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悪党の楽園(=弱者にとっての地獄)を作ろうとした大罪人が死に、
実質的な後釜となっていた頭脳派海賊は抗争の末に大損害を被り、
悪党の支配下にあった子どもと女性たちが命からがら悪の巣窟から抜け出したという結果ですか。
戦争の一旦の結末としては最もマシなところに落ち着いたという印象です。

ジュリアンさんはここ数日でマリーさんをも凌ぐ仕事をしましたね。
ゲスピノッサに絆されつつも、「彼が本当にひどい悪人であることは間違いない」と
最後まで一定の距離を保ち続けていたのもホッとしました。
「俺はなァ。海賊になりてェと思った事は一度もなかった」

何故かジュリアンには親切だったゲスピノッサ。
彼の目に映るジュリアンは、もしかしたら若い頃の自分そっくりだったのかもしれません。ジュリアンはその言葉の意味に気づく事が出来るのでしょうか……

御感想誠にありがとうございます!
あっ!フォルコンドルさんとマカーティさんにマリーさんの手配書を売った人でしたよね!パサモンテっていう名前だったんですね!
悪党(?)なのに、「これ絶対あの人じゃん!」ってなる瞬間はちょっと嬉しいです~
ありがとうございます! こういう小ネタに気づいていただけるのは本当に作者冥利に尽きます!
ジュリアンさん、マリーさんと比べると相当ハードな船乗り人生になってますね...
身を守るためとはいえ極悪人のために働かされ、
「親交のある人やさっきまで話していた人が目の前で即死する」というマリーさんにはほとんど縁のない体験まで何度もさせられているように見えます。

ハマームやフルベンゲンで顕著でしたが、マリーさんは殺人現場や自分以外の誰かの命の危機に遭遇すると本人が思っている以上に動揺する傾向があります。
おそらくこのレベルの抗争に巻き込まれたりしたら再起不能になってしまうでしょう。

商会メンバー・トライダー・マカーティといった面々のうち、もし1人でも死んでしまっていたら、という嫌な想像に繋がるところがあります。
幼くして姉と二人で放浪してしまう事になった辺りから、とても幸運だったとは言えないジュリアン少年。
だけどロングストーンで手に入れた生活は、この時代? の人間としては極めて幸運なものだったんですけどねぇ。
お姉さんの言う通り、仕事はお休みして、極悪非道の大海賊じゃない人から勉強を教わりつつ、同年代の友人でも作って楽しく過ごしていれば……

御感想誠にありがとうございます!
ベルミットさんベルミットさん...ああ!ストークからレイヴンに全力で帰った「ダグラス君」とフランクに言葉を交わしていたあのお方!1作ぶりですが懐かしいです。
マリーさんに賞金を掛けるよう司法局に働きかけていた、というのは第6作43話冒頭の件ですかね。
タイトルで「外務高官」と書かれていましたし、
他に登場していた人(外務卿ロータス、補佐官、特使ダグラス)の中に同じ役職の人はいなかったので、
確かにベルミットさん以外には考えられません。

そしてマリーさんに負けず劣らずの早合点を見せるイルミナさん...とも思いましたが、
イルミナさんは強制送還のリスクがある内は万が一にもレイヴンの政治関係者に見つかるわけにはいきませんよねえ。
なにしろ自らの意思で始めた、目的も協力者も2転3転しながらの逃亡劇の最中ですから。
誰も信じ切るわけにはいかないですし、自業自得ではありつつも(むしろそれゆえに)最悪の状況を想定するしかないことはわかります。
その上さらにマリーさんのコミュニケーション不足が純粋に悪い影響を与える場面にもなりそうで、物語的にはさらに面白くなってきましたね。
御感想誠にありがとうございます!

イルミナの逸脱はこの物語の重要なピースなのですが、枝分かれが多くなってしまうと、なかなか手がつけられなくなってしまうんですよねぇ……この突撃お嬢様と気の弱い優しい水夫の南国逃避行、腰を据えて書いてみたいんですけど……
ヴィタリス音頭…どんな酷い音頭なんだ…
  • 投稿者: つゆり
  • 2025年 07月10日 00時51分
きっと大人から子供まで楽しめる、愉快な曲だとは思うのですが……(笑)
大犯罪組織の博識っぽいトップが「銃(銃弾)に魔法がかかっている可能性」を想定さえできないということは、この世界のほとんどでは「魔法=ちょっとしたこと」程度の認識が続いていると解釈して良さそうですね。
身体で直接受け止められたからであるとはいえ、「これは魔法だ」と即見破って対応指示まで飛ばしてみせたアナニエフのすごさが今になってわかります。

...覆水盆返しという、船酔い知らずに並ぶトンデモ機密情報を彼(と部下複数人)が握っているのはたとえ獄中であっても色々やばいのでは
「船酔い知らず」などはバニーガールの衣装になって結構いろんなところにばら撒かれたはずなんですが……これは単に作者の怠慢ゲフゴホ、いえこの世界での認知がそういうものみたいです……

アナニエフは魔法に詳しい訳ではなく、非常に恵まれた体格を持ち(辺境では)何事も自分の思うがままに生きて来た彼にとって、自分が理解できないものは全部「インチキ」であり、自分が持つ真の力、「誰よりも強い肉体」の前では無力なのだと、そういう事が言いたかったのだと思います。

一方、自然科学に詳しいっぽいザナドゥは元より、高名な学者でもあるというファウストなども、アイリの力が、自分が長年腐心して来た大砲の冷却問題をあっさり解決する所を見せつけられるまでは、魔法を現実の力だとは思っていませんでした。
この世界の魔法はそれだけ希少で、かつ数多の偽物に埋もれていて見分けるのが面倒な物なのかもしれません。

御感想誠にありがとうございます!
マカーティは職業柄、作中で常に死と縁がある人物ですよね。準主役級でこういう立ち位置をしてるのは彼だけな気がします。
ジュリアンとフォルコンは命のやり取りが日常というほどではなく、ロブには準主役というほどのスポットライトが当たりません。これらの視点で近いキャラを挙げるならオロフぐらいですかね?

あと、マリーをあんな泣かせ方したのもマカーティだけだと思います。マリーが他者を想って涙を流すことは多いですが、レイヴンでの救出拒否の件だけは明確に"マカーティがマリーを泣かせた"と言えます。
「お前ハリシャを泣かせたジュリアンのことをとやかく言えんだろ、他でもない主人公を泣かせてるんだぞ」とツッコミたくなります。その主人公と会ったことがない(笑)本人にとっては理不尽この上ないでしょうけど。
なるほど……何かとよく泣く主人公ですから作者もあまり意識、というか理解してませんでした、確かにマリーを能動的に泣かせたのはマカーティの本音とラーク船長の告白くらいかもしれません……

第六作に続く登場となったマイルズ君、この後も割と美味しい所を持っていきます、物語の中では不遇な男ですが、お付き合いいただければ幸いです!
タイトルの「くそ、何て解ったんだ」は「何で」の濁点漏れですかね?
だとしたら「勘が鋭いヤツ」というのはぶち猫さんに対する評価ってことですか…確かに船長以上に鋭いキャラではあります。
ありがとうございます……タイトルは誤字報告も出来ないのでこうして教えていただける機会でもなければ解らずじまいになってしまいます……

この現地のフレンズの評価は、彼らから見た得体の知れない侵入者(マリー)に対するものかもしれません。猫を赤外線センサー代わりに使う、厄介な奴です(マリーが)。
ご感想誠にありがとうございます!
こういう航海の合間の船の豆知識回みたいなのいいなぁ
と思ってたら急転直下
  • 投稿者: つゆり
  • 2025年 07月08日 01時35分
ご感想誠にありがとうございます! また何か、始まります!
引き続きお付き合いいただければ幸いです!
無茶をするのは冒険者の常ですが、「無茶の内容を誰とも共有できない」のは冒険者の常ではなさそうです。フォルコンさんや他の主人公的人物によく見られる、自分の体験・感情を誰かと分かち合う自慢・相談といった場面がマリーさんには全然ない。
この致命的な弱点が一貫して描かれ続けているのは、シリーズの中でも特に興味深いところです。こういう特質そのものに向き合ってくれそうな存在は、今のところアイリさんかエステルさんぐらいではないでしょうか。2人ともマリーさん自ら船に乗せようとしたことがあったわけですしね。

無茶を隠すことが一番の問題だ、と考えている乗組員はアイリさんに限らないでしょう。リトルマリー組は、寛大というより「怒りや心配はあるが言っても無駄なので言わない」ぐらいの、良く言えば割り切った、悪く言えばネグレクト的な態度なのかもしれません(人聞き悪くなってすみません...)。
私個人は今回のアイリさんやフルベンゲン編最後でキレた時のウラドさんに強く感情移入するタイプなので、これからもマリーさんの言動にハラハラしながら楽しませていただきます。
本質的には父親似の性格をしているマリーはほぼ、祖母のコンスタンスに育てられました。一方でコンスタンスは息子のフォルコンを育てた人でもあります……フォルコンとマリーを育てたおばあさん、どんな人だったんですかね、顔が見てみたいものです(他人事)

マリーとアイリの関係は単純にして複雑です……ハマーム編では成り行きから隠し事をしたに過ぎない部分もあったのですが、続く奴隷商人編では大変な運命の悪戯を知る事になり、そこから、何でも秘密にするような癖がついてしまったのかもしれません……

ご感想誠にありがとうございます! どうか引き続き……そろそろ追いつかれちゃいそうですが……お引き合いいただければ幸いです!
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