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[良い点]
着想が素晴らしい!
[気になる点]
『童話』『探し物』という企画でこのアイデアは素晴らしいと思いました!
だいたい『温かくてほっこりした』話を書こうとすると思うんですよ。この着想はなかなかできないです。
それでいながら間違いなく『探し物』だし『童話』ですよね。

ルイーゼにキャサリンがいてくれてよかったなぁと思います。

ルイーゼの優しさ。健気さ。思いやり。しかしルイーゼはあくまでルイーゼとして生きていって欲しいですからね。
江古左だりさま

感想ありがとうございます!

アイディアや書いていることじたいは、実はそんなに目新しくはないかなーと思うんですよね。詳しい説明を省いてたった1624文字でも、皆さんいろんな想像を膨らませて読んでくださっているみたいで。想像しやすいというのは、突飛ではなく、スタンダードなんだと思います。

ところで、童話作品で言うと、今回冬童話を読んでいたときにすごく感じたのは「童話って、こういうものでしょ」という固定観念で書いている作品。特に「〇〇してみました。だめだした。次に〇〇してみました。だめでした。最後は〇〇、うまくいきましたー!」というタイプの話がものすごくたくさんあったと思います。これは最初の〇〇という試行がはじまった段階で、最後の一回以外は全部失敗なのがあらかじめわかるから、大人が読んでいて決して面白いものではないと私は考えます。

たとえば、そういう観点から考えると「題材自体はスタンダードだけど、形式がセオリー通りではなかったのと、短いから飽きる前に読み切れた」あたりがこの作品に対する自分の印象なんですが、そう思っているときに「着想」を褒めていただくと照れってれしつつ嬉しいです。ありがとうございました。


[良い点]
冒頭のルイーゼの不可解な行動から、不穏な真相・結末が過りましたが、少女達の心温まるラストで心地よく裏切られました(*´ω`*)
じゃっかんの切なさが滲んでくるのもまたいいですね。

ルイーゼは、ローズお姉さまだけでなく、このままではお母さんまで失ってしまうと危惧してあのような行動に出たのでしょうか。
精神的に不安定な母さんと、自分がルイーゼでいられなくなる事とを天秤にかけたのでしょうか。
彼女の背景にある決心を考えると胸が締めつけられます。

そして、そんな彼女を救ってくれたキャサリンに、心洗われました。
[一言]
子供のときに一度読んで、大人になってからもう一度読んでみたくなるような童話ですね。
色々と、違うものが見えてきそうです。
悦司ぎぐさま

感想ありがとうございます!

この作品はなろうの冬の童話祭に合わせて書いたのですが、なろうの読者さんはおそらくほぼ大人だと思うのですよね(データは手元にありませんが)。「童話」を読むお子さんが読者さんにいるかどうかは……

しかし大人の読者さんにも子どもだった時代はあるわけでして、
感想などで声を届けてくださった多くの方が「わかる(子どもってそういうところがある)」で、決して「こんな子どもはありえない」ではなかったのが印象的でした。
子どもにとって「親」がものすごく大きな時期はありますけど、「絶対ではない」「完璧ではない」という気付きを経て「まるで大人のように親に寄り添ってケアする」経験をしたことがある方も多いのかなと。

子どもがそういう役割を担うとき、それは大きな負担になると思うのですが、傷ついていることや圧し潰されそうなことに気付いてくれる友達がいると全然違うよねって思ったりしました。

なろう上での公開ではお子さんが読んでくれるかわかりませんが、時間を経て読むと見える物が変わりそうという感想は嬉しいです。「また読んでもいいかな」って思える作品を書くことは、作者にとっても目標のひとつかもしれないですね!!
ありがとうございました!
[良い点]
主人公はルイーゼのような気がしてたんですけど、何度か読むうちに、キャサリンの方だと分かりました。
キャサリンはあまり動じない賢い子なので、このままのお話でキャサリンが少年だったらいいなあ…と思ってしまいました(*´ω`*)
[気になる点]
名前が上がる4名全員女性なためか、立場や関係、これは誰のセリフか等、把握するのに少し時間がかかりました。
(キャサリン母が、ローズを『お姉さま』と呼ぶので、「あれ、これはルイーゼ母じゃなかった…」等)
状況が分かって、ここからどう物語が展開するのか…と思ったら終わりでした。
うおおおお! チョット物足らなかったです><
[一言]
翠さんの『石河翠プレゼンツ勝手に冬童話大賞2021』から来ました。
「瞬く間に夕陽」がすごく面白かったので、期待値がどうしても高くてですね…! すみません><
こたかんさま

感想ありがとうございます!!

そして、はっきり言って頂いているので私もはっきり言いますと、この感想は感想書かれ慣れてない方はショックだろうと思います(私はこの作品内でも30件目なので大丈夫ですが)。

>期待値がどうしても高くてですね…! すみません

たぶんここどう可愛く書いても謝っても「期待したほど面白くなかったです」って意味ですよね。「石河翠さんが選んでいたし、前の短編も面白かったのに、この程度なの??」という。たぶん、感想をもらい慣れていないひととは間違いなく戦争が起きると思います。相手を見て書いて大丈夫と判断して書いたということでよろしいですか。

わかりにくさに関しては、わかりにくくてすみませんと思いました!!
冒頭から、名前が出て来るのが語り手(いわゆる主人公)ではなくルイーゼなのでわかりにくいですね。
「みんなが『ホームズ』と呼ぶ小説の語り手がワトソンで、でも主人公はやっぱりホームズだし……?」というのと同じような複雑な構造になってしまっていたのか、と私も言って頂いて気付きました。おそらく、ここでリーダビリティが低いと感じさせて振り落としたひとも結構いたかなーと思いました。

文章量や展開に関してはわたし自身は「これで完成品です」と思っています。この先を長々と書くと「童話」というより「児童書」や「小説」の範疇になると私は思うのですが、「冬の童話祭」なのでそういう作品にするつもりがなかったからです。
私の好きな童話にグリム童話の「コルベスさん」というのがあるのですが、自分は童話はあのくらいでいい、「何が起きたかわからないうちに終わり、何度も読み直してみるけどはっきり掴めない部分がある」という掴みどころのなさも大切にしているので、別立てするならともかく、この作品はあそこで終わるべきだと思っています。

ということで長々と書きましたが、書き手同士の感想というより忌憚ない意見として面白かったです。
ありがとうございました!!
[良い点]
読み終わった後、ルイーゼのお母様こそが、キャサリンのように、ルイーゼ自身を見つけてあげて、と願わずにはいられませんでした。

真似っこをしても、決して本人にはなれないけれど、そこにある思いは本物で、切なくなりました。
[一言]
ローズお姉様のドレスが、いつか、掛けてしまってあるだけの日が来るといいなぁと思いました。
  • 投稿者: 黒イ卵
  • 2021年 02月17日 13時04分
黒イ卵さま

感想ありがとうございます!
ほんとですね、そうですね。

友達は支えになりますけど、たぶんルイーゼが一番自分を見つけてほしいのはお母さまだと思います。自分自身もお姉さまを失った痛みを抱えながら、お母さまの悲しみだけを見つめているので、見返りを望んでの行為ではないにせよ、「ごめんね」「がんばったね」そういう諸々をひっくるめて「見つけて欲しい」というのは必ずあると思います。

見つけてもらえなかったり、タイミングが遅すぎた場合「望んでも手に入らなかったもの」の中に「母の愛」が思い出として刻まれるのかもしれません。
どうか早めに「生きている子どもに無理をさせていること」に気付いてほしいと思います。

最後の一言、とても優しいですね。ありがとうございました。
[良い点]
優雅なタイトルに惹かれて拝読し、想像と全然ちがうストーリーに驚きました。こんな「さがしもの」もあるんですね。
でも想像とちがっていても優雅さは変わらない。最小限の字数なのに、貴族的でなんとも美しい空気感が満ちている。すごく好きな雰囲気だと思うと同時に、その巧みさにまた驚きました。

ルイーゼが姉の真似をしていた理由は、すごく切ないですね。でもキャサリンの母が理由を取り違えるのも無理ない気がします。だとすると、ルイーゼ母がそれに気づくのはだいぶ先になってしまいそう。それまではキャサリンが心の支えになってくれるから大丈夫だとは思いますが……壊れる前に、しっかりと大人に抱きしめてもらえるといいですね。
[一言]
キャサリンと母の関係も気になります。キャサリンも母親の呪縛をかなり受けているように見えました。ルイーゼもそうだから、同じ呪縛されたもの同士で余計仲良くできるのかもしれません。

ふたりが何歳くらいの設定なのか伺ってもいいですか? ある程度育っていないとこれだけ理性的にはなれないと思いますが、姉の死を悲しんでいなさそうなあたり、幼さゆえの無邪気、みたいな感じもありますね。

勢いで長々と書いてしまい、すみません。良いお話を読ませていただき、どうもありがとうございました。
こまの柚里さま

いらっしゃいませ、感想ありがとうございます!
私はいつも返信がめちゃくちゃ長いので、まず忘れないように大切なところから。

ヒロインたちの年齢は私の想定では10歳以下(7歳くらい)です。明記する必要はないと思っているので、聞かれなければ答えない情報ではありますが( *´艸`)

私の母親は切れ味の鋭い女性でして、
自分が3歳くらいのときの記憶がハッキリ残っているのですが、
お風呂で母親の背中を洗いながら「お母さん、子どもがいて良かった?」と聞いたら
「あ~、こどもってそういうところあるじゃない。『もちろんだよ~』って大人が答えると期待して、良いことしてみせてそういうこと聞くの。こんなに小さくてもいろいろ考えているんだなって感心しちゃう」
という返答を得たのです。

想定と違う( ゜Д゜)!!!!

しかしそういう親だったので、「褒められようとしてごますりすると見透かされる」「普段だらだらしているのに見せ場だけいい子になっても評価されない」などかなり早い段階に理解しました。

なので、ローズとキャサリンが5歳であっても不思議はないと思っています。ただ、両方の母親の雰囲気からすると、そこまで勘が良い子に育つかはわからないので、気持ちもう少し高めの設定で7歳と答えている感じです。

キャサリンの母親は、「良いひとだけど少し鈍感。自分の良いと思うことを娘に言い聞かせているけど、思春期くらいになった娘には『うちの母親は色々とずれているから』と思われるタイプ」を想定していますね。

この作品を書く少し前、とあるユーザーさんとの間で太宰治の「斜陽」が話題になり、この機会に再読したのですが、お母さまのピントのずれた令嬢ぶりが印象に残りまして、そのイメージがこの作品にもあると思います。

ということで、長々と書いてすみません。
お読み頂きありがとうございました。文字数の少なさはこだわりのポイントなので見て頂きありがとうございます( *´艸`)
[一言]
「私はうまくやれるわ」と自分に言い聞かせるルイーゼの健気さが、ぐっときます。
短いお話ですが、読んでいくうちに作品世界の舞台背景が自然と立ち上がってきました。
優しさって、結局だれか他人のために使うものなんですよね。そんな当たり前のことを再認識しました。
小さなオルゴールにそっとしまっておきたい、そんな素敵なお話でした。

岩礼ゆえんさま

感想ありがとうございます!!

「小さなオルゴール」と綺麗な表現をして頂いて動揺しています( *´艸`)

作品自体は、自分自身が男児二人の母ゆえに、いつか子どもに何かの機会に読まれて「どうして自分はこの扱いの側だったのか」と悩まれたら困るなあと思って「姉妹」で書いているんですけど、
案外こういうことは男女差もなく、男の子も同じように健気なことをしそうだなって思っています。

そして自分はいま大人ですが、書いているときは子ども目線に近く「子どもは大人が思っている以上に考えているし、大人はそこのところ結構わかってない」と思ったりもしましたし、そういう感想もたくさん頂いたのですが、
いざ本当に今の自分が子どもを見えているのかわからないなと思ったりもしました。
優しさは誰かのために使うもの、という表現もとてもいいですね。勉強になりました。
ありがとうございました。
[良い点]
短いお話なのにとても読みごたえがあり、考えさせられました。
お母さんを思うルイーゼの気持ちは素晴らしいけれど、それならルイーゼの存在はどこに行ってしまうのだろう。
そう思っていたら、キャサリンが代弁してくれて救われました。

素敵なお話をありがとうございました。
  • 投稿者: 水泡歌
  • 2021年 02月05日 07時27分
水泡歌さま

感想ありがとうございます!!

企画参加作品ということもあり、「なるべくたくさんの方に読もうと思ってもらうため」に短い作品を書こう、というのは念頭にありました。
はじめての相手の作品は、お試しくらいの文章量じゃないと手を出しにくいかなと……

作品の内容は、自分の子どもが全然サイズの合わないきょうだいの服を着てしまっていて、「親がちゃんと見ていないから」と年長者に怒られたときに「親が見ていないってどういう状況だろう」なんて思ったところから書いているんですけど(私はただのぼんやりなんですが)、

きょうだいのどちらか一方にしか関心のない親だったら怖いなと。
自分の子どもの頃を考えてみても、他のきょうだいと自分への母親の接し方の差とか、かなり見ていたように思います。

作品の中では「友だち」が繋ぎ止めてくれましたけど、やはり親にも早く立ち直って欲しいなと自分でも思いました。

長々と書いてすみません、感想ありがとうございました。
[一言]
ローズお姉さまママの悲しみはわかるけれど、亡くなってしまった子より生きている子を見てあげて欲しいなと思いました。
ルイーゼにはキャサリンがいてくれて良かったですね。
自分に戻れる時間が無ければ、本当にルイーゼを見失ってしまったかもしれませんもの。
ローズお姉さまママが悲しみの海から1日でも早く出てきてくれることを祈ります。
  • 投稿者: 夕立
  • 2021年 02月03日 22時07分
夕立さま

感想ありがとうございます!!
そしてなんというか、もう、本当に真っ当な意見をありがとうございます。


日常生活を送る中で「それまで正しいと思ってがんじがらめになっていた考えから解放される瞬間」ってあると思うのですが、

自分が子育てするようになってよく目にするものに、たとえば「ママはいつも機嫌よくしていて、笑って、こどもにはそれが一番と言われ続けてきて頑張ってきたけど、ママだって人間なんです!!」という「気付き」があります。

一見「なるほどなぁ、そうだなぁ」と思うんですけど、
現実問題家族(自分以外のひと)と暮らしていると、不機嫌な顔はしていられないと自分自身は感じています。
特に、子どもはそういう「空気」に敏感なので、悲しい、辛い、イライラしているのをそのまま出していると、子どもに親のケアをさせてしまうことってままあると思うんです。

それは避けたい……。

そういう「子どものいる親としての視点」でみると、ローズとルイーゼのお母さまは本当に「生きている子どもがいるのだからしっかりして」です。

そうはいっても、世の中には「正しい生き方」をできないひともたくさんいて、その陰で必死に考えて行動している子どももいるに違いないと思って書いていますが、
夕立さんのようにすごくまっとうなことを言ってくださる大人も本当に大切だと思います。

長々と書いてしまいましたが、どうもありがとうございます。
[一言]
読みました。面白かったです。

身近な大切な人を失ったら、どうしたってなにかが欠けてしまうのかもしれませんね。それが実の娘なら尚更。まだ感受性の強い年頃に思えるルイーゼは、それを繊細に感じ取ってしまったのでしょうか。自分を消してまでも、ローズを演じてしまう。そこに気づいて、ルイーゼを完全に消してしまわないように、いつもルイーゼでいなくてもいい、と言ったキャサリンの優しさが胸に迫ります。

登場人物がみんな優しく、だからこそ切ないお話でした。ありがとうございました。
ノイジョンさま

感想ありがとうございます!
短編を書くときはいつも一呼吸で書くイメージで、書いたら自分はその場から一度離れてしまうので、読んでくださった方の感想から気づくことがたくさんあります。

この作品は、「感受性が強くて、頭もまわる為に、子どもながらに色々と背負い込んで潰れかねない女の子」を、横から「そこまで何もかも鋭敏ではないけれど、思いやりのある友達」が見ている……という構成だったかなと思うんですが、
このキャサリンの、地味で目立たないながらも自分の出来ることを一生懸命にしようとしているところに目を向けてくださる方がたくさんいて、とてもありがたいというか嬉しいです。

縁の下の力持ちのことも、見ている人はちゃんと見てくれるんだなと感じます。

とても丁寧な感想をありがとうございました。
[一言]
ルイーゼの気持ち、何だか分かるような気がします。
私は三姉妹でして、子ども時代、自分より妹たちの方が母親に甘やかされて可愛がられていると感じてたんですね。

だから、あの頃の私がルイーゼと同じ状況になったとしたら、母親の前で自分を殺して妹の模倣をしてしまうかも……なんて、切ない気持ちになりました。

他の方が仰っているように、これだけすっきりとした文体と短い文章で、ここまで読み応えのある作品が書けるものなのだなぁと、大変勉強になりました。

読ませていただき、ありがとうございます。

  • 投稿者: ごろり
  • 女性
  • 2021年 01月29日 00時40分
ごろりさま

感想ありがとうございます!!
三姉妹ですか。大人になってから考えると、御両親は育児大変だっただろうなと思いますけど(うちはいま子ども二人でへろへろです)、
子ども時代はそうですね、いろいろ考えますよね。

親も人間、子どもとの相性もある、なんて聞きますけど、他のきょうだい姉妹と差があるように感じると割り切れないものも……
それでも、親が子どもを失ったことで潰れてしまっていたら、その子の代わりになってでも親の気を引いてなぐさめて……子どもって、本当にそういうところありそうだなって思うんですよね。
共感してくださってありがとうございます。

文字数に関しては他の方への返信でも書いているのですが「童話・企画参加作品」として、手に取って頂きやすい分量を想定して書いています。

内容は、一本の糸ですうっと縫って、目を凝らすとその周りにいろんな模様が見えるイメージで「筋が通る」部分だけを書いたつもりなのですが、
たくさんの感想を頂けたのは、本当に読み手の皆さまの読む力あってのことと感じています。

どうもありがとうございました!
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