イチオシレビュー一覧

まず結論から話そう、主人公は紛うことなき邪悪の化身であり、人の罪過その物が姿かたちを成したような存在だ。
人類が開発してきた罪の限りを架空の世界で悪辣非道に行い、自らの行いが必ず自らに返ってきては死に至る。
人そのものを体現したかのような本当に邪悪な主人公とそれに追随するゴミ(ニンゲン)が、生態系の最底辺を醜く争う物語である。
人間が大嫌いな諸君らにこそぜひ読んでもらいたい。
ゴミ(ニンゲン)が見にくく争うのが大好きなそこの君！読め！今スグ読むんだ！
私からは以上だ。

趣味が変わるとか楽しみを得るとか、そんなものでなく、人生観、人格、主義思想に影響を与え得るのが本作。
それは本作に登場する通称ギスギスオンラインがそういうゲームだからです。理不尽な強さのモンスター、肝心な部分の配慮が皆無な故に意味をなさない倫理観、本作開始時には擦り切れきっているゲームプレイヤー(本作でいう所の知らないゴミ)の人間性。通称ギスギスオンラインは架空実在問わず他の全てのゲームから乖離していました。それを扱う本作は、フロムゲーにおけるフロムのように新たな「流れ」を作った傑作です。
本作を1度も、さわりすら読んだことがないというのは、人生の損失であるという確信があります。
是非
是非
是非
感動を貴方に知って欲しい。

おいおい今年に入ってまだレビューが無いなんてどうしたんだ崖っぶち〜？

という事で、もはや語るまでもない迷作？名作です。

ここまでの文字数の作品となると、読み始めるのに躊躇する方もいるかもしれませんが、心配いりません。

基本的に一話完結のゲーム日常一コマでクスッと、もしくはツボに入って笑えるお話ばかりです。
ただストーリーはしっかり続いているので、がっつり長編の物語を読みたいという人にもオススメです。

主人公は特にナヨッとしても無ければ、ウジウジもしないしっかりした大人で、普通に悪人です。でもこれはゲームですから、憎めない悪役です。

気を抜いて息抜きに読み進めれば、ハマる人にはハマる事間違い無し。
感想欄にも毎話たくさんのプレイヤーたちの書き込みがあり、いわゆる掲示板回が毎度楽しめるようなおいしい作品です。

ぜひこのゲームを楽しんでください。

まず1つ目に、この作品の主人公はゴミである。
2つ目に、この作品のプレイヤーは大体ゴミである。
3つ目に、そもそも種族人間はゴミである。

これは民度ゴミ、強度ゴミ、しかし諦めの悪さとゲームへの執念だけはトップクラスのゲーマー達が送る最高のVRMMO？小説……。

「これ明らかにゲームじゃ再現できませんよね？」
「どう見ても運営がエイリアンですよね？」

そんな意見が飛び交う中、ゲーマー達は進む。

『これは所詮ゲームだから』
と……。

オーバーテクノロジーが過ぎるゲームの中でプレイヤーは言う。
「でも俺達はゲーマーだから飽きたら普通に辞めるよ。例え現実世界の命運がかかっていたとしても」

数多の問題を起こし晒しスレ殿堂入りを果たし「崖っぷち」とまで呼ばれた男、主人公コタタマは今日も逝く。

悪事を働き、無事バレ、命乞いをし、処刑され、尚も悪事を働く最高の主人公をご照覧あれ。

M2-XFEの殺戮を知っているか

リアルマネーにして約3500万円が吹っ飛んだオンラインゲーム史上トップの損害と戦闘規模を誇るPVPである
なお原因は抑えきれなくなった闘争心である模様
このゲームでは以前にもゲーム内家賃滞納で大戦争が起きている

Corrupted Blood事件（和名：汚れた血事件）を知っているだろうか

2005年に起きた、運営の不手際により伝播するDotダメージがプレイヤー間で無限感染しゲーム内でパンデミックが起きた事件である
積極的に感染を広めようとする愉快犯も発生したようだ（あれこれ最近見たな）

MMOという仮想世界にはこのような綺羅星（）の如きエピソードに事欠かない
ギスギスオンラインではまるでそれらの事件のWikiを読んでいるかのような高揚を味わえる
あまりにも面白い

１：面白い

２：1話毎のボリュームがすごい

３：現在600話以上

なんっつーか才能を感じますね。
プロ（もしくは編集さん）が好き勝手に書いてる疑い。
文章がとんでもなく上手い。

1話1話の内容が超重要？で水増し無し。
読み直しが非常に楽しみ

1話毎に読み終わると何故か癒やされる。
食傷気味の方にはオススメです。

マジでみんな読んで。

注：つい笑ってしまうので、電車内注意（本気）

　この作品における魅力の一つを上げるとすれば恋愛です。こと女性アバターキャラに関しては恋愛観が狂ってます。より正確には、好きという感情を殺害という行為によって示そうとする謎の病気。それが蔓延しているとゲーム内巷で噂され、詳しい正確な情報はいまだわからない。このように、ゲームという環境だからこそ許される、ありとあらゆるむちゃくちゃな話が面白おかしく展開されます。なにより、この独特の文章力。すいすいと読み進められます。時々、なにを話してるのかわからないことも多々ありますが、それも気にならないくらいに次を読みたくなる文章です。たまに入れてくる時事ネタもほんとに面白い。これほど感銘を受けた小説作品はいまだかつてありませんでした。なぜ書籍化してないのかも不思議です。作者はまさに鬼才と言えるでしょう。

まずは何も考えず一話を読んで欲しい。
そこでヌルッと引き込まれる。初見なら確実に二度見するだろう。何よりテンポがいい。まだるっこしくない。スルスルと目が続きを追ってしまう。
終始想像の斜め上をカッ飛ぶキャラクターと思わず引き込まれてしまうリアリティ。
何より語り手である主人公。間違いなくしょうがない悪党なのにどうしても憎めない。軽妙なトークと二転三転手のひらドリルの見本のような主義主張に行動原理。それでいて何故か芯のようなものを感じさせ、そんな彼が無秩序に放り込んだ闇鍋の様な人間関係はこの作品を妖しく極彩色に彩り立てる。まさに混沌。その中心。いつだかの登場人物の言葉通り、彼は正しくブラックホールだ。
崖っぷち〜！！
思わず画面の前で口にしてしまう事だろう。

一話一話である程度起承転結が完成している話も多いので、小難しい事は考えず初めに言ったようにまずは一話読んでみる事をオススメする。

この小説の舞台は宇宙人が経営する半没入型VRMMORPGです。
これだけでどう転んでも物語が面白くならない訳がありませんね。
主人公の都合で世界感が歪められたり特別な力を得たりはしません(特殊なキャラビルドではある)。
ハーレム要素がありますが無駄にヨイショするわけでも全肯定するわけでもなくそれぞれ意志がありニヤニヤできる程度にいちゃつきます。
でも初期ヒロインの惚れる過程はたりないと感じました。
主人公よりも強いキャラ、賢いキャラが出て来ます。
それでも彼が主人公なのはマシンガントークをはじめとする圧倒的コミュ力と感性によるものでしょう。
私はこの小説のキャラ達が大好きです。
この小説は主人公の一人称語り手方式で進みますが、主人公の台詞のみ「」がつかない事があり馴れないかたには読みにくいかも。
あついバトルや世界観、敵勢モブ、運営の謎に続きが気になって仕方ありません。

この小説でプレイされているゲーム、通称ギスギスオンラインの中でプレイヤーの基本性能はとても低い。
最前線のプレイヤーでもソロで圧倒できそうなのはゴブリンぐらい。
運営からハンデをもらって大勢のプレイヤーで団結してもボスモンスターもまともに倒せない、そんな過酷なゲームバランスである。
だがしかし、強さを追い求めることだけがゲームの楽しみ方ではない、他にもたくさん魅力はあるのだ。
たとえばグラフィックやサウンドなどの臨場感だったり、ゲーム全体の自由度だったり、あるいはコミュニティの居心地のよさだったりするかもしれない。
そういったものを楽しめれば強さは重要じゃない…かもしれないね。
これはゲーム内でいろいろ手広くやってる主人公コタタマを中心にした人間模様の話。ポロリもあるよ！
PS 運営は宇宙人。