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[良い点]
主人公が行動的で、理性的で、聡明で、芯が強く、道理が通っていて、好感が持てます。祖母が良かったのだなと思いました。
また、祖母が「どんな身分の相手に嫁がされる事になっても生きていけるように」と学ばせた諸々が、虐げられた子息の下で役にたつという巡り合わせに説得力があります。父親があっぱらぱーの浮かれポンチになった事に魅了を疑ったという伏線から、主人公が勤め先でそれに気付くという帰結も素晴らしい。ウン百年前しか前例が無いなら他の人は気づかないというのも。短編として非常に纏まりが良く感じます。
打算で父親と和解するところも現実的で、挽回の機会が来て良かったねと思う程度には、読者が父親に抱く嫌悪感を調節している匙加減が見事です。
[気になる点]
欠点として気になるのではなく、純粋に興味として。
魅了という異能の細かな仕様が気になりますね。魔力量で勝っていればレジストできる。接触しなければ被害を受けない。
接触の範囲は? 顔を合わせる? 目を合わせる? 言葉を交わす?
術中の奴隷の行動や意識への拘束力は? 操り人形? 感情の共有?
ご主人が嫌うものへの排除方法やその程度に、どこまで奴隷自身の倫理観や理性が介在できるのかしら?
[一言]
托卵不倫女(とその托卵子)がさらっと退場した事に物足りなさを感じなくもないですが、主題は彼女の因果応報ではないですし、父親との決別と和解という流れの根拠になる舞台装置程度の役割なので、短編ではこのくらいが落とし所なのだろうなとも思いました。
  • 投稿者: への
  • 2024年 06月16日 14時13分
への様
大輪の花姿が美しい芍薬のような丁寧な感想をありがとうございました。
設置としての魅了ですが。
アンジェラよりも魔力量の多い者はダメ。侯爵家ではダリオン一人が無効だったことからも、アンジェラの魔力量は高めなのでほとんどの人は魅了範囲内。
魅了のキッカケは好意。アンジェラは天使のような容姿だったので、可愛い、と思えばそこから本人が気がつくことなく魅了がゆっくりと始まります。アンジェラも自身が魅了能力者とは知らないので、制御されることない強い魅了が垂れ流し状態で、侯爵家全体を覆っていた感じです。
アンジェラの強く感じた気持ちは魅了対象者にも伝わり、それは対象者の自分の意思のような感情となり、この場合はダリオンを嫌悪。しかも、〜のためにという狂的な信者状態も加わってしまうので、これが理性や倫理感を上回ります。また、〜のため状態の時は多幸感があり、とても気分がいい。
なので、普段は魅了前と同じなのですがアンジェラに関しては狂的になり、そして、それらは記憶として残るので、魅了解放後は修羅場が多発します。
というような感じで書いていました。
読んでいただき、とても嬉しかったです。
  • 三香
  • 2024年 06月17日 17時23分
[良い点]
男爵、ほんまに、女を見る目がなかったことだけが汚点で、めちゃ有能さんなんですなぁ
でも、その見る目がない目で選んだ人とでルルちゃんが産まれたので複雑ですが、おばあさまもルルちゃんの選んだ道を喜んでるでしょうね

味わい深いお話をありがとうございました!

心から2人の幸せを祈りながらの読了です
ふじしろましろ様
感想ありがとうございました。
男爵の元奥さん、めちゃくちゃ美人だったのです。その美人の手練手管にコロリといった男爵ですが、元奥さんも一生騙し続ければ良かったのに結婚15年で安心して本性がチラホラと。そうしたら、もともと賢明だった男爵も我にかえっちゃって。
現在は家に優秀な婿つきで戻ってきてくれたルルーシェラ一筋となって、色々と暗躍しています。
読んでいただき、とても嬉しかったです。
  • 三香
  • 2024年 02月17日 00時52分
[良い点]
お花畑脳が原因だほうが魅了が原因だろうが被害を受けた側は「そんな事情は知らんがな!」なんですよ。
許すのも許さないのもルルーシェラたちの自由。ダリオンの家族は許してもらえなかった結果となった。ルルーシェラパパは表面だけ見たら許されたかもしれませんが、根っこのところでは許されてないようにも見えましたし。
ルルーシェラパパが本当の意味で許して貰えるよう「手段は選ばず」に娘夫婦に尽くす未来が見えました笑

  • 投稿者: めるめ
  • 女性
  • 2024年 02月16日 03時05分
めるめ様
感想ありがとうございました。
はい。被害者にとって加害者は加害者以外の何者でもない、と思います。許すも許さないもダリオンが決めること。ルルーシェラは二人の未来のために打算ありきで父親と和解しただけ。
父親もルルーシェラの打算は知っているので、必死に頑張って王家だって何だって利用しちゃいますし。
侯爵家だって罠にかけちゃいましたし。
読んでいただき、とても嬉しかったです。
  • 三香
  • 2024年 02月17日 00時32分
[良い点]
本当に手段を選んでいなかった。
主人公が過去のわだかまりよりも、総括的に「どちらがよりマシか」を冷静に考え、選んでいるところ。
[気になる点]
魔法が発達している国の筆頭侯爵家のくせに、精神系魔法の防御体制に甘さが目立つこと。
九歳児以外、全員が魅了に掛かってしまうとは。しかも誰も気付かないとは。
……平和ボケ?
[一言]
たとえ魅了されていたとしても、妹が「して」とお願いしたわけでもない虐待行為については、その人物の人間性が出るんじゃないかと思います。
残飯を与えるとか、世話をしない(雇われの立場なのに)とか、骨の形が歪むくらいの暴力などなどなど。細かく妹が命じたわけではないでしょう。
自主的に選択し、実行したのは当人。
であるならば魅了によって、元からある嗜虐性が曝け出されただけではないか?
そういう意味で、「魅了されていたから」は、許す理由にならないと自分は思っております。一皮剝けば、つまり何かの機会さえあれば、このヒトはこういうことをやらかせる人間なのだ、と。
同じ理由で元色ボケ男爵も許し難いのですが、主人公はそこで自分の事情よりも愛しい人をこそ「忖度」したわけで。
賢いなぁ、幸せになって欲しいなぁと思います。
だいしつげん様
感想ありがとうございました。
魅了は200年前が最後だったので、身近な危険度としては低かったのです。王家は王宮自体に防御魔法をかけてあったので、男爵パパは魅了を明らかにするためにそれを利用しました。
はい。まさに「どちらかマシか」です。
打算ありありの和解ですが、男爵パパはヒロインにとって2人の将来のための一番の道に繋がっていたので選択肢となりました。
妹のアンジェラのため、という大義名分のもと敵意と嫌悪を向けられていたので、あのまま侯爵家にいては2人の未来はありませんでしたから。
読んでいただき、とても嬉しかったです。
  • 三香
  • 2024年 01月22日 22時27分
[一言]
題名の通り、手段をえらばず…でしたね。
二人が考えた結果、男爵家を選んだのですから…
ルルーシェラのお祖母様は素晴らしい方でしたね。
だからこそ今の二人があるわけで。。。

先生の季節の表現は毎回楽しみです!
冬の雀か膨らんでる様は私のツボですwww
ななななな子様
感想ありがとうございました。
はい。冬の雀は可愛いですよね。白いシマエナガちゃんと双璧の可愛さです
昔の人は、ふくら雀となんて素敵な呼び方を残してくれたのか、と感動します。
あの頬っぺたのマル。お顔は愛らしくて、お目目もキュート。ちっちゃくて茶色い姿は癒し系の可愛さです。
読んでいただき、とても嬉しかったです。
  • 三香
  • 2024年 01月14日 23時33分
[良い点]
明けましておめでとうございます。
楽しませて頂きました。
[気になる点]
魅了されてた訳じゃない男爵が許されるなら、魅了されていた侯爵夫妻たちは、なおのことではと。
侯爵位の継承くらいは受けて上げたら、お家断絶にはならないのでは(複数の爵位を合わせ持つのは、現実には有ることです)。
あと、魅了持ちの少女も、自覚が無かったなら、少し可哀想な様な感があります。
ある意味、いわゆる優しい虐待を受けて育った様なものですし。
[一言]
頼る対象として、主人公の祖母の実家などはどうだったのでしょう。
そもそも、虐待されていた主人公の後見くらいは引き受けてくれたのではと。

  • 投稿者: 丘一
  • 2024年 01月10日 06時04分
丘一様
明けましておめでとうございます。
感想ありがとうございました。
祖母の実家……。距離が離れており当主も代替わりもしているので交流がない状態で、ルルーシェラも頼れる状況ではなかった、という感じです。
アンジェラも侯爵家も魅了の被害者ではあるのですが。特にアンジェラは自分が魅了持ちとは知らずに、甘い菓子だけを食べ続けるような自分に甘い世界にずっといたわけですし。いきなり投獄されて、教えられても自分の罪を理解できないまま毒杯コースですから。
読んでいただき、とても嬉しかったです。
  • 三香
  • 2024年 01月10日 23時59分
[一言]
魅了の副次効果があまりにも強すぎる
魅了の支配下にあった者は、子供が出来なくなる、治療法はない
国どころか貴族制を根本から崩壊させるほどの力です

なんで侯爵は立場が崖っぷちになるくらいで済んでるんでしょう
いくら被害者とはいえ一族連座で処刑されてもおかしくないくらい
  • 投稿者: マムル
  • 2024年 01月09日 12時30分
マムル様
感想ありがとうございました。
被害が侯爵家内部のみであったこと。何より侯爵家の権勢が非常に大きく、侯爵家を処分すると国の基盤が傾くこと。などの理由により処刑までの刑罰ではなく、崖っぷちとしました。
筆頭侯爵家なので、国を支える勢力図の柱のひとつなのです。
読んでいただき、とても嬉しかったです。
  • 三香
  • 2024年 01月10日 00時34分
[良い点]
面白かったです。表現の仕方がとても綺麗ですね。
他の方が仰っている通り、魅了に操られていた侯爵夫妻よりも、恋にとち狂って周囲の言葉も聞かず、唯一の自分の娘をネグレクトした男爵の方がギルティなのは確かですね。まぁ利用できる相手は利用しないと、ダリオンをあの環境からは救えなかったから仕方ないと割り切るしかないですよね。赦すことと割り切ることはまた別ということで。
[気になる点]
離縁した元男爵夫人とは政略だったのでしょうか。ハッキリ言って托卵されたのですから、爵位乗っ取りを企んでいたと言われても反論できないはず。元夫人は他家の貴族令嬢だったのなら、普通は慰謝料請求話に発展しそうですが、離縁を認めて元妻とその娘を引き取るなら慰謝料は求めないとかでスッパリ捨てたのかな?
この物語はルルーシェラのお話なのでその辺りは蛇足なんだろうけど、ちょっとくらいは元夫人のその後が気になるかな。自分の娘を平気で虐待できる醜い性根の持ち主ですから、歳を取った彼女の容色も内面を反映して醜くなっているのかも。性格のいい方は歳を取っても綺麗なままと聞きますが、そうでない人は若さでカバーできていたものができなくなって……と耳にしたことがあります。
[一言]
王城では魅了を封じる術があったのですね。なら今回の侯爵家で起きたことを教訓として、これから生まれる赤子の魔力検査や能力検定などを貴族の義務に取り入れるべきなのでは。
貴族名鑑にはダリオンも次男として記載されているのかな。なら魅了中の侯爵は次男は病気療養とでも周囲に説明してたのだろうか。ダリオンの存在を知っていた人々は、ある時から一向に姿を見せなくなった次男のことを疑問に思わなかったのか。ダリオンはその魔力の強さから将来、有望視されていたのではないのか。その将来有望情報は侯爵家の中だけで秘されていたのかな。
メカ音痴様
感想ありがとうございました。
はい、「手段は選びません!」は色々と書きこみがあまかったと思います。
アンジェラの魅了や侯爵家や男爵家のこと、ダリオン自身のことも。
ご指摘を受けて、未熟な点が多々あったと反省しています。
次回は、もっと多方面に考えて書こう、と思っています。
読んでいただき、とても嬉しかったです。
  • 三香
  • 2024年 01月10日 00時08分
[良い点]
MVPはおばあちゃん
[一言]
多分主人公は1ミリも父親を許してないだろうなーw
旦那を救う為にちょうどいいのがいたって感じ

まあ父親も償いの最大のチャンスをモノにしたからいいんでね?
  • 投稿者: 退会済み
  • 30歳~39歳 男性
  • 2024年 01月08日 08時50分
管理
憶良0411様
感想ありがとうございました。
はい、おばあ様は良い仕事をしました。豊富な知識と経験を持ったリリジェリンを残したのですから。
父親もチャンスは最大限いかすタイプですから、リリジェリンへの愛情まっしぐらになるでしょうし。
読んでいただき、とても嬉しかったです。
  • 三香
  • 2024年 01月09日 23時09分
[良い点]
とても面白かったです。
侯爵の方がやった事は酷いけど魔法で操られてた様なもので、男爵父の方は魔法にかかってたわけでもなく自分の意志で娘が虐待されるのを放置してたんだから、主人公の父のほうがずっと酷いと思う。
あ、足まで折られて残飯食べさせられて許せないのは納得してます、不可抗力の両親と意図的だった父親で明暗が逆に別れたのでふとそう思っただけです。
  • 投稿者: こま猫
  • 2024年 01月07日 19時10分
炬猫様
感想ありがとうございました。
「手段は選びません!」は書きこみがあまかったと反省しています。
侯爵家やアンジェラの魅了のことやダリオンの心情など、もっと説明や描写が必要だったと。
被害者からすれば、そこに加害者の意思があろうとなかろうと、痛いし苦しいし辛いしと思って書きましたが、もっと多方面から考えて書くべきだった、と。
次は反省をいかせるべく頑張りたいと思います。
読んでいただき、とても嬉しかったです。
  • 三香
  • 2024年 01月09日 00時57分
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