、これくらいしても当然ではないだろうかと思うのです。あるいは、男性も同じように無理矢理暴力で奪われるかですね……。復讐は何も生まないとは言いますが、復讐することでしか許すことのできない痛みもあるのかもしれません。
物語でしか癒せない苦しみというには、確かにあるのだと思います。
傷ついた人々が、少しでも心優しく過ごすことのできる世の中になるように、そして傷つく人が少しでも減る世の中になるように願ってやみません。
感想、ありがとうございました。
- 石河 翠@「運命の番を嫌う訳あり娘は拒めない」配信中
- 2019年 11月22日 17時02分
[良い点]
怖い……:(;゛゜'ω゜'):
どんなグロテスクな化け物より、人間の心の方がよほど怪物じみている。
それを痛感する物語でした。
赤川次郎さんのホラーに通ずるものがありますね。
希望と絶望が入り交じった終盤、好きです。
怖い……:(;゛゜'ω゜'):
どんなグロテスクな化け物より、人間の心の方がよほど怪物じみている。
それを痛感する物語でした。
赤川次郎さんのホラーに通ずるものがありますね。
希望と絶望が入り交じった終盤、好きです。
- 投稿者: すぎモン/詩田門 文【ドジ膝改稿中】
- 30歳~39歳 男性
- 2019年 11月01日 15時36分
すぎモン剛志様
ご高覧いただき、まことにありがとうございます。
幽霊ももちろん怖いのですが、やっぱり一番怖いのは心の内が見えない人間だろうなあと思います。
にこにこ笑いながら、人を傷つける人がいる。
にこにこ笑いながら、誰にも見えない場所で静かに泣いている人がいる。
見た目からは、相手が本当は何を考えているかはわからない。
だからこそ私たちは相手を尊重しなければならないし、まさしく「想像力」というものを働かせないといけないのでしょう。
少しでもこの物語が誰かの希望に繋がれば良いなあと思います。
感想、ありがとうございました。
ご高覧いただき、まことにありがとうございます。
幽霊ももちろん怖いのですが、やっぱり一番怖いのは心の内が見えない人間だろうなあと思います。
にこにこ笑いながら、人を傷つける人がいる。
にこにこ笑いながら、誰にも見えない場所で静かに泣いている人がいる。
見た目からは、相手が本当は何を考えているかはわからない。
だからこそ私たちは相手を尊重しなければならないし、まさしく「想像力」というものを働かせないといけないのでしょう。
少しでもこの物語が誰かの希望に繋がれば良いなあと思います。
感想、ありがとうございました。
- 石河 翠@「運命の番を嫌う訳あり娘は拒めない」配信中
- 2019年 11月05日 01時11分
[良い点]
遅ればせながら、拝読しました。夏ホラーのページで公式設定も確認して、遊園地へ入場。
オムニバス形式で綴られるそれぞれのお話は、日常に即した、ほんの少しだけずれた世界。
人は誰にだって少なからず闇があって、それを押し隠して生きているとは思うのですが、微妙に「あるかもしれない」と思わせる内容の目白押しで、ぞわぞわしながら楽しませていただきました。
佳衣さん回でぎゃふんされた由紀さんが、自ら堕ちる回があるとは思わず。おふぅとなりました。
一度は救ってくれたのに、佳衣さんのやさしさは、彼女には届かなかったということですね。罪なき子供に幸あれ。
最終エピソードとなる観覧車は、勧善懲悪めいたそれまでとは違って、ひどく現実を突きつけてきて、読んでいて泣きました。
誰かによって救われる心もあるけれど、最終的に自分を救うのは、自分自身でしかないのでしょう。妹とは反りがあわないでしょうし、離婚しているからには父親も関知することはなさそうで。母が亡くなったあと、美佳はきちんと生きていけるのかしら、と少々心配になってしまいます。
怒りにはエネルギーを使うもので、憎むこともまた同じか、それ以上のものかと思います。
それだけ心を占めていた存在が消えてしまったとしたら。
感情の行き先を失ってしまったら。
その穴を埋めるなにかを見つけることができるよう、祈ってやみません。
うさぎパートもまた、不安定で曖昧な雰囲気が漂っていて、アトラクションパートで描かれる現実と夢の狭間が表現されていて、ぞわぞわきました。私の語彙力では説明するのが難しい、幸せと不幸せの間を揺れ動くような心地でした。
この遊園地は来演回数に制限はあるのでしょうか?
少女はあと何度、遊園地を訪れるのか。遊園地以外の逃げ場所が、昼間の少女に提示されることを祈ります。
[一言]
お化けだの呪いだの、そっち方面のホラーもよいのですが、もしも私がホラーを書くのだとしたら、こんな風に「人の闇」を表面化させて、どろりどろりとかき混ぜるようなことをするだろうなぁと思うので、やっぱり石河さんとは方向性が似ているなあと、しみじみと感慨に耽りました。
夏の終わりに読めてよかったです。
遅ればせながら、拝読しました。夏ホラーのページで公式設定も確認して、遊園地へ入場。
オムニバス形式で綴られるそれぞれのお話は、日常に即した、ほんの少しだけずれた世界。
人は誰にだって少なからず闇があって、それを押し隠して生きているとは思うのですが、微妙に「あるかもしれない」と思わせる内容の目白押しで、ぞわぞわしながら楽しませていただきました。
佳衣さん回でぎゃふんされた由紀さんが、自ら堕ちる回があるとは思わず。おふぅとなりました。
一度は救ってくれたのに、佳衣さんのやさしさは、彼女には届かなかったということですね。罪なき子供に幸あれ。
最終エピソードとなる観覧車は、勧善懲悪めいたそれまでとは違って、ひどく現実を突きつけてきて、読んでいて泣きました。
誰かによって救われる心もあるけれど、最終的に自分を救うのは、自分自身でしかないのでしょう。妹とは反りがあわないでしょうし、離婚しているからには父親も関知することはなさそうで。母が亡くなったあと、美佳はきちんと生きていけるのかしら、と少々心配になってしまいます。
怒りにはエネルギーを使うもので、憎むこともまた同じか、それ以上のものかと思います。
それだけ心を占めていた存在が消えてしまったとしたら。
感情の行き先を失ってしまったら。
その穴を埋めるなにかを見つけることができるよう、祈ってやみません。
うさぎパートもまた、不安定で曖昧な雰囲気が漂っていて、アトラクションパートで描かれる現実と夢の狭間が表現されていて、ぞわぞわきました。私の語彙力では説明するのが難しい、幸せと不幸せの間を揺れ動くような心地でした。
この遊園地は来演回数に制限はあるのでしょうか?
少女はあと何度、遊園地を訪れるのか。遊園地以外の逃げ場所が、昼間の少女に提示されることを祈ります。
[一言]
お化けだの呪いだの、そっち方面のホラーもよいのですが、もしも私がホラーを書くのだとしたら、こんな風に「人の闇」を表面化させて、どろりどろりとかき混ぜるようなことをするだろうなぁと思うので、やっぱり石河さんとは方向性が似ているなあと、しみじみと感慨に耽りました。
夏の終わりに読めてよかったです。
彩瀬あいり様
返信が大変遅くなってしまい、申し訳ありません。
夏ホラーの公式ページ、どきりとする怪しさがありますよね。全く関係のない話ですが、中国の水族館であんな感じの看板が掲げられているところに行ったことがあります。水族館なのにホラーハウス感があるとはこれいかに(ファンシーを狙って失敗したようでした)
世の中には「幸福なだけ」「どろどろした部分なんて何一つない」「最高にハッピー」な人間なんていないと思っています。多かれ少なかれ、誰にだって負の感情はありますし、それを表に出さないだけで、薄暗い部分を持って生きているはずなんです。だからこそ、この物語に出てきた人物の闇を「あるかもしれない」と思っていただけたことを嬉しく思います。虐待も性的暴力も不倫もフレネミーもマウントも、ネットだけで見かける遠い事件ではなく、私たちのすぐ隣で起きていることなんですよね。
由紀の回は、「まさかのだめ押し」という形で感想をいくつか頂いています。実はそもそも由紀の出演予定はなかったんです。と言いますのも、由紀以外は主人公たち女性陣の名前がしり取りみたいに繋がっているんです。美佳→佳衣→絵里→莉奈となっているのは、もともと構成の段階でオムニバス方式とする上で決めていたことです。ところがその中に、急に由紀が入り込んできまして。「わたしが!わたしが!」みたいな感じが、由紀らしいなあとも思っています。
最終エピソード、泣いたというコメントに本当に救われた思いです。この物語は、読んだ人を怖がらせたいというつもりで書いたのではなく、ホラーのような現実の中での「救い」を書きたかったんです。勧善懲悪は現実にはありません。警察や裁判でもどうにもできないことも多いです。物語によってしか救われないことがあるとして、どうすればこの苦しみから逃れられるのだろうかということを考えた結果があの結末でした。(問題の解決にはなっていないのですが、現実の諸問題も簡単に解決するものでもありませんよね)
怒りや憎しみでは救われない心。無理に相手を許す必要はないですし、許すことはできないでしょう。けれど、自分の心が少しでも穏やかになれるように。そのために必要なのは、時間かもしれませんし、また別の何かかもしれません。少しでも彼女が心を痛めぬように過ごせたら良いなあと思うのです。
遊園地って夢の国ですよね。
作り物だとわかっていても、幸せになれる世界。けれどあそこで一生を過ごすわけにはいかなくて。働くうさぎたちも、いつかは退職することができれば良いのですが、そのためにはまず人を信じることができるようにならないといけません。子どもたちが、もう一度生まれ変わりたいと思えるような世界を、大人は作っていかないといけないのですよね。
お化けが出てくるわけではないタイプのホラーですので、好き嫌いがわかれる作品です。ですから余計にこうやっててにとってくださったことを嬉しく思います。たぶん、お化けよりも一番怖いのは見えない人間の心。今年の夏ホラーは終わってしまいましたが、彩瀬さんのホラー作品もぜひ拝読したいです。待ってます!
返信が大変遅くなってしまい、申し訳ありません。
夏ホラーの公式ページ、どきりとする怪しさがありますよね。全く関係のない話ですが、中国の水族館であんな感じの看板が掲げられているところに行ったことがあります。水族館なのにホラーハウス感があるとはこれいかに(ファンシーを狙って失敗したようでした)
世の中には「幸福なだけ」「どろどろした部分なんて何一つない」「最高にハッピー」な人間なんていないと思っています。多かれ少なかれ、誰にだって負の感情はありますし、それを表に出さないだけで、薄暗い部分を持って生きているはずなんです。だからこそ、この物語に出てきた人物の闇を「あるかもしれない」と思っていただけたことを嬉しく思います。虐待も性的暴力も不倫もフレネミーもマウントも、ネットだけで見かける遠い事件ではなく、私たちのすぐ隣で起きていることなんですよね。
由紀の回は、「まさかのだめ押し」という形で感想をいくつか頂いています。実はそもそも由紀の出演予定はなかったんです。と言いますのも、由紀以外は主人公たち女性陣の名前がしり取りみたいに繋がっているんです。美佳→佳衣→絵里→莉奈となっているのは、もともと構成の段階でオムニバス方式とする上で決めていたことです。ところがその中に、急に由紀が入り込んできまして。「わたしが!わたしが!」みたいな感じが、由紀らしいなあとも思っています。
最終エピソード、泣いたというコメントに本当に救われた思いです。この物語は、読んだ人を怖がらせたいというつもりで書いたのではなく、ホラーのような現実の中での「救い」を書きたかったんです。勧善懲悪は現実にはありません。警察や裁判でもどうにもできないことも多いです。物語によってしか救われないことがあるとして、どうすればこの苦しみから逃れられるのだろうかということを考えた結果があの結末でした。(問題の解決にはなっていないのですが、現実の諸問題も簡単に解決するものでもありませんよね)
怒りや憎しみでは救われない心。無理に相手を許す必要はないですし、許すことはできないでしょう。けれど、自分の心が少しでも穏やかになれるように。そのために必要なのは、時間かもしれませんし、また別の何かかもしれません。少しでも彼女が心を痛めぬように過ごせたら良いなあと思うのです。
遊園地って夢の国ですよね。
作り物だとわかっていても、幸せになれる世界。けれどあそこで一生を過ごすわけにはいかなくて。働くうさぎたちも、いつかは退職することができれば良いのですが、そのためにはまず人を信じることができるようにならないといけません。子どもたちが、もう一度生まれ変わりたいと思えるような世界を、大人は作っていかないといけないのですよね。
お化けが出てくるわけではないタイプのホラーですので、好き嫌いがわかれる作品です。ですから余計にこうやっててにとってくださったことを嬉しく思います。たぶん、お化けよりも一番怖いのは見えない人間の心。今年の夏ホラーは終わってしまいましたが、彩瀬さんのホラー作品もぜひ拝読したいです。待ってます!
- 石河 翠@「運命の番を嫌う訳あり娘は拒めない」配信中
- 2019年 08月31日 13時37分
[良い点]
面白かったです!
個人的にはかえちゃんの話が好きです!
どうやらかえちゃんは幸せになれそうですよね!
怖い話ではありますが、虐げられた人が報われる展開は大好きです。
いつもながら石河さんの世界には魔力がありますね!
惹きつけられてしまいます!
面白かったです!
個人的にはかえちゃんの話が好きです!
どうやらかえちゃんは幸せになれそうですよね!
怖い話ではありますが、虐げられた人が報われる展開は大好きです。
いつもながら石河さんの世界には魔力がありますね!
惹きつけられてしまいます!
暮伊豆様
ご高覧いただき、誠にありがとうございます。
開き直った女の子は強いですよ〜。
佳衣はここから垢抜けて、だいぶ雰囲気も変わりますし、ダメンズとフレネミーの見分け方も学んでいるので今度こそ失敗しないで欲しいなと思います。
理不尽なことが多々あるからこそ、努力している人、虐げられている人、真面目に生きている人が報われる展開はホッとしますよね。
感想、ありがとうございました!
ご高覧いただき、誠にありがとうございます。
開き直った女の子は強いですよ〜。
佳衣はここから垢抜けて、だいぶ雰囲気も変わりますし、ダメンズとフレネミーの見分け方も学んでいるので今度こそ失敗しないで欲しいなと思います。
理不尽なことが多々あるからこそ、努力している人、虐げられている人、真面目に生きている人が報われる展開はホッとしますよね。
感想、ありがとうございました!
- 石河 翠@「運命の番を嫌う訳あり娘は拒めない」配信中
- 2019年 08月23日 13時38分
[良い点]
レビューから来ました。
世界観に引き込まれて一気に読んでしまいました。
なんていうか……すごいです。
悲鳴をあげる怖さじゃなくて、ブルッ、ゾッとする怖さがじわじわきました。
[一言]
ピンクのうさぎを描いて寝てみようかとも思いましたが……怖いのでやめます。
レビューから来ました。
世界観に引き込まれて一気に読んでしまいました。
なんていうか……すごいです。
悲鳴をあげる怖さじゃなくて、ブルッ、ゾッとする怖さがじわじわきました。
[一言]
ピンクのうさぎを描いて寝てみようかとも思いましたが……怖いのでやめます。
おかやす様
ご高覧いただき、誠にありがとうございます。
幽霊もお化けももちろん怖いのですが、やはり1番理不尽で怖いのは人間だと思うのです。
どれだけ真面目に生きていても、世の中は理不尽で報われるとは限らない。むしろ真面目な人を食いつぶしていたりもして、現実の方が救われないなあと感じています。
物語は虚構の世界ですが、物語にしか救えない心もあるのではないかと思っています。
全体的に暗い世界観なのですが、最後の結末に救いを感じていただければ嬉しいです。
感想、ありがとうございました!
ご高覧いただき、誠にありがとうございます。
幽霊もお化けももちろん怖いのですが、やはり1番理不尽で怖いのは人間だと思うのです。
どれだけ真面目に生きていても、世の中は理不尽で報われるとは限らない。むしろ真面目な人を食いつぶしていたりもして、現実の方が救われないなあと感じています。
物語は虚構の世界ですが、物語にしか救えない心もあるのではないかと思っています。
全体的に暗い世界観なのですが、最後の結末に救いを感じていただければ嬉しいです。
感想、ありがとうございました!
- 石河 翠@「運命の番を嫌う訳あり娘は拒めない」配信中
- 2019年 08月22日 18時17分
[良い点]
いろいろな方からオススメされてやってまいりました。
ホラー?確かにホラー!
人間は怖い!
ここで描かれる夢の中の遊園地は優しいですね。
桃色のウサギが優しいのかな。
歪な現実世界に疲れた人に救いの手が差し伸べられているようで。
もしも、あのピエロについて行ったら、少年は死ぬことはなかったんでしょうか?でも代わりに、きっと彼もピエロになっていたんだろうと思います。
道化のメイクと衣装で自分を覆って生きていくんだろうな。そんな風に感じました(作者さまの意図と違ったら申し訳ないです)。
[一言]
私もピンクのウサギのイラストを枕の下に置いて寝たいんですがウサギを上手に描けません(´・ω・`)
いろいろな方からオススメされてやってまいりました。
ホラー?確かにホラー!
人間は怖い!
ここで描かれる夢の中の遊園地は優しいですね。
桃色のウサギが優しいのかな。
歪な現実世界に疲れた人に救いの手が差し伸べられているようで。
もしも、あのピエロについて行ったら、少年は死ぬことはなかったんでしょうか?でも代わりに、きっと彼もピエロになっていたんだろうと思います。
道化のメイクと衣装で自分を覆って生きていくんだろうな。そんな風に感じました(作者さまの意図と違ったら申し訳ないです)。
[一言]
私もピンクのウサギのイラストを枕の下に置いて寝たいんですがウサギを上手に描けません(´・ω・`)
伊賀海栗様
ご高覧いただき、誠にありがとうございます。
みなさんのオススメのおかげで2年前の作品をこうやってまた手にとっていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
ホラーの怖さは「理不尽」にあると言いますが、現実世界の方がよっぽど理不尽ですよね。頑張っても報われるとは限らないし、どうしようもできない悪意に晒されることだってあります。だからこそ夢の中だけでも優しい世界であってほしい、それが巡り巡って誰かの希望の光になれたなら……。重い世界ですが、最終的にどこか「救い」のある世界が書けたらと思いつつ執筆しておりました。
桃色のうさぎたちは、虐げられた子どもたち。自分たちが傷ついたぶん、ひとの痛みを知る子どもたちです。ピエロは傷ついた心と痛みを笑顔で覆い隠し、大人になったかつての子どもたち。彼らの見る悪夢がこのような形になって、遊園地に現れています。現実世界の中でも「生きて」はいますが、彼らの心が「生きて」いるのかは誰にもわかりません。ピエロの涙は、いつ乾くのでしょうね。
ピンクのうさぎは、いつでもあなたを見守っています。
ピンクのぐるぐるでもOKなゆるい世界、痛いことや悲しいことはぜんぶうさぎの世界に飛ばしてしまいましょう。
感想、ありがとうございました。
ご高覧いただき、誠にありがとうございます。
みなさんのオススメのおかげで2年前の作品をこうやってまた手にとっていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
ホラーの怖さは「理不尽」にあると言いますが、現実世界の方がよっぽど理不尽ですよね。頑張っても報われるとは限らないし、どうしようもできない悪意に晒されることだってあります。だからこそ夢の中だけでも優しい世界であってほしい、それが巡り巡って誰かの希望の光になれたなら……。重い世界ですが、最終的にどこか「救い」のある世界が書けたらと思いつつ執筆しておりました。
桃色のうさぎたちは、虐げられた子どもたち。自分たちが傷ついたぶん、ひとの痛みを知る子どもたちです。ピエロは傷ついた心と痛みを笑顔で覆い隠し、大人になったかつての子どもたち。彼らの見る悪夢がこのような形になって、遊園地に現れています。現実世界の中でも「生きて」はいますが、彼らの心が「生きて」いるのかは誰にもわかりません。ピエロの涙は、いつ乾くのでしょうね。
ピンクのうさぎは、いつでもあなたを見守っています。
ピンクのぐるぐるでもOKなゆるい世界、痛いことや悲しいことはぜんぶうさぎの世界に飛ばしてしまいましょう。
感想、ありがとうございました。
- 石河 翠@「運命の番を嫌う訳あり娘は拒めない」配信中
- 2019年 08月20日 11時08分
[一言]
砂臥さんのFAに触発されて、遅ればせながら拝読させていただきました!
こんな傑作を二年も前に書かれていたとは、流石翠さんですね!
さすみど!
みどってる!
ホラージャンルでのオムニバスという点で、『「僕」と「彼女」の、夏休み~おんぼろアパートの隣人妖怪たちによるよくある日常~』のプロトタイプとも言える作品なのかなと感じました。
こういった全てが根っこの部分で繋がっているオムニバスを書かせたら、翠さんの右に出る者はいませんね!
テーマとして据えられた虐待についても、今現在でも根深い社会問題ですよね……。
虐待されていた子供が大人になってから虐待する側になってしまうという話はよく聞きますし、その連鎖を断ち切るためには、本作の遊園地のような第三者の助けが必須なのかもしれないですね。
少なくとも、虐待をしている人間が自分一人の力で過ちに気付くのは難しい気がしますし……。
虐待してる人って、ある意味自分で自分を洗脳して正当化してるみたいなところもあるのかもしれません。
砂臥さんのFAに触発されて、遅ればせながら拝読させていただきました!
こんな傑作を二年も前に書かれていたとは、流石翠さんですね!
さすみど!
みどってる!
ホラージャンルでのオムニバスという点で、『「僕」と「彼女」の、夏休み~おんぼろアパートの隣人妖怪たちによるよくある日常~』のプロトタイプとも言える作品なのかなと感じました。
こういった全てが根っこの部分で繋がっているオムニバスを書かせたら、翠さんの右に出る者はいませんね!
テーマとして据えられた虐待についても、今現在でも根深い社会問題ですよね……。
虐待されていた子供が大人になってから虐待する側になってしまうという話はよく聞きますし、その連鎖を断ち切るためには、本作の遊園地のような第三者の助けが必須なのかもしれないですね。
少なくとも、虐待をしている人間が自分一人の力で過ちに気付くのは難しい気がしますし……。
虐待してる人って、ある意味自分で自分を洗脳して正当化してるみたいなところもあるのかもしれません。
間咲正樹様
ご高覧いただき、誠にありがとうございます。
『「僕」と「彼女」の、夏休み~おんぼろアパートの隣人妖怪たちによるよくある日常~』のプロトタイプという表現を見て、良く見ていらっしゃるなあと感じました。
実はこの『夜のうさぎは、安らかな眠りを守る』は投稿当時に読者の皆さんの好き嫌いがはっきり分かれた作品でした。ホラーというジャンルも理由の一つでしょうが、「面白い」「思わず最後まで読んでしまった」という感想と、「正直ひいた」「あなたってそういう人だったんだ……」という感想を同時に頂いていたんです。(最後の「そういう人だとは思わなかった」という感想は、ホラー投稿時だけでなく、ムーン投稿時、活動報告投稿時にも頂いていたりするので、珍しくない意見なのかもしれないですね)
そういった点を踏まえて、ホラー要素として因果応報な部分を描きつつ、できるだけ口当たりと読後感が軽い形になるように執筆したのが「「僕」と「彼女」〜」なんです。ですから伝えたいエッセンス、最初に書きたかった要素というものは確かに「夜のうさぎ〜」に集約されているような気がします。同じような題材を取り扱っていますが、切り口と調理の仕方が異なることで感想欄の雰囲気もまた変わってくることが面白いですね。
虐待はどうしても当事者だけの関係性の中では解決しない問題ですよね。
「立ち向かう」では救われないこともままある中で、「逃げる」「隠れる」そして「忘れる」ということができたらどんなに良いだろうかとつい考えてしまいます。親の手から逃れた後も、「記憶」が消えるわけではない子どもたち。彼らが足を踏ん張って必死に生きるこの世界に、少しでも光が射してくれたら……とそう思います。
ご高覧いただき、誠にありがとうございます。
『「僕」と「彼女」の、夏休み~おんぼろアパートの隣人妖怪たちによるよくある日常~』のプロトタイプという表現を見て、良く見ていらっしゃるなあと感じました。
実はこの『夜のうさぎは、安らかな眠りを守る』は投稿当時に読者の皆さんの好き嫌いがはっきり分かれた作品でした。ホラーというジャンルも理由の一つでしょうが、「面白い」「思わず最後まで読んでしまった」という感想と、「正直ひいた」「あなたってそういう人だったんだ……」という感想を同時に頂いていたんです。(最後の「そういう人だとは思わなかった」という感想は、ホラー投稿時だけでなく、ムーン投稿時、活動報告投稿時にも頂いていたりするので、珍しくない意見なのかもしれないですね)
そういった点を踏まえて、ホラー要素として因果応報な部分を描きつつ、できるだけ口当たりと読後感が軽い形になるように執筆したのが「「僕」と「彼女」〜」なんです。ですから伝えたいエッセンス、最初に書きたかった要素というものは確かに「夜のうさぎ〜」に集約されているような気がします。同じような題材を取り扱っていますが、切り口と調理の仕方が異なることで感想欄の雰囲気もまた変わってくることが面白いですね。
虐待はどうしても当事者だけの関係性の中では解決しない問題ですよね。
「立ち向かう」では救われないこともままある中で、「逃げる」「隠れる」そして「忘れる」ということができたらどんなに良いだろうかとつい考えてしまいます。親の手から逃れた後も、「記憶」が消えるわけではない子どもたち。彼らが足を踏ん張って必死に生きるこの世界に、少しでも光が射してくれたら……とそう思います。
- 石河 翠@「運命の番を嫌う訳あり娘は拒めない」配信中
- 2019年 08月20日 07時07分
[良い点]
最後にほんのりと希望があるのがいいですね*^^*
[一言]
いやあ。いろいろと考えさせられるですね。
砂臥 環様とかわかみれい様の割烹から御作を知ったです。
ホラーだとのことで、
どきどきと緊張をしながら昼間に拝読したですー☆
最後にほんのりと希望があるのがいいですね*^^*
[一言]
いやあ。いろいろと考えさせられるですね。
砂臥 環様とかわかみれい様の割烹から御作を知ったです。
ホラーだとのことで、
どきどきと緊張をしながら昼間に拝読したですー☆
森野昴様
ご高覧いただき、まことにありがとうございます。
感想だけでなくレビューまでいただき、本当に嬉しいです。次回(明日8月20日予定)の活動報告でぜひ自慢させてくださいね。
ホラーというものは、「理不尽」であることが恐怖の根源であるという話を聞いたことがあるのですが、個人的にはやはりホラーは(俗っぽくあろうとも)「因果応報」であってほしいなあと思っております。その上でホラーの結末には、その人ならではの救いが描かれてほしい。ホラーと童話というのは、文学の中でも特に怖さと一緒に人間の愚かさや哀しさを描いていると思うのですが、この世界にはこのような物語にしか救えない(あるいは物語「で」しか救えない)心があると私は思います。
感想、ありがとうございました。
ご高覧いただき、まことにありがとうございます。
感想だけでなくレビューまでいただき、本当に嬉しいです。次回(明日8月20日予定)の活動報告でぜひ自慢させてくださいね。
ホラーというものは、「理不尽」であることが恐怖の根源であるという話を聞いたことがあるのですが、個人的にはやはりホラーは(俗っぽくあろうとも)「因果応報」であってほしいなあと思っております。その上でホラーの結末には、その人ならではの救いが描かれてほしい。ホラーと童話というのは、文学の中でも特に怖さと一緒に人間の愚かさや哀しさを描いていると思うのですが、この世界にはこのような物語にしか救えない(あるいは物語「で」しか救えない)心があると私は思います。
感想、ありがとうございました。
- 石河 翠@「運命の番を嫌う訳あり娘は拒めない」配信中
- 2019年 08月19日 17時36分
[良い点]
砂臥 環様の活動報告を読んでいて御作を知りました。
読み始め、一気に最後まで読んでしまいました。
2017年の夏ホラーの作品だったのですね。
私は2018年からなろうにいますが、2017年からいたのなら、熱烈にこの作品をプッシュした気が致します。
[一言]
人にとって一番怖いのは人。
でも人を救うのも、やっぱり人。
顔を上げ、立ち上がるのは自分自身だけど。
飴を差し出して笑いかけてくれる人がいるから、立ち上がって歩き出せる。
そんなことを思いました。
砂臥 環様の活動報告を読んでいて御作を知りました。
読み始め、一気に最後まで読んでしまいました。
2017年の夏ホラーの作品だったのですね。
私は2018年からなろうにいますが、2017年からいたのなら、熱烈にこの作品をプッシュした気が致します。
[一言]
人にとって一番怖いのは人。
でも人を救うのも、やっぱり人。
顔を上げ、立ち上がるのは自分自身だけど。
飴を差し出して笑いかけてくれる人がいるから、立ち上がって歩き出せる。
そんなことを思いました。
かわかみれい様
ご高覧いただき、まことにありがとうございます。
以前の作品をこうやって発掘してくださり、なおかつ「面白かった!」と言って頂けるのはとても嬉しいものですね。
夏ホラー2017の公式テーマが、「遊園地にまつわる七不思議」だったのです。うさちゃんの着ぐるみももともとは公式に用意されていたテーマのひとつだったのですが、アンチヒーロー的な存在として異彩を放つ作品がいくつか印象に残っています。
今年の夏ホラーは「病院」というかなりざっくりとしたテーマなのですが、2017年、2016年の公式テーマはかなり詳細な設定があったんですよ。(詳細なテーマを用意すると運営が大変、あるいは話が被りやすくなることから、今年のテーマはこんなにざっくりなのかしらん?と穿ってしまうくらいです)
私の作品は毎年、どうも「お化け」「幽霊」といった怪異よりも、「人間の悪意」そのものにフォーカスする傾向にあります。もちろん個人的に幽霊だって怖いのですが(肝試しは絶対にできない、ライド型以外のホラーアトラクションも参加できないくらいびびり)、それでもやはり根底に「何よりも怖いのは人間である」という感覚があるのだろうなあと思います。
ですからホラーを書く上で常に、「主人公にとっての救いとは何か」を考えています。日本やアジアのホラー映画を見ても思うのですが、「死」が怖いわけではないんですよね。「死んでもなお囚われること」「恐怖が伝染すること」「救われないこと」というのが、たぶん怖い。「死」が救いになることもありうるわけですが、歯を食いしばって生きているひとたちが報われても良いのではないかと。ですから、暗く重く見える結末でも、一筋の光が見えたら良いなあと思っています。
感想、そしてレビュー、本当にありがとうございました!
ご高覧いただき、まことにありがとうございます。
以前の作品をこうやって発掘してくださり、なおかつ「面白かった!」と言って頂けるのはとても嬉しいものですね。
夏ホラー2017の公式テーマが、「遊園地にまつわる七不思議」だったのです。うさちゃんの着ぐるみももともとは公式に用意されていたテーマのひとつだったのですが、アンチヒーロー的な存在として異彩を放つ作品がいくつか印象に残っています。
今年の夏ホラーは「病院」というかなりざっくりとしたテーマなのですが、2017年、2016年の公式テーマはかなり詳細な設定があったんですよ。(詳細なテーマを用意すると運営が大変、あるいは話が被りやすくなることから、今年のテーマはこんなにざっくりなのかしらん?と穿ってしまうくらいです)
私の作品は毎年、どうも「お化け」「幽霊」といった怪異よりも、「人間の悪意」そのものにフォーカスする傾向にあります。もちろん個人的に幽霊だって怖いのですが(肝試しは絶対にできない、ライド型以外のホラーアトラクションも参加できないくらいびびり)、それでもやはり根底に「何よりも怖いのは人間である」という感覚があるのだろうなあと思います。
ですからホラーを書く上で常に、「主人公にとっての救いとは何か」を考えています。日本やアジアのホラー映画を見ても思うのですが、「死」が怖いわけではないんですよね。「死んでもなお囚われること」「恐怖が伝染すること」「救われないこと」というのが、たぶん怖い。「死」が救いになることもありうるわけですが、歯を食いしばって生きているひとたちが報われても良いのではないかと。ですから、暗く重く見える結末でも、一筋の光が見えたら良いなあと思っています。
感想、そしてレビュー、本当にありがとうございました!
- 石河 翠@「運命の番を嫌う訳あり娘は拒めない」配信中
- 2019年 08月15日 16時33分
[良い点]
人間の業の深さが渦巻く物語ですね。
結局はウサギの遊園地に残ることが幸せだったかも、わからないのですよねぇ……。
それぞれの登場人物の誰もが「不幸」ではあるけど、生きていかなければいけないという現実を突きつけられているような気がします。負の連鎖について、考えさせられました。
人間の業の深さが渦巻く物語ですね。
結局はウサギの遊園地に残ることが幸せだったかも、わからないのですよねぇ……。
それぞれの登場人物の誰もが「不幸」ではあるけど、生きていかなければいけないという現実を突きつけられているような気がします。負の連鎖について、考えさせられました。
- 投稿者: 退会済み
- 2019年 02月06日 12時43分
管理
Kei様
ご高覧いただき、まことにありがとうございます。
ホラージャンルですが、やはりお化けより幽霊より何より怖いのは人間の悪意だと思っています。
読み終わった後にすっきりではなく、もやもやが残ってしまう結末なのですが、それもまたホラーとしては必要なことでしょう。
何が幸せかは誰にもわかりません。とはいえ、無力な子どもたちが現世の辛さから逃れて、心安らかに過ごすことができる場所があるということは救いにもなると思うのです。この辺りは、前作の「帰りたい」と繋がる部分ですね。
そして「帰りたい」と異なり、いかにどうしたたかに生き残っていくかという部分も意識した部分であります。どんなに苦しくても、生き延びた先にはきっと何かがあると信じています。ただ単なる「復讐」を描くのではなく、最終的に母娘の関係性を変化させたのもそういった意図があるためです。生きるためには、憎しみも必要です。けれど憎しみだけではきっと人は生き続けることは難しい。そこには許しと自分自身のために忘却が必要なのだろうなあと考えております。
Kei様の心に何かを残せたら幸いです。
感想、ありがとうございました。
ご高覧いただき、まことにありがとうございます。
ホラージャンルですが、やはりお化けより幽霊より何より怖いのは人間の悪意だと思っています。
読み終わった後にすっきりではなく、もやもやが残ってしまう結末なのですが、それもまたホラーとしては必要なことでしょう。
何が幸せかは誰にもわかりません。とはいえ、無力な子どもたちが現世の辛さから逃れて、心安らかに過ごすことができる場所があるということは救いにもなると思うのです。この辺りは、前作の「帰りたい」と繋がる部分ですね。
そして「帰りたい」と異なり、いかにどうしたたかに生き残っていくかという部分も意識した部分であります。どんなに苦しくても、生き延びた先にはきっと何かがあると信じています。ただ単なる「復讐」を描くのではなく、最終的に母娘の関係性を変化させたのもそういった意図があるためです。生きるためには、憎しみも必要です。けれど憎しみだけではきっと人は生き続けることは難しい。そこには許しと自分自身のために忘却が必要なのだろうなあと考えております。
Kei様の心に何かを残せたら幸いです。
感想、ありがとうございました。
- 石河 翠@「運命の番を嫌う訳あり娘は拒めない」配信中
- 2019年 02月10日 11時17分
感想は受け付けておりません。