イチオシレビュー一覧

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語呂のよさが輝く作品

  • 投稿者: falco   [2018年 08月 22日 00時 01分]
僭越ながら初めてのレビューを捧げます。


こんなにもるもる言いたくなる(注:もる語。作品内に登場する言語。)小説は他にない。
キャラの個性、ストーリーの緩急、伏線やネタの使い方、革新的なのにそれを表現する言葉は身近で分かりやすい。この言葉選びの秀逸さはまさしく鬼才。
主人公含めゴミども(注:人間。作品内ではスペック的に総じてゴミ。)の思考や言動に「それってアリなの!?」と目から鱗が落ちたり、予想外に転がりまくる展開にコロコロされたり、度肝を抜く発想力。なのに何故か「なるほど…」と納得させられ、いつの間にか「わかる」と共感させられる、不思議な吸引力のある小説。それは最早、一種の洗脳のよう。
他に類を見ないセンスとテンポの良さにたまに頭が追いつかず、誰かにもるもる言いたいけど、自分がコタタマ(注:主人公。読者の分身?)じゃないと証明できないので今日も一人悲しげに鳴くしかない…。もるるっ…。

崖っぷちぃ!おんどりゃしに…ぐべらっ

  • 投稿者: さいか屋   [2018年 08月 02日 23時 57分 ()]
崖っぷちのことをなんか話せだって?いいけど、あんま時間はとらせんなよ。
善か悪かで分けるんなら間違いなく悪だよアイツは。だってのに嫌いになれないんだよね。だってさ、殺そうとした相手とフレンド登録とかする?普通、お互いにさ。アイツの口が上手いってのもあるんだけどさ、変なカリスマがあるんだよね。ろくでなしやネジのトンじまった奴らを惹きつけるような。それで、大規模な暗躍をしたり、あっちこっちで女を作ったりするんだよね。まぁ、どれもこれもロクな結末を迎えないんだけどさー。見ていて飽きないんだよね。ホントに。
あぁ、そうそう飽くまで「見ている」事が大切なんだよ。アイツと関わるって事はその名の通り「崖っぷち」に近づくって事なんだから。下手すると、いつの間にかロストしちまうよ?
悪いがアイツの説明はここまでだ。ちょいと予定があるんでね。何しに行くって?そりゃあ、崖っぷちの襲撃さ。あんたもどうだい?

2017年最大の事件

  • 投稿者: Yosi   [2018年 07月 29日 10時 50分]
2017年最大の事件と言ったらどう考えてもギスギスオンライン書籍化未遂事件であろう。私は初めて読んだときから、これからはコタタマスタンダードという概念ができるであろうと予測した、感覚としては高橋留美子が登場して、それまではヒロインは貧乏人か金持ちの2択だったのが一気にレパートリーが増えたのとおなじようなものである。あの主人公はコタタマ感あるよね、みたいに何かキャラクターを語るさいには必ず引き合いに出されるそんなさっきまではなかったのに、次の瞬間にはあたりまえのように思考に溶け込むもの、それがコタタマだと。しかしながら、私の予想に反しコタタマのコの字も世間には普及していない、世間はコタタマを知らないのだ、だからあの一度あったら忘れられないキャラクターに無知でいられるのだ。私は心底ギスギスオンラインの普及を願った。それなのに未遂である。もうちょっとでコタタマが日本中に放たれたのに。無念である。

小説版・VR体験

  • 投稿者: おぅ   [2018年 07月 18日 01時 17分]
他の方もおっしゃっているように、主人公と自分が一体になったかのような感覚を味わうことができます。
それはきっと最近の俺TUEeeeeeeeeeeeファンタジーでは味わうことのできない文字の羅列でしょう。

自分はもしかしたら少し悪どいかもしれない。
自分はもしかしたら少しお喋りかもしれない。
何年後か、VRMMO上にビルドした自分はきっとこんな性格かもしれない。
そんな風に思って読むといいかもしれません。

2週は読みました

  • 投稿者: yk   [2018年 06月 12日 23時 47分]
何回読んでも面白いし飽きないこの作品、なぜなら話が一切予測できない、理解できないからです。味の無くならないガムみたいな印象を持ちました。つまり読む度に新しい発見があるということです。

他にも、夢と希望に満ち溢れたストーリー、独特の雰囲気、自分は主人公なんじゃないかと思ったし、一切理解できないから子狸なのかとも思った。とにかく面白いです!

テンプレに飽きた方、雰囲気に酔いしれたい方、深夜テンションの方などにオススメです!

主人公の変質をお楽しみください

  • 投稿者:   [2018年 05月 18日 23時 27分 ()]
序盤は割と淡々と書かれているため、特殊なロールプレイをしている自分のプレイ日記風と言われても受け入れられました。
いつからか、完全にこいつキャラ固まってるよこんなの読者の分身とか言われても受け入れられないよ、と思うようになりました。
内面的な成長というより、変質している、という感じです。
この変質も話の肝に関わる部分になりそうな気配がありますので、恐らくは作者が狙ってのことかと思います。
序盤を読んでそのノリが続くことを期待すると、期待はずれとなってしまうかもしれません。

娯楽小説のハイエンド、エンターテイメントテキストノベル爆誕

物語の設定や展開よりも文字情報、いわゆるテキストを重視しちゃうへそ曲り諸兄!
崩した表現を日本語として~とか言う輩を置き去り楽しむ程仕上がった、小説という枠を窮屈に感じてるけどキャラクターノベルが見たいな~という欲張りな汝らを救うメシアが遂に現れたぞ!
SNSやまとめの隆盛に表れるように、私達は文章に物語性がなくともテキストだけで高まれる!
時代はエンターテイメントテキストを求めているが、エンタメテキストで構成された読み物を書けるライターはまだ少ない…。
その黎明期にいきなり金字塔になってしまいそうなのがこの作品です。
主人公が子気味良いネームドキャラとあの手この手でじゃれ合い、常人が思いつかない切り口から着地点の予測ができない方向へ物語が転がり続けています。会話も展開も格好つけないからすらすら読めます。
プロを差し置いて当代随一かもしれないエンタメテキストを書くライターがここにいるぞー!

青春を謳歌する学生達のような爽やか()な作品

語り部である主人公は未熟とも言える強烈な自我を持ちながらも、「先生」と慕う大人の元で個性豊かな仲間と和気あいあいと誰からも愛されるような存在を目指していきます。その姿は様々なことに悩みながらも青春を謳歌する若者そのもの!

「神」の傍らに立つ聖人のような、そんな立派な未来を望む主人公の進む道には恐ろしいほどの苦難がたくさん待ち構えていました。過去の悪友とも呼べる者達の堕落への呼びかけ、運営側の不正行為、果ては信じる者達からの裏切り……まさに卑劣な行為の数々が!

未熟な精神故にちょっと他人からの影響を受けやすい純粋な主人公はそんな劣悪な環境にいながらも健気に「先生」を尊び道を歩む。
心優しく純粋すぎた彼の前に真っ当な道はあるのか。

この作品を読めば老いて若者のような心を失った人間が再び潤いを得るような、そんな暖かいハートフルストーリーです。

※すべて個人の感想あり、個人差があります。

ギスギスオンライン

  • 投稿者: ryo   [2018年 04月 22日 18時 19分]
よく聞く「n話まで読めば良さがわかる」といった心配は無用の作品。一話を読めば既に独特の雰囲気がそこにはあって、理解の追いつかないままなんやかんやで進んでいくが気にせず読み進もう。
飽きのこない軽やかなノリで物語は進んだり進まなかったりする。かと思えば伏線を編み込んで綱渡りするような回もあり、すわ最終回かと思わせるアツさの次回にはぬるま湯が待っていたりの基本ギャグ。
魅力としては、キャラクター同士の関係性やVRMMOとしてのゲーム性(?)など挙げていけばキリがないくらい情報量が詰まっているので何度でも読める、ホントに。あと個人的にはネーミングセンスがとても好み。
主人公については読者に親しみ易く、決して作者の暗黒面ではないと言うが真偽のほどはそれぞれが決めることである。もるるっ
とにかく、ふと日曜日の午後に初めてレビューを書いてみようと思いたつ程には愛着を持てる作品であることは保証できる

上手に騙してくれる作品です。

  • 投稿者: お鮭   [2018年 03月 17日 21時 07分]
本作は外道だけど憎めない主人公を中心に愛情表現が過激なヒロイン達や個性的過ぎるプレイヤー達が基本コメディ、時々シリアスに活躍する物語です。
普段はMMOネタや妙な説得力のある廃人描写等でお腹を抱えて笑い、章の山場では想像も出来ないような伏線回収や胸が熱くなる展開に感動し、何事も無かったかの様に日常に戻る所はネトゲらしさが良く出ています。

冷静に考えると迷惑行為を平気で行う真性のクズプレイヤーとそこそこ頭のおかしいヒロイン達がバランス崩壊&クソ運営のゲームをプレイする作品なのですが、それを感じさせないだけどの勢いや説得力のある作品です。
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