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[一言]
「静かの海がやってくる」拝読しました。
少年時代と夏と海……何ともノスタルジーをくすぐる、魅力的なモチーフの組み合わせです。もともと本作は、夢と現の境のような世界で、変わらないものと変わってゆくものとの一期一会が主題だと思うのですが、今回のエピソードもまたヘンゼルと鯨とのひと夏の友情が鮮やかに描かれていました。

ひたひたと現実世界を浸食していく夢の静けさとは裏腹に、海中の描写の賑やかなこと! 美しいものも不気味なものも怖いものもユーモラスなものもごちゃ混ぜで、まさに子供が描く絵画のようでした。際限なくヘンゼルの興味を引き、より深みへ潜っていきたくなる気持ちが分かります。そしてあのまま潜り続けていたら……セヴァとムゥが間に合わなかったら、ヘンゼルと鯨は永遠に夏の海で遊んでいられたのかなと考えると、それも違う気がします。広がりすぎた夢はいずれ破綻して、悲劇的な終わりを迎えたかもしれません。やや強引なやり方でしたが、二人の父親がヘンゼルを連れ戻してくれて本当によかった。

『遠い残響を聞いた』で語られた鯨のモノローグが心に残りました。陸に住まう鯨は「ここではないどこか」「自分の居るべき場所」を求める誰かのメタファーでしょう。誰もが生きやすい場所で生きられたらそれが一番なのですが、うまくいかないのが人生です。鯨の心残りが解消できたかどうかは分かりませんが、短い間でも広い海を自由に泳げて、そして親友にそんな自分の姿を見せられて、満足だったのではないかと思います。だからこそ、ヘンゼルを彼の「居るべき場所」へ戻してあげたのでしょうね。
夏の欠片を胸に、またひとつ成長したヘンゼル。彼がこの世界で何を得てどこへ向かうのか、行く末が気になる幕切れでした。
  • 投稿者: 橘 塔子
  • 女性
  • 2022年 09月19日 21時45分
お忙しい中、感想ありがとうございます!
もともと八月分は欠番で、私も夏が好きなもんだから、張り切って夏っぽいあれこれを詰め込んだったw ノスタルジーもバリバリ意識してました。少年時代と夏って、相性抜群の組み合わせですよね。人生に於いては春より夏が先に来るのか。
夢と現、変わるものと変わらないもの。仰る通り「境界線」は、本作の重要なテーマです。分かたれたり、混ざったり、まさに境界線上だったり。今回は超えられない一線としてのそれでしたが、いつか軽々と超えて行ってしまう誰かも現れるかもしれませんね。

水中描写。
苦労したので、褒めてもらえて嬉しいです(*´艸`*) 子供の絵画、その表現素敵! だいたいどんな生き物でも好きなので(昆虫と多脚類を除く。あれは宇宙人)、欲張って海の生き物たくさん出しちゃいましたw ただ美しいだけ、可愛いだけってのも芸がないし、なんか違うなーと。得体の知れない不気味さこそ、海の魅力だと思います。

鯨のモノローグは、実はプロットを作る前から出来上がっていた台詞です。鯨は、誰よりも境界線の意味を理解していました。互いに住む世界が違っても、楽しい時間は、確かに存在した。それで充分だと判断したんでしょうね。彼の最後の台詞は、どうしても言わせたかったものでした。
テーマが重たいので、その分、鯨が陽キャになってます。自分が陰キャなためか、割と気に入ってしまったキャラですw

いつも鋭い考察、温かい感想をありがとうございます!
読んでくれて嬉しいです! 感謝(∩´∀`)
 
[一言]
拝読しました!

傘の事件以来、ヘンゼルの居場所が分かるようにペンダントを渡すなんて、心配なんですね、ムゥさんは。
今回はムゥさんの憔悴っぷりにきゅんきゅん(こら)しちゃいました。
とはいえ、ヘンゼルは好奇心旺盛な男の子。これからも色々とやらかしてくれそうです。
住むところが違う存在……人間と鯨。鯨と仲良くなっていくうちに、ムゥさんとセヴァさんのことを忘れかけるヘンゼルにはちょっと待ってー! と言いたくなりました。
続きも楽しみにしています!

感想ありがとうございます!

今でいうなら、GPSですよね。賛否両論ありますが、心配な親の気持ちもわかるんですよねぇ…私は子供を持ったことがないけど、友人の子供が小さい頃はよく一緒に遊んでいて、母親って大変だなぁと思ったものです。
イケメンの憔悴って、なんかセクシーですよねw 普段きっちりしてる人の服装や髪が乱れたり、愛想笑いができなくなったりするの、私も結構ツボですw ムゥは毎回こんな目に遭ってるような…はい、不憫系も好きです( *´艸`)
ムゥとセヴァを忘れてゆくシーンは「どちらか一方しか選べない」という状況を表したくて、こうなりました。人生に於いて、そういう場面って多々あると思います。選ばなかった方の結末が凄く気になるんだけど、それは永遠に知り得ないっていう。
書いてて思ったんですが、ペンギンとかカエルとか、水陸両用ってヤバい能力ですよねぇ。その分、何かが犠牲になってるとしても、ちょっと小器用で憧れますw

読んでくれてありがとうございました!
[一言]
イメージの美しさに感動しました!
水没は「崖の上のポニョ」で街が水没するシーンがありますが、迷いの森と海とのコラボはあの映画より幻想的で美しいですね! 特に向日葵の水没は強く印象に残りました。
そして、海へ行こうか山へ行こうか迷う季節である夏なので、海と森のコラボは贅沢に夏を凝縮したシーンだと思います。深海のホラー風味も夏を感じさせますね。
住んでいる世界が違うというテーマはピンとこなかったのですが、ラストの鯨の決断と昇天のシーンは見事でした。
凝縮した夏のイメージを楽しむことが出来ました。ありがとうございました。

  • 投稿者: 梢美果
  • 2022年 09月05日 09時28分
感想ありがとうございます!
イメージは、毎回ぼんやり頭の中にあるのを文章にするのに凄く苦労するので、美しいと仰って頂けて嬉しいです! そういえばポニョも水没してましたね。あれは人魚(半魚人?)の婿取り物語として見ると結構怖い。あの女神様の正体も絶対チョウチンアンコウだし…たぶんクトゥルフ怪談ですよ、あれw

水中向日葵は、前から書きたくって、強引に捻じ込んでしまいました。街が丸ごととか、廃墟がとか、水没したものって、浪漫と物悲しさを感じて、何とも言えない気分になります。
私事ですが、四季の中で夏がいちばん好きなんですよ。少年時代との相性も抜群だし、せっかくなので「夏といえば?」なテンプレ盛り沢山でお届け致しましたw 楽しんでもらえて光栄です! 惜しむらくは海亀を出せなかったこと…好きなんだけどな。

一応「住む世界が違う」というのは、最終的には共存できなかった鯨とヘンゼル、という存在の関係性です。好き嫌いに関わらず、互いが生きられる環境が違うことはあるよね…という。

今年は雨ばっかりだったので、来年の夏は晴れてほしいです。
読んでくれてありがとうございました!
[一言]
 拝読しました。
 住んでる世界が違う、とは人間関係において比喩的に用いられる語ですが、今回のヘンゼルと鯨はこの言葉の通りであったなと感じました。
 読了してこう思うからこそ、「遠い残響を聞いた」の鯨の独白が振り返って胸に刺さります。
 時に世界は窮屈で、どこにも居場所がないような心地になることもある。どんなに仲良しでも、人は別の人とまったく同じにはなれはしない。でもそれを、「なんて素晴らしいことだろうよ!」と胸を張れる鯨のありさまは、とてもとても美しい。
 生き物としての鯨はかつて陸から海に戻ったなんて話を聞いたことがあります。自分の場所を探し歩く本話の鯨とも、甚く重なって見えるなと感じ入りました。

 今回とても好きだったのは、「鯨骨夢幻群集」の手のシーン。
 ヘンゼルに訪れた救いの手。ホラーめいて恐ろしくもあるその把握に怯える友人を前に、鯨は何もできない。引っ張ることも、祈ることも。
 残酷なくらいふたりが「違う」ことを印象づける場面であり、それでも自分にできることを、我が身を顧みずにしてのける鯨の心持ちへと繋がっていって、実に胸を打ちました。

 ……等々と感慨を述べれば、まるで個々がどうにも交わらない、重ならないだけの物語のように聞こえてしまいますが、でも違うのです。このお話の本質は、決してそうではないのだと勝手ながらに信じています。
 ほんのひと時の、夢のかけらのように思い出せない繋がりであったとしても。
 楽しく優しい時間は確かにあったのだと、それは見えなくとも世界の一部となって、ずっと生き続けていくのだろうと。
 好きな曲の歌詞を借りるのならば、「すぐにぱちんと音がして弾けてしまう幻でも、ああ、手のひらがまだ温かい」といったところでしょうか。
 童話のやわらかさの中に忍ばせる大切な苦みを、いつもながらに堪能させていただきました。
お忙しところ、感想ありがとうございます!
そうなんですよ。まさにテーマは「住む世界が違う」でした。全編通してのメインテーマでもあるのですが、夏だし海の生き物出したいし、それなら鯨が良いなぁ~と思って、露骨に表現してみましたw 鯨が陸から海へ帰った話、私もとても印象的で、キーキャラクターを「鯨」にしたのも、そのイメージからです。というか、着想がまんまその話でした。プロットを読み返すと、初期案に猪がいて、自分でビックリ(忘れてたよ)。

元来、個性とか多様性なんていうのは、こういうものだと思います。絶対に超えられない壁、譲れない線があって、その扱いをどうするか。共存や相互理解は、言われてるほど綺麗なものではなく、現実的にはもっと残酷で、ドロドロで、痛みを伴うものではないのかと。場合によっては、決して相容れないもの同士もあるでしょう。でもだからこそ、互いに存在価値がある。
難しい問題だし、解決はしないのかもしれませんが、ペッしないで咀嚼し続けることこそが大事なのだと、個人的には考えます。人類ってそんなのばっかり!

「鯨骨夢幻群集」のシーンは、今回特に苦労した部分なので、気に入って頂けてなにより(´∀`*) こちらもプロットが大暴れしまして、ギリギリまで書き直し、この形に絞り込んだのは、投稿日の未明でした。普通に執筆がホラー展開ですよねこれw
鯨の顛末は初めから決まっていたのですが、彼の気付きから決心にかけての描写が、ほんと難しくて! 淡白にならず、くどいのもダメ、説明臭いのも嫌…バランスって難しい。でも他ならぬ鵜狩さんに褒めてもらったとあっては、苦労した甲斐がありました!

>ああ、手のひらがまだ温かい
テーマとしては「合わない」ですが、だからといって決して悲劇なわけじゃない。そんな作意をズバリ汲み取ってくださって、凄く嬉しいです! いつもながら読解力の鋭さに驚かされますΣ(゜Д゜) そうだよ! そういう感覚を書きたかったんだよ!

お忙しい中、読んでくれてありがとうございました!
感想、大変励みになりました(∩´∀`)∩
[良い点]
海と向日葵の組み合わせ素敵ですね!
水没ロマンです。
(拝読途中です。改めて後日感想を書かせていただきます)

  • 投稿者: 梢美果
  • 2022年 09月01日 21時13分
水没は浪漫です( ー`дー´)キリッ
前から海中に向日葵の咲く光景を見たいなーと思っていたので、自分で書きましたw
此方はお気になさらず、ゆっくり読んで頂ければ幸いです!

[一言]
新章開始だ!
やったー( ≧∀≦)ノ
早速ありがとーう(∩´∀`)
なんか一年くらい経ってんだけど、自分でびっくり(;´Д`) 毎日投稿、とりあえず今月いっぱいで完結する話です! お付き合いくださればこれ幸い!
[一言]
「夏の夜の夢! ヒコボシきらきら☆争奪戦!」完結おめでとうございます。

もう、イケイケドンドンのノリで大笑いしながら拝読しました。予告ホームラン的なクシャミ花粉も楽しかったです。ええもう、ポロリまで楽しませていただきましたよ!触手は人類の夢、間違いない(まっすぐな眼差し)

セヴァとムゥのまさによきライバルといったやりとりが軽快ですね。VS蛇女の際のあうんの呼吸もさすがでした。

「会いたい」という気持ちはセヴァやムゥ、蛇女も同じわけなのですが、その方向性が異なるとこれほどまでに真逆の存在になるのですね。妄執にとらわれたことがかなしい。これで彼女は救われたのかな。

ラストでは、それぞれの大切なひとの想いを垣間見てほろり。イヅルさんに関しては、そっちかー!!!となりましたけどね(笑)でも確かに男親にとってはそうなんだろうなあ。

読了後は思わず最初から、そしてリメイク前の作品も読み直してひとりで泣いていました。ヘンゼル、我慢できるくらいに大人になったとも言えるし、目の前のふたりが何より大切になってしまったとも言えるんですよね……。ああ、胸が苦しい。

現段階まででレビューを書きましたが、もっとこんな風に!という要望がありましたらご連絡くださいね。今年の夏ホラーも楽しみにしています。
感想とレビューありがとうございます!
もう嬉しくって嬉しくって(〃ノωノ) 一人でニヤニヤしております!

鬱展開の多い話なので、ここぞとばかりに弾けてしまいました。小学生じみた大人二人のアホな戦い、楽しんで頂けたなら幸いにございます! 触手もポロリも誰得なんだ…と思ってたら、喜んでくれる方がいたのかw 私も楽しく書いておりました! なんというツッコミ養成回!

セヴァとムゥは、熟年夫婦であり、良きライバルでありますw いつも働かないセヴァを活躍させたいなぁと考えてのバトルでしたが、ムゥはそれでも貧乏籤を引いてますね…正直、両方チートという設定なので、如何にバランスを取るかの調整が難しかったです。本来セヴァの圧勝カード。ああ見えてスパダリなのだ。

なんのために会いたいか、は重要ですよね。復讐心にしろ憎悪にしろ、根底にあるのは執着であって、それは愛情と紙一重です。蛇女は、少し歯車が狂えばこうなっていたかも…的な「会いたい」の失敗例でした。残念ながら、救われてはなさそうです(;´Д`) ウロボロス自体は凄く好きなモチーフなんだけどね。あの先に幸福は見えない…。

イヅルちゃんは、知ってる方は知ってるんですが、初見の方は驚いてくれたんじゃないかと北叟笑み(ΦωΦ) もちろん嫁も愛してますよ! ばっちり尻に敷かれた結婚生活! どちらに会うかは悩みどころでしたが、まぁこっちかな。恐妻家が娘に甘いのは鉄板じゃないかしらん。

わざわざ読み返してくれたの、ほんと頭が下がる((゜д゜; )) 結構な文字数なのに…君って子は…ッ!
そうなのよね、これオチ知ってると素直にホッコリできない話だからね。イメージとしてはゲームの2周目。セルフリメイク(書き直しとも言う)の良いところは、狙った場所に効果を仕込めることよねw 過去よりも、現在と未来。どう足掻いても過去から抜け出せない大人二人に対して、ヘンゼルの決断は、一見して希望の対比なんだけど…な。ぶっちゃけこれがやりたかったからリメイクした感は否めません。つまり元は、かなりの見切り発車だったんです。あの頃は完結させることが第一でしたからね、欠番もあったりして。
その欠番が8月の話なのですが、さぁ、間に合うのか(;´Д`)
あ、ホラーはなんとかなりそうです。
翠ちゃんのホラーも楽しみにしてるよ~(´∀`*)

重ねて、感想とレビュー、本当にありがとう!

[良い点]
大の男二人による狂騒と、これでもかと登場する夜の森の不思議、そして思いがけない決着からエピローグ部分にかけての抒情性……いつにも増してメリハリの利いた筆致が冴えていました。せっかくのを色男をボロボロ(ドリフのコントか!)にする容赦のなさもさすが! 
[一言]
「夏の夜の夢! ヒコボシきらきら☆争奪戦!」完結おめでとうございます。

ストーリーだけを追うと非常にシンプルなのですが、山あり谷あり、笑いあり涙ありポロリもあり、超豪華な障害物競走を見物させて頂いたような気分です。壮絶なレースを通して、セヴァとムゥの関係性を浮き彫りにする描写も見事です。本気で足を引っ張り合えるのは、お互いの実力を認めているからなんでしょうね。で、少々卑怯な手を使ったとしても深刻な遺恨は残らないと信頼している。いよいよヤバイ時には共闘できるというのも、少年漫画的で熱いじゃないですか。
それにしても、知的生命体の欲望を煽って生殖行動に利用する七夕草の生存戦略、恐るべし。

結末について考えさせられたというか、ちょっと皮肉だなと思ったのは、隔絶された世界で永い時を生きるセヴァとムゥは、どちらも「大切なもの」を外に置いてきているんですよね。対して、母親との時間を譲ることができたヘンゼルにとっての「大切なもの」はセヴァとムゥになっているのだと思います。この世界で唯一変化し成長する(そしていつか出て行く?)ヘンゼルですが、この森を故郷、彼らを家族を考えるようになるのは無理からぬことです。この先、できてしまった絆が彼らを苦しめる結果にならなければよいのですが。

楽しい七夕パーティでした。お疲れ様でした!
  • 投稿者: 橘 塔子
  • 女性
  • 2021年 07月10日 22時49分
いつも感想ありがとうございます!
ツイッターでも構ってくれて、大変に励まされました。橘さんは「そこなのっ」てとこに気付いてくれるのが本当に凄いw 書き手としては冥利に尽きるってやつですよ。

セヴァとムゥの関係性、仰るとおり少年漫画を意識しておりました。二人とも、欠点も含めて相手を信用しているからこそのドタバタ。そこを強調したかったので、ストーリーはあまり捻りませんでした。そのせいか「お約束」も多めですねw 勢いと絵面で突っ走る感じが伝わってれいれば幸いなのです(´∀`*) いつか一気読みしてくれる読者さんがいらしたときに「なんだこの回は…」と困惑してもらうのが夢である。誰も得しないポロリ!

あと今回は、七夕草や他の動植物など、メインキャラ以外の森の生き物を見せたいな、という目論見もありました。クローズドサークルで三人しかいないのは、どうしても視野が狭くなってしまいますから…これからの予定も考えると、あまりない機会なので、やたらと出演させています。楽しんで頂けたなら嬉しいです!
生き物の生存戦略って、人間から見れば信じられないものも多いですよね。チョウチンアンコウとかプラナリアとか。七夕草の設定は、そういった生き物たちへの個人的なリスペクトから出てきた発想だと思います。あいつらリアルでなんでもありだぜ。

結末について。
そうそう、そういうとこ! ヘンゼルにとっては、幻の母よりも「今」の家族の大切さが勝ってるんですよね。感情より道理を選択できた、という成長の証でもありますが、ちょっと三章の終わりが関係する展開となっております。大切なものは過去ではなく、現在と未来にこそあると信じている。そういった気持ちの結末が、何処へ行き着くのか、というのが全体としてのストーリー構成です。メルヘンの皮を被った容赦ない現実…作者は相当に性格が悪いですねぇ(ΦωΦ)

重ねて、感想ありがとうございました!
疲れた甲斐がありましたよ(´∀`)b

[一言]
「夏の夜の夢! 彦星キラキラ☆争奪戦!!」完結お疲れ様です。
今回はシリアスになりすぎないお話で、楽しく拝読していたら、ヘンゼルの成長した振る舞いにおお、と感動してしまいました。
……と思ったのですが、鵜狩様のご感想を目にすると、ヘンゼルの行動は何かの伏線なのですかね……。彼はただ無邪気な存在じゃなさそうなので、これからの展開を楽しみにしています。

>ご褒美というのは、いちばん頑張った誰かが貰うべきです。そう、自分を納得させました。

この部分が一番好きです。ムゥとセヴァの夫婦漫才もさることながら、雪麻呂さんの作品にはいつもはっとさせられる次第です。

とても楽しい時間を頂戴しました。
それでは、お体の方、お大事に。
感想ありがとうございます!
どうしてもテーマ的に鬱展開が多くなってしまう作品ですので、今のうちに弾けておこうと思いましてw あと、ちょっとぐらいアクションやバトルも入れたいなぁという大人の事情もありました。お楽しみ頂けたのなら幸いです(´∀`*) 私も書いてて楽しかったw
ヘンゼルには秘密があるのですが、行動が伏線…というよりは、オチを知っていると印象が変わるパターンでしょうか。リメイクは仕込みたい場所に色々仕込めて良いですねw こういう人間だから書き溜めしないと投稿できないんだよなぁ。完結してから序を直すとかザラにあるんで…(;´Д`)

そして、ご褒美。
私自身が思っていることでもあったので、気に入ったと仰って頂けて、とっても嬉しい! 自分の周りにも世の中にも、凄く頑張ってる人が多くて、どうか報われてほしいと常に感じています。実際にはそうとも限らなくて世知辛いですから…創作の中でくらいはね。
あと今回、ヘンゼルは完全に漁夫の利でしたからねw 感情より道理を選択できるようになったとき、人はようやく人として歩き始めるのだと思います。彼の成長でもありました!

こちらこそ、二度も感想をありがとうございました(∩´∀`)
しっぽさんも、熱中症などにお気を付けくださいましね!
[一言]
「夏の夜の夢! 彦星キラキラ☆争奪戦!!」、拝読しました。
 やはり印象的なのは、地の文が優しい語り口になったことでしょうか。このお陰で童話めいた感が強まり、そのぶん美しくも残酷な夢のような森の雰囲気が弥増したように思います。
 いや今回は、「これ地の文じゃなくて雪麻呂さんのトークなのでは……?」となる部分も、一部あったりなかったりでしたけれども。

 またいつもながら、キャラクターの心理描写も見事でした
 仲良く喧嘩する猫とネズミみたいなセヴァムゥもさることながら、物語に置き去りにされず最後を飾るヘンゼルの言動にまで、きちんと血肉の通った感触があります。
 幻を、過去を追うのは大人なればこそ。未来をより多く持っている子供だからこそ、昔を大人に譲れるのだ。
 ヘンゼルの真相を知らなければ、などといった具合にまとめられたのですが、正直彼が一番、この時間という過去に固執しちゃってる感がありますよねぇ……。

 そして。外れだったら物凄く恥ずかしい自意識過剰なのですけれども、42話「勘弁してくれ」の「それなら、この森とたいして変わらないじゃないか。」のくだり。
 もし『鵺月夜』がこの辺りの表現に影響を及ぼせていたのだとしたら、大変嬉しいなあと思う俺なのでありました。
お忙しい中、再読ありがとうございます!
そうなんですよね。リメイクに於いていちばん変更したかったのは、文体でした。実際やってみて、割と好評のようでホッとしてますw 一部私情が漏れてますねぇ…私は、決してリア充を爆破したいわけではないのです。爆発してほしいだけなのです。

全力で喧嘩できるのは信頼が根底にあるからなんですよね。微妙な距離感だと、却って怖くて我慢しちゃうことが多いと思う。強みも弱点も、大人気ないところも勝手知ったる相棒。腐れ縁の熟年夫婦感が出せていれば幸いです(´∀`*)
ヘンゼルの言動は、仰るとおり、オチを知っているとかなり受け取り方が変わるかなと思います。前はそこまで意識していませんでしたが、今回は二度目なので、ばっちり不穏の種を仕込んであります。結局、誰よりも再会に固執したのは、ヘンゼルかもしれませんね…。

そして、ギクッ∑( ゜д゜;)
そうだよ! 自分で書いて、何か既視感があると思ってたら、清康だよこれ! 誰かがオーバーラップしてるなぁという感覚はあったんだけど…そうか…『鵺月夜』だったんや…!
清康の最期、思った以上に深い部分に刺さっていたみたいです(;´Д`) 印象的というにはあまりにも寂しく、切ないシーンでしたものね…深層心理で生存させたかったのかもしれない…。
たぶん、鵜狩さんから受けた影響はこれだけじゃなくて、他にもたくさんあるんだろうなぁ。正直、怒らないでくれて良かった。快く受け入れてくれる兄貴、やっぱり器がデカイぜ!
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