イチオシレビュー一覧

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親子とは。異世界かつ心温まる人間劇。

  • 投稿者: 退会済み   [2016年 06月 28日 17時 37分]
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前世の記憶を持つ主人公、物語の前半で描かれる少し変わった家族の話がたまらない!
死の町でアンデットもなった元英雄達に育てられる主人公ですが、その経験を基に異世界無双するのかと思いきや、住処と彼らがアンデットとなった理由をふんだんに使い、素晴らしい決別を描いてくれました。
とても強いが無敵ではない、もらった物の代わりに絡みついた因縁が、主人公を因果の渦に引き込んでいきます!

この作品を音楽に例えると・・・

  • 投稿者: コリオリ   [2016年 06月 26日 14時 49分]
ジブリ系の曲。合唱版の「君をのせて」とか「テルーの唄」「風の通り道」「いつも何度でも」といった印象です。

語り口は優しく、物語は純朴に少年冒険譚ですし度々出てくる神話は心に響くものがあります。何度も読み返したくなる作風はジブリ系の名曲に似た印象を覚えるのです。オススメ作品。

ヒロインだけはどうなるんだろねw

想いを紡ぐファンタジー

  • 投稿者: のぽぽん   [2016年 06月 26日 11時 27分]
 姿かたちは異形であっても3人の愛を一身に受け育つ主人公

 強さとは何か
 賢さとは、どういったものか
 優しさとは、どんなものであるのか

 姿かたちでは無く物事を見る時には本質を、心と向き合う時には本心を見抜くよう成長し死者に安寧を齎す加護を得て旅に出る時、彼は世界を変えていきます。

 命の重さが平等でない世界で、命の尊さを平等に扱い、人々を苦しめる問題の本質を見据え困難に立ち向かう。

 職業や称号など飾りでは無く、勇気のある者を勇者と言うのであれば、これは勇者の物語だと思います。

大人に読んで欲しいファンタジー

  • 投稿者: 退会済み   [2016年 06月 25日 20時 39分]
管理
【古き良き王道ファンタジー】に、最近のエンターテイメント性のエッセンスが、絶妙なバランスで織り込まれている作品です。

設定として小難しくややこしい重苦しさもなく、また読んでいて辛くなるような“萌え”要素や厨二成分もありません。

私個人としては“王道ファンタジー”とは、壮大な物語の中を、人がしっかりと歩んでいく姿が描かれ、成長の高揚感と達成感も得られるジャンルであると勝手に思っています。
この作品は、そうしたファンタジーの名作映画や、物語と同等の心地良い読後感を、年齢や時代に関わらずストレートにもたらしてくれます。

様々なジャンルのエンターテイメント性あるコンテンツが溢れる中、何かを残していく物は少なく、段々と手が伸びなくなってしまった……。
そんな忙しい大人にオススメしたい、忘れていた何かを揺り起こさせる名作です。

読むとパワーがもらえます

  • 投稿者: miyuki   [2016年 06月 13日 12時 23分]
世界観がしっかりしておりキャラクターの
感情が各場面でしっかりあらわされていて引き込まれます。主人公が完全無欠ではないところに好感がもてます。あるいみ王道で人助けをするのですが全部同性(笑)ハーレムどころかヒロインすらいない不憫な主人公を思わず応援してみたり。世間知らずな主人公にっこみをいれるキャラクターに共感したりと楽しく読む事ができます。読んでみて損しない小説です

きっと世界にも通用する。

  • 投稿者: かい くう   [2016年 05月 19日 22時 18分]
よくある転生ものかと思いきや、そんな事は気にならない位深い内容で、登場人物それぞれの心情の描きかたや情景の描きかたがステキな作品です。

読み進めながら、他の言語に翻訳されて、売り出しても通用するんじゃないかと思ったりもします。
むしろ脳内では海外でもヒット→ハリウッド辺りで映画化なんて展開が繰り広げられてます。

日本語だけにとどめて置くには惜しい作品だと思いました。

古い本独特の、あの甘い匂いを感じる、懐かしく、薫り高いしらべ。

  • 投稿者: 月無月有   [2016年 04月 05日 01時 05分]
 この話の一番の魅力は、登場人物の奥行きと世界の分厚さである。

 この物語のキャラクターは皆生きている。一人の人間が紡ぎ出した架空の人物だとは信じられないほどに。
 世界観の厚みはまさに、世界の観方だ。その立体感は、文字によって編まれた世界だとは思えないほどに。

 本当に真摯に、丁寧に紡がれたのだろうと容易に想像できる質の高さ。言葉一つ、読点一つ、漢字か平仮名か──すべてに頭を悩ませているはずだ。

 人によっては、話がなかなか進まずもどかしく感じるかもしれないが、それは世界が生きているからこそであり、それを示す一因である。だからどうか、物語の行き着く先を見届けてほしい。
 まこと一読の価値があるものだ。いや一読と言わず、何度も何度も読み返してほしい。かつて、そうして読みふけった物語と同じように──。



 物語の、懐かしく、薫り高いしらべに。
 胸を震わせる喜びをぜひ、共にしたい。

読み切るまでに3度、泣きました

  • 投稿者: 久遠ユウ   [2016年 02月 14日 18時 01分]
『生きること』を真摯に、そして苛烈に描いた作品です。
 はじめは、ありふれた導入だな、でも文章しっかりして読みやすいし、付き合ってみっか、ぐらいの気持ちでした。けれど読み進めるごとに戦慄が深まります。
 生きてる。この世界は虚構じゃない。
 考え抜かれた世界観は、剣と魔法と神々の壮大なファンタジーであるのに、現実とのギャップを感じさせない。
 一人ひとりのキャラクターは、その生涯に根ざした確たる『力』と『意思』に拠って立っている。
 世界を生きるすべての者たちが紡ぐ歴史は一日いちにちが鮮やかで、遥か未来へ確かに延び往く。
それら全てが、苦悩しつつも戦い続ける主人公を中心に、『己が人生と世界への向き合い方』という、命題であるが故に忌避される主題へと、なんの嫌味もなく結実してゆく様は圧巻です。
 三章読みきれば必ずや、生きている実感に打ちのめされることでしょう。魂震わす英雄譚です。

なろうでも屈指の名作です

私程度の文章でこの作品の魅力は伝えきれませんが、読んでみて損はしないとはっきりと言えます。

高い文章力と、まるで実際に生きて動いているかの様なキャラクター達。読んでいくうちに物語に引き込まれていき、読み終った時には知らず目尻が熱くなっていました。
※完結はしていません

主人公たちも大変魅力的なのですが、登場するサブキャラクター一人をとっても、それぞれに個性があり、違った考えを持っている人物だという事を改めて認識させられます。
そしてなにより、敵が素晴らしいの一言です。

なろうでオススメの小説は? と、聞かれたら私は迷わずこの作品をオススメします。

「無職主人公の転生」テンプレで敬遠される事も多いだろうが。

  • 投稿者: マオ   [2016年 01月 08日 05時 40分]
予め断っておくが、自分も当初は薦められた付き合いで読んでおこうという程度だった。
育て親が人間か否かの違いこそあれ、敢えて乱暴な言い方をすれば導入部分は他多くのなろう系小説と変わりない。

では、何故いまだに読み続けているのか。

これは登場人物たちが悩み、もがき、苦しみ、その果てに生をつかみ取る英雄物語だ。
英雄であること、あり続ければならないことを己に課し、その上で生きていく。
主人公サイドだけでなく、古来よりの敵役までもが自らの信念に従う、その苛烈なまでの生き様に心揺さぶられるのだろう。

各章がライトノベル1冊前後の分量ということもあり、手軽に読めるハイファンタジーとしての面もある。
3章終了時点で英雄譜として一種の完結を迎えたが、物語は、そして彼らの生はまだまだ続く。
ウィルがどのように生き、何を為すのか。これからも期待させてくれるだろう。

灯火にかけて!
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