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[一言]
こんにちは。
妻視点も夫視点も楽しく読ませてもらってます。

グレインが良い奴過ぎて、にやにやしてしまいました。
他人とかどうでもいい人なのかと…(ええ?!

これから悶々とするであろう夫様の活躍に期待しています!
  • 投稿者: 栖納 赦音
  • 女性
  • 2012年 04月15日 08時56分
栖納さま

感想ありがとうございます!

妻視点も夫視点も楽しんでいただけていますかっ(嬉)
夫妻で全然見ている視界や考えが違うので、そう言っていただけると嬉しいです♪

グレイン、なにげに良い奴です(笑)
仲間やかなり限定された相手に対してのみですが(遠い目)

確かにかなりマイペースで、自分や興味の対象、狩りに関わらない事柄(他人の思惑とか)はどうでもいい人です(笑顔)

夫視点、ちょっとスランプ入りしてしまっていますが、頑張ります!!


おこた

※というわけで、せっかくなので、夫視点本編のグレイン視点を書いてみました♪
仲間には優しい策士なグレインをどうぞー♪↓


―――


※枷と先達の忠告。③のグレイン視点になります。


グレインのささやかな裏工作

 信じられないことに。
 あいつが、レインと同じ訪れし者を妻に娶ることを了承した、らしい。

 あのレインとはまたちがった黒髪に黒い瞳を持つ訪れし者とシディアと一緒に館に戻ってきた奴はいつもどおりの仏頂面で、とても女房を見つけたような男の顔ではなかった。
 もっとも、それは俺も同じだったが。
 レインと初めてあったときは、最初から仕事と割り切っていたし、レインも帰るという意思は固く、それで構わないと思っていたから。

 ・・・それが、失敗だった。
 まさか、その始まりを後悔するハメになるとは。

 せめて、仲間内で一番手先が器用なくせに、一番不器用なこの男だけには同じ失敗はさせたくない。

 女三人の買い物に付き添っている途中で、飲み物が欲しいと言われ、この街の名物の一つである多少酒気のあるものを用意したのは、わざとだ。

 レインは酒に強く、この飲み物が酒であること気づいているかどうかも怪しい。シディアもこの程度の酒気ならば、食前酒と同じで気にすることはない。
 彼女だけが、飲んだあとに少し頬に朱を走らせたかと思うと、それまで以上に陽気に買い物を楽しみ出した。
 この状態になると、ただひたすら楽しいと感じるようで、あまり思考が働かず、目の前のことにしか集中できなくなるというのは、ここ数日のレインとの食事風景を見ていて分かっている。
 その状態になった彼女をレインが好ましく思っていることも、腹立たしいが、知っている。

 それまで遠慮ばかりしてほとんど買っていなかった彼女が、楽しそうに笑いながらあれこれ積極的に買い物をしだすと、レインもつられるように楽しそうになったから、それだけでもよしとしよう。
 ここ最近、気を張り詰め続けていたようだから、少しくらいの息抜きは必要だ。

 馬車に入りきるぎりぎりの量の買い物をして満足げな女性たちを乗せて、一足先にあいつの拠点へと戻る。知らせを飛ばしておいたから、どうせすぐに来るだろう。

 部屋の鍵はシディアが開け、荷物を家の中に運び込むのと同時に家の中を確認するが、特におかしな点はない。
 周囲にも不審な点がないことを確認して、残りの荷物を運び込む。

 ・・・ついでに、厩からも適当な荷物を家の中に運んでおいた。

 買ってきたものを開けるのに夢中な女性陣の目を盗んで、あいつが全く使っていない部屋の中を覗くと、中途半端に荷物が積まれている。

 ここを使わせるつもりか。
 
 古い寝具の類があるのを見つけて、それをあえて奥の方へ詰め込み、厩から持ってきた荷物や、他の部屋に適当に積まれている荷物を全てその部屋に運び込んで、完全な物置部屋にしておく。

 一仕事を終えると、シディアがこちらを見て、にまり、と笑った。
 よくやった、と言わんばかりの目に肩をすくめる。

 シディアはシディアで、自分では飲まないような甘い食前酒を購入していたようだが。
 ・・・後は、あいつ次第だ。



[良い点]
グレインぐっじょぶ( ̄▽ ̄)b
[一言]
小話集に引き続きこんばんは。
今回のお話は上記の一言につきますね!

それより(←おいっ)感想小話が気になって×2。
続きorビビ君視点ぷりーず(≧∇≦)
  • 投稿者: リィ
  • 女性
  • 2012年 04月14日 22時14分
リィさま

こんばんは!
返信がすっかり遅くなってしまってすみません!
って、ああっ、最近こればっかな気がっ!!(嘆)

グレイン、なにげに功労者です(笑)

今後も森の愉快な仲間達は出てくるかなぁ、と。
・・・でも、おこたは予定は未定人間なので(遠い目)

小話、お待たせいたしました!
それでは、早速、小話に行ってみましょう!↓

おこた

―――




 どうしてウーマさんとビビ君が喧嘩しているのかと心配になったのですが、私たちの姿を見るなり、仲良くこちらに駆け寄ってきたので、どうやら深刻なものではなかったようです。

 あの時助けてくれたのは、やっぱりビビ君だったんですね!
 夫に頼んで下ろしてもらい、綿のように軽くて真っ白なビビ君を抱き上げました。

「ビビ君、ありがとうございました! 怪我とか、していませんか?」
 
 感謝を伝えつつ、どこも怪我をしていないか確認していると、ビビ君は、キョトン、と不思議そうな顔をしました。
 怪我なんてするわけないじゃない、と心底意外なことを言われたような表情です。本当に怪我もなく、怖い思いもしなかったんですね、よかった!

 感謝の気持ちを込めて、長くて真っ白な毛をわしゃわしゃ撫でてあげていると、エイリーさんも薄茶色の瞳にねぎらうような優しい光を浮かべ、ビビ君の毛をはむはむと噛んで褒めてあげているようです。
 でもなぜか、ビビ君はなんだかどんどん硬直していって、ついに白い羽を広げてフラフラとどこか必死な感じで飛んで行ってしまいました。
 ・・・褒められるのが、恥ずかしかったのでしょうか?

 エイリーさんと顔を見合わせていると、ウーマさんに乗った夫にいきなり抱き上げられました。
 いきなり引っ張りあげたら、危ないですよ! と抗議したのですが、ちらり、と視線が投げかけられあと、まるっと無視されました。
 エイリーさんはひどく不満げに夫の方を見ていますが、エイリーさんの傷に負担をかけたくないので、ここはおとなしく夫の前に座らせてもらうことにしました。

 ウーマさんは私たちを乗せたまま、時折さりげなく首を伸ばしてエイリーさんの鬣を優しくはむはむしていて、エイリーさんもちょっと恥ずかしそうにしつつも、ウーマさんにそっと寄り添って歩いています。

 う、うわっ、甘酸っぱいっ!

 なんだか、ウーマさんとエイリーさん、すごくいい雰囲気じゃありませんかっ!?
 ドキドキしながらウーマさんとエイリーさんの様子を観察していたら、あっという間に家に着きました。

 あ・・・。
 玄関の扉が、壊されてしまっています。

 夫は少し離れた場所で音もなくウーマさんから降りると、ここから動かないように、といいおいて、静かに家の方へ向います。
 ・・・まだ襲ってきた人たちがこの近くにいるのかもしれないんですよね。
 ウーマさんの手綱をしっかりと握り締め、緊張しながら夫の後ろ姿を見つめていると、夫は壊れた扉を無造作に外して家の中に入っていきます。

 多分、家の中を一通り確認しているのでしょう。
 ひどく長い時間に感じられたのですが、ウーマさんが途中で何度か、僕がついているから大丈夫だよ! と励ますような優しい目で私の方を見てくれました。ウーマさんはやっぱり優しいですね。
 たてがみを撫でながら待っていると、手にはお薬や手当の道具がはいった救急箱を持って、夫が出てきました。怪しい人たちはもう居ないみたいです。
 ウーマさんから下ろしてもらえるのかと思いきや、そのまま夫はウーマさんに乗りました。

 なぜか横抱きに抱え直されながら夫を見上げると、どうやら家中に破片などが飛び散っていて危ないから、今日は保護者宅で泊めてもらって、朝になってから片付けることにするそうです。
 確かに、暗い中で掃除するのは危ないですよね。

 私もはちみつの壷を割ってしまっていますし。そういえば、すっかり忘れてしまっていたのですが、私の服にもはちみつがかかってしまっていたんですよね。

 夫の肩越しに見えた壊れた扉と、ふわり、と鼻をかすめたはちみつの香りに、気分が落ち込んできてしまいますが、ちゃんと夫に言わなければならないことがあります。
 意を決して夫を見上げると、ちょうど夫もこちらを見てくれていました。

「旦那さま、ごめんなさい」

 勢い良く頭を下げたせいで少し体勢を崩しそうになりましたが、夫の腕がしっかりと支えてくれています。
 突然の謝罪に、夫の焦げ茶色の瞳が不思議そうに瞬きを繰り返しました。

「お家、守れませんでした」

 留守を任されていたのに。
 あの時、扉を開けずに窓から逃げ出したことは、後悔していません。相手が好意的ではないことは分かっていましたし、逃げ出さなければ、どうなっていたか分かりませんし。
 でも、もう少し、何か出来たんじゃないかな、と。せめて、相手の顔を確認するとか。持ち物の特徴を見つけておくとか。
 夜目が効かないなんて、言い訳です。

 本当は、怖くて、ただ怖くて。

 自分では何も出来なかった上に、エイリーさんにまで怪我をさせてしまいました。
 自己嫌悪に陥ってうつむくと、体を支えてくれている夫の腕に力がこもり、さらに引き寄せられます。
 怒られる覚悟で、顔を上げようとしたのですが。

「・・・頑張ったな」

 っ!
 労いに満ちた夫の優しい声に。あやすように背中を叩く暖かい手に。堪えていたものが一気に決壊して、顔を上げられなくなってしまいました。
 極度の緊張から解放され、夫の胸にしがみついたまま疲れて眠ってしまうまで泣いてしまった私は、その時、夫がこぼした小さな囁きを聞き逃しました。

「・・・すべて、片付ける」


 翌朝。
 なぜか保護者宅ではなく自宅で目を覚まし、まるで何もなかったかのようにすっかり元通りになっている家の中に唖然とし。
 いつもなら私を起こしてくれる夫がぐっすりと眠っていることにも驚き、その寝顔を見ている内に、胸が熱くなってきました。
 私が寝ている間に、元通りの生活ができるように、整えてくれたのは、間違いなく夫です。夫だってここ最近の外出で疲れていたはずなのに。

 もう、怖がったり、落ち込んだりなんかして居られません!
 とりあえず手始めに、エイリーさんとの特訓からはじめましょう!

 自分が怪我人だということを忘れて動き回ろうとした私とエイリーさんは。
 ・・・夫とウーマさんに、ものすごく怒られました。



―――


(おまけ)怪我が治ったその後。

 
 怪我が治ったその日から、私とエイリーさんの特訓が始まりました。

 夫にお願いして特訓に付き合ってもらっているのですが、夫の特訓って本当に、特訓! って感じです。
 現状の実力のちょっと上の要求をされて、達成できるまで何度も何度も繰り返し。
 地味ですけど、これを毎日続けると、進歩が自分でもわかります。だからやりがいがあって、私はすぐに夢中になりました。エイリーさんと一緒っていうのがまたいいんですよね!
 
 夜にはぐったりと疲れきってしまって、寝床に入るなり、ぐっすりと泥のように眠るのが日課になりました。

 特訓に付き合ってくれている夫とウーマさんも疲れがたまってきているのか、最近、昼近くまで寝ていることが多いんですよね。
 お仕事には影響がないそうですし、体調が悪いわけではないそうなのですが。ちょっと心配ですが、できるだけ自然に目が覚めるまで、ゆっくり寝かせてあげることにしました。

 
 その半月後。
 南の街で大きな騒乱が起きて、ご領主様が代替わりした、という話を友人に聞いたその翌日から。
 
 ・・・朝、夫に起こされてしまう日々まで、戻ってきました。



 


[良い点]
祝パソコン復活で、待ってました♪
[気になる点]
小話がハラハラドキドキで待てない!!ドキドキ
[一言]
お待ちしてました〜パソさま復活して何よりです。今回はまさに、これから先の旦那様の苦悩を、予見したようなお話でしたね…ふふふ、旦那様のこれからが楽しみです(笑)
小話はあれですね、私の妄想爆裂、ビビ君アタックですね!!ナイスそしてエイリーさん、奥様を傷つけた、彼等には、恐怖の魔王様と地獄の番犬ケルベロスと、化した旦那様&ウーマさんが襲いかかり、最後にビビ君が、かじってポイでしょうか…ガクブルブル自業自得ですが…
さて、黄砂や花粉なと飛んでいる季節です、健康に留意して頑張って下さいませ〜黄砂に鼻をアタックされて、鼻水がとまらない、りょくでした
  • 投稿者: りょく
  • 30歳~39歳 女性
  • 2012年 04月11日 22時41分
りょくさま

こんにちは!珍しく夕方に出没です(笑)

パソコン復活しましたよーっ!

小話、ハラハラしていただけていますかっ!(嬉)
珍しくシリアス系なので、できるだけ早く完結させたいな、と。
りょく様のビビくんアタック、実は今回の妻視点ではほとんどというか、全く出てこないんですっ(汗)

でも、このあとにビビくん視点を作る予定なので、そこでしっかりとビビくんアタックが炸裂することは間違いなしでございます! 
あとウーマさんか夫視点での小話を作成する予定なので、襲撃者諸君はそこでしっかり地獄を見るハメになると思われ(ガクブル)

黄砂、大丈夫ですか?(そっとマスクを差し出しつつ)

おこたの周囲では、春なのに、風邪がまた流行ってきているようなので、こちらもマスクで防御しつつ、体調を崩さないように、頑張って打ち込んでいきたいと思いますっ!


おこた

※というわけで、小話の続きになります! ビビ君視点は、この小話が完結したら、出来るだけすぐにアップさせていただきますね♪ ↓


―――


 その姿をしっかりと確認するよりも早く、月に雲がかかって見えなくなってしまったのですが、あの綺麗な白い毛は間違いなくビビ君のものだったと思います。
 エイリーさんも、一瞬ものすごく驚いていたようですが、走る速度は落とさず、そのまま駆け続けます。

 ビビ君(推定)が足止めしてくれているのか、その後は私たちのあとを追ってくる影はありません。
 ・・・ビビ君(推定)は大丈夫でしょうか?

 早く夫と合流したい、という必死の願いが届いたのか。
 エイリーさんが急に速度を落として、なぜか思いっきり後ずさった途端、大きな黒い影が私たちの目の前に突然落ちてきました。
 熱気が伝わってくるほどの近さ。
 それにも関わらず、私もエイリーさんも驚きながらも、安堵の息を吐いていました。

 夫と、ウーマさん、です。

 ゆっくりと月明かりに照らされたその姿に、不覚にも気が緩んで、ついでに涙腺も緩んでしまいそうになって、ぐっとこらえました。

「旦那さまっ!」

 瞬きしても消えません。
 ・・・本物ですっ。間違いなく、本物の夫です!
 嬉しくなって腕を伸ばすと、ウーマさんから降りた夫がすぐに私をエイリーさんから下ろして、ぎゅっ、と抱きしめてくれました。

 もう、大丈夫。

 夫に触れられた途端、目眩がするほどの安堵を感じてしまったのですが、今は気を抜いている場合じゃありません。夫の腕に抱えられたまま、顔を上げると。
 なぜか一瞬、ものすごくこの場から逃げだしたくなるような背筋に冷たい震えが走りました。

 そこには、無表情のまま、なんだかものすごく物騒な気配を醸し出している夫。

 も、もしかして、私に対して怒っているのでしょうか・・・?
 い、いや、確かに留守を任されていたのに、お家から逃げ出してきてしまいましたが・・・。

 夫の物騒な気配に落ち込みつつ、家に変な人が来たことを伝えました。
 扉を破られそうになったこと、窓から抜け出して逃げたら追いかけられたこと、エイリーさんが怪我をしていること、ビビ君(推定)が謎の襲撃者の足止めをしてくれたことを手早く説明すると、夫は落ち着いた様子で、一つ大きく頷きました。

「ウーマ、行け」

 エイリーさんのたてがみを噛んでいたウーマさんは、エイリーさんの怪我を発見するなりひどく怒った様子で地面を蹴っていたのですが、夫の静かな号令が出るなり私たちが来た方向へ足音も荒く憤然と駆けて行きました。

 夫はすぐに持っていた鞄の中からいくつかの道具を取り出し、やりきった! と誇らしげに、だけど疲れきって横たわってしまったエイリーさんの傷の手当をしてくれたのですが、その傷を覗き込んだ私は青ざめました。

 うううっ、痛そうっ!
 申し訳無さと感謝の気持ちを込めてエイリーさんの鬣をなでていると、甘えるように頭をこすりつけてきて、薄茶色の瞳を誇らしげに輝かせています。

 逃げ切ってやったわ!
 という声が聞こえてきそうなその瞳に、ちょっと吹き出してしまいそうになりました。

「そうですね、エイリーさんはすごく頑張って走ってくれましたよね、ありがとうございます!」

 エイリーさんの頭を抱えるようにして全力で褒め称えて撫でまくっていると、その腕をつかまれて、夫に強制的に引き離されてしまいました。

 ひどく、不機嫌そうです。・・・な、なんで?
 不思議な気持ちで夫を見上げていると、その大きな手が、私の左耳にそっと触れ。
 その瞬間、激痛が走って小さく悲鳴を上げてしまいました。

 わ、忘れていました。私もちょっと怪我をしているんでした!

「・・・すまない」

 あまりの痛みに、ほかの腕や足の怪我も痛くなってきた気がして呻いていると、夫の謝罪の声が。

「あ、いえ。あの、私自分でよくわからないんですが、手当とか必要そうですか?」

 こわごわ聞くと、大きく頷く夫。
 あ、やっぱり結構しっかりとした怪我なんですね。
 とりあえず、今はビビ君(推定)とウーマさんのことも気になりますし、家がどうなっているのかも心配なので、応急処置だけをしてもらって、後は家に帰ってからゆっくり手当してもらうことにしました。

 エイリーさんも怪我をしていることですし、帰りは歩いて帰るつもりだったのですが、結局エイリーさん自身に押し切られる形で乗り、夫が手綱を引いてくれています。

 途中、ウーマさんとビビ君(確定)と合流しましたのですが。
 あれ?

 ・・・喧嘩、してませんか?


[良い点]
旦那様の無自覚な態度と、先見の明な2人とのやり取りに思わずニヤリ( ̄ー ̄)
[気になる点]
おこた様、前回の小話のお礼を言うのが遅くなりまして本当にごめんなさ~い”(ノ><)ノ
例の祭事の前のお話で奥様が元気で早起き出来ていた頃だと断定し、旦那様が手の出せない頃の奥様の小動物的に行動に萌えました(笑)。
旦那様もこれから衝動を抑えるのが難しいと予感させ微笑ましいなぁとニヨニヨですっo(*^o^*)o
〔…今はそんな事も会ったと少し遠い目をした奥様もチラッと見えたような気がします(・_・;)〕

[一言]
今更ですが、祝★パソコン復活♪
下の感想小話も面白くて、続きがとても気になってドキドキしてます(≧∇≦)
ron4nさま

こんばんは!
旦那さま、こうしてある意味年長者二人組に確保される、の巻でした(笑)

先が見通せるのは、年長者の経験ゆえかもしれませんね。

おおっ! 前回の小話、楽しんでいただけたようで、嬉しいですっ!(喜)

そうですね、妻は例のお祭りの後はしばらく早起きできない子になってしまうので・・・(遠い目)

もぞもぞ動いている妻を夫は寝たふりをしつつもしっかり観察しているんだろうなぁ、と思ったり。

本編もこれからだんだん落ちてくる予定なので、お楽しみにっ♪

パソコン復活のお祝い、ありがとうございますっ!
ぱちぱち頑張って打ち込んでいきたいと思います♪


おこた

※感想小話、続きが気になっていただき、ありがとうございます!
それでは、お送りいたしましょう!↓


---

妻、頑張る③


 緊張で震える手でなんとか鞍を留めて、エイリーさんに乗ると、すぐさま走り出してくれました。

 いくら夫に鍛えてもらって一人で乗れるようになったとは言え、月明かりだけを頼りにエイリーさんを走らせるなんてことは出来ません。せめてエイリーさんの邪魔をしないように、落っこちないことだけを考えてしっかり手綱を握り、エイリーさんの体を挟んで体を固定することだけに専念することにしました。

 私の緊張が伝わっているのか、エイリーさんもどこか緊張した様子で走っています。

 ウーマさんとエイリーさんは不思議なことに、お互いのいる場所がだいたいわかるようで、今も夫と一緒にいるはずのウーマさんの元に向かってくれているはずです。
 夫と合流さえできれば、きっと大丈夫。

 一瞬だけ後ろを振りむくと、何か大きな黒い影が。
 あっ、別のところから馬のようなものが二頭出てきましたっ!

 エイリーさんが速度を上げてくれますが、追ってくる蹄の音はつかず離れず。

 乗馬に不慣れな私が乗っているから、エイリーさんは本気で走ることができないようです。
 前に一度エイリーさんが本気で走っているの見たことがありますが、もし私が乗ってたら、多分すぐに落っこちているか呼吸困難に陥っていると思います。
 まさにお荷物状態。
 夫が帰ってきたら、乗馬の練習時間を増やしてもらうことを誓いつつ、あえて追ってくる影のことを考えないように、振り向かないようにしながら前だけを見てしがみついていると。

 一瞬、エイリーさんの体がびくり、と大きく震え、速度が落ちました。

 負けるもんか! と、すぐに何事もなかったように速度を上げて走り続けているのですが・・・なんだか様子がおかしいです。
 呼吸がひどく苦しそうにものになっていますし、走り方もなんだかいつもと違うような・・・。
 嫌な予感がして月明かりだけを頼りにエイリーさんの薄茶色の体全体に視線を走らせて、血の気が引きました。

 エイリーさんの左の後ろ足から血が流れています!
 
「エイリーさんっ!? 足がっ」

 大丈夫! 絶対に負けないっ!
 悲鳴みたいな声を上げると、前だけを見て走っていたエイリーさんから、ちらり、と自信と強気に満ちた目を向けられます。
 手当をしなくちゃ、とか、止まって欲しい、とかいう願いを口にすることさえ憚られるような、誇り高い薄茶色の瞳に、私は唇を噛み締めてから、きっ、と後ろを睨みました。

 追ってくる人が友好的でないことは分かっていましたし、正体不明の相手を怖いと思う気持ちもありますが。
 私のエイリーさんに怪我をさせるなんて、許しません!

 エイリーさんの負担を少しでも減らせるように少しだけ体を浮かせて、背負っている荷物の中から硬そうなものを手にとって、後ろに向かって投げつけます!
 確かな手応えのあと、後ろから聞こえてきていた複数の蹄の音が、一つ減りました。

 よしっ! 命中っ!

 姿が見えなくても蹄の音でだいたいの位置はわかりますからね!

 続けてどんどん持ち物を投げるのですが、残る一頭はうまく躱しているのか、手応えがありません。もう投げるものが何もなくなると、ひゅん、という軽い音が耳をかすめ、一瞬左耳が燃えるように熱くなったかと思うと、鋭い痛みが襲ってきました。

 ・・・飛び道具とは、卑怯な! 
 エイリーさんの足に怪我をさせたのも、それですねっ!?

 どこか焦った様子でエイリーさんが走りながら右へ左へと体を動かすたびに、私たちの体を掠って何かが飛んでいきます。
 どうしよう、このままじゃ、エイリーさんにまた怪我をっ!

 真っ青になるほど血の気が引いていくのを感じながら、振り落とされないようにエイリーさんにしがみついていると、突然、ひときわ強い風が吹き。
 不意に、蹄の音が消えました。

 え? と思って後ろを振り返ると、月明かりに青白く輝くものがチラリ、と見えました。

 あれは。
 ・・・ビビ、君?

[一言]
これが…! これが旦那様を苦悩と涙と汗とナニかの始まりですね!?

…ファイトだ、旦那様(* ̄∇ ̄*)
  • 投稿者: リィ
  • 女性
  • 2012年 03月31日 18時45分
リィさま

そうです、これが夫苦悩の始まりなのですっ!(←待て)

でも、この時の夫は、まだよゆーでございます。
が、このよゆーがあっという間に崩れて、苦悩と涙と汗とナニかが始まるわけでございます(いい笑顔)

夫への応援、よろしくお願いしまーすっ♪

おこた


※こちらのお礼小話は、2話目になりますので、ご注意を! 指がいい感じに感覚を取り戻してきている今日このごろでございます♪

―――

妻、頑張る②


 扉を叩く音はまだ続いています。

「はい! どなたですか?」

 以前から夫に言い含められて居たとおり、鍵は掛けたままで声だけ掛けてみました。

 ピタリ、と扉を叩く音が止まります。
 が、返事はありません。

「どなたですか?」

 こちらの声が聞こえなかったのか、相手の返事が聞こえなかったのかも、と思ってもう一度声を掛けたのですが、やっぱり返事はありません。

 私の返事が遅かったから、不在だと思って帰ってしまったのでしょうか?

 あれ?
 ということは、私もしかして今、居留守をつかってしまったことになります!?

 ここは街からだいぶ離れていますし、こんな遅くにわざわざ訪ねて来てくれたのは、何か大切な用事があったからかもしれないのに。

 ああでも、今から追いかければまだ間にあうかも!

 慌てて鍵を開けようと扉に近付いた途端、何か重くて大きなものを扉に叩きつける音が響き、その衝撃で鍵を開けようと扉に触れていた手が弾かれました。

 なにが、と思う間もなく二度目の衝撃。

 蝶番がギシリ、と嫌な音をたてて軋んだのをみて、血の気が引くのを感じながら寝室に駆け込みました。
 丈夫な蝶番が壊れるのが先か、厚い扉が壊れるのが先かは分かりませんが、少なくとも訪問者が友好的でないことだけは確かですっ!
 しっかりと扉を閉めて棚で塞ぎ、さらに火事場の馬鹿力で寝台も動かしました。やればできるものですね!

 扉を壊す気満々の音はまだ続いています。
 心臓が煩いほど音をたて、呼吸が乱れていますが、震える指先をぎゅっと握り締めて大きく深呼吸をしました。

 落ち着け、落ち着け。
 今は混乱している場合じゃありません。ゆっくり考える時間もなさそうです。
 窓に近付いてそっと外を窺うと、いつもの風景が星明かりの下にありました。
 寝具のカバーをはいで目についた物を手当たり次第に包んで背負い、音をたてないように窓から外へ。エイリーさんのところに行こうと思っていたので、靴を履いていて良かったです。

 扉を壊そうとしている何者かが単独かどうか分かりませんが、どっちみちここから出なきゃそのうち鉢合わせですから、逃げ道 があるうちに逃げときましょう!

 外から玄関の方を覗いて襲撃者を確認した方がいいかなと一瞬思ったのですが、一瞬だけで却下しました。
 まだ目が暗さに慣れていないのに、姿形を確認出来るとは思えません。夫なら余裕で見えるかもしれませんが。

 音をたてないように、呼吸さえも慎重にしながら、厩の方へ行くと、エリーさんが鞍を咥えて待って居てくれました。
 私を見た途端に、音をたてないように駆け寄って来ます。

 ・・・エイリーさん、お利口ですっ!

[一言]
|_・)ないないずくしの一端が出てきましたね―
レインさん儀装離婚の内容も次期に判るんでしょうね。楽しみです。
でも、未だに主役二人の名前は非公開なんですね。
鈴村さま

こんばんは!
返信遅くなりまして、本当に申し訳ございませんっ!(高速土下座)

夫のないないずくしの原因の一端ここにあり、でございます。

レインとグレインのカップル事情もちらほらと出す予定です。おおっ、楽しみにしていただけるとはっ!これからますます頑張りますっ!(←でもカメさん)

主人公二人の名前は、夫視点でも出てこないんです(汗)
夫視点完結後、別カップルの話に行く前に挟む、隠し小話で出す予定でして。
ただ、名前がわからないままの方が良いという方もいると思いますので、その時は活動報告や前書き、本文でも、しつこく注意を促そうと思っています。

というわけで、それまでお付き合いいただけると嬉しいです♪(←おぃ)


おこた

※お礼小話は妻視点のお話なのですが、指慣らしを込めて続きものになっています。あまり長くならないようにしたいと思っています♪ それでは、一話目をどうぞ!↓


―――

妻、頑張る①


 最近、夫は仕事の都合で夜に外出することが多くなりました。
 今夜もウーマさんと一緒にお出かけしています。

 フカモコなビビ君は今日は来て居ないので、私とエイリーさんとでお留守番です。

 だいぶ慣れてきたとはいえ、やっぱりお留守番はかなり緊張してしまいますね。
 何が起きるわけでもないのですが、何か起きそうな予感がしてしまうというか、なんと言うか。
 夫に留守を任されたのですから、しっかりとその任務を全うしたいと思いつつ、何かあったらどうしよう、と不安になってしまうわけです。

 誰も居ないはずなのに、ミシッ、という音がしたり、風で扉がガタガタ鳴ったり。
 その度にビクビクしてしまって、ビクつくだけでちょっと疲れてきます。
 いい加減慣れようよ、と自分でも思うのですが、これがなかなかどうして、難しいものでして。

 ・・・要するに、私が怖がりだってことなんですけどね。

 夫は私の怖がりっぷりを理解してくれているのか、私に留守番をさせる時には、さり気なく厩のエイリーさんのそばに私用の寝床を作っておいてくれます。

 初めて厩で寝た時は、ちょっと隙間風が冷たくて寝床から出てエイリーさんに温めてもらったのですが、二度目、三度目には風が入って来なかったので、ちゃんと寝床で寝ることが出来ました。
 ・・・風向きの問題だったのでしょうか?

 とにかく今夜もエイリーさんと一緒に寝ようと思っていろいろと用意をしていると、いきなり扉を強く叩く音が響きました。

 驚いて飛び上がった私は、持っていた蜂蜜がはいった小さな壷を落としてしまいました。
 あぁっ、エイリーさんと私のお夜食がっ。

 落とした器を拾って床にこぼれたり服にかかったりしてしまった蜂蜜をどうしよう、と思っている間にも、扉を叩く音は続いています。

 もうっ。こんな夜遅くに一体誰ですか!?良い子はもう寝る時間ですよっ。

 眠くなってきてちょっと思考がおかしくなり始めて居るのを自覚しつつ、取り敢えず零してしまった蜂蜜はそのままにして玄関に向かいました。

 本当にこんな夜遅くに誰でしょう?
 扉の叩き方からいって夫でない事は確かです。

 夫のご友人方の誰かかな、と思ったのですが、今回ご友人方が夫を迎えに来て一緒に出掛けているので、ご友人方でもなさそうすよね。
 レインは仕入れのために街の外に出ているはずですし、子猫さまは女性団員さんと武者修行? の旅と称して温泉旅行中ですし、保護者夫妻も視察で街の端を巡って居ますが、それはこちらとは反対側の端ですし。

 という事は。
 ・・・誰でしょう?


[良い点]
新婚さん(はあと)
[気になる点]
妄想竹が生えすぎて、伐採が間に合いません(`へ´)
[一言]
霜水無様、入隊心より歓迎いたします(`ー´ゞ-☆

あの、あの、私もその動物園いきたいです!
きっと小動物(嫁さんズ)は「エサ(美味しいお菓子やきれいな小物とか)は(旦那ーズに嫉妬で抹殺されかねないので)与えないで下さい」って張り紙されてるんですよ!
おこた園長には是非ともふれあいコーナー作ってほしい!!
「ここではエサ(リスのしっぽやネコミミ、萌え〜な衣装)をあげても(旦那ーズに「は」)威嚇されずに(なま)暖かく見ていられます」とか。(*´∀`)

↑…ここにアホの子がいる…

霜水無さま、ストーカーし隊はこんなのが隊長でも、多分、きっと、見捨てない(土下座)おこた様と浅黄様の愛で出来てます。

おやつ1000円までお許しがでて、ハイテンションでコンビニに向かっているリィより
  • 投稿者: リィ
  • 女性
  • 2012年 03月10日 12時17分
リィさま

返信遅くなりまして、申し訳ございませんっ!(スライディング連続土下座)

動物園、小動物な妻たち。ステキですっ!

可愛いくて無抵抗な小動物にメロメロで、誰も止めないのをいいことにどんどんエスカレートする夫たちに、冷静な突っ込みを入れる来場者たち(←隊員のみなさま 笑)
という妄想をしていましたが、ものの見事に消してしまいました・・・(泣)

いつか、もう一度打ち込みに挑戦してみたいと思って居ますが、遅筆なおこたのことですので、いつになることやら・・・。

でも、パソコンが直って来たからには、本編も小話もこれからバシバシ打ち込んでいきたいと思っています!

1000円のおやつのうち、500円分はうまい棒にしようと企む
おこたでした!


※というわけで、今日は4月1日だと思って読んでいただきたい小話の夫視点をお送りいたします!
楽しんでいただけるといいなぁ、と願いつつ↓


―――

エイプリルフールはどんな日?(夫視点)


 家に帰ると、妻の様子が明らかにおかしかった。
 じっと何かを考えこんでいるようで、落ち着きなくウロウロしたかと思うと、頭を抱えてしゃがみこんだり。
 切迫した様子も、思い詰めた様子もないから、おそらく他愛ないことで迷って居るのだろう。
 わかっていながらも、何か変わったことがないか家の中を見回して、ソファの上に一枚の手紙を見つけた。

『エイプリルフールとは。
大切な相手に必ず嘘をつかなければならない日である』

 それだけが書かれた紙に、この前、祭り好きのレインが嘘をついてもいい日があるとか騒いでいたのを思い出す。
 今日がその日か。

 しかも、この手紙の文面だと、大切な相手には必ず嘘をつかなければならないらしい。

が。
 ・・・まだ、妻に嘘をつかれてない。

 妻は隠しごとや強がりはするが、嘘はつかない。とは言え、今日が大切な相手に嘘つかなければならない日なら、きっとこれから嘘をつくのだと思うが。

 どんな嘘をつくのだろう?
 自分も妻に嘘をつく必要があるが、なんとなく、先に妻がどんな嘘をつくのか、見てみたい気がした。

 夕食はどことなく落ち着かない様子だったが、いつもの通り、日々の他愛ない事柄をさえずるように報告してくる。

 ウーマとエイリーが良い感じになってきた、ビビの毛がまた少し長くなった、畑の野菜がそろそろ食べ頃だ。

 次から次へと泉のように湧いてくる話題に、よく尽きないな、といつも関心する。

 確かに今日のウーマはやけに機嫌が良いようだったし、帰り際に見かけたビビの毛も長くなっていた。そろそろ、成長期に入るはずだし、庭に用意しているビビ用の遊具を少し大きくしておく必要があるだろう。
 畑の野菜はさっき収穫しておいたから問題ない。

 ・・・どうやら夕食時の雑談の中には嘘をまぜていないらしい。

 とすると、食後の晩酌時だろうか。
 夕食の片付けを手伝いつつ、晩酌の用意を始めると、いつものクコールを出そうとしたらとめられた。

 妻が出して来たのは、妻自作の不思議クコール。
 本来、酒気そのものを溶かし込んだような酒のはずが、妻に作ったクコールは、果実酒のような香りと味がある。

 妻にクコール作りを教えたはずのエーファでさえ、どうしてそんなクコールが出来たのか分からないと言っていたが。
 妻自身も気に入っているようで、晩酌に付き合ってくれる時はいつもこの自作クコールを薄めて飲んでいる。

 今夜も付き合ってくれるのだろうか、と妻を見ると、妙に気合の入った顔つきをしていた。

 ああ。やっぱり、今か。

 案の定、クコールを飲み始めると、緊張した様子で、妻が小さな身体を乗り出して来た。

「だ、旦那さま、今夜はクコールが切れているんです!」

 ・・・そう来たか。
 思わず笑いそうになった。こんなに解りやすい嘘もなかなかないだろう。

 妻は気づいているのだろうか?
 今日は|大切な相手《・・・・・》に嘘をつく日だということを。

 妻に注いでもらったクコールを飲み干して、注ぐ。それを妻の前に置くと、大きな黒い瞳が緊張を宿したまま、不思議そうに俺と器の間を行き来する。

「水だ」

 妻を真似て、解りやすい嘘をつく。
 しばらく不思議そうに目を瞬かせた妻が、嬉しそうな柔らかな笑顔を浮かべたかと思うと、ぱたぱたと動いてもう一つ器を持って来て、いそいそと注いで俺に渡して来た。

「お水で、乾杯っ!」

 とても嬉しそうに器を掲げた妻と乾杯する。

 そして、自然な動きで飲み干してから、気がついた。

 妻が美味そうに飲み干したものは、味こそ妻特製の口当たりの良い果実酒のようだが、これは酒気純度の高いクコールだということを。

 普段は5倍に薄めて飲んでいるものをそのまま一気に飲んでしまった妻は、翌朝、その後のことを全く憶えていなかったが。

 ・・・・・・俺だけが、憶えていればいい。


[良い点]
/// 隊員が増えてるv
[一言]
お久しぶりです♪現在最繁忙期で息絶え絶えなうえ、変なテンションの浅黄です(屍)


少し元気を貰いに来ましたら、超喜ばしい事が(喜)
霜水無さま、一緒に憑いて逝きましょうね!!(←…字が違っ)


やっと結婚しました、この二人!
これから、このクールだった夫がどんな風にむっつんでいくのかが楽しみです。


因みにワタクシ、妻が夫の読みかけの本を取上げようとした時の夫の視点が、楽しみで×2
……悶えるがいい…。ククッ(鬼。てかホント壊れ気味ですみません。)


断片集にもお邪魔しました。なんだか「妻と愉快な仲間達」な状態で、ほのぼのしております。(萌)
えっと、リス(妻←私の中では)とクマ(夫)とウマ2頭とトリ1匹と…。いやん、どーぶつえん♪
ご近所にはネコ(レイン)とイヌ(グレイン)と子ネコ(ミリー)とライオン(ヴォルフ)。
行きたいわぁ。癒されそう…。見学時は壁の向こうから | -_-)そっ
某人型3匹とウマ達に警戒されない範囲が基本デス☆



それでは、次回更新を楽しみに今月頑張ってきますっ。



PS.
リィ隊長。おやつは奮発して1,000円まで(笑)
バナナはおやつに含みませんが、バナナジュースは含まれます。
潰さないように、カバンに詰めてください。m(_ _)m
  • 投稿者: 浅黄
  • 2012年 03月06日 00時07分
浅黄さま

こんばんは、一カ月も返信せずにいてしまって、申し訳ありません!!(超土下座)

3月に実家に帰っている間に、携帯でぱちぱち返信と小話をノリノリで打ち込んで居たんですが、こっちに戻ってからものの見事に消してしまって、真っ白になっていました・・・。

でも!
今日パソコンがついに退院してきてくれたので、超低速カメさんから、またいつも通りのカメさんに戻れますっ!(←でもやっぱりカメさん)

そして、この前のキーボードがおかしい事件なんですが、あれも修理屋さんがついでに治してくれたようで、もう完璧です!(嬉)

夫視点が妻視点に合流したら、後は基本的に妻視点の時系列に沿って、夫視点を打ち込んでいこうと思っておりますので、あのシーンももちろん出てきますとも!
気長に(←ここ重要)お待ちいただけると嬉しいです♪


おこた

※以下、お礼小話ですが、実は、消してしまった小話が、浅黄様の感想で触発された、「妻ーズ、動物園へ行くの巻」と「夫ーズ、動物園にはまる~大人げない大人たち~の巻」だったので、余計に凹んでました・・・。
同じものは多分書けないので、全く違うものを打ち込んでみました!
こちらも楽しんでいただけるといいなぁ、と願いつつ。

ちょっと遅いエイプリルフールの一コマですので、今日は4月1日だと思って読んでいただけると嬉しいなぁ、と・・・(ダッシュで逃亡)↓


―――


エイプリルフールはどんな日?


『エイプリルフールとは。
一年に一日だけ、嘘をついていい日である』

 こんな手紙が私宛てに届いたのですが。
 ・・・怪しいですよね。これ、物凄く怪しいですよねっ!?

 しかも手紙によると、そのエイプリルフールって今日らしいのですが。
 ・・・うん。なんというか、某指令書が能裏をよぎっていくのは、気のせいじゃないと思います。

 と言うか筆跡から見ても、同じ人が書いてますよね!?

 いったい秘密部隊の誰が指令書を発行しているのか非常に気になるところですが、なんにしても、今回の手紙は「指令」の文字がどこにも入っていないですし、お知らせのようなものでしょうか。

 嘘をついてもいい日、ということは、別に必ず嘘をつかなければならない、というわけでもないですしね。

 じゃぁ、これは見なかったことに、と手紙をたたむと、そこにも文字が書かれていました。

『エイプリルフールとは。
大切な相手に必ず嘘をつかなければならない日である』

 ・・・どっちっ!?
 嘘をついてもいい日なんですか、つかなきゃいけない日なんですかっ!?

 あ、いや、動揺したら、差出人の思う壷です。ここは落ち着いて考えましょう。

 手紙を開いて最初に書いてあったのは、『嘘をついてもいい日』というお知らせ的な文面でした。
 それから、『嘘をつかなければならない日』という文章が来たんですよね。
 ということは、お知らせした後に嘘をついてきた、ということに違いありません。
 『嘘をついてもいい日』が正解ですっ!

 ・・・と、考えたいところなのですが。

 私が手紙を開くときに、折り畳まれた部分を見落とした、という可能性もあるんですよね・・・。

 でも、『嘘をつかなければならない日』なんてあるんでしょうか?
 うーん、でもチョコをあげる日があるくらいですし、どんな日があっても不思議ではないような気もします。
 いや、でも・・・。

 と、散々悩んだ結果。
 その日の夕食後の晩酌時。

「だ、旦那さま、今夜はクコールが切れているんです!」

 と、クコール作りの名手である女性団員さまに教わって作った私の自信作を注ぎつつ、意味のわからない嘘をついてみました。
 これなら嘘だってすぐに分かりますよね。
 と言うか、何を言っているのかと心配されてしまう可能性はありますが、その時は笑って誤魔化しましょう!

 ちょっと緊張しながら夫の反応を伺っていると、どことなく嬉しそうな夫が、私が注いだ分を飲み干しました。それから、クコールの瓶を手に取って注ぎ、私の前にお酒の入った器を置きました。
 なんだろう、と夫とお酒を見比べていると、

「水だ」

 と、夫が無表情のまま、けれど焦げ茶色の瞳を悪戯っぽく輝かせて言いました。

 一瞬意味が分からなかったのですが、すぐに私のあからさまな嘘に夫がのってきてくれたのだと気がついて、笑いが込み上げて来ました。

 そっか、今日はやっぱり『嘘をつかなければならない日』だったんですね!

 でもこれで、私も夫も無事に嘘をつけたので、もう安心です。
 よし、乾杯しましょう!

 いそいそともう一つの器を持って来て、夫に渡して注ぎ、勢いよく乾杯しました。

 そして、エイプリルフールを無事に終えたことが嬉しくて、安心して油断していた私は。

 ・・・禁酒の誓い、すっかり忘れていました・・・。



[良い点]
家政婦は見た状態もしくは、巨人の星の明子お姉ちゃん状態で物陰からそっと覗く旦那様…
[気になる点]
笑いがこらえられず、家族の視線が気になります…
[一言]
なんと言うか、うん、ビミョーにニヤリ笑いが止まりません(゜▽゜)これから、旦那様の困惑と奥さんに翻弄されデレていく過程が楽しみです(^O^)/風邪には気をつけて更新頑張って下さいませ〜楽しみにしています!!
  • 投稿者: りょく
  • 30歳~39歳 女性
  • 2012年 03月04日 21時12分
りょくさま

こんばんは!
返信が遅くなってしまって、申し訳ありませんでした!(土下座)

感想ありがとうございました♪

家政婦は見たっ(爆笑)
夫、まだ妻になっていないのに、物陰から行動を観察中です(←ストーカー疑惑)

いろいろと余計なことまで考えてしまう旦那さまですが、これから慣れない二人暮らしに困惑しつつ、どんどん奥さんに影響されつつ、翻弄されつつ、徐々に徐々に落ちていくこと間違いなしです!(いい笑顔)

風邪引かないように暖かくしつつ、打ち込み頑張っていたつもりだったんですが、どうやらなぜか「右の鼻」だけ、風邪を引いてしまったようです・・・(泣)

他はなんともないのに、右の鼻だけがむずむずしてくしゃみと鼻水が止まらず・・・というか、、なぜ、右の鼻だけ???

頭に???をたくさん浮かべつつも、ここで風邪菌をせき止められるように頑張ります!


おこた

※というわけで、『ウーマさんとビビ君の日常』のウーマさん視点をお送りします♪ ところで、ウーマさん視点ってたくさん書いてきたつもりだったんですが、実は5話くらいしかなかったんですね(驚)
久しぶりのウーマさんはやっぱり書きやすい、いい子でした♪↓


―――


ウーマさんとビビ君の日常。(ウーマさん視点)

 弟分のビビが遊びに来てくれた!

 最近僕の弟分になったばかりのビビは、真っ白で小さな身体なのに威勢が良くて、無鉄砲。
 勝てないと分かっている相手にも逃げずに立ち向かおうとするのは無謀としかいえないけど、ヴァルファスという種族の誇りが逃げることを許さないというのも、よく分かってる。

 だって、それは僕らも同じだもの。
 弱いなら逃げてもいいけど、強くありたいなら、逃げずに立ち向かわなきゃいけないこともある。ビビは怯えながらも、相棒にも僕にも逃げずに立ち向かってきたから、もともと強い子なんだと思う。
 だけど、ビビはこれからもっともっと強くなるんだ。

 なんてたって、これからは僕の弟分なんだから!
 お兄ちゃんが責任を持って、しっかりと鍛えてあげるよっ!

 さぁ、どこから鍛えようか、とわくわくしながら目の前にちょこん、と座っているビビを観察してみる。
 成獣になったら僕と同じくらい大きくなるのは知っているけど、まだとっても小さい。それにものすごく、軽い。空を飛ぶのには軽いほうがいいのかもしれないけど、風に飛ばされてしまいそうな気がするほど軽い。それに、真っ白な長い毛がフカフカしていて、飛んでも、ふわふわとゆっくり落ちてきそう。
 ・・・もしかして、浮くのかも?

 本当に浮くかどうかちょっと試してみるつもりで、首を噛んで飛ばしてみたら天井近くまで飛んでいってしまってちょっと焦った。
 こんなに軽いんじゃ、体当たりとかは無理だな、なんて考えていたら、僕の頭の上にビビがぼてっと落ちて来て。

 がぶっ。
 ・・・頭に、噛みつかれた。

 いや、いきなり投げた僕が悪いのは分かってるんだけどね?
 そんなに本気で噛まなくてもいいんじゃないっ!?

 鬣を潜り抜けた牙が皮膚に食い込んで血が流れてきた匂いに、思わず大きく首を振ってビビを振り落とすと、すぐにお腹に噛みつかれたから、思いっきり転がって潰そうとしたら逃げられた。

 やられたらやり返す。
 コレ鉄則。

 というわけで、お互いを噛み合いながら本気の喧嘩に発展したんだけど、僕もビビも突然ピタリ、と動けなくなった。
 嫌な予感がしつつ、入り口のほうを見ると、大好きな人がものすごく不安そうな顔でこっちを見ていて、その後ろに立っている相棒から、ものすごく物騒な目で睨んでいて。

「ウーマ。じゃれるのも、ほどほどにしろ」

 でないと、潰すぞ?

 ・・・あ、あの、さ?
 どうして、口にした言葉以上に、言外に込められた意思の方がはっきり聞こえてくるのかな?

 大好きな人にそんな顔をさせるつもりはなかったんだ! という言い訳は、今の相棒には通じない。
 相棒の目をみれば分かる、というか、分かっちゃうんだけど。
 僕たちを本気で排除する気だよね!?

 青ざめながら、相棒の次の動きを緊張しつつ見ていると、それよりも先に、救いの手が差し伸べられた。

「さ、運動したから疲れたでしょう? おやつを持って来ましたから、みんなで食べましょう!」

 さすが、大好きな人!
 僕もビビも一直線に何か固形の餌を差し出してくれる大好きな人のところに駆け寄った。
 ここが一番危険で一番安全な場所だよ! とビビに目で教えると、そんなの言われなくても分かってるよっ! と睨らみ返された。

 うん、まぁ、それはそうなんだけどさ。
 ・・・おにいちゃん、ちょっと寂しいよ?

「旦那さまは良いお父さんになれそうですね!」

 ちょっと遠くを見てたそがれていたけど、大好きな人の嬉しそうな声に、我に返った。

 ・・・相棒が、お父さん?
 良いお父さんというか、とんでもなく厳しいお父さんにはなりそうだけど、と思ってみていると、相棒が大好きな人に腕を回そうとしているのが見えた。その腕の先には、大好きな人に支えてもらいながら、もらったクッキーを一生懸命噛んでいるビビ。

 あ、これはまずいかも。

 こっそりビビの首の後ろを噛んで、ほんの少し大好きな人から離れさせると、相棒は大好きな人を抱え込むようにして息をついた。
 うん、今ビビを離すのがちょっとでも遅かったら、叩き落とされてたね。
 ビビもそれが分かっているのか、首を噛まれたままおとなしくぶら下がっている。

「旦那さま?」
「なれるだろうか?」

 不思議そうな大好きな人の声に被せるようにしてつぶやくような、ささやくような声に、ああ、と思う。
 その声から伝わってくるのは、不安。
 だって、僕らは知らないから。

 たとえば、ビビが僕を流血させるほど本気で噛んだように。
 仲間や兄弟と過ごしたことがないビビが、手加減というものを知らないように。

 相棒と僕も、同じ。
 仲間は居ても親は居なかったから、それが親がどんなものか、分からない。

「なれますよ!」

 だけど、大きく育とうとしていた不安は、大好きな人が力強く言い切った途端に霧散した。
 本当に少しの疑いもなく、そう信じているのが分かる力強い声。
 思わず僕まで嬉しくなっちゃうくらい、相棒の喜びが伝わってくる。

「では、なろう」

 相棒のその言葉は、誓いだと分かるから。
 恥ずかしそうに俯いてしまっている大好きな人に、あーあ、と思う。

 そして案の定、嬉しそうな相棒は僕らには目もくれずに、慌てる大好きな人をしっかりと抱きかかえて家に戻っていった。
 たしか昨日、今日は遠出するって言っていた思うけど。
 明日か、明後日へ持ち越し決定だよね。
 大好きな人をずっと独り占めするなんて、ちょっと・・・いや、かなり、うらやましいけどっ。
 近々増えるかもしれない弟分のためにも、僕にはやることがあるしねっ。

 というわけで。
 ・・・ビビには手加減というものの重要性を、身をもって、しっかりと学んでもらった。


[良い点]
妻視点と一緒に読めば、楽しさ倍増な所。旦那様、やっぱりムッツr(°o°C=(_ _;
[気になる点]
顔がにやけて人前では読めない所。
[一言]
おこた様、初めまして。霜水無と申します。
元々大ファンでしたが、感想で発見しましたリィ隊長様と浅黄副隊長様のおこた様ストーカー部隊に入隊したく、馳せ参じました。此処に追っかけ宣言をさせて頂きますので、よろしくお願いいたします!

  • 投稿者: 霜水無
  • 2012年 03月04日 16時36分
霜水無 さま

初めまして、おこたと申します。
返信が遅くなってしまって申し訳ありませんでした。

感想ありがとうございます!

も、元々大ファンですと!?
な、なんて嬉しいことをっ!!(悶え)

おおっ、しかも部隊にご入隊頂けるとはっ!!
新入隊員一名さま、ご案内で~す♪(幸)

最近、カメさんに磨きがかかってしまっていますが、気合いを入れ直して頑張りますっ!(決意)

旦那さま、いろいろ考えすぎて、なかなか話が進まず、まだ夫婦生活が始まっておりませんが、もうすでにいろんな片鱗が見え隠れ・・・(汗)

早く妻視点と合流できるように頑張りますので、気長にお付き合い頂けると嬉しいです♪


おこた

※夫視点を書いていると、無性に妻視点が書きたくなってきてしまうこの不思議。というわけで、妻視点の小話をひとつ。楽しんで頂けるいいなぁ、と願いつつ。↓


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ウーマさんとビビ君の日常。(妻視点)


 朝、いつもの通り夫に起こされて朝食を食べたあと、ウーマさんの様子を見に行くと、ヴァルファスのビビ君が遊びに来ていました。

 横になっているウーマさんの前に、ちょこん、と座って居るビビ君。
 体が大きくて黒と茶毛を持つウーマさんと、小さくて真っ白なビビ君が並ぶと本当に対象的で、なんだか二頭とも可愛いらしいです。

 いったい何をしているんでしょうか?
 見つめあっているようにも見えますが、お喋りしているような?

 なぜかどきどきしながら扉の影から見守っていると、ウーマさんがビビ君の後ろのあたりの毛を噛んで、持ち上げました。
 一瞬痛そう、と思ったのですが、よくよく考えてみれば、動物の首の後ろの皮って強く噛まれなければそれほど痛くないって言いますよね。
 実際ビビ君は嫌がる様子も無く、おとなしく持ち上げられています。
 ウーマさんが首を振ってビビ君を頭上に飛ばしたかと思うと、天井近くまで飛ばされて、そのままウーマさんの頭の上にぼてっと落ちてきました。

 その姿を見て、思わず、噴出してしまいました。
 ビビ君はとてもフカフカで長い毛をしているので、そのまま鬣みたいになっているのですが、ウーマさんの長い耳の間からビビ君のつぶらな瞳と薄桃色の鼻がちょっと出ていて、なんとも言えず二匹ともとっても可愛らしいですっ!!

 これは、ぜひと夫にも見てもらわなければっ!
 使命感に燃えて急いで家に戻り、出かける支度をしていた夫を厩まで引っ張ってくると。

 なぜか、ウーマさんとビビ君が取っ組み合いの喧嘩をしていました。
 あ、あれ?
 さっきまであんなに仲良しな感じだったのに!?

「ウーマ」

 おろおろしていると、夫がどこか不機嫌そうな低い声でウーマさんを呼ぶと、途端に二匹ともぴたり、と動きを止めたのですが。
 ウーマさんはビビ君の白い毛を踏んでいますし、ビビ君は毛を踏んでいるウーマさんの足にかじりついています。

「じゃれるのも、ほどほどにしろ」

 あ、なるほど。じゃれていたんですね!
 そういえば、私の兄弟たちも、本気で喧嘩しているように見えるくらい、激しくじゃれあっていましたっけ。そこから本気の喧嘩に発展することも、よくありましたから、そうなる前に夫が叱ったわけですね。
 一瞬、本当にウーマさんとビビ君が喧嘩しているのかと思っちゃいました。
 私は昔から喧嘩の仲裁が苦手で、よく兄弟たちからほっておけって言われていたんですけど、目の前で喧嘩されるとやっぱりどうしていいのか分からなくなってしまうみたいです。

「さ、運動したから疲れたでしょう? おやつを持って来ましたから、みんなで食べましょう!」

 気を取り直して、元気よくウーマさんたちに声をかけると、なぜかどこか必死な感じで駆け寄って来ました。やっぱりお腹がすいていたんですね。
 最近作るようになった糖分控えめの動物クッキーをそれぞれに上げながら、夫の方をみると、とても穏やかな焦げ茶色の瞳が私たちを見ていました。

「旦那さまは良いお父さんになれそうですね!」

 ウーマさんたちがじゃれているだけだってすぐに分かりましたし、たった一言で落ち着かせることが出来ましたし。
 きっと大勢の子供たちに囲まれても、夫ははしゃぎまわる子供たちのお世話をしっかりこなしながら、優しい目で見守るんでしょうね。子供たちによじ登られている夫の姿が思い浮かんで、なんだかどこかくすぐったいような幸せな気分で、不思議とほっこりと胸が温かくなってきてしまいます。

 ふと気がつくと、後ろから夫の両腕がお腹に回って、抱きしめられていました。
 ほとんど力を入れているようには見えないのですが、夫の腕の重みだけで胴体は全く動かせません。せめて頭だけでも振り向こうとしたら、夫の頭が、私の頭の上にずっしりと落ちて来ました。

「旦那さま?」
「なれるだろうか?」

 夫の低い声が頭に直接響いてくるようで。
 どうしてか、それが少し不安げな音を含んでいるような、そんな気がして。

「なれますよ!」

 夫の太い両腕にそっと手を重ねて力強く請合うと、ふっと頭に掛かっていた重みが消えました。
 ようやく動かせるようになった頭だけで夫を振り仰ぐと、これまで見たこともないほど、優しい色を浮かべた焦げ茶色の瞳が私を見下ろしていて。

 視線を逸らせずにじっと夫を見ていると、夫はゆっくりと、私の片方の手をとって手のひらに唇を落とし。

「では、なろう」

 まるで、誓うように。
 自信に満ちた、力強い声で答えてくれました。

 不安げな響きが消えたことにほっとしながら、手のひらに伝わる感触が気恥ずかしくてうつむいてしまった私は。
 ・・・ウーマさんとビビ君が、あーあ、という顔をしていたことに、全く気付きませんでした。

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