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[一言]
(誤?)サクヤ教は軌跡の大盤振る舞い状態で
↓
(正?)サクヤ教は奇跡の大盤振る舞い状態で
ではないですか?
(誤?)サクヤ教は軌跡の大盤振る舞い状態で
↓
(正?)サクヤ教は奇跡の大盤振る舞い状態で
ではないですか?
誤字報告ありがとうございます。
修正いたしました~。
どうでもいいけど仕事では逆に「軌跡」を「奇跡」にした誤字があったので書いてる時に「そんな誤字したな~」と思いつつ今回間違えたのは秘密でお願いしますw
修正いたしました~。
どうでもいいけど仕事では逆に「軌跡」を「奇跡」にした誤字があったので書いてる時に「そんな誤字したな~」と思いつつ今回間違えたのは秘密でお願いしますw
- 如月由縁
- 2012年 07月18日 02時43分
[良い点]
更新おつかれさまです。
無理にならないペースで続き楽しみに
しております。
更新おつかれさまです。
無理にならないペースで続き楽しみに
しております。
労いの言葉ありがとうございま~す。
正直懲りたので無理しないで継続して更新したいと思ってます。
半年休んだので色々と書きたい気分です。
正直懲りたので無理しないで継続して更新したいと思ってます。
半年休んだので色々と書きたい気分です。
- 如月由縁
- 2012年 07月18日 02時41分
[良い点]
投稿されてる…だと…
投稿されてる…だと…
いつからエタっていると錯覚していた!w
- 如月由縁
- 2012年 07月18日 02時40分
[一言]
更新ありがとうございます
およそ半年振り、読み返さないとさすがにわからないな
更新ありがとうございます
およそ半年振り、読み返さないとさすがにわからないな
反応早すぎですw
遅くなって申し訳ございませんでした。ほんと平謝りです……
遅くなって申し訳ございませんでした。ほんと平謝りです……
- 如月由縁
- 2012年 07月17日 03時24分
[一言]
うーん、主人公・・・頭がお花畑すぎる・・・
まあ、実際にただの小僧がチート能力持ってしまっただけなので、この頭の悪さもリアルっちゃリアルですが・・・
設定どおりなんだろうし、好みの問題なんだけど・・・
ウザいなぁ・・・
読んでていちいちイラッとさせられる。
それぐらい考えて行動しろよウスラトンカチ!
と何度思ったことか。
うん、やっぱウザい系の馬鹿は受け付けない。
うーん、主人公・・・頭がお花畑すぎる・・・
まあ、実際にただの小僧がチート能力持ってしまっただけなので、この頭の悪さもリアルっちゃリアルですが・・・
設定どおりなんだろうし、好みの問題なんだけど・・・
ウザいなぁ・・・
読んでていちいちイラッとさせられる。
それぐらい考えて行動しろよウスラトンカチ!
と何度思ったことか。
うん、やっぱウザい系の馬鹿は受け付けない。
仰るとおり能力のある小僧がチート能力持って異世界に飛び、苦労してそこそこに成長していく話を仮定しています。
大学当時、自分も含めて大体周りに居たのは頭がお花畑な人達ばかりでしたし、会社に入ってくる新卒見てもまあ大体そんなもんかなと思っているのはここだけの話で。
ついでに最初見た時、ウザい系の馬鹿な感想だなと思ってしまったのもここだけの話で。
大学当時、自分も含めて大体周りに居たのは頭がお花畑な人達ばかりでしたし、会社に入ってくる新卒見てもまあ大体そんなもんかなと思っているのはここだけの話で。
ついでに最初見た時、ウザい系の馬鹿な感想だなと思ってしまったのもここだけの話で。
- 如月由縁
- 2012年 07月18日 02時37分
[一言]
由縁さん!
エタフラグが出ましたので戻ってきてください!
更新はよ
由縁さん!
エタフラグが出ましたので戻ってきてください!
更新はよ
戻ってきたよ!
- 如月由縁
- 2012年 07月18日 02時32分
[一言]
初めまして。
「ある工業大学生の受難」の「長い一日の終わりに 前編」まで楽しく拝見させて頂きました。
趣味で機械造りをする様な工大生で、しかも、原材料の調達も、精密加工も魔法で自由自在と言う、技術者にとってはチート極まりない能力を持つ主人公の割に、光玉とサスペンション位しか作っていない(風呂桶は魔法も技術も必要ないのでスルーさせて頂きます)のは少々物足りない(他の元技術者ではない人間が異世界にトリップや転生する作品の方が、主人公が生み出したものの数が多い)点ですので、今後の展開に期待しております。
一方、このサイトには誤字脱字を気にせずに投稿する作者も少なくない中、細目に訂正を繰り返し、しかも、その記録を日付と共に残されているのは素晴らしいと思いました。(まるで三角で囲んだ数字の内容説明を見ている様です[笑])
その事から、如月由縁様は作品内の要修正箇所にも気を使われておられる方だと御見受け致しました。
そこで、差し出がましいとは思いますが「ある工業大学生の受難」の作中において、私が気付いた点を列挙致しました。
要修正箇所だけではなく、不自然に思えた点や、別のやり方の一例、等も合わせて記述させて頂きましたので、何かの一助となれば幸いです。
尚、漢字に直す事も出来るにも関わらず平仮名表記となっている箇所も多々見つけましたが、漢字に直さす事が必ずしも良いとは限らないと考えて、明らかに漢字に直した方が良いと思えた箇所を除いて、大半のものはスルー致しました。
「あなたは神を信じますか?」において、鉄兵が光玉を造る際にレンズを使うというアイデアを出したシーンがあり、それに対して、ガラスが高価であるため実用的ではないという意見が出ると、鉄兵は
>「ガラスは一般的じゃないのか。なら精度の高いレンズも作るのは無理そうだな……なら水かな」
と言いましたが、どうやって、液体の水でレンズを作るつもりなのでしょうか?
まだ、加工魔法は登場していませんし、氷にしたところで、この世界で得られるのかどうかは判ってはいませんし、氷が得られるとしても透明なものとは限らないと思います。(シロを連日こき使い続ければ氷だけなら得られるかも知れませんが、透明ではなさそうです)
透明なビニール袋などは存在しませんし、高価なガラス容器に入れたのでは水を使う意味が無くなってしまいます。
それに、レンズが駄目ならば鏡を使えば良いのではないでしょうか。
現代の鏡はガラス等に銀かアルミをメッキしたものですが、それ以前の鏡は青銅製ですから、ガラスと比べれば格段に安価ではないかと思います。
正確に焦点を結ぶ凹面鏡とするためには、鏡面が球面ではなく回転放物面になる様に研磨せねばならないため、労力と多少の技量が必要となりますが、光玉を作るのに必要となるのは強い光であり、光が一点に集まっている事が必要とされている訳ではありませんから、ある程度の範囲内に光が収束される事で、ある程度強い光となってさえいれば、不完全な凹面鏡でも構わないと思います。
むしろ、不完全な凹面鏡で済ませる事で、技量が劣る職人でも早く容易に製造する事が可能となりますから、コストを抑えて量産化する事が容易になるのではないでしょうか?(技術者である主人公が量産に関わるアイデアを出すのであれば、コストダウンを優先するのが当然の事となります)
又、必ずしも凹面鏡が必要という訳ではなく、多数の平面鏡を、反射光が1ヶ所に集中する様に角度を僅かずつ変えて配置する事で、1枚の平面鏡と同程度の面積の範囲に、強い光が当たる場所を作り出す事が出来ます。(実際には平面の精度限界と、太陽の視直径の関係で、光が当たる範囲はぼやけて広がります)
凹面鏡の場合は、鏡1枚に対して1個ずつしか光玉を作る事が出来ませんが、多数の平面鏡であれば、光の強度が等しい範囲が広くなるため、その範囲内に闇玉を縦横に並べて配置する事で、多数の光玉を並行して製造する事も可能でしょう。
尚、青銅鏡は表面の酸化や錆(それと汚れ)により曇りが生じるため、定期的に研磨しなければなりませんが、その程度は定期的なメンテナンスとして必要となる、許容すべき労力だと思います。
それから、青銅は銀等と比べて光の反射率が低いのですが、銀の板材から鏡を製作したのでは高価となりますし、銀もまた、空気に触れ続けると表面が曇って来ますから、青銅鏡と同様に研磨が必要となりますので、銀メッキで鏡面を作る訳には行きません。(現代の鏡は、ガラスを使って銀の表面を空気から遮断しているため実用になっているのです)
「湯煙旅情変」という題名は「湯煙旅情編」の間違いではないでしょうか?
「湯煙旅情変」を始めとして、魔法で水を生み出す際に、鉄兵は大気中から水素と酸素を集めて来ている様ですが、空気中には水素は殆ど含まれてはおらず、工業大学生であればその位の事は常識として知っていなければおかしいのですが、何故態々希少な水素を原料として水を生み出しているのでしょうか?
その様な面倒な事をしなくとも、空気中には大量の水蒸気が含まれていますので、それをそのまま集めて液化すれば済む話ではないでしょうか?
それどころか、「湯煙旅情変」においては、すぐそばに川があるのですから、念動魔法なるものがあるのでしたら、それを使って川の水を汲み入れた方がずっと楽なのではないでしょうか?
「責任者の憂鬱・その4」等において、鉄兵は山賊が使用していた武器を原料にしてばねを作成していましたが、機械工学を齧った人間であれば、一口に鋼と言っても用途に応じた数多くの種類があり、「刃物に使われている様な鋼」と「ばね鋼」では組成が異なるため、そのままでは使用に適さない事を知っていなければおかしいと思います。
中世ヨーロッパで使われていた刃物の鋼であれば、おそらく特殊な成分を添加した合金鋼等ではなく、単なる炭素鋼であり、ばねにするには硬過ぎる上に、靱性も十分ではないような気がするのですが、そのあたりの事はどうなのでしょうか?
魔法で不純物を取り除く描写はありますが、ケイ素やマンガン等のばね鋼として必要な成分の添加はどうしたのでしょうか?
ケイ素に関してはその辺の白砂を還元すれば良いですし、鉄兵のチートぶりから考えますと、マンガン等のその他に必要な成分に関しても、魔法を使って地中から集めて来るという事も出来る様な気がするのですが、それならそもそも山賊の刀なぞ使わずに、魔法を使って地中から鉄を始めとする必要な原料を集める事をしないのは何故なのでしょうか?(単に鉄兵が思いつかなかっただけなのでしょうか?)
処で、もし、鉄兵が地中や海中から単なる任意の元素というだけではなく、任意のアイソトープを集めて来る事が出来るのでしたら、ウラン235のみを集めて、ガンバレル方式の原子爆弾程度であれば制作可能な様な気がしますが、魔法でアイソトープの分離は可能なのでしょうか?
只、鉄兵にも可能なのはそこまでで、インプロージョン式原子爆弾や熱核爆弾まで作成しようとするのであれば、工作精度の問題がありますから、如何にチート主人公と言えども手には負えないのではないかと思います。(サスペンションの場合とは違って、トライアンドエラーで最適な設計点を探るために核実験を繰り返す訳には行きませんし)
インプロージョン式原子爆弾には、高圧下で相転移を起こしてより高密度となる性質があるプルトニウムの方が向いていますし、プルトニウム239の方がウラン235よりも核分裂の際に放出する中性子の平均個数が多い事により高温を得易いため、熱核爆弾の起爆剤としても、ウラン235よりもプルトニウム239の方が適していますが、残念な事にプルトニウム239は半減期がウランよりも短いため、自然界には殆ど存在していません。(ウラン鉱石中のウラン238が自発性核分裂した際に発生した中性子を、他のウラン238が吸収する事で生じたプルトニウム239ならば極微量存在しますが、それを集めた処で必要な量が得られるとは思えません)
尤も、例えプルトニウムを十分な量得られるとしても、インプロージョンのためには、秒速4000mを超える速度で進む衝撃波を、完璧にタイミングを合わせて、同じ強さで、ずれなく一点に向かって収束させる必要があり、そのためには2種類の爆薬(その内の片方は混合物火薬であり、もう一方も安定化剤を添加した方が良い)を、それぞれ均質な品質とした上で、精密に形状を決めて加工して組み合わせた爆薬レンズで、完璧に近い球形に加工したプルトニウムの周囲に精密且つ隙間なく配置せねばなりません。
又、熱核爆弾の方は、核燃料となる重水素とリチウム6の核反応を開始させるのに必要となる温度が高温であるため、原子爆弾の爆発温度程度では直接着火させる事は困難で、起爆用の原子爆弾が爆発した際に発生するγ線を利用して、高密度の金属の筒内に収められた重水素化リチウムの円柱と、その円柱の軸部分に収められた核分裂性物質を、インプロージョンと同様に圧縮する事が出来るように工夫せねばならず、こちらの方も工作精度がシビアで、データが必要になります。
このため、一般よりも多少優秀な工大生が知っている知識程度では、インプロージョン式原子爆弾や熱核爆弾の作成は不可能ではないかと思います。(おそらく鉄兵は、爆薬に使用される添加剤の成分や分量の知識も十分に持ってはいないのではないでしょうか)
「責任者の憂鬱・その7」において
>とっておきであるアルコール度の高いスピリッツとでもいうべき蒸留酒である。
という表現がありますが、スピリッツ(Spirits)は蒸留酒の一種等ではなく、日本語における「蒸留酒」という言葉に相当する、英語における単語ですから、「スピリッツとでもいうべき蒸留酒」という表現は、「カメラとでもいうべき写真機」、「スクールとでもいうべき学校」と同様におかしな表現の様に思います。
「湯煙旅情変」において、
> ちなみに兵士の一人はハンスである。未だ会話もした事がないがよくよく縁があるらしい。
と、兵士の一人であるハンスが、エキストラから名前持ちの登場人物にランクアップされているにも関わらず、その後の「決断の時」において、
>「……ハンス。アレを持ってきてくれ」
> 鉄兵の言葉を聞いたアリスは何か勘付いた表情を見せ、なぜか兵士にそんな命令を下した。兵士Aが「ハッ!」と敬礼し、馬車の方に走っていく。
> 兵士Aが走っていく様を見届けたアリスは、鉄兵に向き直ってそう言った。
という具合に、モブの一人へとややランクダウンしている事に多少違和感を覚えました。
「兵士A」とするよりも、「クィーン・オブ・バンデッド(前編)」にある様に
>風呂や夜番の件もあって最近よく話すようになった兵士(ハンス)に聞いてみたところ
という具合に、フリガナを振った方が好ましい様に思えたのですが、如何でしょうか?
「王都にて」のホーリィのセリフに
>「囚人の方々は私の部下について行ってください」
というものがありますが、囚人に対して「方々」や「~ください」はおかしいと思います。
普通は
「おい、囚人共はこっちだ」
でしょうし、優しく言ったとしても
「囚人達は私の部下について行く様に」
が精々ではないでしょうか?
もし、例の猿芝居によってアルテナ達を鉄兵の部下とする予定である事が、ホーリィにも判っていたが故の敬語だったのだとしますと、家臣は囚人ではありませんし、その時点でも身柄を拘束されている訳ではありません(本人達の自由意思で逃亡しないだけです)から、「囚人の方々」というのはおかしいと思います。
「山賊の皆さん」か或いは「アルテナさん達」辺りが適当ではないでしょうか?
「決着」における、
> シロが光線をかわす度に城壁はすぱすぱと切りかれていく。
の部分は
シロが光線をかわす度に城壁はスパスパと切り裂かれて行く。
の方が宜しいのではないでしょうか?
「切り[]かれて」→「切り[裂]かれて」
は脱字ですから、要修正個所という事になりますが、それ以外にも
「いく」→「行く」
は、やはり漢字に直された方が良いと思います。
又、特に悪いという訳ではありませんが、
「城壁はすぱすぱと」→「城壁はスパスパと」
の部分は、「城壁はすぱすぱと」では「城壁」+「はすぱすぱと」(hasupasu)と読んでしまいそうになり、
「『はすはす』って何?」
という、一時の混乱を招く恐れがありますから、区切りを判り易くするために「スパスパ」の部分をあえて片仮名表記にされた方が良い様に思います。
尚、「かわす」という部分は「躱す」という具合に漢字表記とする事も可能ですが、「躱」は常用漢字ではありませんから、現行の通り平仮名表記のままで良いと思います。
同じく「決着」における、
>20m四方に展開された暗闇は、残念ながら一瞬しかその効力を発揮しなかったが、その一瞬の硬直さえ奪えれば効果としては十分である。
の中の「その一瞬の硬直さえ奪えれば」という箇所に関してですが、「硬直を奪った」りしたならば、硬直が無くなり、相手は自由になってしまいます。
「その一瞬だけ動きを止められれば」とされた方が宜しいのではないでしょうか?
「月の公子・その3」における、
>その異常性は、ひょっとしたら下の世界にもあったものなのかもしれない。
という箇所の中の「下の世界」は、「元の世界」の間違いではないでしょうか。
「断章:『それ』の顕現」における、
>『それ』はこの世界で使われる意思の疎通方法を私用するために現し世の身体を構築した。
という箇所の中の「私用する」は、「使用する」の間違いではないでしょうか。
更に言いますと、
「この世界で使われる意思の疎通方法を私用するために」
とされるよりも、
「この世界で使用されている方法で意思の疎通を行うために」
とされた方が、解り易いのではないかと思います。
必ずしも直す必要はありませんが、「魔法鉱物ミスラルさんの秘密」における、
>すでにホーリィやイズムも体調を戻し、このわかるようなわからないような会話に耳を傾けている。
という箇所を漢字を使って表しますと、
既にホーリィやイズムも体調を戻し、この解る様な解らない様な会話に耳を傾けている。
となります。
「Interview with the Mithral」における、
>「無論聞こう。わしはおぬしを知っておるぞ。固体名は知らぬが、お主の問いを拒絶する意思をわしは持っておらん」
という箇所の中の「固体名」は「個体名」の間違いではないでしょうか。
同じく「Interview with the Mithral」における、
>なればなぜわしを打てる者がいるのかはといえば、
という箇所の中の「いるのか[は]といえば」は、「居るのか[]と言えば」の間違い
ではないでしょうか。
同じく「Interview with the Mithral」における、
>ならば己の腕を信じていた者としては、その自信が砕かれたというのは想像に難く無い。と考えれば、その落ち込みようは理解できるものである。
という箇所は、前後の文章から考えて脈絡がおかしいと思います。
「~としては、・・・想像に難く無い。」という形式となっていますから、この文中における「己の腕を信じていた者」とはイズムではなく、「想像」した者である鉄平の事を指している事になります。
それにも関わらず、「その自信が砕かれたというのは」と続いているのでは、「鉄平の自信が砕かれた」という事になってしまいます。
又、
>精霊の力を借りれるという事は(中略)を借りていたという事になる。
>ならば己の腕を信じていた者としては(中略)理解できるものである。
の部分は、「ならば~」という表現を使っているために、前後の文章の繋がりが悪い様に思えます。
「ならば~としては」という表現を使用した場合は、後に続く文章は「~しようと思う」とか「~すべきである」という具合に、何らかの行動を示す文章とするのが一般的だと思います。
それと、それよりも前に記されている部分において、
>そのイズムの落ち込みようはなんとなく鉄兵には理解が出来た。
という具合に「鉄兵がイズムの落ち込み様を理解している」という事が述べられているにも関わらず、その後で「その落ち込みようは理解できるものである。」と、同様の内容が再度繰り返されているのは冗長に過ぎる様に感じられました。
ですから、その部分は例えば
「その事が、己の腕を信じて来たイズムの自信を打ち砕いたであろう事は、同様の信念を持つ鉄兵にとっては想像に難くなく、その落ち込み様には同情を禁じ得ない。」
等とされては如何でしょうか?
必ずしも直す必要はありませんが、「Interview with the Mithral」における、
>将来に渡り目減りする事も無い究極にエコロジーなエネルギーを実現できるといっているのだ。
という箇所の中の、「いっている」の部分は漢字を使って表しますと、「言っている」になります。
同じく「Interview with the Mithral」における、
>一年後にはこの世界を立つ予定の鉄兵は、
の中の「立つ」は「発つ」の間違いではないでしょうか?
別に修正されなくとも問題は御座いませんが、「王都の長い午後」における
>イズムの作業場の壁に立てかけられた作品を眺めつつ、ホーリィが淹れた紅茶の匂いを楽しみ優雅にカップを傾けルナスが言う。
の中の「匂い」という言葉は、「香水の匂い」という表現にも使われますから問題はないのですが、個人的には「匂い」というと何やら「臭い」という方のイメージが浮かんでしまいますので、「匂い」ではなく、「香り」という言葉を使った方が好ましい様な気がします。
同じく「王都の長い午後」における
>承けては鉄兵の暴走が原因である。
という箇所ですが、私は「承けては」という言葉に関して、この様な用法を初めて目にしたため、正しいのか、それとも誤っているのか判断する事は出来ません。
只、あまり見かけない用法である事は確かですので、一読者としましては
「それを受けた鉄兵の暴走が原因である。」
とされた方が解り易い様な気がします。
同じく「王都の長い午後」における
>ミスラルの有効利用方法の確立を現実的な夢と見て取ったイズムは、溢れんばかりの情熱でその貯まりに貯まっていたであろうアイデアを吐き出し始めた。
という箇所の中の「貯まりに貯まって」は、「溜りに溜まって」の間違いではないでしょうか?
同じく「王都の長い午後」における
>「わしは、お前らで言うところの現象というものじゃ。ゆえにわしには意思はなく、ただそこにあり、作用していたに過ぎぬ」
という箇所で、ミスラルの台詞の中の二人称がいきなり「お前ら」になっていますが、これは「お主ら」の間違いではないでしょうか?
同じく「王都の長い午後」における
>お主にはなかなか信じきぬほどにお主等にとって都合の良いものじゃよ。
という箇所の中の「信じきぬほど」は「信じ切れぬほど」の間違いではないでしょうか?(「れ」が抜けています)
同じく「王都の長い午後」における
>ここに来なければ会わなかったであろう出会いの多さに、改めて考えると気が眩みそうになる。
という箇所の中の「気が眩みそうになる」は「目が眩みそうになる」の間違いではないでしょうか?
必ずしも間違いという訳では御座いませんが、「長い一日の終わりに 前編」において、
>そう言ってお誕生日席に座るシリウス王が右手で一人掛けのソファーの肘掛けを叩いた。
という箇所がありますが、ここで言う「お誕生日席」とは、長方形のテーブルの辺の短い方の席と考えても宜しいのでしょうか?
しかしながら、それよりも前の「ある朝の一幕」においては、
>王族の食事と言えば豪華な印象があるかもしれないが、オズワルド王家の食卓においてはそんな事はなかった。
>テーブルも上座下座のない円卓であったりと、なんだか王宮っぽくないのだが、
という様に、オズワルド王家の食卓では円卓が使われているとされています。
何故、ヘリオス王子が混じった際には、上座下座の区別がある長方形のテーブルが使われたのでしょうか?
又、そのすぐ後に、
>「よく来たな」
とアリスに言われた鉄兵が
>「お姫様の仰せとあらば」
と応えるシーンがありますが、
>「さて、挨拶が済んだなら飲むぞ! 鉄兵、こっちに来い」
と言って鉄兵を呼んだのはシリウス王であり、アリス王女ではありません。
だからと言って、
「陛下の御命令とあらば」
としたのでは、何やら鉄兵が「アリスの隣に座る事は嫌なのだが仕方なしに行っている」様にも聞こえてしまいます。
冗談めかして言うのであれば、
「ハイ!このノワール男爵、国王陛下よりこの様な御下命を承る事が出来て、望外の幸せに存じます」
というのは如何でしょうか?(長過ぎるかもしれませんが)
同じく「長い一日の終わりに 前編」において、
>「……そこまで国を富ませるとはな。鉄兵の国の王様は大した奴なんだろうな」
という箇所がありますが、平民ではない王族や貴族が国王の事を口にする際に、「王様」という具合に、「王という地位の名称」に対して様付けして話すのは不自然ではないかと思います。
「……そこまで国を富ませるとはな。鉄兵の国の王は大した奴なんだろうな」
とした方が違和感が無い様に思えるのですが、如何でしょうか?
同じく「長い一日の終わりに 前編」における
>シリウス王達王族の同様に元の世界を懐かしむ鉄兵は気が付かなかった。
という箇所の中の「シリウス王達王族の同様に」は「シリウス王達、王族の動揺に」の間違いではないでしょうか?
或いは、「王族」を削除して「シリウス王達の動揺に」としても良いかも知れません。
同じく「長い一日の終わりに 前編」において
>「王様……はいますけど、うちの国じゃ王様は政治に関わってませんよ?」
という鉄兵の台詞がありますが、正確には「王様」ではなく「天皇」であり、「天皇」は対外的には「emperor(皇帝)」と称していますから、厳密に言おうとしますと
「王様……と言いますか皇帝は居ますけど、うちの国じゃ皇帝は政治に関わってませんよ?」
というのが正しい事になります。
尤も、そこまで情報の正確さに気を付けて話さねばならない様な事でもありませんが…
同じく「長い一日の終わりに 前編」において
>内閣総理大臣は天皇(日本の君主)から任命されて内閣(国の行政を担当する最高の合議機関(話し合いで意思を決定する集まり))
という箇所がありますが、国を国民のものとしている日本国においては、国家元首というものは存在せず(強いて言えば国民全体が国家元首)、国家元首ではない天皇を君主と見做す事が出来るのかという事に関しては、様々な議論があり、君主ではないとする説と、君主であるとする説の両方の意見が存在します。
【参考URL】
象徴天皇制 - Wikipedia > 2.1 立憲君主制に関する議論
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%A1%E5%BE%B4%E5%A4%A9%E7%9A%87%E5%88%B6#.E7.AB.8B.E6.86.B2.E5.90.9B.E4.B8.BB.E5.88.B6.E3.81.AB.E9.96.A2.E3.81.99.E3.82.8B.E8.AD.B0.E8.AB.96
ですから、天皇の事を「日本の君主」としても良いのかは微妙な問題となりますので、「日本の名目だけの皇帝」や「権限を持たない皇帝」等とされた方が無難な様な気がします。
それから、括弧で括られた文章の中に、更に括弧で括られた文章が含まれているのは、文法的には必ずしも誤りとは言えませんが、見苦しかったり、読み辛かったりする事から、あまり歓迎されない傾向にあるようです。
ですから、
>から任命されて内閣(国の行政を担当する最高の合議機関(話し合いで意思を決定する集まり))の総てを
という箇所を、
「から任命されて内閣(国の行政を担当する最高の合議機関―話し合いで意思を決定する集まり―)の総てを」
とされるか、
「から任命されて、国の行政を担当する最高の合議機関(話し合いで意思を決定する集まり)である内閣の総てを」
とされた方が好ましいかも知れません。
同じく「長い一日の終わりに 前編」において、シリウス王達が「鉄兵の国(日本)では政治の主権が国民にある」という事に驚愕していましたが、シリウス王達が生きて来たミッド大陸の世界ではともかく、現実世界のヨーロッパでは、中世という時代区分は明確な境界は無いものの、おおむね西ローマ帝国滅亡(476年)の辺りから始まっており、それに対して共和制は、紀元前509年に始まった共和制ローマ(古代ローマ共和国)や、更にそれ以前の古代ギリシャの各都市国家等に実例が見られますので、少なくとも現実世界の中世ヨーロッパにおいては、民主主義は(西欧中世封建制度が始まる以前から存在していた政治形態であり)目新しい考え方では無かったのではないかと思われます。
無論、異世界においては、現実世界とは異なった歴史を歩んで来たが故に、民主主義が目新しい概念であるという事も、十分あり得る話ですが、中世ヨーロッパ社会をモデルとした世界観であるからと言って、必ずしも民主主義を新しい先進的な考えとする必要はないという事は、頭の隅にでも留めておかれた方が宜しいかと思います。
別に修正されなくとも問題は御座いませんが、ミスラルのセリフを次の様にされた方が、より老人らしい口調になるのではないかと思います。
●「魔法鉱物ミスラルさんの秘密」
「ほう、これが愉快と言う感情か。ならば現し世の身体という奴は中々愉快といえるであろう」
↓
「ほう、これが愉快と言う感情かの。ならば現し世の身体という奴は中々愉快と言えるじゃろうのう」
「ふむ、この口調はおかしいのか? んーおかしいのう。おぬしらの間では爺様はこのような言葉遣いをするのではないのか?」
↓
「ふむ、この口調はおかしいのじゃろうか? んーおかしいのう。お主らの間では爺様はこのような言葉遣いをするのではないのじゃろうか?」
「さよう。わしは全知ではあるが未だこの世界の事柄はおぬしの知識以上の事を知らぬ」
↓
「左様、わしは全知ではあるのじゃが、未だこの世界の事柄はお主の知識以上の事を知らぬのじゃ」
●「Interview with the Mithral」
「さよう。現し世で火を起こすも水を凍らすも肉を作るのもわしらにとっては同じ事。故にわしらが今こうしているように受肉するのも自在である。」
↓
「左様、現し世で火を起こすも水を凍らすも肉を作るのもわしらにとっては同じ事じゃ。それ故、わしらが今こうしておるように受肉するのも自在なのじゃ。」
「無論聞こう。わしはおぬしを知っておるぞ。固体名は知らぬが、お主の問いを拒絶する意思をわしは持っておらん」
↓
「勿論じゃとも。わしはお主を知っておるぞ。個体名は知らぬのじゃが、お主の問いを拒絶する意思をわしは持っておらんからの」
「なればなぜわしを打てる者がいるのかはといえば、」
↓
「なればなぜわしを打てる者がおるのかはと言えば、」
(「いる」→「おる」)
「他ならぬお主であれば、火と土が個の意思のみで完全に支配できぬ事など知っておろうに、それでもなおその表情をするか」
↓
「他ならぬお主であれば、火と土が個の意思のみで完全に支配できぬ事など知っておろうに、それでもなおその表情をするとはのう」
「人の業というやつかのう。まさか有り得ぬと知っていたというのに我らを支配していた気になっていたか?
……いや違うな。お主はそれほど間抜けではない。なら一人の力で為したと思っていた事が我らに助けられていたと知って己の力に揺らぎが生じたか。ふむ、なら勘違いという奴じゃ」
↓
「人の業というやつかのう。まさか有り得ぬと知っておったというのに我らを支配していた気になっておったのかの?
……いやいや、お主はそれほど間抜けではないからのう。なら一人の力で為したと思っておった事が我らに助けられていたと知って己の力に対する自信に揺らぎが生じたのかの。ふむ、なら勘違いという奴じゃ」
「お主は常に何も介さず剣を矛を鍛えその手にしていたのか?
お主がそれを手にするには常に火と土の存在がそこにあったであろう。
お主は剣を打つ時に助手の力を借りるを恥と思うか?」
↓
「お主は常に何も介さず剣を矛を鍛えその手にしておったかの?
お主がそれを手にするには常に火と土の存在がそこにあったじゃろう。
お主は剣を打つ時に助手の力を借りるを恥じゃと思うておるのか?」
「む? わしは協力してるだけゆえあまり知らんの。しかし我が分身たるミスラルは望むものを与えんとしているからの。意を一つにすれば望むものが得られるであろうの。その点、虫どもは分かりやすくて好ましいな」
↓
「む? わしは協力しておるだけ故よう分からぬのう。しかし我が分身たるミスラルは望むものを与えんとしておるからの。意を一つにすれば望むものが得られるじゃろう。その点、虫どもは分かりやすくて好ましいのう」
●「王都の長い午後」
「うむ! あ、いや、それだけではないぞ! ほんとだぞ!?」
↓
「うむ! あ、いや、それだけではないぞ! 本当じゃぞ!?」
「ん、理由など無いぞ? 鉄兵に突付かれて出てきただけじゃ」
↓
「ん、理由など無いのう? 鉄兵に突付かれて出て来ただけじゃ」
「そうだの。いや、特に考えてなかったが、せっかく肉の身体を作ったのじゃ。しばらく現し世にとどまろうと思っておる」
↓
「そうじゃのう。いや、特に考えてはおらんかったが、せっかく肉の身体を創ったのじゃ。しばらくは現し世に留まろうかと思うておる」
「わしは、お前らで言うところの現象というものじゃ。ゆえにわしには意思はなく、ただそこにあり、作用していたに過ぎぬ」
↓
「わしは、お主らが言うところの現象というものじゃ。故にわしには意思はなく、ただそこに在り、作用していたに過ぎぬのじゃ」
「だがな、わしには今、肉の身体があり、現象という自己の枠から解き放たれておる。
今、わしが寄る辺にしておるのは、鉄兵の記憶じゃ。そしてその心が欲しておるものは、お主にはなかなか信じきぬほどにお主等にとって都合の良いものじゃよ。
つまり、わしはただ、お主等の役に立ちたいと思っておる」
↓
「じゃがな、わしには今、肉の身体があり、現象という自己の枠から解き放たれておる。
今、わしが寄る辺にしておるのは、鉄兵の記憶じゃ。そしてその心が欲しておるものは、お主にはなかなか信じ切れぬほどにお主等にとって都合の良いものじゃよ。
つまり、わしはただ、お主等の役に立ちたいと思うておるだけじゃ」
「わしは今、わしとしてここに在る。ゆえにわしはわしの欲するまま行動するが、さて、お主に答えを返すとしよう」
↓
「わしは今、わしとしてここに在る。故にわしはわしの欲するまま行動するが、さて、お主に答えを返すとしようかのう」
初めまして。
「ある工業大学生の受難」の「長い一日の終わりに 前編」まで楽しく拝見させて頂きました。
趣味で機械造りをする様な工大生で、しかも、原材料の調達も、精密加工も魔法で自由自在と言う、技術者にとってはチート極まりない能力を持つ主人公の割に、光玉とサスペンション位しか作っていない(風呂桶は魔法も技術も必要ないのでスルーさせて頂きます)のは少々物足りない(他の元技術者ではない人間が異世界にトリップや転生する作品の方が、主人公が生み出したものの数が多い)点ですので、今後の展開に期待しております。
一方、このサイトには誤字脱字を気にせずに投稿する作者も少なくない中、細目に訂正を繰り返し、しかも、その記録を日付と共に残されているのは素晴らしいと思いました。(まるで三角で囲んだ数字の内容説明を見ている様です[笑])
その事から、如月由縁様は作品内の要修正箇所にも気を使われておられる方だと御見受け致しました。
そこで、差し出がましいとは思いますが「ある工業大学生の受難」の作中において、私が気付いた点を列挙致しました。
要修正箇所だけではなく、不自然に思えた点や、別のやり方の一例、等も合わせて記述させて頂きましたので、何かの一助となれば幸いです。
尚、漢字に直す事も出来るにも関わらず平仮名表記となっている箇所も多々見つけましたが、漢字に直さす事が必ずしも良いとは限らないと考えて、明らかに漢字に直した方が良いと思えた箇所を除いて、大半のものはスルー致しました。
「あなたは神を信じますか?」において、鉄兵が光玉を造る際にレンズを使うというアイデアを出したシーンがあり、それに対して、ガラスが高価であるため実用的ではないという意見が出ると、鉄兵は
>「ガラスは一般的じゃないのか。なら精度の高いレンズも作るのは無理そうだな……なら水かな」
と言いましたが、どうやって、液体の水でレンズを作るつもりなのでしょうか?
まだ、加工魔法は登場していませんし、氷にしたところで、この世界で得られるのかどうかは判ってはいませんし、氷が得られるとしても透明なものとは限らないと思います。(シロを連日こき使い続ければ氷だけなら得られるかも知れませんが、透明ではなさそうです)
透明なビニール袋などは存在しませんし、高価なガラス容器に入れたのでは水を使う意味が無くなってしまいます。
それに、レンズが駄目ならば鏡を使えば良いのではないでしょうか。
現代の鏡はガラス等に銀かアルミをメッキしたものですが、それ以前の鏡は青銅製ですから、ガラスと比べれば格段に安価ではないかと思います。
正確に焦点を結ぶ凹面鏡とするためには、鏡面が球面ではなく回転放物面になる様に研磨せねばならないため、労力と多少の技量が必要となりますが、光玉を作るのに必要となるのは強い光であり、光が一点に集まっている事が必要とされている訳ではありませんから、ある程度の範囲内に光が収束される事で、ある程度強い光となってさえいれば、不完全な凹面鏡でも構わないと思います。
むしろ、不完全な凹面鏡で済ませる事で、技量が劣る職人でも早く容易に製造する事が可能となりますから、コストを抑えて量産化する事が容易になるのではないでしょうか?(技術者である主人公が量産に関わるアイデアを出すのであれば、コストダウンを優先するのが当然の事となります)
又、必ずしも凹面鏡が必要という訳ではなく、多数の平面鏡を、反射光が1ヶ所に集中する様に角度を僅かずつ変えて配置する事で、1枚の平面鏡と同程度の面積の範囲に、強い光が当たる場所を作り出す事が出来ます。(実際には平面の精度限界と、太陽の視直径の関係で、光が当たる範囲はぼやけて広がります)
凹面鏡の場合は、鏡1枚に対して1個ずつしか光玉を作る事が出来ませんが、多数の平面鏡であれば、光の強度が等しい範囲が広くなるため、その範囲内に闇玉を縦横に並べて配置する事で、多数の光玉を並行して製造する事も可能でしょう。
尚、青銅鏡は表面の酸化や錆(それと汚れ)により曇りが生じるため、定期的に研磨しなければなりませんが、その程度は定期的なメンテナンスとして必要となる、許容すべき労力だと思います。
それから、青銅は銀等と比べて光の反射率が低いのですが、銀の板材から鏡を製作したのでは高価となりますし、銀もまた、空気に触れ続けると表面が曇って来ますから、青銅鏡と同様に研磨が必要となりますので、銀メッキで鏡面を作る訳には行きません。(現代の鏡は、ガラスを使って銀の表面を空気から遮断しているため実用になっているのです)
「湯煙旅情変」という題名は「湯煙旅情編」の間違いではないでしょうか?
「湯煙旅情変」を始めとして、魔法で水を生み出す際に、鉄兵は大気中から水素と酸素を集めて来ている様ですが、空気中には水素は殆ど含まれてはおらず、工業大学生であればその位の事は常識として知っていなければおかしいのですが、何故態々希少な水素を原料として水を生み出しているのでしょうか?
その様な面倒な事をしなくとも、空気中には大量の水蒸気が含まれていますので、それをそのまま集めて液化すれば済む話ではないでしょうか?
それどころか、「湯煙旅情変」においては、すぐそばに川があるのですから、念動魔法なるものがあるのでしたら、それを使って川の水を汲み入れた方がずっと楽なのではないでしょうか?
「責任者の憂鬱・その4」等において、鉄兵は山賊が使用していた武器を原料にしてばねを作成していましたが、機械工学を齧った人間であれば、一口に鋼と言っても用途に応じた数多くの種類があり、「刃物に使われている様な鋼」と「ばね鋼」では組成が異なるため、そのままでは使用に適さない事を知っていなければおかしいと思います。
中世ヨーロッパで使われていた刃物の鋼であれば、おそらく特殊な成分を添加した合金鋼等ではなく、単なる炭素鋼であり、ばねにするには硬過ぎる上に、靱性も十分ではないような気がするのですが、そのあたりの事はどうなのでしょうか?
魔法で不純物を取り除く描写はありますが、ケイ素やマンガン等のばね鋼として必要な成分の添加はどうしたのでしょうか?
ケイ素に関してはその辺の白砂を還元すれば良いですし、鉄兵のチートぶりから考えますと、マンガン等のその他に必要な成分に関しても、魔法を使って地中から集めて来るという事も出来る様な気がするのですが、それならそもそも山賊の刀なぞ使わずに、魔法を使って地中から鉄を始めとする必要な原料を集める事をしないのは何故なのでしょうか?(単に鉄兵が思いつかなかっただけなのでしょうか?)
処で、もし、鉄兵が地中や海中から単なる任意の元素というだけではなく、任意のアイソトープを集めて来る事が出来るのでしたら、ウラン235のみを集めて、ガンバレル方式の原子爆弾程度であれば制作可能な様な気がしますが、魔法でアイソトープの分離は可能なのでしょうか?
只、鉄兵にも可能なのはそこまでで、インプロージョン式原子爆弾や熱核爆弾まで作成しようとするのであれば、工作精度の問題がありますから、如何にチート主人公と言えども手には負えないのではないかと思います。(サスペンションの場合とは違って、トライアンドエラーで最適な設計点を探るために核実験を繰り返す訳には行きませんし)
インプロージョン式原子爆弾には、高圧下で相転移を起こしてより高密度となる性質があるプルトニウムの方が向いていますし、プルトニウム239の方がウラン235よりも核分裂の際に放出する中性子の平均個数が多い事により高温を得易いため、熱核爆弾の起爆剤としても、ウラン235よりもプルトニウム239の方が適していますが、残念な事にプルトニウム239は半減期がウランよりも短いため、自然界には殆ど存在していません。(ウラン鉱石中のウラン238が自発性核分裂した際に発生した中性子を、他のウラン238が吸収する事で生じたプルトニウム239ならば極微量存在しますが、それを集めた処で必要な量が得られるとは思えません)
尤も、例えプルトニウムを十分な量得られるとしても、インプロージョンのためには、秒速4000mを超える速度で進む衝撃波を、完璧にタイミングを合わせて、同じ強さで、ずれなく一点に向かって収束させる必要があり、そのためには2種類の爆薬(その内の片方は混合物火薬であり、もう一方も安定化剤を添加した方が良い)を、それぞれ均質な品質とした上で、精密に形状を決めて加工して組み合わせた爆薬レンズで、完璧に近い球形に加工したプルトニウムの周囲に精密且つ隙間なく配置せねばなりません。
又、熱核爆弾の方は、核燃料となる重水素とリチウム6の核反応を開始させるのに必要となる温度が高温であるため、原子爆弾の爆発温度程度では直接着火させる事は困難で、起爆用の原子爆弾が爆発した際に発生するγ線を利用して、高密度の金属の筒内に収められた重水素化リチウムの円柱と、その円柱の軸部分に収められた核分裂性物質を、インプロージョンと同様に圧縮する事が出来るように工夫せねばならず、こちらの方も工作精度がシビアで、データが必要になります。
このため、一般よりも多少優秀な工大生が知っている知識程度では、インプロージョン式原子爆弾や熱核爆弾の作成は不可能ではないかと思います。(おそらく鉄兵は、爆薬に使用される添加剤の成分や分量の知識も十分に持ってはいないのではないでしょうか)
「責任者の憂鬱・その7」において
>とっておきであるアルコール度の高いスピリッツとでもいうべき蒸留酒である。
という表現がありますが、スピリッツ(Spirits)は蒸留酒の一種等ではなく、日本語における「蒸留酒」という言葉に相当する、英語における単語ですから、「スピリッツとでもいうべき蒸留酒」という表現は、「カメラとでもいうべき写真機」、「スクールとでもいうべき学校」と同様におかしな表現の様に思います。
「湯煙旅情変」において、
> ちなみに兵士の一人はハンスである。未だ会話もした事がないがよくよく縁があるらしい。
と、兵士の一人であるハンスが、エキストラから名前持ちの登場人物にランクアップされているにも関わらず、その後の「決断の時」において、
>「……ハンス。アレを持ってきてくれ」
> 鉄兵の言葉を聞いたアリスは何か勘付いた表情を見せ、なぜか兵士にそんな命令を下した。兵士Aが「ハッ!」と敬礼し、馬車の方に走っていく。
> 兵士Aが走っていく様を見届けたアリスは、鉄兵に向き直ってそう言った。
という具合に、モブの一人へとややランクダウンしている事に多少違和感を覚えました。
「兵士A」とするよりも、「クィーン・オブ・バンデッド(前編)」にある様に
>風呂や夜番の件もあって最近よく話すようになった兵士(ハンス)に聞いてみたところ
という具合に、フリガナを振った方が好ましい様に思えたのですが、如何でしょうか?
「王都にて」のホーリィのセリフに
>「囚人の方々は私の部下について行ってください」
というものがありますが、囚人に対して「方々」や「~ください」はおかしいと思います。
普通は
「おい、囚人共はこっちだ」
でしょうし、優しく言ったとしても
「囚人達は私の部下について行く様に」
が精々ではないでしょうか?
もし、例の猿芝居によってアルテナ達を鉄兵の部下とする予定である事が、ホーリィにも判っていたが故の敬語だったのだとしますと、家臣は囚人ではありませんし、その時点でも身柄を拘束されている訳ではありません(本人達の自由意思で逃亡しないだけです)から、「囚人の方々」というのはおかしいと思います。
「山賊の皆さん」か或いは「アルテナさん達」辺りが適当ではないでしょうか?
「決着」における、
> シロが光線をかわす度に城壁はすぱすぱと切りかれていく。
の部分は
シロが光線をかわす度に城壁はスパスパと切り裂かれて行く。
の方が宜しいのではないでしょうか?
「切り[]かれて」→「切り[裂]かれて」
は脱字ですから、要修正個所という事になりますが、それ以外にも
「いく」→「行く」
は、やはり漢字に直された方が良いと思います。
又、特に悪いという訳ではありませんが、
「城壁はすぱすぱと」→「城壁はスパスパと」
の部分は、「城壁はすぱすぱと」では「城壁」+「はすぱすぱと」(hasupasu)と読んでしまいそうになり、
「『はすはす』って何?」
という、一時の混乱を招く恐れがありますから、区切りを判り易くするために「スパスパ」の部分をあえて片仮名表記にされた方が良い様に思います。
尚、「かわす」という部分は「躱す」という具合に漢字表記とする事も可能ですが、「躱」は常用漢字ではありませんから、現行の通り平仮名表記のままで良いと思います。
同じく「決着」における、
>20m四方に展開された暗闇は、残念ながら一瞬しかその効力を発揮しなかったが、その一瞬の硬直さえ奪えれば効果としては十分である。
の中の「その一瞬の硬直さえ奪えれば」という箇所に関してですが、「硬直を奪った」りしたならば、硬直が無くなり、相手は自由になってしまいます。
「その一瞬だけ動きを止められれば」とされた方が宜しいのではないでしょうか?
「月の公子・その3」における、
>その異常性は、ひょっとしたら下の世界にもあったものなのかもしれない。
という箇所の中の「下の世界」は、「元の世界」の間違いではないでしょうか。
「断章:『それ』の顕現」における、
>『それ』はこの世界で使われる意思の疎通方法を私用するために現し世の身体を構築した。
という箇所の中の「私用する」は、「使用する」の間違いではないでしょうか。
更に言いますと、
「この世界で使われる意思の疎通方法を私用するために」
とされるよりも、
「この世界で使用されている方法で意思の疎通を行うために」
とされた方が、解り易いのではないかと思います。
必ずしも直す必要はありませんが、「魔法鉱物ミスラルさんの秘密」における、
>すでにホーリィやイズムも体調を戻し、このわかるようなわからないような会話に耳を傾けている。
という箇所を漢字を使って表しますと、
既にホーリィやイズムも体調を戻し、この解る様な解らない様な会話に耳を傾けている。
となります。
「Interview with the Mithral」における、
>「無論聞こう。わしはおぬしを知っておるぞ。固体名は知らぬが、お主の問いを拒絶する意思をわしは持っておらん」
という箇所の中の「固体名」は「個体名」の間違いではないでしょうか。
同じく「Interview with the Mithral」における、
>なればなぜわしを打てる者がいるのかはといえば、
という箇所の中の「いるのか[は]といえば」は、「居るのか[]と言えば」の間違い
ではないでしょうか。
同じく「Interview with the Mithral」における、
>ならば己の腕を信じていた者としては、その自信が砕かれたというのは想像に難く無い。と考えれば、その落ち込みようは理解できるものである。
という箇所は、前後の文章から考えて脈絡がおかしいと思います。
「~としては、・・・想像に難く無い。」という形式となっていますから、この文中における「己の腕を信じていた者」とはイズムではなく、「想像」した者である鉄平の事を指している事になります。
それにも関わらず、「その自信が砕かれたというのは」と続いているのでは、「鉄平の自信が砕かれた」という事になってしまいます。
又、
>精霊の力を借りれるという事は(中略)を借りていたという事になる。
>ならば己の腕を信じていた者としては(中略)理解できるものである。
の部分は、「ならば~」という表現を使っているために、前後の文章の繋がりが悪い様に思えます。
「ならば~としては」という表現を使用した場合は、後に続く文章は「~しようと思う」とか「~すべきである」という具合に、何らかの行動を示す文章とするのが一般的だと思います。
それと、それよりも前に記されている部分において、
>そのイズムの落ち込みようはなんとなく鉄兵には理解が出来た。
という具合に「鉄兵がイズムの落ち込み様を理解している」という事が述べられているにも関わらず、その後で「その落ち込みようは理解できるものである。」と、同様の内容が再度繰り返されているのは冗長に過ぎる様に感じられました。
ですから、その部分は例えば
「その事が、己の腕を信じて来たイズムの自信を打ち砕いたであろう事は、同様の信念を持つ鉄兵にとっては想像に難くなく、その落ち込み様には同情を禁じ得ない。」
等とされては如何でしょうか?
必ずしも直す必要はありませんが、「Interview with the Mithral」における、
>将来に渡り目減りする事も無い究極にエコロジーなエネルギーを実現できるといっているのだ。
という箇所の中の、「いっている」の部分は漢字を使って表しますと、「言っている」になります。
同じく「Interview with the Mithral」における、
>一年後にはこの世界を立つ予定の鉄兵は、
の中の「立つ」は「発つ」の間違いではないでしょうか?
別に修正されなくとも問題は御座いませんが、「王都の長い午後」における
>イズムの作業場の壁に立てかけられた作品を眺めつつ、ホーリィが淹れた紅茶の匂いを楽しみ優雅にカップを傾けルナスが言う。
の中の「匂い」という言葉は、「香水の匂い」という表現にも使われますから問題はないのですが、個人的には「匂い」というと何やら「臭い」という方のイメージが浮かんでしまいますので、「匂い」ではなく、「香り」という言葉を使った方が好ましい様な気がします。
同じく「王都の長い午後」における
>承けては鉄兵の暴走が原因である。
という箇所ですが、私は「承けては」という言葉に関して、この様な用法を初めて目にしたため、正しいのか、それとも誤っているのか判断する事は出来ません。
只、あまり見かけない用法である事は確かですので、一読者としましては
「それを受けた鉄兵の暴走が原因である。」
とされた方が解り易い様な気がします。
同じく「王都の長い午後」における
>ミスラルの有効利用方法の確立を現実的な夢と見て取ったイズムは、溢れんばかりの情熱でその貯まりに貯まっていたであろうアイデアを吐き出し始めた。
という箇所の中の「貯まりに貯まって」は、「溜りに溜まって」の間違いではないでしょうか?
同じく「王都の長い午後」における
>「わしは、お前らで言うところの現象というものじゃ。ゆえにわしには意思はなく、ただそこにあり、作用していたに過ぎぬ」
という箇所で、ミスラルの台詞の中の二人称がいきなり「お前ら」になっていますが、これは「お主ら」の間違いではないでしょうか?
同じく「王都の長い午後」における
>お主にはなかなか信じきぬほどにお主等にとって都合の良いものじゃよ。
という箇所の中の「信じきぬほど」は「信じ切れぬほど」の間違いではないでしょうか?(「れ」が抜けています)
同じく「王都の長い午後」における
>ここに来なければ会わなかったであろう出会いの多さに、改めて考えると気が眩みそうになる。
という箇所の中の「気が眩みそうになる」は「目が眩みそうになる」の間違いではないでしょうか?
必ずしも間違いという訳では御座いませんが、「長い一日の終わりに 前編」において、
>そう言ってお誕生日席に座るシリウス王が右手で一人掛けのソファーの肘掛けを叩いた。
という箇所がありますが、ここで言う「お誕生日席」とは、長方形のテーブルの辺の短い方の席と考えても宜しいのでしょうか?
しかしながら、それよりも前の「ある朝の一幕」においては、
>王族の食事と言えば豪華な印象があるかもしれないが、オズワルド王家の食卓においてはそんな事はなかった。
>テーブルも上座下座のない円卓であったりと、なんだか王宮っぽくないのだが、
という様に、オズワルド王家の食卓では円卓が使われているとされています。
何故、ヘリオス王子が混じった際には、上座下座の区別がある長方形のテーブルが使われたのでしょうか?
又、そのすぐ後に、
>「よく来たな」
とアリスに言われた鉄兵が
>「お姫様の仰せとあらば」
と応えるシーンがありますが、
>「さて、挨拶が済んだなら飲むぞ! 鉄兵、こっちに来い」
と言って鉄兵を呼んだのはシリウス王であり、アリス王女ではありません。
だからと言って、
「陛下の御命令とあらば」
としたのでは、何やら鉄兵が「アリスの隣に座る事は嫌なのだが仕方なしに行っている」様にも聞こえてしまいます。
冗談めかして言うのであれば、
「ハイ!このノワール男爵、国王陛下よりこの様な御下命を承る事が出来て、望外の幸せに存じます」
というのは如何でしょうか?(長過ぎるかもしれませんが)
同じく「長い一日の終わりに 前編」において、
>「……そこまで国を富ませるとはな。鉄兵の国の王様は大した奴なんだろうな」
という箇所がありますが、平民ではない王族や貴族が国王の事を口にする際に、「王様」という具合に、「王という地位の名称」に対して様付けして話すのは不自然ではないかと思います。
「……そこまで国を富ませるとはな。鉄兵の国の王は大した奴なんだろうな」
とした方が違和感が無い様に思えるのですが、如何でしょうか?
同じく「長い一日の終わりに 前編」における
>シリウス王達王族の同様に元の世界を懐かしむ鉄兵は気が付かなかった。
という箇所の中の「シリウス王達王族の同様に」は「シリウス王達、王族の動揺に」の間違いではないでしょうか?
或いは、「王族」を削除して「シリウス王達の動揺に」としても良いかも知れません。
同じく「長い一日の終わりに 前編」において
>「王様……はいますけど、うちの国じゃ王様は政治に関わってませんよ?」
という鉄兵の台詞がありますが、正確には「王様」ではなく「天皇」であり、「天皇」は対外的には「emperor(皇帝)」と称していますから、厳密に言おうとしますと
「王様……と言いますか皇帝は居ますけど、うちの国じゃ皇帝は政治に関わってませんよ?」
というのが正しい事になります。
尤も、そこまで情報の正確さに気を付けて話さねばならない様な事でもありませんが…
同じく「長い一日の終わりに 前編」において
>内閣総理大臣は天皇(日本の君主)から任命されて内閣(国の行政を担当する最高の合議機関(話し合いで意思を決定する集まり))
という箇所がありますが、国を国民のものとしている日本国においては、国家元首というものは存在せず(強いて言えば国民全体が国家元首)、国家元首ではない天皇を君主と見做す事が出来るのかという事に関しては、様々な議論があり、君主ではないとする説と、君主であるとする説の両方の意見が存在します。
【参考URL】
象徴天皇制 - Wikipedia > 2.1 立憲君主制に関する議論
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%A1%E5%BE%B4%E5%A4%A9%E7%9A%87%E5%88%B6#.E7.AB.8B.E6.86.B2.E5.90.9B.E4.B8.BB.E5.88.B6.E3.81.AB.E9.96.A2.E3.81.99.E3.82.8B.E8.AD.B0.E8.AB.96
ですから、天皇の事を「日本の君主」としても良いのかは微妙な問題となりますので、「日本の名目だけの皇帝」や「権限を持たない皇帝」等とされた方が無難な様な気がします。
それから、括弧で括られた文章の中に、更に括弧で括られた文章が含まれているのは、文法的には必ずしも誤りとは言えませんが、見苦しかったり、読み辛かったりする事から、あまり歓迎されない傾向にあるようです。
ですから、
>から任命されて内閣(国の行政を担当する最高の合議機関(話し合いで意思を決定する集まり))の総てを
という箇所を、
「から任命されて内閣(国の行政を担当する最高の合議機関―話し合いで意思を決定する集まり―)の総てを」
とされるか、
「から任命されて、国の行政を担当する最高の合議機関(話し合いで意思を決定する集まり)である内閣の総てを」
とされた方が好ましいかも知れません。
同じく「長い一日の終わりに 前編」において、シリウス王達が「鉄兵の国(日本)では政治の主権が国民にある」という事に驚愕していましたが、シリウス王達が生きて来たミッド大陸の世界ではともかく、現実世界のヨーロッパでは、中世という時代区分は明確な境界は無いものの、おおむね西ローマ帝国滅亡(476年)の辺りから始まっており、それに対して共和制は、紀元前509年に始まった共和制ローマ(古代ローマ共和国)や、更にそれ以前の古代ギリシャの各都市国家等に実例が見られますので、少なくとも現実世界の中世ヨーロッパにおいては、民主主義は(西欧中世封建制度が始まる以前から存在していた政治形態であり)目新しい考え方では無かったのではないかと思われます。
無論、異世界においては、現実世界とは異なった歴史を歩んで来たが故に、民主主義が目新しい概念であるという事も、十分あり得る話ですが、中世ヨーロッパ社会をモデルとした世界観であるからと言って、必ずしも民主主義を新しい先進的な考えとする必要はないという事は、頭の隅にでも留めておかれた方が宜しいかと思います。
別に修正されなくとも問題は御座いませんが、ミスラルのセリフを次の様にされた方が、より老人らしい口調になるのではないかと思います。
●「魔法鉱物ミスラルさんの秘密」
「ほう、これが愉快と言う感情か。ならば現し世の身体という奴は中々愉快といえるであろう」
↓
「ほう、これが愉快と言う感情かの。ならば現し世の身体という奴は中々愉快と言えるじゃろうのう」
「ふむ、この口調はおかしいのか? んーおかしいのう。おぬしらの間では爺様はこのような言葉遣いをするのではないのか?」
↓
「ふむ、この口調はおかしいのじゃろうか? んーおかしいのう。お主らの間では爺様はこのような言葉遣いをするのではないのじゃろうか?」
「さよう。わしは全知ではあるが未だこの世界の事柄はおぬしの知識以上の事を知らぬ」
↓
「左様、わしは全知ではあるのじゃが、未だこの世界の事柄はお主の知識以上の事を知らぬのじゃ」
●「Interview with the Mithral」
「さよう。現し世で火を起こすも水を凍らすも肉を作るのもわしらにとっては同じ事。故にわしらが今こうしているように受肉するのも自在である。」
↓
「左様、現し世で火を起こすも水を凍らすも肉を作るのもわしらにとっては同じ事じゃ。それ故、わしらが今こうしておるように受肉するのも自在なのじゃ。」
「無論聞こう。わしはおぬしを知っておるぞ。固体名は知らぬが、お主の問いを拒絶する意思をわしは持っておらん」
↓
「勿論じゃとも。わしはお主を知っておるぞ。個体名は知らぬのじゃが、お主の問いを拒絶する意思をわしは持っておらんからの」
「なればなぜわしを打てる者がいるのかはといえば、」
↓
「なればなぜわしを打てる者がおるのかはと言えば、」
(「いる」→「おる」)
「他ならぬお主であれば、火と土が個の意思のみで完全に支配できぬ事など知っておろうに、それでもなおその表情をするか」
↓
「他ならぬお主であれば、火と土が個の意思のみで完全に支配できぬ事など知っておろうに、それでもなおその表情をするとはのう」
「人の業というやつかのう。まさか有り得ぬと知っていたというのに我らを支配していた気になっていたか?
……いや違うな。お主はそれほど間抜けではない。なら一人の力で為したと思っていた事が我らに助けられていたと知って己の力に揺らぎが生じたか。ふむ、なら勘違いという奴じゃ」
↓
「人の業というやつかのう。まさか有り得ぬと知っておったというのに我らを支配していた気になっておったのかの?
……いやいや、お主はそれほど間抜けではないからのう。なら一人の力で為したと思っておった事が我らに助けられていたと知って己の力に対する自信に揺らぎが生じたのかの。ふむ、なら勘違いという奴じゃ」
「お主は常に何も介さず剣を矛を鍛えその手にしていたのか?
お主がそれを手にするには常に火と土の存在がそこにあったであろう。
お主は剣を打つ時に助手の力を借りるを恥と思うか?」
↓
「お主は常に何も介さず剣を矛を鍛えその手にしておったかの?
お主がそれを手にするには常に火と土の存在がそこにあったじゃろう。
お主は剣を打つ時に助手の力を借りるを恥じゃと思うておるのか?」
「む? わしは協力してるだけゆえあまり知らんの。しかし我が分身たるミスラルは望むものを与えんとしているからの。意を一つにすれば望むものが得られるであろうの。その点、虫どもは分かりやすくて好ましいな」
↓
「む? わしは協力しておるだけ故よう分からぬのう。しかし我が分身たるミスラルは望むものを与えんとしておるからの。意を一つにすれば望むものが得られるじゃろう。その点、虫どもは分かりやすくて好ましいのう」
●「王都の長い午後」
「うむ! あ、いや、それだけではないぞ! ほんとだぞ!?」
↓
「うむ! あ、いや、それだけではないぞ! 本当じゃぞ!?」
「ん、理由など無いぞ? 鉄兵に突付かれて出てきただけじゃ」
↓
「ん、理由など無いのう? 鉄兵に突付かれて出て来ただけじゃ」
「そうだの。いや、特に考えてなかったが、せっかく肉の身体を作ったのじゃ。しばらく現し世にとどまろうと思っておる」
↓
「そうじゃのう。いや、特に考えてはおらんかったが、せっかく肉の身体を創ったのじゃ。しばらくは現し世に留まろうかと思うておる」
「わしは、お前らで言うところの現象というものじゃ。ゆえにわしには意思はなく、ただそこにあり、作用していたに過ぎぬ」
↓
「わしは、お主らが言うところの現象というものじゃ。故にわしには意思はなく、ただそこに在り、作用していたに過ぎぬのじゃ」
「だがな、わしには今、肉の身体があり、現象という自己の枠から解き放たれておる。
今、わしが寄る辺にしておるのは、鉄兵の記憶じゃ。そしてその心が欲しておるものは、お主にはなかなか信じきぬほどにお主等にとって都合の良いものじゃよ。
つまり、わしはただ、お主等の役に立ちたいと思っておる」
↓
「じゃがな、わしには今、肉の身体があり、現象という自己の枠から解き放たれておる。
今、わしが寄る辺にしておるのは、鉄兵の記憶じゃ。そしてその心が欲しておるものは、お主にはなかなか信じ切れぬほどにお主等にとって都合の良いものじゃよ。
つまり、わしはただ、お主等の役に立ちたいと思うておるだけじゃ」
「わしは今、わしとしてここに在る。ゆえにわしはわしの欲するまま行動するが、さて、お主に答えを返すとしよう」
↓
「わしは今、わしとしてここに在る。故にわしはわしの欲するまま行動するが、さて、お主に答えを返すとしようかのう」
初めまして。
膨大な量のご指摘ありがとうございます。にも拘らず修正が遅くなり申し訳ございませんでした。
ご指摘を参考に修正するだけでも疲れましたので、さぞかし骨が折れたと思われます。本当にありがとうございました。
また、日本語の表現について非常に参考になりました。小説は人並み以上に読んでいるつもりですが、文章について正式に学んだわけではありませんのでとても助かりました。
以下は個別の内容について
>光玉とサスペンション位しか作っていないのは少々物足りない
まずは生活を安定させてから本格的に
>記録を日付と共に残されているのは素晴らしいと思いました。
日付を付けて記録を残しているのは自分への戒めと、あまり誤魔化したくないので履歴から元々の文章が解るようにしています。後は指摘してくれた方へ感謝を込めて履歴を残させていただいております。
>漢字に直す事も出来るにも関わらず平仮名表記となっている箇所
これは文章の雰囲気からあえて平仮名表記にしている事もありますが、そこまで漢字に詳しくないので表現として合っているか自信が無い場合は間違えるよりはマシかと思い平仮名で表記しています。
あと、その場の勢いで書いてるので見逃していることもありますw
>液体の水でレンズを作る
今更ながら正直に白状すると、実はこれ、作者がボケてました。お察しの通りある程度強い光となっていればいいのでビニール袋的な発想をしたのですが、無論そんなものはあの世界にはありませんでした。
まあその勘違いもこちらとあちらの文明レベルの差に慣れていないボケとしてそのまま進めていたのですが、実のところそのアイデアをどうしようかなーとずっと悩んでて展開が遅くなったりもしてました。
今のところ緊急で鏡を作成するか、もしくは光玉の性質を利用した方法を取る予定で考えてますが、光玉の性質を利用した方法はしっかりと伏線は張っているものの批判が怖い展開なんですよね……
>湯煙旅情変
前書き、後書きはあまり書かない方が良いという話を聞いたため今は消してしまいましたが、当事は「誤字じゃありません」と注釈していました。まあ最後の結末辺りと掛けています。
>水素・酸素
実際にそのような現象を確認している以上、理系出身者として可能性は低くともまず考えられる現象をイメージしてます。
>川の水を汲み入れた方がずっと楽なのではないでしょうか?
その発想が逆に無かった! シンプルイズベストですね……w
>必要な成分の添加はどうしたのでしょうか?
ぶっちゃけ自分は精密機械工学科出身なので材料についてはあまり知らなかったりします。当事ネットで調べたけど余り情報が無かったのでそこまで気にせずああなりました。描写加えた方がよさそうですね……
>任意のアイソトープを集めて来る事が出来るか
少しネタバレをすると魔法は変換式なのでどんな物体でも作れる設定です。原爆はともかく魔法理論と組み合わせたクリーンな常温核融合施設を作ったりする予定はあったのですが、今のご時世じゃ書くのは無理と判断しています。
ついでにこちらの世界では魔力が疎であり、あちらの世界は魔力に満ちている。異世界からの来訪者は全てシロディエールに発見されている。辺りを根幹としてトンデモ理論を構築しています。
>スピリッツとでもいうべき蒸留酒
これは恥ずかしい!
>兵士A(ハンス)
これは完全に感覚で書いてます。読みにくいかもしれませんがある意味作者の(偏った)愛なのでご容赦を。
>囚人の方々
囚人扱いではありますが、後の展開から分かるとおり無碍に出来ない存在のためこういう表現になりました。でも「囚人の皆様」の方が適当と判断したので変更しました(山賊ではなく囚人という扱いのが妥当と考えます)
>すぱすぱ
修正しました!
>「硬直を奪った」りしたならば、硬直が無くなり、相手は自由になってしまいます。
言われてみればその通りw 自分の表現で修正しました。
>ならば己の腕を信じていた者としては、その自信が砕かれたというのは想像に難く無い。と考えれば、その落ち込みようは理解できるものである。
ここら辺については書いてて訳が分からなくなって見落とした部分ですね……簡略化して修正しました。
>「匂い」と「香り」
匂いじゃ確かに臭そうでしたw
>承けては鉄兵の暴走が原因である。
これは起承転結に掛けているため意味は間違ってないですが造語のようなものとして御解釈ください。
>ミスラルの台詞の中の二人称がいきなり「お前ら」になっている
うん、「お主ら」の間違いです。ストレスでも溜まってたんですかね。作者が。
>「気が眩みそうになる」は「目が眩みそうになる」の間違いではないでしょうか?
「気が遠くなる」と「目が眩む」が混ざってしまってたようですw
>「お誕生日席」と「円卓」
書くの忘れてましたが別の場所です。円卓は食堂ですが「お誕生日席」はシリウス王の私室です。
>「お姫様の仰せとあらば」
ここはノリで書いてるのでご容赦をw
>王族や貴族が国王の事を口にする際に「王という地位の名称」に対して様付けして話すのは不自然
まさにそうですね。自分の庶民感覚がよく分かりましたw 修正いたしました。
>>「王様……はいますけど、うちの国じゃ王様は政治に関わってませんよ?」
>という鉄兵の台詞がありますが、正確には「王様」ではなく「天皇」であり、「天皇」は対外的には「emperor(皇帝)」と称していますから、厳密に言おうとしますと
これは鉄兵が正確性よりも分かりやすさを優先しているとご理解ください。
>天皇(日本の君主)
これも鉄兵の主観として書いてますのでスルーでお願いします。深く突っ込まれたくないところです。
>括弧で括られた文章の中に、更に括弧で括られた文章が含まれている。
すいません自分の趣味です。計算式で散々見てるせいか自分は読み難くなく、こちらのが正確と感じています。
>民主主義は(西欧中世封建制度が始まる以前から存在していた政治形態であり)目新しい考え方では無い
>無論、異世界においては、現実世界とは異なった歴史を歩んで来たが故に、民主主義が目新しい概念であるという事も、十分あり得る話
後者です。ついでに鉄兵は大学で習うような一般教養程度にしか政治を知りません。
>ミスラルのセリフ
ミスラルは老人と自分を定義していますが自意識としてはそんな事は無く、さらに肉体に精神が引かれているような感じにしています。
なので一部は「確かに」と思い修正しましたがその他については考えた上でそのままにしていますのでご容赦を。
決して力尽きたわけではないですよ?
何か書き忘れた気がしますが思い出せないのでこの辺りで。
ありがとうございました~!
- 如月由縁
- 2012年 07月18日 02時31分
[気になる点]
魔法入門の話で「以前にも同じことがあっのだが」という文がありましたが、「以前にも同じことが[あ]ったのだが」ではないでしょうか?
[一言]
初感想です。
文の構成も話もしっかりしてて面白いです。
これからも頑張ってください!
魔法入門の話で「以前にも同じことがあっのだが」という文がありましたが、「以前にも同じことが[あ]ったのだが」ではないでしょうか?
[一言]
初感想です。
文の構成も話もしっかりしてて面白いです。
これからも頑張ってください!
- 投稿者: 退会済み
- 女性
- 2012年 03月08日 15時45分
管理
誤字報告ありがとうございます。修正いたしました!
返事が遅くなり申し訳ございませんでした。
構成も話も自信がなかったりしますが、楽しんでいただけたならこれ以上無い褒め言葉です。
遅くなりましたが復帰したので頑張っていこうと思います。
返事が遅くなり申し訳ございませんでした。
構成も話も自信がなかったりしますが、楽しんでいただけたならこれ以上無い褒め言葉です。
遅くなりましたが復帰したので頑張っていこうと思います。
- 如月由縁
- 2012年 07月18日 02時31分
[一言]
異世界もののなかでもかなり面白い小説です。これからも期待しています
異世界もののなかでもかなり面白い小説です。これからも期待しています
- 投稿者: 退会済み
- 2012年 02月14日 22時07分
管理
返事が遅くなり申し訳ございません。
お褒めに預かりちょっと照れますw でもここ半年で割とこのサイトに投稿される作品のレベルも上がっているので今ではどうなのやら。とりあえず精進いたします。
お褒めに預かりちょっと照れますw でもここ半年で割とこのサイトに投稿される作品のレベルも上がっているので今ではどうなのやら。とりあえず精進いたします。
- 如月由縁
- 2012年 07月18日 02時28分
[気になる点]
『これはまた何かの[作略]なんじゃないか』
→『これはまた何かの策略なんじゃないか』
ルナスの言葉に[見]も蓋も無いツッコミをいれた。
→ルナスの言葉に身も蓋も無いツッコミをいれた。
[一言]
理系からの視点の話で楽しく読ませていただいています。
『これはまた何かの[作略]なんじゃないか』
→『これはまた何かの策略なんじゃないか』
ルナスの言葉に[見]も蓋も無いツッコミをいれた。
→ルナスの言葉に身も蓋も無いツッコミをいれた。
[一言]
理系からの視点の話で楽しく読ませていただいています。
誤字報告ありがとうございます。修正いたしました!
返事を放置しまくってしまい申し訳ございません。
次の話し終わったらようやく二三話くらい理系話になる予定ですのでしばしお待ちを。
ってかもうちょい素直にSFに偏った話にしとけばよかったと割と後悔もしてたり。
返事を放置しまくってしまい申し訳ございません。
次の話し終わったらようやく二三話くらい理系話になる予定ですのでしばしお待ちを。
ってかもうちょい素直にSFに偏った話にしとけばよかったと割と後悔もしてたり。
- 如月由縁
- 2012年 07月18日 00時46分
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