感想一覧
▽感想を書く感想絞り込み
[良い点]
ホテルと気送管ポストというギミックを使うことで、現代的には中々味わえない箱庭的な雰囲気を出しつつ、文通というスマホ全盛期では出しにくい男女二人のやり取りが自然なものになっている点。
[一言]
最後の手紙の内容はとても気になりますが、開かないことで受付さんはRさんと一緒に居られるのかもしれませんね。
ホテルと気送管ポストというギミックを使うことで、現代的には中々味わえない箱庭的な雰囲気を出しつつ、文通というスマホ全盛期では出しにくい男女二人のやり取りが自然なものになっている点。
[一言]
最後の手紙の内容はとても気になりますが、開かないことで受付さんはRさんと一緒に居られるのかもしれませんね。
[一言]
全話読みました! 率直に素晴らしい作品だと思います!
つい最近にも似たような事が起こりかけたと言うのもあり、読んでて考える事が多くありました。
自然災害について、改めて危機感を持つ事が出来ました!
今後の活躍にご期待しております!
全話読みました! 率直に素晴らしい作品だと思います!
つい最近にも似たような事が起こりかけたと言うのもあり、読んでて考える事が多くありました。
自然災害について、改めて危機感を持つ事が出来ました!
今後の活躍にご期待しております!
- 投稿者: 退会済み
- 2022年 03月19日 00時54分
管理
[良い点]
読ませて頂きました。
有難うございます。
涼やかな部分と人の何かに肉迫した部分。
肉の欲求と、それに付随するあれやこれや。
それ精神性に純化した文章は大変読み応えのあるものと自身は感じました。
大いに楽しませて頂きました。
有難うございます。
読ませて頂きました。
有難うございます。
涼やかな部分と人の何かに肉迫した部分。
肉の欲求と、それに付随するあれやこれや。
それ精神性に純化した文章は大変読み応えのあるものと自身は感じました。
大いに楽しませて頂きました。
有難うございます。
[一言]
読み終えてとてもつらい。彼女からの手紙の中身は、感謝か、怨嗟か、それとも独り言でしょうか。気になります。全体通して安定感が素晴らしく、小説でこその『文通』という会話方法や、サンテンイチイチ、シンバルの物語への作用が鮮やかで、心が持っていかれました。二人の関係はとてつもなく危うくて、ドキドキ感が止まりません。マリーさんが警告した通り、磯辺さんには一生涯解けない呪いが掛かってしまったような気がします。大丈夫かな。
読んで良かったです。感謝!
読み終えてとてもつらい。彼女からの手紙の中身は、感謝か、怨嗟か、それとも独り言でしょうか。気になります。全体通して安定感が素晴らしく、小説でこその『文通』という会話方法や、サンテンイチイチ、シンバルの物語への作用が鮮やかで、心が持っていかれました。二人の関係はとてつもなく危うくて、ドキドキ感が止まりません。マリーさんが警告した通り、磯辺さんには一生涯解けない呪いが掛かってしまったような気がします。大丈夫かな。
読んで良かったです。感謝!
[良い点]
後書きまで全て拝見致しました。受付さんとR、先輩、シンバル、金魚、避難訓練。心情とうまくリンクして描かれていたと感じました。震災の悲惨さ、消えない苦しみであること、この作品が教えてくれました。濃厚すぎて心が震えています。これからも応援しています。
後書きまで全て拝見致しました。受付さんとR、先輩、シンバル、金魚、避難訓練。心情とうまくリンクして描かれていたと感じました。震災の悲惨さ、消えない苦しみであること、この作品が教えてくれました。濃厚すぎて心が震えています。これからも応援しています。
- 投稿者: 退会済み
- 2022年 02月14日 00時07分
管理
[一言]
レビューだと文字数が足らないのでこちらで。
まず、素敵な作品をありがとうございます。
あまりレビューなどは書いた事がありませんので、稚拙な内容になってしまうかも知れません。
話は全12話。1話辺りの文字数は3000~5000文字くらいでしょうか。
全体を通して1時間ちょっとあれば読める分量だと思います。
まず最初に主人公・磯辺の環境周りが説明されます。
働いているホテルの詳細、地理など、細かい情景描写は脳裏に映像が浮かぶようで実に上手いなと思いました。
その反面、細かい描写に読むのを途中で止めてしまう人もいるのでは、とも思いました。
ただここで止めてしまうのはもったいない。ぜひ先を読み進めて頂きたいです。
そして磯辺とRの文字だけのやりとり。
二人の関係が始まります。
お互い内に抱えたモノがあり、付かず、離れず、すぐにでも関係が途切れてしまいそうな危うさが漂っています。同時に何かを抱えた二人だからこそ通ずるモノもある。そんな距離感が秀逸でした。
その二人の関係の先にあるのは、どうにもならない悲しいさ。
誰が悪いわけでもない。どうにもならない現実と、どうにもならない感情の行き着いた先の結末。
それは悲しくあり、個人的には美しいと思いました。
そして今一度、命とは何なのかを考えるきっかけにもなりました。
以降は個人的な感想です。あくまで感想なので的外れでもご容赦を……
ちなみにネタバレも含みます。
★★★
冒頭。
これは上記でも書いてありますが、実に描写が細かく上手いなと思いました。
ただやはり退屈との印象があります。
物語に大きく関係しない部分は削っても良いのでは?
第4話を例に出すとベッドのシーツを変える場面。シーツの折り方の手順などベッドメイクにそれほど読者は興味が無いのではと。
……ただ良し悪しではなく、個人的には好きですし、あって欲しいです。日常の執拗な程の描写はその世界に没頭できる一因になると思っているからです。
何処までを書き、何処を削るか、難しい所ですね。
主人公・磯辺
まず不器用。
大人である自分から見れば、どうしてもっと上手く立ち回れないのか、歯痒い部分はあります。
しかしそれは磯辺という人間の誠実さだと感じました。
Rの言葉を反芻し、その底にある心を掬い取ろうとする。しかしRとの間に絶対的な溝があって手は届かない。そしてそんな自分自身がRを傷付けてしまうとも思っている。だからこそ近付けない。
心理的距離の葛藤、それは磯辺が誠実であるからこそだと思います。
R
純粋です。
失われた命に対して、出来る事が何も無い。その負い目から自らを悪い子とし、売春という自傷を繰り返す。
誰を、何を許せないのか。誰を、何を許せばいいのか。手紙のやりとりの中に見え隠れする、行き場の無い深い感情は見ているこちらも苦しくなる程です。
そして磯辺との関係。
磯辺とは溝があり交わる事は無い。それは第11話の後半で決定的になったと磯辺は理解をしました。
ただ個人的にはRの一部はすでに磯辺で形成されていたような気がします。手紙を残していたのは自分の中に磯辺がいる事を無意識にでも確認する為だったのではないでしょうか。
どの時点かは分かりませんが、R自身もそれに気付いた。だからこそRは最後に磯辺へ手紙を託したのではないか。
確かに繋がっていた部分があったのだと、磯辺の『お互いに交わる事は無い』という思いを否定するように。
マリーさん
この作品を象徴するような人物だと思いました。
マリーさんは磯辺とRが繋がる事を良しとしません。これは物語全体の行く末を暗示しているようでした。
しかし後半では後押しするような言動もあります。これは磯辺とRの心の近付きを感じているからではないでしょうか。
そして震災に対して現実味が無いと言う。それは被災地にいなかった人間の大半の反応だったのでしょう。
マリーさんは読者の反映のように見えました。
……と、自分はキャラクターをそう感じたのですが、読む人により様々な解釈が出来る作りですね。
だからこそ余韻が強く、何度も考えてしまうのでしょう。多分、もう一度読み返せばまた新たな解釈が出て来るんだと思います。
作者さん本人に意図を聞いてみたい気もしますが、それはそれで無粋ですね。
さてラストについてですが。
どうなんでしょうね。Rが生きていた方が良かったのか、この終わりで良かったのか。周りの意見はどっちが多いのでしょうか。気になります。
命の価値、自殺の是非。
Rは被災し、大半の人間より死を目の当たりにしました。磯辺が犠牲者を『数』と表した時に『命』と訂正もしました。
それは命の価値、その重みを知っていたからではないでしょうか。そのRが自殺するなんて……しかしです。
震災以降、自分を責め続けたR。先輩の遺骨が見付かった時、Rは戻りたかったあの時に帰れたのでしょう。
そんな彼女をこの現実に引き戻す事に意味はあるのでしょうか?純粋過ぎる彼女は苦しみ続けるだけではないのでしょうか?
もちろん分かりません。
しかしRの最後は間違いだったとも思えません。
非常に素晴らしい作品でした。
しかしただ一点だけ。
二人のやり取りですが、あれは手紙でのやり取りではないです。口頭の会話です。手紙であそこまで交互にやり取りをするのは違和感しかありません。
ただお互いの人間性、距離感を考えれば、手紙でのやり取りが一番自然なのは分かりますが、チャットじゃないので……
正直、ここはそのままにして良い部分ではないと個人的に感じます。
最後に。
磯辺もRも一生懸命でした。
どうにもならない現実、どうにもならない感情に向き合いました。悲劇的な最後だとしてもそんな二人が堪らなく美しいのです。
レビューだと文字数が足らないのでこちらで。
まず、素敵な作品をありがとうございます。
あまりレビューなどは書いた事がありませんので、稚拙な内容になってしまうかも知れません。
話は全12話。1話辺りの文字数は3000~5000文字くらいでしょうか。
全体を通して1時間ちょっとあれば読める分量だと思います。
まず最初に主人公・磯辺の環境周りが説明されます。
働いているホテルの詳細、地理など、細かい情景描写は脳裏に映像が浮かぶようで実に上手いなと思いました。
その反面、細かい描写に読むのを途中で止めてしまう人もいるのでは、とも思いました。
ただここで止めてしまうのはもったいない。ぜひ先を読み進めて頂きたいです。
そして磯辺とRの文字だけのやりとり。
二人の関係が始まります。
お互い内に抱えたモノがあり、付かず、離れず、すぐにでも関係が途切れてしまいそうな危うさが漂っています。同時に何かを抱えた二人だからこそ通ずるモノもある。そんな距離感が秀逸でした。
その二人の関係の先にあるのは、どうにもならない悲しいさ。
誰が悪いわけでもない。どうにもならない現実と、どうにもならない感情の行き着いた先の結末。
それは悲しくあり、個人的には美しいと思いました。
そして今一度、命とは何なのかを考えるきっかけにもなりました。
以降は個人的な感想です。あくまで感想なので的外れでもご容赦を……
ちなみにネタバレも含みます。
★★★
冒頭。
これは上記でも書いてありますが、実に描写が細かく上手いなと思いました。
ただやはり退屈との印象があります。
物語に大きく関係しない部分は削っても良いのでは?
第4話を例に出すとベッドのシーツを変える場面。シーツの折り方の手順などベッドメイクにそれほど読者は興味が無いのではと。
……ただ良し悪しではなく、個人的には好きですし、あって欲しいです。日常の執拗な程の描写はその世界に没頭できる一因になると思っているからです。
何処までを書き、何処を削るか、難しい所ですね。
主人公・磯辺
まず不器用。
大人である自分から見れば、どうしてもっと上手く立ち回れないのか、歯痒い部分はあります。
しかしそれは磯辺という人間の誠実さだと感じました。
Rの言葉を反芻し、その底にある心を掬い取ろうとする。しかしRとの間に絶対的な溝があって手は届かない。そしてそんな自分自身がRを傷付けてしまうとも思っている。だからこそ近付けない。
心理的距離の葛藤、それは磯辺が誠実であるからこそだと思います。
R
純粋です。
失われた命に対して、出来る事が何も無い。その負い目から自らを悪い子とし、売春という自傷を繰り返す。
誰を、何を許せないのか。誰を、何を許せばいいのか。手紙のやりとりの中に見え隠れする、行き場の無い深い感情は見ているこちらも苦しくなる程です。
そして磯辺との関係。
磯辺とは溝があり交わる事は無い。それは第11話の後半で決定的になったと磯辺は理解をしました。
ただ個人的にはRの一部はすでに磯辺で形成されていたような気がします。手紙を残していたのは自分の中に磯辺がいる事を無意識にでも確認する為だったのではないでしょうか。
どの時点かは分かりませんが、R自身もそれに気付いた。だからこそRは最後に磯辺へ手紙を託したのではないか。
確かに繋がっていた部分があったのだと、磯辺の『お互いに交わる事は無い』という思いを否定するように。
マリーさん
この作品を象徴するような人物だと思いました。
マリーさんは磯辺とRが繋がる事を良しとしません。これは物語全体の行く末を暗示しているようでした。
しかし後半では後押しするような言動もあります。これは磯辺とRの心の近付きを感じているからではないでしょうか。
そして震災に対して現実味が無いと言う。それは被災地にいなかった人間の大半の反応だったのでしょう。
マリーさんは読者の反映のように見えました。
……と、自分はキャラクターをそう感じたのですが、読む人により様々な解釈が出来る作りですね。
だからこそ余韻が強く、何度も考えてしまうのでしょう。多分、もう一度読み返せばまた新たな解釈が出て来るんだと思います。
作者さん本人に意図を聞いてみたい気もしますが、それはそれで無粋ですね。
さてラストについてですが。
どうなんでしょうね。Rが生きていた方が良かったのか、この終わりで良かったのか。周りの意見はどっちが多いのでしょうか。気になります。
命の価値、自殺の是非。
Rは被災し、大半の人間より死を目の当たりにしました。磯辺が犠牲者を『数』と表した時に『命』と訂正もしました。
それは命の価値、その重みを知っていたからではないでしょうか。そのRが自殺するなんて……しかしです。
震災以降、自分を責め続けたR。先輩の遺骨が見付かった時、Rは戻りたかったあの時に帰れたのでしょう。
そんな彼女をこの現実に引き戻す事に意味はあるのでしょうか?純粋過ぎる彼女は苦しみ続けるだけではないのでしょうか?
もちろん分かりません。
しかしRの最後は間違いだったとも思えません。
非常に素晴らしい作品でした。
しかしただ一点だけ。
二人のやり取りですが、あれは手紙でのやり取りではないです。口頭の会話です。手紙であそこまで交互にやり取りをするのは違和感しかありません。
ただお互いの人間性、距離感を考えれば、手紙でのやり取りが一番自然なのは分かりますが、チャットじゃないので……
正直、ここはそのままにして良い部分ではないと個人的に感じます。
最後に。
磯辺もRも一生懸命でした。
どうにもならない現実、どうにもならない感情に向き合いました。悲劇的な最後だとしてもそんな二人が堪らなく美しいのです。
[良い点]
TwitterのDMから読ませていただきました。
被災者と対岸であったもののズレのやるせなさに、思わず引き込まれてしまいました。
[気になる点]
所々にある丸括弧内の文章が、没入感を削いでしまっている気がします。
TwitterのDMから読ませていただきました。
被災者と対岸であったもののズレのやるせなさに、思わず引き込まれてしまいました。
[気になる点]
所々にある丸括弧内の文章が、没入感を削いでしまっている気がします。
[良い点]
TwitterのDMを頂き読ませていただきました。純文学は読んだことがなかったのですが、内容にすごく引き込まれました。描写が上手くて、動画で見たあの悲惨な光景が目に浮かぶようです。心がこんなに動かされたのは久しぶりでした。
自分で書くときには、ぜひ描写方法を参考にさせてもらいます。
とても良かったです。
TwitterのDMを頂き読ませていただきました。純文学は読んだことがなかったのですが、内容にすごく引き込まれました。描写が上手くて、動画で見たあの悲惨な光景が目に浮かぶようです。心がこんなに動かされたのは久しぶりでした。
自分で書くときには、ぜひ描写方法を参考にさせてもらいます。
とても良かったです。
― 感想を書く ―