感想一覧
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[良い点]
一気読みしました〜!
初手のとっつきにくさはあったものの(SFとミリタリー用語は難しい)、そこを超えれば爽快!
主人公がめっちゃ強くない、とか、アンドロイドヒロインが身体半分になってるのとか、千尋ちゃんつおい。とか。
良いところ色々です。
ゴードン、ラピス、ルネの関係も良かった。
フーバーって呼ぶの、好き(笑)
[一言]
共感と理解でラスボスを退ける。
拳の語り合い(笑)も効いてたんだろうと思います。
しかし、全裸なのはいかんな……
色んなとこに服とご飯を隠しておかねば。
せめてぱんつ。
一気読みしました〜!
初手のとっつきにくさはあったものの(SFとミリタリー用語は難しい)、そこを超えれば爽快!
主人公がめっちゃ強くない、とか、アンドロイドヒロインが身体半分になってるのとか、千尋ちゃんつおい。とか。
良いところ色々です。
ゴードン、ラピス、ルネの関係も良かった。
フーバーって呼ぶの、好き(笑)
[一言]
共感と理解でラスボスを退ける。
拳の語り合い(笑)も効いてたんだろうと思います。
しかし、全裸なのはいかんな……
色んなとこに服とご飯を隠しておかねば。
せめてぱんつ。
お返事大変遅くなりました。ご高覧ありがとうございます、楽しんでいただけて良かったです。
このころ書いていたものとは私の文章もずいぶんと違ったものになりましたし、この作品に込めた熱気をいまもう一度出せるかと言われると、だいぶ心配ですね。
でも、この時しか書けなかった、そんな輝きが今見ても感じられて、本当に思い出深い作品でした……彼らの物語はガンフリントに底流となって流れ込み、今も生き続けています。
このころ書いていたものとは私の文章もずいぶんと違ったものになりましたし、この作品に込めた熱気をいまもう一度出せるかと言われると、だいぶ心配ですね。
でも、この時しか書けなかった、そんな輝きが今見ても感じられて、本当に思い出深い作品でした……彼らの物語はガンフリントに底流となって流れ込み、今も生き続けています。
- 冴吹稔
- 2021年 11月17日 23時25分
[良い点]
良いヒーロー物でした!
ダークさも含めながら、最後は晴れやかに全てが収束していき、続く未来が見えてくる。
そういう素敵な物語でした。
[一言]
このキャラクター達の何気ない日常も見たいものです
良いヒーロー物でした!
ダークさも含めながら、最後は晴れやかに全てが収束していき、続く未来が見えてくる。
そういう素敵な物語でした。
[一言]
このキャラクター達の何気ない日常も見たいものです
ご高覧ありがとうございました。
久方ぶりに自分で読み返してみると、執筆当時のある種ノリにノった精神状態がうかがいしれて新鮮な驚きがあったりします。
自分で使っておいて今では忘れてしまっていた用語や、各所にちりばめたアイデア、キャラクター同士の会話の機微。
つらい状況、おぞましい真実、そういったものを目の当たりにしながらも登場人物たちがよりよい未来を希求していくのは、若さというものに対する私の信頼と憧れの表れなのかもしれません。彼らに倍する年齢をとうに過ぎた今、しみじみとそう思いますね。
別々の道を歩み始める崇と千尋、二人の人生がこの先また交わることがあったとしたら、どんな日々が待っているのでしょうね。いずれお届けすることがあるかもしれません。
では、またいつか!
久方ぶりに自分で読み返してみると、執筆当時のある種ノリにノった精神状態がうかがいしれて新鮮な驚きがあったりします。
自分で使っておいて今では忘れてしまっていた用語や、各所にちりばめたアイデア、キャラクター同士の会話の機微。
つらい状況、おぞましい真実、そういったものを目の当たりにしながらも登場人物たちがよりよい未来を希求していくのは、若さというものに対する私の信頼と憧れの表れなのかもしれません。彼らに倍する年齢をとうに過ぎた今、しみじみとそう思いますね。
別々の道を歩み始める崇と千尋、二人の人生がこの先また交わることがあったとしたら、どんな日々が待っているのでしょうね。いずれお届けすることがあるかもしれません。
では、またいつか!
- 冴吹稔
- 2017年 02月14日 11時15分
[良い点]
読了致しました。
たいへん面白かったです。描写の緻密さとか、その表現の細部にまでこだわる語彙や知識は、もちろんなんですが、細部までが活き活きとするほどの情熱が、立ち昇ってくるのが感じられて、なんで今まで見つけられてなかった、読んでなかったんだろう、と感嘆しきりでした。こと第1話のサスペンス感は引き込まれる! こんな感じの場面を書いてみたい! と。
[気になる点]
これは仕方なかったのだろうけど、三年間都さんがなんで復帰できなかったのかわからないままで終わってしまった感があるのは、ほんのちょっぴりモヤモヤしてしまいますね……想像の余地があるので、めいいっぱい妄想してますがw
[一言]
細部の書き込み方が、アルフレッド・ベスターやヴァン・ヴォクトのあたりを髣髴させられて燃えました。内容的にはサイボーグ009とか、そのあたりを連想しましたけどもw
あと賛否両論分かれるんだろうなぁと思いつつ、最終決戦でフーバーがやられるのは個人的に好きでした。拳で殴って解決する問題ではないでしょうし、斃すというよりかは己れの弱さを自覚する、というようなオチである方が、この作品らしいのかも、と(独り善がりな解釈ですが
なにはともあれ、力強い作品を、ありがとうございます。一年遅れですが、完結お疲れ様でした。
読了致しました。
たいへん面白かったです。描写の緻密さとか、その表現の細部にまでこだわる語彙や知識は、もちろんなんですが、細部までが活き活きとするほどの情熱が、立ち昇ってくるのが感じられて、なんで今まで見つけられてなかった、読んでなかったんだろう、と感嘆しきりでした。こと第1話のサスペンス感は引き込まれる! こんな感じの場面を書いてみたい! と。
[気になる点]
これは仕方なかったのだろうけど、三年間都さんがなんで復帰できなかったのかわからないままで終わってしまった感があるのは、ほんのちょっぴりモヤモヤしてしまいますね……想像の余地があるので、めいいっぱい妄想してますがw
[一言]
細部の書き込み方が、アルフレッド・ベスターやヴァン・ヴォクトのあたりを髣髴させられて燃えました。内容的にはサイボーグ009とか、そのあたりを連想しましたけどもw
あと賛否両論分かれるんだろうなぁと思いつつ、最終決戦でフーバーがやられるのは個人的に好きでした。拳で殴って解決する問題ではないでしょうし、斃すというよりかは己れの弱さを自覚する、というようなオチである方が、この作品らしいのかも、と(独り善がりな解釈ですが
なにはともあれ、力強い作品を、ありがとうございます。一年遅れですが、完結お疲れ様でした。
随分と長いこと、返信を延ばしてしまいました、申し訳ありません。そして、ありがとうございます。
力のこもったレビューともども、他の多くの皆さんからいただいたものも併せて、ご感想は私とこの作品にとってかけがえのない宝物です。
いま読み返してみると、やはり何点か、ご指摘いただいているもの以外にも、足りない点至らない点があります。たぶん短期間に字数と締め切りの制限付きで、未消化な部分を残したまま書きなぐったことが原因でしょう。
いずれ何らかの形で、またこの作品に取り組んでやらねばならないのかもしれません――書き直したものがその時点で新鮮さや読者の評価に値するだけの意義を持ちうるか、という事は別問題として。
大同小異の異世界テンプレファンタジーが乱立する一方で、web小説の大海には信じられないほどの輝きと可能性を持った作品が次々と生まれています。そうした動きを横目に、私のような非才の人間はただ黙々とおのれのよって立つところを信じて愚直に創作を続けていくしかありません。
この作品を書き綴っていた時のような集中力と情熱を再び身の内に抱くことができることを願うばかりです。
力のこもったレビューともども、他の多くの皆さんからいただいたものも併せて、ご感想は私とこの作品にとってかけがえのない宝物です。
いま読み返してみると、やはり何点か、ご指摘いただいているもの以外にも、足りない点至らない点があります。たぶん短期間に字数と締め切りの制限付きで、未消化な部分を残したまま書きなぐったことが原因でしょう。
いずれ何らかの形で、またこの作品に取り組んでやらねばならないのかもしれません――書き直したものがその時点で新鮮さや読者の評価に値するだけの意義を持ちうるか、という事は別問題として。
大同小異の異世界テンプレファンタジーが乱立する一方で、web小説の大海には信じられないほどの輝きと可能性を持った作品が次々と生まれています。そうした動きを横目に、私のような非才の人間はただ黙々とおのれのよって立つところを信じて愚直に創作を続けていくしかありません。
この作品を書き綴っていた時のような集中力と情熱を再び身の内に抱くことができることを願うばかりです。
- 冴吹稔
- 2016年 09月07日 19時50分
[良い点]
すでに言われまくってますが、なろうでここまでしっかりした小説に会ったのは久々です。そっくりそのまま文庫本として出ていても不思議じゃない。
小さくまとまって無駄のない良い作品でした。
[気になる点]
すでに言われまくって(略
話のスケールと比較して全体的に描写不足な印象がありました。それぞれのキャラクターのバックボーンや性格面の補完を行うエピソードがもう少しほしかったかな。
キャラクタやストーリーがまとまっているからそう感じるのかもしれないですね。
[一言]
悪い点ではこんなこといっちゃいましたが、なんとなく物足りないものがあっただけで、おそらくこの作品はこれで完成形なんだな。という気はします。これ以上何をいれても不純物にしかならなさそうなので、これでいいんですね。贅沢なことを言うならヒロイン勢…とくに環ちゃんのエピソードをもっと欲しかっt(ry
心地良い充足感と疲労をかんじます。ほんとうに、いい小説をありがとうございました。
すでに言われまくってますが、なろうでここまでしっかりした小説に会ったのは久々です。そっくりそのまま文庫本として出ていても不思議じゃない。
小さくまとまって無駄のない良い作品でした。
[気になる点]
すでに言われまくって(略
話のスケールと比較して全体的に描写不足な印象がありました。それぞれのキャラクターのバックボーンや性格面の補完を行うエピソードがもう少しほしかったかな。
キャラクタやストーリーがまとまっているからそう感じるのかもしれないですね。
[一言]
悪い点ではこんなこといっちゃいましたが、なんとなく物足りないものがあっただけで、おそらくこの作品はこれで完成形なんだな。という気はします。これ以上何をいれても不純物にしかならなさそうなので、これでいいんですね。贅沢なことを言うならヒロイン勢…とくに環ちゃんのエピソードをもっと欲しかっt(ry
心地良い充足感と疲労をかんじます。ほんとうに、いい小説をありがとうございました。
ご感想ありがとうございます。完結させた一年ほどたっておりました。今となってはこの作品を懐かしく感じます。
充足感と疲労感を味わっていただけたとのことで、大変うれしく思います。好きな人にはとことん愛してもらえる、そんな作品になっているのであれば作者としてこれに過ぎる幸せもないですね。
タグに残っている通り、この作品は長編競作企画「二宮杯」への出品作品で、そのレギュレーションは「5万字以上15万字以下の長編、最終投稿までに完結させること」というものでした。
構想に比してやや尺的に足りない部分があったようで、色々と書き足りないのはご推察の通りです。ですが、この字数で兎も角も完成させるというのは良い経験になったと思っています。
時々本作を字数制限なしでリメイクしてみたい欲求にもかられます。ゴードンやラピスといった年長脇役の前半生のエピソードや、崇の訓練中の事件、負傷した崇に代わってビアンカがアンカーを手にして変容体の包囲に突貫していくシーンなどなど、書くのを断念したものは少なくありません。書き加えても不純物におわらせない自信はあります。
環のキャラクター造形は一部形を変えて、別作品「神滅の翼カイルダイン」の中で主役ロボ「カイルダイン」の対話型AIとして再臨しています。お暇がございましたら是非、他の作品とともにお楽しみいただければ。
時々自家製挿絵などアップしていくこともあるかもしれませんので、これからも本作を思い出してやっていただければ何よりです。
重ねて、ありがとうございました!
充足感と疲労感を味わっていただけたとのことで、大変うれしく思います。好きな人にはとことん愛してもらえる、そんな作品になっているのであれば作者としてこれに過ぎる幸せもないですね。
タグに残っている通り、この作品は長編競作企画「二宮杯」への出品作品で、そのレギュレーションは「5万字以上15万字以下の長編、最終投稿までに完結させること」というものでした。
構想に比してやや尺的に足りない部分があったようで、色々と書き足りないのはご推察の通りです。ですが、この字数で兎も角も完成させるというのは良い経験になったと思っています。
時々本作を字数制限なしでリメイクしてみたい欲求にもかられます。ゴードンやラピスといった年長脇役の前半生のエピソードや、崇の訓練中の事件、負傷した崇に代わってビアンカがアンカーを手にして変容体の包囲に突貫していくシーンなどなど、書くのを断念したものは少なくありません。書き加えても不純物におわらせない自信はあります。
環のキャラクター造形は一部形を変えて、別作品「神滅の翼カイルダイン」の中で主役ロボ「カイルダイン」の対話型AIとして再臨しています。お暇がございましたら是非、他の作品とともにお楽しみいただければ。
時々自家製挿絵などアップしていくこともあるかもしれませんので、これからも本作を思い出してやっていただければ何よりです。
重ねて、ありがとうございました!
- 冴吹稔
- 2015年 07月20日 19時30分
[良い点]
安定した知識の基盤から表現された本格的な描写。久しぶりにこのような本格的な作品を読んだので、理解が追い付くまでに時間がかかりましたが、本屋さんに並んでいてもおかしくないレベルです。なぜここ(なろう)にあるの?と目を疑ってしまうほどの良質な描写と表現力には頭が下がります。
[気になる点]
当然読者のターゲットとしては、SFもの、機械、戦闘などのお話を好む方々と思います。ただ、SFを日頃はそこまで読み漁らない若い女子の視点からつっこんでみると、頭の中で情報が氾濫し、物語の大切な流れに、乗れない場面もあるように感じました。戦闘シーンなどは迫力も描写もしっかりされていて引き込まれましたし、機械の説明なども、少し専門的すぎて「うっ」となったところはありましたがとても好きでした!だからこそかもしれません。常に飛び込んでくる描写の内容がむしろ"深すぎる"ゆえに、この最後の、達成感すら覚えるラストまでたどり着けない読者さんもいるのではないか、そんな風に思いました。
それから物語の2人の主人公、崇は最初かっこよく登場しつつもラストが寂しかったことのが残念だったかなぁと。
登場人物も少し多めで、注意があっちこっちに飛んで「え、っとこの人はここに居てこの人はあっちにいたよね」と把握するのにいっぱいいっぱいになった、そんなおつむの弱い読者でした。
[一言]
本音を言えば冒頭では、描写の多さに「うっ」と身構えてしまいましたが、読み込めば物語に引き込まれ、どのような結果に終わるのだろうかとハラハラしていました。なんだか頭にとてつもない量のシーンが流れ込んで、今しばらく、その余韻に浸っていたい気分になりました。こんな素晴らしい作品、何故私は今まで読もうとしていなかったのか、もう自分が情けなくなるばかりです。これからも執筆頑張ってください、他の作品も読ませていただこうと思います。
安定した知識の基盤から表現された本格的な描写。久しぶりにこのような本格的な作品を読んだので、理解が追い付くまでに時間がかかりましたが、本屋さんに並んでいてもおかしくないレベルです。なぜここ(なろう)にあるの?と目を疑ってしまうほどの良質な描写と表現力には頭が下がります。
[気になる点]
当然読者のターゲットとしては、SFもの、機械、戦闘などのお話を好む方々と思います。ただ、SFを日頃はそこまで読み漁らない若い女子の視点からつっこんでみると、頭の中で情報が氾濫し、物語の大切な流れに、乗れない場面もあるように感じました。戦闘シーンなどは迫力も描写もしっかりされていて引き込まれましたし、機械の説明なども、少し専門的すぎて「うっ」となったところはありましたがとても好きでした!だからこそかもしれません。常に飛び込んでくる描写の内容がむしろ"深すぎる"ゆえに、この最後の、達成感すら覚えるラストまでたどり着けない読者さんもいるのではないか、そんな風に思いました。
それから物語の2人の主人公、崇は最初かっこよく登場しつつもラストが寂しかったことのが残念だったかなぁと。
登場人物も少し多めで、注意があっちこっちに飛んで「え、っとこの人はここに居てこの人はあっちにいたよね」と把握するのにいっぱいいっぱいになった、そんなおつむの弱い読者でした。
[一言]
本音を言えば冒頭では、描写の多さに「うっ」と身構えてしまいましたが、読み込めば物語に引き込まれ、どのような結果に終わるのだろうかとハラハラしていました。なんだか頭にとてつもない量のシーンが流れ込んで、今しばらく、その余韻に浸っていたい気分になりました。こんな素晴らしい作品、何故私は今まで読もうとしていなかったのか、もう自分が情けなくなるばかりです。これからも執筆頑張ってください、他の作品も読ませていただこうと思います。
ご感想ありがとうございます。長年大切に温めた物語なので、過分なお言葉を頂きとてもうれしく思います。
ご指摘いただいた問題点は既に多くの方に同様のコメントを頂いてまして、やはり、この物語をこのボリューム、この製作期間で形にするのは若干の無理があったかなあと思う次第でした。
さて、今読み返してみるとやはり構成の甘さや文章のこなれていない部分など散見されますし、少しづつでも成長はできているのかもしれない、などとも思いますね。発表した時はとてもそんな気持ちの余裕はありませんでしたが、今ならもうすこしエピソードや登場人物を加減し、膨らませるところは膨らませてリライトできそうな気もします。
たとえば崇のラストバトルの決着や、寂しい、と評されたラストシーンなど。
作品の軸になるテーマは、いわゆるヒーローとしての立場からそれを放棄してヒーローであることの特権性を捨てることこそが、ヒーローの存在証明である、というものでした。
ラストバトルの結末はそれを狙った物です。しかし、やはり商業性の上からは、もう少しカタルシスを求める読者にすり寄ったほうがよいのではないか、とも。
というわけで、ただいま応募を受け付け中のコンテストの一つに、この作品を近日中に改稿して出してみようと思うのですよ。皆様から頂いたご意見をもとに、どれだけブラッシュアップできるか。
そういう挑戦をしてみたい。
その時はまた、新鮮な気持ちで読んでいただけたらなあ、と思います。
重ねて、ありがとうございました!
ご指摘いただいた問題点は既に多くの方に同様のコメントを頂いてまして、やはり、この物語をこのボリューム、この製作期間で形にするのは若干の無理があったかなあと思う次第でした。
さて、今読み返してみるとやはり構成の甘さや文章のこなれていない部分など散見されますし、少しづつでも成長はできているのかもしれない、などとも思いますね。発表した時はとてもそんな気持ちの余裕はありませんでしたが、今ならもうすこしエピソードや登場人物を加減し、膨らませるところは膨らませてリライトできそうな気もします。
たとえば崇のラストバトルの決着や、寂しい、と評されたラストシーンなど。
作品の軸になるテーマは、いわゆるヒーローとしての立場からそれを放棄してヒーローであることの特権性を捨てることこそが、ヒーローの存在証明である、というものでした。
ラストバトルの結末はそれを狙った物です。しかし、やはり商業性の上からは、もう少しカタルシスを求める読者にすり寄ったほうがよいのではないか、とも。
というわけで、ただいま応募を受け付け中のコンテストの一つに、この作品を近日中に改稿して出してみようと思うのですよ。皆様から頂いたご意見をもとに、どれだけブラッシュアップできるか。
そういう挑戦をしてみたい。
その時はまた、新鮮な気持ちで読んでいただけたらなあ、と思います。
重ねて、ありがとうございました!
- 冴吹稔
- 2014年 11月03日 20時27分
[良い点]
多くのキャラクターの目を通して舞台となる島を徹底的に描いたところ。ヘリの機種まできっちり詰めて書くディティールの細かさが大いにイメージを助けてくれました。頭の中で視覚化するにあたり、一切のストレスを感じさせない手腕は流石だと思います。
出てくるキャラクターも綿密に掘り下げられており、それぞれが積み重ねてきた人生がうっすら垣間見えました。特にゴードン、ラピスは力が入っていたと思います。
設定面では、崇の持つ力がSTORM中でしか発揮出来ない、と言うアイデアが特に目から鱗でした。
特異な存在となり、超常の力をもってしても救いたい相手に想いも力も届かない。それでも希望を求めてまだ立ち上がる崇の姿に石ノ森テイストを感じました。
[気になる点]
クライマックスにおける千尋の覚悟完了ぶりから比べると、崇のパートがやや弱いかな、と感じました。
ある程度苦境を乗り越えた後なので、もうちょっとスカッと勝ってもバチは当たらないかな、と。
[一言]
とにかく隅々まで気の行き届いた濃密な作品で、文章や行間から溢れる情念を見るにつけ、読むほどにいかに己が適当に物語と向き合っていたかを思い知らされました。
大変面白い作品を読ませていただきました。
新作およびばいめた!の続きも楽しみにしております。
多くのキャラクターの目を通して舞台となる島を徹底的に描いたところ。ヘリの機種まできっちり詰めて書くディティールの細かさが大いにイメージを助けてくれました。頭の中で視覚化するにあたり、一切のストレスを感じさせない手腕は流石だと思います。
出てくるキャラクターも綿密に掘り下げられており、それぞれが積み重ねてきた人生がうっすら垣間見えました。特にゴードン、ラピスは力が入っていたと思います。
設定面では、崇の持つ力がSTORM中でしか発揮出来ない、と言うアイデアが特に目から鱗でした。
特異な存在となり、超常の力をもってしても救いたい相手に想いも力も届かない。それでも希望を求めてまだ立ち上がる崇の姿に石ノ森テイストを感じました。
[気になる点]
クライマックスにおける千尋の覚悟完了ぶりから比べると、崇のパートがやや弱いかな、と感じました。
ある程度苦境を乗り越えた後なので、もうちょっとスカッと勝ってもバチは当たらないかな、と。
[一言]
とにかく隅々まで気の行き届いた濃密な作品で、文章や行間から溢れる情念を見るにつけ、読むほどにいかに己が適当に物語と向き合っていたかを思い知らされました。
大変面白い作品を読ませていただきました。
新作およびばいめた!の続きも楽しみにしております。
返信大変遅くなりました。ご感想ありがとうございます。
サン=ロレ島は最初の構想ではモン・サン・ミシェルそのものでしたが、いかに混迷の近未来といえども世界遺産の景観を崩して半人工島を増設するというのがいかにもはばかられましてこういう形に。まだ描き入れなかった部分がありますが、想像力と描写力が及ばずです。
ヘリについては、アシの仕事の時に作画資料でリンクス戦闘ヘリのイラストを見て以来、ずっと偏愛してます。Twitterでもアグスタ・ウェスタンド社の公式アカウント、フォロー中。NATO諸国のいろいろとマイナーなところで手堅い使われ方してる感じが実によいです。
石ノ森テイスト、という表現、畏れ多くもうれしいです。商業性を追求してフォーマットを固め切った感じの昨今の特撮ヒーローを映像媒体で見慣れていると、石ノ森先生ご本人の描かれるヒーロー像はなんとも尖鋭的というかいっそアマチュア性すら感じるほどに「考え過ぎ」ともいうべき矛盾や、難解さ、一般的な受け入れがたさを抱えていましたが、手慣れた形を作らずに毎回異なった構図で「ヒーロー的存在」であることを問い続けていらした印象です。
……それゆえに、「ゴレンジャーごっこ」や「グリングラス」といった迷作もありましたが。
擬装学園で目指したのは、確かに商業番組的なフォーマットや手あかのついたキャラクター性を排した、ヒーローものの原点回帰性でした。以上で過酷な状況に置かれた主人公の姿を描くことが、結果的にヒーローものめいた外観を呈する、という手法を意図しましたが、成功しておりましたかどうか。
あまりにも不安定で限定された力、それでもそれを頼りに救うべき相手に手を伸ばす――それは多分、自分自身を救おうとすることであるのでしょう。
STORMの中にあってしか力を手にすることができないという不如意さは、帰ってきたウルトラマンの変身にその淵源を求められると思います。
このあたりのややこしさのせいで、漫画にすることができなかったという残念さもw
崇の最期の戦いですが、確かにもう少し勝利を実感させる書き方でもよかったかもしれませんね。顔面に亀裂を入れられてPrincipalが苦悶し、逃げ出すさまをもっと強調してもよかったかも。
とはいえあの時点でPrincipal本体と分身は同時に千尋と崇によってダメージを与えられていました。アレはタッグ戦の勝利です。本人たちはあずかり知らなかったことですが。
ともあれ、お楽しみいただけて何よりでした。
新連載「神滅の翼カイルダイン」は連載初期の迷走もひどく、なろうへの投稿という意味では決してまだ成功しているといえませんが、自分で面白いものというラインを信じて頑張っていこうと思います。応援、よろしくお願いいたします。
サン=ロレ島は最初の構想ではモン・サン・ミシェルそのものでしたが、いかに混迷の近未来といえども世界遺産の景観を崩して半人工島を増設するというのがいかにもはばかられましてこういう形に。まだ描き入れなかった部分がありますが、想像力と描写力が及ばずです。
ヘリについては、アシの仕事の時に作画資料でリンクス戦闘ヘリのイラストを見て以来、ずっと偏愛してます。Twitterでもアグスタ・ウェスタンド社の公式アカウント、フォロー中。NATO諸国のいろいろとマイナーなところで手堅い使われ方してる感じが実によいです。
石ノ森テイスト、という表現、畏れ多くもうれしいです。商業性を追求してフォーマットを固め切った感じの昨今の特撮ヒーローを映像媒体で見慣れていると、石ノ森先生ご本人の描かれるヒーロー像はなんとも尖鋭的というかいっそアマチュア性すら感じるほどに「考え過ぎ」ともいうべき矛盾や、難解さ、一般的な受け入れがたさを抱えていましたが、手慣れた形を作らずに毎回異なった構図で「ヒーロー的存在」であることを問い続けていらした印象です。
……それゆえに、「ゴレンジャーごっこ」や「グリングラス」といった迷作もありましたが。
擬装学園で目指したのは、確かに商業番組的なフォーマットや手あかのついたキャラクター性を排した、ヒーローものの原点回帰性でした。以上で過酷な状況に置かれた主人公の姿を描くことが、結果的にヒーローものめいた外観を呈する、という手法を意図しましたが、成功しておりましたかどうか。
あまりにも不安定で限定された力、それでもそれを頼りに救うべき相手に手を伸ばす――それは多分、自分自身を救おうとすることであるのでしょう。
STORMの中にあってしか力を手にすることができないという不如意さは、帰ってきたウルトラマンの変身にその淵源を求められると思います。
このあたりのややこしさのせいで、漫画にすることができなかったという残念さもw
崇の最期の戦いですが、確かにもう少し勝利を実感させる書き方でもよかったかもしれませんね。顔面に亀裂を入れられてPrincipalが苦悶し、逃げ出すさまをもっと強調してもよかったかも。
とはいえあの時点でPrincipal本体と分身は同時に千尋と崇によってダメージを与えられていました。アレはタッグ戦の勝利です。本人たちはあずかり知らなかったことですが。
ともあれ、お楽しみいただけて何よりでした。
新連載「神滅の翼カイルダイン」は連載初期の迷走もひどく、なろうへの投稿という意味では決してまだ成功しているといえませんが、自分で面白いものというラインを信じて頑張っていこうと思います。応援、よろしくお願いいたします。
- 冴吹稔
- 2014年 09月04日 13時33分
[良い点]
設定がしっかり練られており、描写においても重厚。作者の知識の豊富さには舌を巻かされる。
一般レーベルから出されたSF伝奇ものとして読んでも違和感はない。
これだけの設定とキャラ数を破綻なくコントロールして、一冊強の文字数できちんと着地させた構成力も素晴らしい。
[気になる点]
登場人物数と視点をあえて絞ればもっと読みやすい話になっただろうと思う。キャラがみなきちんと造形されているためもったいない話ではあるのだが。
[一言]
文量を考えてもなお「厚い話」を読んだという気にさせられました。この力量はさすがだなと。
「フェイスアンカー、レッゴー!」の掛け声はかっこいい。
ラエマの好きなラジオにはにやりとさせられました。
力作での参加、ありがとうございました。
設定がしっかり練られており、描写においても重厚。作者の知識の豊富さには舌を巻かされる。
一般レーベルから出されたSF伝奇ものとして読んでも違和感はない。
これだけの設定とキャラ数を破綻なくコントロールして、一冊強の文字数できちんと着地させた構成力も素晴らしい。
[気になる点]
登場人物数と視点をあえて絞ればもっと読みやすい話になっただろうと思う。キャラがみなきちんと造形されているためもったいない話ではあるのだが。
[一言]
文量を考えてもなお「厚い話」を読んだという気にさせられました。この力量はさすがだなと。
「フェイスアンカー、レッゴー!」の掛け声はかっこいい。
ラエマの好きなラジオにはにやりとさせられました。
力作での参加、ありがとうございました。
返信大変遅くなりました、ご感想ありがとうございます。二宮さんも杯の主催と作品執筆、お疲れ様でした。
知識の豊富さ、については最近、長所であると同時に欠点でもあるなあと感じるようになってまして、やや複雑な思いです。
しばしば背景にある知識ばかりが取りざたされて、本来伝えたい物語の機微や人物の心情から読者の目を遠ざけているのではないか、と。
ファンタジーや近未来を手触りあるものとして描くにはそれなりに背景描写や説明が必要だと思うのですが、それを「知識が豊富」という感覚を与えずに見せるにはどう書けばいいのか、最近悩むことしきりです。
だからといっていわゆるテンプレ的な世界観、ギミックを用いてしまうと、物語という総体として描きたいものまで大きく失ってしまうことになり、なんとも悩ましいです。山彦さんのメタンダイバーのような、世界設定を描かれる社会の文化にまで落とし込んだものが受け入れられたことを考えれば、決してむなしい努力ではない、と信じたいところですが。
登場人物の数については、先に澤群さんへの返信で述べたとおりですが、やはり力不足なのだろうなと感じますね。その一方でミルトンや玉鈴についてはもっと掘り下げたかった部分もあり、ハードな話を書くことの難しさを痛感します。
「フェイスアンカー、レッゴー!」の掛け声は自分でもすごく気に入っています。これがあるおかげでぎりぎり、ヒーローものらしい手触りを保てているかな、と。
「顔(フェイス)」「錨(アンカー)」といった単体では何の変哲もない言葉をつなげ、ストリーの中で意味を持たせて主人公に叫ばせることで、いい意味での中二テイストを感じられるフレーズに仕上げられたなと自画自賛w
口走りたくなるフレーズって、いいですよね。
ともあれ、15万字というレギュレーションの中で、長年あ畳めていた作品を形にすることができたのは、大変幸せなことでした。二宮さんには改めてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
知識の豊富さ、については最近、長所であると同時に欠点でもあるなあと感じるようになってまして、やや複雑な思いです。
しばしば背景にある知識ばかりが取りざたされて、本来伝えたい物語の機微や人物の心情から読者の目を遠ざけているのではないか、と。
ファンタジーや近未来を手触りあるものとして描くにはそれなりに背景描写や説明が必要だと思うのですが、それを「知識が豊富」という感覚を与えずに見せるにはどう書けばいいのか、最近悩むことしきりです。
だからといっていわゆるテンプレ的な世界観、ギミックを用いてしまうと、物語という総体として描きたいものまで大きく失ってしまうことになり、なんとも悩ましいです。山彦さんのメタンダイバーのような、世界設定を描かれる社会の文化にまで落とし込んだものが受け入れられたことを考えれば、決してむなしい努力ではない、と信じたいところですが。
登場人物の数については、先に澤群さんへの返信で述べたとおりですが、やはり力不足なのだろうなと感じますね。その一方でミルトンや玉鈴についてはもっと掘り下げたかった部分もあり、ハードな話を書くことの難しさを痛感します。
「フェイスアンカー、レッゴー!」の掛け声は自分でもすごく気に入っています。これがあるおかげでぎりぎり、ヒーローものらしい手触りを保てているかな、と。
「顔(フェイス)」「錨(アンカー)」といった単体では何の変哲もない言葉をつなげ、ストリーの中で意味を持たせて主人公に叫ばせることで、いい意味での中二テイストを感じられるフレーズに仕上げられたなと自画自賛w
口走りたくなるフレーズって、いいですよね。
ともあれ、15万字というレギュレーションの中で、長年あ畳めていた作品を形にすることができたのは、大変幸せなことでした。二宮さんには改めてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
- 冴吹稔
- 2014年 09月04日 08時54分
[良い点]
面白かったです。
世界観、キャラクター共に設定が作り込まれており
読み応えのある物語になっていたと思います。
熱さのある作品に仕上がっていて、とてもうらやましい気分になりました。
[気になる点]
キャラクターが多すぎたようにも思いました。
設定と描写が細かいからこそですが、
書くべき箇所が多すぎて散漫になってしまったかな。
悪いというよりは、惜しいです。みんな魅力的なので。
[一言]
とても重厚な作品で良かったのですが、
その分「ときたま」という表現が気になりました。
2話目ともう1カ所どこかに出てきたんですが、
この物語には似合わない単語かなと。
「白っぽい」という表現もふわっとしていて、
文章の中で異物感を放っているように感じました(個人的に)。
私は完結後に一気読みさせてもらったんですが
あとがきの一言もない方がいいかなと。
せっかくの緊迫感が削れてしまって勿体ない。
色々書きましたが、感想はただ一つで、「面白かった」です。
ゴードンさんが男前でお気に入りでした!
面白かったです。
世界観、キャラクター共に設定が作り込まれており
読み応えのある物語になっていたと思います。
熱さのある作品に仕上がっていて、とてもうらやましい気分になりました。
[気になる点]
キャラクターが多すぎたようにも思いました。
設定と描写が細かいからこそですが、
書くべき箇所が多すぎて散漫になってしまったかな。
悪いというよりは、惜しいです。みんな魅力的なので。
[一言]
とても重厚な作品で良かったのですが、
その分「ときたま」という表現が気になりました。
2話目ともう1カ所どこかに出てきたんですが、
この物語には似合わない単語かなと。
「白っぽい」という表現もふわっとしていて、
文章の中で異物感を放っているように感じました(個人的に)。
私は完結後に一気読みさせてもらったんですが
あとがきの一言もない方がいいかなと。
せっかくの緊迫感が削れてしまって勿体ない。
色々書きましたが、感想はただ一つで、「面白かった」です。
ゴードンさんが男前でお気に入りでした!
返信大変遅くなりました。ご感想ありがとうございました。
ご指摘をいただくと、遅まきながらいろいろと至らぬところが見えてきますね。
キャラクターの多さについてはもうどうしようもありません。本来15万字弱に収められる内容ではなかったのだろうとも思います。当初の構想から学園という体裁を外せず、主人公とヒロイン以外の学生たちを描写してやらねばならなかったことなど多くの枷がありました。
サン=ロレ島への降下シーンだけで退場するはずだったゴードンを中盤まで引っ張ったこともかなり響いていると思います。
ですが、登場人物たちを魅力的と言っていただけることは何より嬉しいです。
これからも魅力的なキャラクターを多数登場させ動かす作品を作っていこうと思います。
……できればもう少し、煩雑にならない方向でw
白っぽい、などの表現については、なるほどと思いました。投票終了後に表現を差し換えています。三人称でも割とカメラを人物の内側にまで食い込ませて書く感じなので、それぞれの人物の持つ感覚や意識の状態にそった表現を選択してみたのですが、違和感があるようでは逆効果ですね。
あとがきについては、次の作品をご期待ください、というほどの意味でしたが、確かに緊張感をそぐかもしれませんね。ほかの方からも、「各話ごとの作者コメント的なものは冴吹さんの作品にはいらないと思う」とのご意見をいただきました。慎重に考えてみたいと思います。
お楽しみいただけたのならば何よりでした。今後の作品もどうぞよろしく。
ご指摘をいただくと、遅まきながらいろいろと至らぬところが見えてきますね。
キャラクターの多さについてはもうどうしようもありません。本来15万字弱に収められる内容ではなかったのだろうとも思います。当初の構想から学園という体裁を外せず、主人公とヒロイン以外の学生たちを描写してやらねばならなかったことなど多くの枷がありました。
サン=ロレ島への降下シーンだけで退場するはずだったゴードンを中盤まで引っ張ったこともかなり響いていると思います。
ですが、登場人物たちを魅力的と言っていただけることは何より嬉しいです。
これからも魅力的なキャラクターを多数登場させ動かす作品を作っていこうと思います。
……できればもう少し、煩雑にならない方向でw
白っぽい、などの表現については、なるほどと思いました。投票終了後に表現を差し換えています。三人称でも割とカメラを人物の内側にまで食い込ませて書く感じなので、それぞれの人物の持つ感覚や意識の状態にそった表現を選択してみたのですが、違和感があるようでは逆効果ですね。
あとがきについては、次の作品をご期待ください、というほどの意味でしたが、確かに緊張感をそぐかもしれませんね。ほかの方からも、「各話ごとの作者コメント的なものは冴吹さんの作品にはいらないと思う」とのご意見をいただきました。慎重に考えてみたいと思います。
お楽しみいただけたのならば何よりでした。今後の作品もどうぞよろしく。
- 冴吹稔
- 2014年 09月04日 08時13分
[良い点]
怪物化するというのはテーマとしては古くからあるものですが、自意識がここまで残っている場合、それはまだ人間であるのか、という問いが胸を抉りました。
その問いはそのまま終盤での千尋と彼(彼女?)との対話にも直結するテーマであったように感じられました。
[気になる点]
・Principalities(権天使)
>それによって自分たちの在り方全てを相対化して捉えることができれば、少しづつでも何かが変わるかもしれない。
→とくにこだわりがなければ、少しずつ、が現代かな使いとしては適当かと思われます。
あくまで個人的な印象ですが、読みにくいと言われるのは、丁度感情移入してきた!というあたりで視点(メインキャラ)が変更されることが多かったからではないかと思います。
15万字以内という制限を考えると仕方のない事ですが。
[一言]
連載お疲れさまでした。
色々な意味でハードなお話だったように思います。
あと千尋さん覚悟決まり過ぎです。ラスボスの風格がありましたね。融合か、やっぱり融合するのかと最後までひやひやしながら読んでました。
怪物化するというのはテーマとしては古くからあるものですが、自意識がここまで残っている場合、それはまだ人間であるのか、という問いが胸を抉りました。
その問いはそのまま終盤での千尋と彼(彼女?)との対話にも直結するテーマであったように感じられました。
[気になる点]
・Principalities(権天使)
>それによって自分たちの在り方全てを相対化して捉えることができれば、少しづつでも何かが変わるかもしれない。
→とくにこだわりがなければ、少しずつ、が現代かな使いとしては適当かと思われます。
あくまで個人的な印象ですが、読みにくいと言われるのは、丁度感情移入してきた!というあたりで視点(メインキャラ)が変更されることが多かったからではないかと思います。
15万字以内という制限を考えると仕方のない事ですが。
[一言]
連載お疲れさまでした。
色々な意味でハードなお話だったように思います。
あと千尋さん覚悟決まり過ぎです。ラスボスの風格がありましたね。融合か、やっぱり融合するのかと最後までひやひやしながら読んでました。
ご感想ありがとうございます。何とか完結できました。未だに少々離人感を覚える状態です(長いよ)。
異形化、というモチーフは、どうしても「人間とは何か」という定義と線引きを問う物語を書かせてしまうようですね。お読みいただいて分かるように、私のもつ「人間」の定義はかなり緩いです。エイミー・トムスンの「ヴァーチャル・ガール」を読んだ後では、アンドロイドに人間性を認めることはごく自然になってしまうのですが。
>かな使い
ご指摘ありがとうございます。投票終わったくらいに直そうと思います。こういうところに人間が古いのが出ちゃうんだよなあ……
>視点変更
15万字でやるにはやはり内容的にきつかったのでしょうね。冨野御大の小説版機動戦士ガンダム(アムロが死んじゃうやつ)などではかなり普通にアムロやシャア、ジーンやデニムにまでカメラが憑依して心理描写してたので、こういう書き方にあんまり違和感がないんですが、一般にはあまりほめられないみたいです。とはいえどうしても一人の視点から描くことができませんでした。今後の検討課題でしょうね。
>やっぱり融合か
ちょっと考えないでもなかったのですが、やはりテーマ的にそれはないなというのと、バトルしない方向で一人で戦うヒロインというのもありだと思いこうなりました。アニメだと融合展開はあの作品とかあの作品とかでいろいろやってますしもう一つ新鮮味に欠けるかなというのも。ハードというか正直悪趣味、表は集まらないだろうなという予感もありますが、とに描かう長年温めたネタを出し切って、一定の満足感があります。ご高覧ありがとうございました!
山彦さんも連載お疲れ様でした!
異形化、というモチーフは、どうしても「人間とは何か」という定義と線引きを問う物語を書かせてしまうようですね。お読みいただいて分かるように、私のもつ「人間」の定義はかなり緩いです。エイミー・トムスンの「ヴァーチャル・ガール」を読んだ後では、アンドロイドに人間性を認めることはごく自然になってしまうのですが。
>かな使い
ご指摘ありがとうございます。投票終わったくらいに直そうと思います。こういうところに人間が古いのが出ちゃうんだよなあ……
>視点変更
15万字でやるにはやはり内容的にきつかったのでしょうね。冨野御大の小説版機動戦士ガンダム(アムロが死んじゃうやつ)などではかなり普通にアムロやシャア、ジーンやデニムにまでカメラが憑依して心理描写してたので、こういう書き方にあんまり違和感がないんですが、一般にはあまりほめられないみたいです。とはいえどうしても一人の視点から描くことができませんでした。今後の検討課題でしょうね。
>やっぱり融合か
ちょっと考えないでもなかったのですが、やはりテーマ的にそれはないなというのと、バトルしない方向で一人で戦うヒロインというのもありだと思いこうなりました。アニメだと融合展開はあの作品とかあの作品とかでいろいろやってますしもう一つ新鮮味に欠けるかなというのも。ハードというか正直悪趣味、表は集まらないだろうなという予感もありますが、とに描かう長年温めたネタを出し切って、一定の満足感があります。ご高覧ありがとうございました!
山彦さんも連載お疲れ様でした!
- 冴吹稔
- 2014年 07月28日 20時00分
[一言]
冒頭から始まる緊張感、一気に世界に引き込まれました。序章的な部分で多くに登場人物が出てきて、うおっなりましたが、各自個性が出ていて話が進むにつれ自分の中に浸透していきました。
夢に出てくるほどの細かい描写で、難破者になる夢を見たくらいです。平川くんが本当に私の中では一番印象深かったです。彼の意思は強くて貴いですね。
面白い作品をありがとうございました!
冒頭から始まる緊張感、一気に世界に引き込まれました。序章的な部分で多くに登場人物が出てきて、うおっなりましたが、各自個性が出ていて話が進むにつれ自分の中に浸透していきました。
夢に出てくるほどの細かい描写で、難破者になる夢を見たくらいです。平川くんが本当に私の中では一番印象深かったです。彼の意思は強くて貴いですね。
面白い作品をありがとうございました!
ご感想ありがとうございます。序盤で出てくるキャラの多さは、たしかにちょっとやりすぎたかもしれませんね。あれで読まなくなったって人も多いでしょうし。ふるい落とされずに読んでいただけて何よりです。
夢見ちゃいましたか! それはなんとも。自分が異形に変わって戻れないって
ホントに恐ろしいシチュエーションだと思います。古くはカフカから親しみやすいところでは仮面ライダーまで、変身と恐怖は割と隣り合わせですねえ。
今回小説として発表できたことで一番得をしたキャラは平川くんだと思います。ネームの段階ではほんとにもう、無残に死ぬだけでしたので。彼がヒーローの一人として活躍できたことで、ストーリー的にもより深めることができ多と感じます。
作中では生死不明ですが、多分……!
ではまた次回作をお楽しみに!
夢見ちゃいましたか! それはなんとも。自分が異形に変わって戻れないって
ホントに恐ろしいシチュエーションだと思います。古くはカフカから親しみやすいところでは仮面ライダーまで、変身と恐怖は割と隣り合わせですねえ。
今回小説として発表できたことで一番得をしたキャラは平川くんだと思います。ネームの段階ではほんとにもう、無残に死ぬだけでしたので。彼がヒーローの一人として活躍できたことで、ストーリー的にもより深めることができ多と感じます。
作中では生死不明ですが、多分……!
ではまた次回作をお楽しみに!
- 冴吹稔
- 2014年 07月23日 18時23分
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