イチオシレビュー一覧

目が赤いだけで勇者に選ばれたヴィーレ。
しかし彼には秘密があった。
それは何度も繰り返される、魔王と戦うまでの8日間。

繰り返しの始まりは、仲間を集めるところから。ツンデレお嬢様の賢者に、ちょっとおバカな短剣使い。そして今回の繰り返しのイレギュラーである新たな仲間。さらには家のないいじめられっ子の少女。

RPGのような世界観。活き活きとしたキャラクター。
最後にはどのような結末が待ち受けているのだろうか。楽しみな作品。

一話の印象が読み進めるごとに重く重く思い返される。
最新話まで読み進めると、きっと一話を改めて読み返したくなります。

「あー、死に戻り系か」

初めての感想はそんな感じでした。
「八日後」
魔王を倒すための勇者に任じられて仲間を集めて、交流があって。
主人公視点の一人称ではなく三人称で紡がれる物語は順調に進んでいるようでいて、主人公である勇者ヴィーレと読者だけが知っている「それが何十と行われた過去の積み上げ」であることの物悲しさ。
楽しそうな会話の一つをとっても……

カウントダウンとして記される「あと◯日」が物語の緊張感を上手く高めてくれます。
これからどうなるんだろうか？
どんな冒険を繰り広げるのだろうか？
ワクワクさせてくれる進行とは裏腹に「最後が決まった世界線」

素直に良くできた構成だと思います。
一話で見限るには勿体ない良作です！！
怖いもの見たさで次話が楽しみです。

この作品には脇役やモブなんていない。

いや、脇役やモブという役割を与えられたキャラクターならいる。
しかし、テレビやアニメに出てくる、皆似た様な顔の個性のない脇役やモブは一人もいないのだ。

何故ならばこの作者はキャラクターをとても大切にし、しっかりとかき分け、個性を与えているから。

そうして、キャラクターがたっているからこそ、引き立つストーリー。

特に、普段は強気なキャラクターが意外な一面を見せる最新話は必見だろう。

加えて、この作品に出てくるキャラクター同士の会話は非常に面白い。

序盤の扉への呪詛から始まり、最新話での切れ味鋭い突っ込み。

キャラクター同士の掛け合いが非常に巧妙なのだ。

個人的には、イズ様と主人公の会話を是非推したい。
そうして、この作品を読んだ諸兄は、きっとこの可愛らしいツンデレ(最新話では弱さすら見せる)お嬢様の虜になるだろう。

氷の鉄槌受けたいです

「目が赤い」たったそれだけの理由で、勇者に抜擢されてしまったヴィーレ。
さらに、魔王を討伐できなければ、時間が巻き戻されてしまうというおまけ付き。

猶予は8日間――。
魔王を倒すことができなければ、8日後……また、死ぬ。
ヴィーレは今度こそ魔王討伐を果たすため、数十回目の冒険へと乗り出します。

そんな彼を待つ「これまでとの違い」。
この８日間で出会うはずのない者と出会いや、起こったことのない出来事の数々。
それらの中に、魔王討伐のヒントはあるのか……？

一体、ヴィーレが置かれている状況の真相とは？
そして、魔王の正体とは？
何も信じられない周回の中で、ヴィーレたちは何を見るのか！？

一味違うループ物がここに！！

冒頭のループ展開、目の色で勇者に選ばれる村人。レベルの設定など、よくある定番の要素を取り入れられています。
他作品との違いはキャラクターの質の良さ。
個性的な仲間はきちんと役割が設定されていて、二章から仲間が揃った後の会話は非常にテンポがよく、読んでいて飽きません。
また、モブであってもきちんとキャラ設定がされておりメインキャラとの掛け合いも面白い。
シリアスな背景がしっかりとありながら、明るい雰囲気で楽しくサクサク話が進むので読めば読むほど面白くなっていきます。

今後、かれらがどのようにして魔王に挑むのか、先が気になる作品です。

○面白さはここにあり！
大小様々な『謎』がこの作品をより面白く、より読者を楽しませている。単なる謎のまま、伏線を回収しないまま、長い間放置される作品はよく見かけるが、この作品は謎が解き明かされるまでの話の組み立て方や楽しませ方が、他の作品とはひと味もふた味も違う。
三人称視点を巧みに使った物語は、作者の技量を感じさせる。

重要な世界観や個性的なキャラクターたち。その全てが集約された素晴らしい作品であると断言します。

読み進める価値があることは言うまでもありません。

最近なろうでも多くなってきた死に戻り系の小説ですが、この小説はそんなループは許さない、といった作者なりの面白い工夫が見られます！正直色んな小説を読んで来た私にも展開が読めません。

間違いなくこの小説を読んでつまらなかった……という事にはならないと思います！ぜひ、みなさんにも読んでもらいたいオススメの作品です！

　繰り返す魔王討伐の中、死んだら最初から。
　そんな過酷な呪いを受けたのが、目が赤いというだけで何の能力もない主人公ヴィーレ。
　急に大役を与えられるし、周りには罵倒されるしと散々な彼ですが、すでに何度か死に戻っているらしい物語冒頭では、やや物事について達観気味。しかも、今回の冒険にはこれまでにないイレギュラーな展開が多く出てきていて……というのが、大まかな物語の流れでしょうか。
　ここまでは、王道な物語。
　しかしこの作品で私が一番推したいのは、魔力に関する独自要素です。ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、これを知るだけでも一読の価値はあると思いますよ！
　王道と独自要素を上手く絡めたファンタジーで、読者を常に飽きさせない手腕を感じました！　オススメです！

RPGの世界観が読んでてわくわくさせてくれる作品です。
特に、戦闘シーンは文章として表現する事によって不自然となってしまいがちだと思いますが、この作品はRPGの世界観が伝わってくるし、さくさく読めました！
話全体もスムーズに進んでいくので飽きを感じること無く、早く続きを読みたいです！
これからも応援してます！！

某ドラゴンをクエストするRPGの様に、不滅の呪いがかかった主人公。ただし、死んだら記憶以外はゼロからやり直しのうえ、ステータス的にはただの村人A。そんなかれが相棒のクワを武器に（途中で剣を貰いますが）魔物と戦ったりするお話しです。

旅の仲間はお嬢様で運動不足な賢者に、異世界転移してきた元引きこもり、更には最低レベルでスキルもステータスもしょぼいいじめられっ子の少女。

この仲間たちで魔王を倒しにいかなければならないのですが、どう見ても詰みゲーです。

しかし、様々に散りばめられた伏線に、この世界には何か秘密が見え隠れしており、それがどうつながっていくのか楽しみな作品です。