イチオシレビュー一覧

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英雄物語のオペラ!

  • 投稿者: 猫缶之助   [2016年 01月 03日 00時 18分]
文章だけでまるでオペラでも見ているような気分にさせてくれます!
只々物語に引きずり込まれます!
ある時は奇をてらい、ある時は笑いを誘い、ある時は心躍らせる!
大筋はまさに英雄譚の様です。というか実際英雄譚でありますが。しかし在り来たりなとは感じさせない魅力に満ち満ちています!厚い文章によりその情景が目の前に広がる様に感じられそうなほど物語に引き込まれました!

ヒロインもいるよ!(

いま一番、ハードカバーにして全国の小中学校の新刊欄にそっと置いておきたくなる作品。

この作品はファンタジー小説だ。『小説家になろう』というサイトでは、最もありふれたジャンルの作品である。

けれど、敢えて私はこの作品のレビューを書いている。それはこれが『人間賛歌』の物語だからだ。

主人公は退廃的だった前世に今も苦しめられ、それでも真摯に生きている。
友人は、罪を犯して苦しみ、しかし生きている。
輪廻の神は、人を愛するが故に情け容赦なく死を与える。
不死の神は、人を愛するが故に人から死を遠ざけようとする。

出てくる人物は、辛くとも、絶望的でも、ただひたすらに『生きて』いる。物語の主要な神は、ただひたすらに人を『愛して』いる。素晴らしい。これぞ人間賛歌だ。

主要な神を他の神ではなく輪廻の神としたこと、そして不死の神を対としたことが、『人間賛歌』の理由なのではないだろうか。

どうか読んで、このレビューが間違いかどうか確かめてほしい。

”ちゃんと生きて、そして死ぬ”少年の物語

  • 投稿者: ダルマ   [2015年 11月 05日 02時 36分]
「《生きてる》のと、《死んでない》のって、ずいぶん違うんだなって」
主人公の言葉だ。

この作品は”転生もの”だ。前世で出来なかったことを今世で果たす、果たせるように努める。特段珍しい題材でもなければ、目新しいものでもない。なろうテンプレなどと揶揄されることも多いものだ。

だがなぜ、その他大勢に埋没しないのか。それは「死んでない」生き方だった前世が与えた影響を如才なく描き切っているからに他ならない。前世の後悔を繰り返さないために、「生きる」ために、何ができるのか。それを真剣に考える。
なればこそ、如何に生き、そして死ぬか、そこまで見据えた少年の生き方が光り輝いて見える。ああ、こんな風に生きてみたいな、と。“ちゃんと胸を張って死ぬために”ちゃんと生きる。その思いが随所に溢れている作品だ。

今一度
「《生きてる》のと、《死んでない》のって、ずいぶん違うんだなって」
至言ではないだろうか。

こんなにも心を揺さぶられる事はそうは無い。

  • 投稿者: 白鯨   [2015年 10月 14日 01時 00分]
この小説は、私の感性にどストライクだったのでしょう

最初から心揺さぶられっぱなしで自分でも読んでるうちにこんなにも感情の起伏が激しく動いている心中に驚いております
読んでいるうちに登場人物を通して、作品の世界観を通して自分自身に問いかけられている気がしてきます。

自分はこのままで良いのか…

よくよく考えさせられる作品です。
まだ読んでいないなら1度読んでみて下さい。
ウィル達が好きになるはずです、明日も頑張ろってなると思います、そんな作品です。
是非是非読んでみて下さい。



初レビューのため長文駄文失礼しました。

古き英雄の魂は、少年と共に

  • 投稿者: 大滝小山   [2015年 09月 22日 22時 13分]
異世界に転生した主人公が成長して、英雄となっていく物語。

――そう語ると、なろうのテンプレにどっぷりと浸かった我々は勘違いするだろう。
事実、僕もそうだった。まずはあらすじに惹かれて一読。そしてグイグイと世界観に引き込まれ、気づけば当時公開されていた一章分を数時間かけて読み切っていた。あまりの感動に当時の自分の行動はなんだかいつになく積極的だった。(詳しくはここでは語らないこととします)

掛け値無しに作者を応援したくなった物語は初めてで、その興奮は筆舌に尽くしがたい。

語り手の口調は軽く、だがしっかりと重みのあるファンタジー。きっとあなたも惹き込まれる。

主人公は生きなおす

  • 投稿者: 退会済み   [2015年 09月 22日 00時 07分]
管理
昔読んだファンタジーを根幹に今のファンタジーを取り入れ、昇華させた、『昔読んだ、けれど全く新しい』ファンタジーです。
このサイトになれた方々は、最初の展開がゆっくり過ぎると思うかもしれません。けれど読む手は止まらないはずで、一章の終盤はもう中断するという選択肢はないはずです。

前世で人間らしく生きることができなかったウィル。その彼が慈愛溢れる不死者たちの無償の愛によって心身を成長していく姿は羨望すら覚えます。
強さがあり、同時に弱さがある。そんなどこまでも人間であるウィルの生き直し。

心に響く物語です。

この作品に出会えたことに感謝

  • 投稿者: やげぞう   [2015年 08月 24日 01時 18分]
他の方も書かれているように、「どこにでもあるような王道ファンタジーなのに、全く今更感がない至極の物語」です。

ジャンルとか要素とか、そういう枠組みという「色眼鏡」で、読むのをしばらく戸惑っていた当時の自分を叱ってやりたい、今ならそう思います。

主人公ばかりではなく、登場人物や英雄物語の歌で出て来たような「名も無き昔の英雄達」でさえ、ここには生き生きと描かれています。というより、物語の中で確かに生きています。

「こういう物語」ではなく、「この物語」に出会え、読むことができたことに感謝したいと思います。

書籍化が待ち遠しい

  • 投稿者: ken   [2015年 08月 23日 22時 35分]
 なぜこのタイトルなのか?
 1話が抽象的過ぎない?
 まーた転生最強モノー?

 そんな印象を抱いたあなたにも、ぜひ、第一章を読み通してほしい。
 そこには苦難があり、絶望があり、立ち向かう主人公がいます。滅亡があり、希望が残り、そして土下座しない神々がいます(笑)

 神魔の対立と主人公の冒険が何処へ向かうのか? 不安よりも、予想を半歩超える謎解きと熱いセリフに期待ばかりが高まります。
 美麗な装丁で書籍化してほしいな。廃墟と月とがコントラストになるような、小さく、少年とスケルトンとゴーストが焚き火を囲んではしゃいで、マミーがそれを呆れて眺めているような。
 今日読み始めて即そんな願望を抱いてしまった、一ファンによるお勧めの作品です。
 ファンタジー好きな方、読まずにいるのは勿体無いですよ!

評価されるべき作品

  • 投稿者: Ygg   [2015年 07月 29日 18時 53分]
この小説は近年なろうにて最も流行っている『主人公最強系ファンタジー』だ。
たしかランキングにも載っていたと思う。

何故なろうでありふれたこのジャンルで他の小説同様に埋もれなかったのか?
それは、溢れ出んばかりの文章力とよくできたストーリー、敵を倒すだけ倒し後は、適当に締める駄作とはレヴェルが違う。様々な困難に悩む主人公やそれをどうにかして助けようとする仲間。この作品の登場人物は人間味が溢れており、些細なことで傷ついたり、怒ったりと喜怒哀楽をとてもわかりやすく文章で表現されている。

皆さんも是非一度読んでいただきたい。あまりの文才、構想されたストーリーに身体の震えが収まらなくなるだろう。

無謀に挑んだ作品

  • 投稿者: 名無し   [2015年 07月 15日 15時 44分]
そして勝った作品と言えるのではないでしょうか?
あらすじから、王道作品を目指す!
と非常に高い設定を自ら書いてます。
意地の悪い人なら、そこをひたすら弄ろうとするでしょう。
しかし、この作品においては無駄としかいえません。
王道でありながら、高い文章力と丁寧でありながら決してくどくない描写。
そして、読者を感情移入させ泣かせる技術。
全て素晴らしい。
間違いなく書籍化して欲しい作品です。
そして、私は絶対買います。
引きこもりのダメ人間だからこそ、悟った境地。死しても己の為すべきことを成そうとしたかつての英雄。
なにより、敵方すら魅力的。
人間なら誰もが一度は考えること。
だから、それと向き合った主人公や向き合った結論から逃げ出す主人公がまた魅力的なのです。
なにを言ってもネタバレになるので、所々をはしょってますが、読めばきっと後悔しないと思う作品です。
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