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[良い点]
地味だけれど質の高いとても良い作品。
読んでいてとても腑に落ちるお話でした。
[一言]
これ創作?何か吐き出したい事を脚色して書いてるんじゃ、と邪推したくなるくらい胸にクル文章でした。
稀にこういう作品に出会えるからweb小説読みは辞められないと思える作品でした。
  • 投稿者: nemuo
  • 2023年 07月31日 12時31分
感想ありがとうございます

流石に家族関係はこんなにタイトなそれではありませんが、やはり大小様々な憤りはぶつけていたかも知れません。

創作物的なそれでは、若い頃に母が見ていたのを横目で眺めていた大映ドラマへの憤りが原典な気もします。

「とっとと逃げろよそこは」

面白いつまらないは別にしてそう思う事しきりで。
ただまあ書いてみると、割と起伏がないと陰に籠もるよなと確認された作品でもありますね。

少しでも愉しまれたのなら幸いです。
[良い点]
とても沁みる一文一文でした。
励まされるというか、肯定してもらえるというか、
すとんと落ちた瞬間が何度もありました。
きっと何度も読み返す自分が想像できます(笑)
素敵な時間をありがとうございます。
  • 投稿者: みい
  • 2023年 07月30日 20時37分
感想ありがとうございます。

身に余る賛辞ありがとうございます。
自分で読み直すと言い訳じみたそれが多くて穴に埋まりたい気分にもなりますが、そう言っていただけると幸いです

少しでも楽しめたならそれに勝ることはありません。
ありがとうございました。
[良い点]
一人の人間の半生記。
その重みに圧倒されます。
[気になる点]
この後主人公さんは心のどこかに空いたであろう小さな穴とどう向き合っていくのか?
元家族への思い入れが薄い分かえって理性でも感情でも触れがたい、普段は自覚さえしないであろう心の古傷に向き合ってしまったとき彼女がどうするのか、どうなるのか、知りたいような知りたくないような…
[一言]
とても素晴らしい作品だと思うのですが、称賛したくても適切と思える表現をどうしても見つけらず大変申し訳なく思います。

それでもこの作品を生み出してくださったこと、この作品に出会えた幸運に心より感謝をささげます。
  • 投稿者: 白菜紙
  • 2023年 07月30日 17時03分
感想ありがとうございます。

心の穴に向かい合うのは、正に今回がそうだと思われます。
母親のあの言い訳を結果的に理解した過程はです。

正に自分が訳も判らず追い出された原因を適当に理解し前に進んだ……これも欺瞞であると承知しているからこそ、あんな言い訳を言った母を理解したかも知れません。

理由なんてどうでも良い憤りを言葉にするのも難しいから自分の判り易い理由で排除した。
ただそれを言葉にするとあんな訳の判らない事で、になってしまう……ただ母親と娘が違ったのは、母親ほど娘は嫌悪までしていないのと、元よりの差別で逃げ出す心構え自体はあったこと……そうして和解を妨げた最大要因が娘が逃げ込む先があったことと、娘が全面降伏しない代わりに徹底抗戦もせずに去ってしまえる冷めた人だったこと。

母親は子供の婿や嫁にも優しく出来たので、根っからの悪人ではなかったようです。

この主人公も母親も聖人でも特別心優しい人でもなく、歯車が壊れれば何かを仕出かす普通の人です。

母親こそが自分の心の穴に気が付いた時に自分でも思っても見なかった行動に出てしまった人なのでしょう。

ただ前例を見せられた娘側はそうならないように自問自答と自省を繰り返してきました。

今後も何かは起きるかもしれないけれども、少なくとも家族に矛先が向かないように出来る気はします……子供たちの伴侶も含めて、余っ程気があわなくても対決ではなくて会うのを減らす方向だと思います……その方が楽だし。


身に余る賛辞ありがとうございます。
少しでも愉しまれたなら幸いです。
[良い点]
うーん、このやるせなさがなんとも。。
確かに正常?に戻すならチャンスはあったよね。
文字通りみんなで、関係者皆でそのままにする、を選んできた共犯者なのだから、いまさらだよね。
弟姉はなにかの正常性バイアスかロマンに酔ってるね
感想ありがとうございます。

なんていうか主人公もアッサリ納得しちゃったからこうなった、とも言えますね。祖父母が助けてくれたから良かったですが。

本人が述懐したようにぶつかり合わなかったからこうなった、と。
兄妹は30年以上過ぎたら情なんて擦り切れている追い出された側と、結局よく判らないまま出ていって、原因の母親が弱ったから、折れるだろうの温度差と思われます。



[良い点]
読ませていただきました、面白かったです
旦那さんがいい人で良かった
  • 投稿者: はにワ
  • 2023年 07月27日 12時46分
感想ありがとうございます。

この旦那さんは、物語でありがちな裏側で暗躍して擦れ違いを解消する良い旦那ではない良い旦那さんです。

特にこの旦那さんの境遇だとついつい要らぬお節介をしそうだけれど、そうした事をしないと選んだ人と思われます。

主人公が自分に合う人か見定めた結果と思われます。
[良い点]
家族って捨てたくても出来ない事も多い。その点では羨ましいところです。祖父母がありがたい事。
[気になる点]
優しいようで役に立たない幼馴染は家族に困ってるんだよね。とか勝手な事聞いてたんでしょうか。
  • 投稿者: TA-KA
  • 2022年 08月05日 10時40分
感想ありがとうございます……一年越しとは。

日々の忙しさに負けて返信が遅れた事をお許しください。


家族はドラマチックではないけれども、それだけの良い家族がコンセプトではあります。
親兄弟すら、主人公を除けば特に破綻のない関係を築けていた。嫁姑問題すら最小限で済んでいたはずです。

だから幼馴染みも問題の根深さは全く判らず、多少の行き違いが……と思っていたはずです。そこまで仲が良いわけでも無いようだし。

まあ所詮はご近所さんのトラブルなわけで、しかもよく判らないけれど自分に責任があるっぽいと仲介ぐらい、と。

傍で見ているとどちらに責任があるかも判らないから、発端の自分が……くらいです。

ただ下心もないため、逆に拒絶された事でモヤモヤも消えるでしょう。おそらくは妻子も居るでしょうし。

返信が遅れて……てレベルでも無いですが、読んで下さりご感想ありがとうございました。
[良い点]
旦那さんが影のMVP。隣のアホのバカさと対象的だな。
感想ありがとうございます。
この旦那さんの在り方はある種の理想な訳です。

ただ実生活だと理想でも、物語としては混ぜっ返す役が必要なわけで。

想定では隣の幼馴染み氏は結構な優良物件な人です。
ただ流石に三十年以上前の事柄なんてて正確に覚えていなくて、自分が切っ掛けで追い出されたモヤモヤが残る人です(ある日突然に自分が切っ掛けで追い出された幼馴染みがいるって微妙にトラウマ)。
コミュ力が適当にあって、社会人として適度に経験もあるから、仲直りさせたろていどなわけです。ただまあその気が一切無い主人公にとっては余計なお世話だったと。

これも女性向け漫画なんかだと、幼き想いの残り香が云々ってなって、何も始まらなくても適当に交流出来た、って展開な訳ですが。

そもそも主人公は幼馴染みを文字通り以上に思い入れがなくて、地味な主人公って彼にとっても親切にする以上の思い入れもないから擦れ違って道化になってしまったです(良く憶えてないけれども自分が切っ掛けだから首を突っ込んだだけ)。
まあこれも特に悪い感情も生まれず、主人公のちょっとした八つ当たりで終わってしまったそれですね(ただ拒絶されたと言っても下心も皆無だったため幼馴染み氏にもちょっとモヤモヤした程度です)。

それで良いと過去を振り払った話なので特にドラマも起こらず。

その微妙な機微が割と自作では好きな感じです。



[一言]
一通り読み終わってこの感想は水を差す話な気もしたのですが、なんとなく通しで読んだら、これ「母親の日記」がどっかから発掘されてまた主人公の関わらない家族内で少し何かこじれるんじゃ…と思ったり;
感想ありがとうございます。

多少の蟠りは出るでしょうね。
ただ、この母親と主人公の関係って、「馬が合わない」に集約されていて、周りも何となく分かっているので。

側に居た人に寄り添っちゃう気もします。
モヤモヤッと良い悪いを言い辛い微妙な気持ちが家族側に残るけれども、主人公と距離を詰めない限りモヤモヤで終わる気もします。

これが数年以内だったらまだリアクションも出来るでしょうが。
[良い点]
主人公が家庭を持てたこと。
よい旦那と出会えたこと。最後まで、主人公に説教臭く説得しなかった出来た人。

モヤモヤするけど、涙で和解!みたいな感じでなくてよかった。

意固地なところはあるけど悲観してヤサグレたりしなかったこと。
[気になる点]
母親は死ぬ前に娘に何がしたかったのでしょうかね。
もうすぐ死ぬから許してくれるでしょ?ってのが透けて見えますが。。。

主人公も自分にだけ冷たくする母に縋るわけでもなく、多感な時期に見限ったのはすごいと思う。
理不尽さに声を荒げないって、ある意味達観しているし、冷めている。

父や姉弟は家からいなくなったのをどう感じていたのかな?
結婚や出産に対して、何のアクションもしなかったって相当じゃない?自分は関係ないって思ってるこの時点で、主人公に対する思いに距離があるって自覚はあるでしょう?
母が死ぬからその前に和解をするでしょ?って、30年間をチャラにしようなんて都合よすぎでしょ。
一応やり取りがあった父の時は、どうするのかな?
[一言]
お隣の偽善者は何がしたかったのかなぁ?昔も今も。
お前俺のこと好きだろっ?ってのも、母に何か吹き込まれてたんじゃないかな?って思います。

母は主人公を自分と重ねて近親憎悪していたなら、お隣の偽善者にチョコあげて付きあったら、母が主人公と自分を重ねて満足して態度を変えていたのか?とモヤります。そんなことは絶対にないのだろうけど。
感想ありがとうございます。

不仲な家族を取り直そうとする伴侶、って定型が嫌いだった気もします。

いやキチンと修復していれば良いけれど、大概は比較論で自分のがより不幸で比べれば甘えている……って論旨が苦手だった気もします。

それが良い場合もあるでしょうが、そうじゃない場合も多いのは現実を見るとよく判ります。不幸と不遇を比べあってもな。

多分、旦那さんは不遇な境遇で苦労してきた人だから、色々寄り添える人なのでしょう。
逆に言うと意固地な主人公は、良い人だろうがイケメンだろうが金持ちだろうが、そこに踏み込んでくる人は敬遠してしまうでしょう。


残された家族ですが、母が普通の母親だっただけに、主人公よりも母寄りなだけではあるかと。

姉弟は内心では母に謝罪に来さえすればくらいは思っていたでしょうが、視点が側に居た母寄りであり、有り体に言えば「意固地になって恩を忘れた妹(姉)」でしょうから。

多分呼び出した母親自身よく判っていなかったのでしょう。謝りたいのか許して欲しいのか懺悔したいのか。

あんな無茶な理由で文句を言ってのけたので、そら内心の自覚もあるでしょう。
だから一応呼び出して、解決するか探った……勿論探っただけでどうにかなると思ったかは不明ですが、モヤモヤした感情はあったのでしょう。


父の時はよっぽどの事がない限り無視です。愛情云々言うには時間が過ぎていますし、親族中に知れたからには適当に晒し者にされるのも目に見えていますから。


隣人は、ある意味でごく普通に善意の人なので。
多少は思い込まされていた部分はあれども下心は特にないし、一応穏やかに振ろうかと聞いて見たら巡り巡って主人公は放逐されちゃった。

正直に言って大人になって憶えているかも疑わしい程度(少なくとも名前は忘れている)の隣人が自分のせいで不幸になったと思ったのはトラウマかと。

ただ単に巡り合わせでしょうが。


母親のあの辺のセリフって、自分を納得させる為だけの理由付けですから、色々雑であり、要約すると「自分の嫌いな部分が似ているお前が側に居ると不快になる」ですから。

理由なんて適当で、何れどちらかが爆発するか主人公が穏当に離れるかの二択しかないぐらい、相性が悪い。

一人っ子ならば我慢したかもですが、ごく普通に返せる子供がいたのも加速したのでしょう。

何か壮絶に罵り合って和解するには、二〇年遅かった。でも年老いて入院する老人に毒を吐くほど非常識でも怒りも残ってなかった。

それはそれでモヤッとするから善人面した隣人に八つ当たりした。
まあだからと言って隣人も、少年の頃の多少の罪悪感で何か決定的な事もなく、差し出した手を振り払われ程度でしょうが。
区切りになって昇華してしまったでしょう。

母親とは断絶したままですし、家族とは完全に縁を切ったけれども、特に変わることもなく日常は続く、です。

言葉にできない陳腐な理由で断絶する……んで解決しないまま終わるってドラマにあるまじき作品ですが、楽しんでいただけたら幸いです。
[良い点]
最後の冥福を考えるという言葉に考えさせられました。
祈りはせず、考えた内容は哀れみか恨みだったのか。考えというのだから色々複雑だったのだろうか。
この作品を〆るのに相応しい文章でした。
[一言]
養育義務を放棄した時点で悪いのは両親と言い切ってしまって良い気もしますが、人間関係はそう簡単ではないのでしょうね。
母親側が原因とは言え、淡々とした現実的な対応をする主人公は、最低限の接触だけは続けていた父親に似ていた気がします。だからこそ年賀状が続いたのではと。
情もほとんど無い相手に親孝行云々を語る弟、縁切りを訴える妹に形見分けをしようとする姉、二人とも自分たちが納得したいが為の行動としか思えない。その辺りは母親似だったのかな。

幼馴染は正直被害者としか思えないw
自分の発言が幼馴染の中学生女子を家から追い出すことに繋がったっていうのはトラウマになりかねないですよね。
主人公母が語った理由も知らずに生きてきた訳だから、基本的に善人っぽい彼には余計に心残りになったのかな。

たまにはこういう作品も面白かったです。
  • 投稿者: tomato
  • 2021年 07月20日 20時01分

母親の心情を書かなかった為に、本当にあんな馬鹿な理由だったのか、別離した三〇年の間に自分自身も含めてそれらしく説明する為のでっち上げた心情だったのかも判らず。

確実なのは追い出されたことと接触しなかったこと。

その誤解の溝を埋める話しも興味深くはありますが、色々な人がいても良かろうと思っていた気がします。

切っ掛けは些細(バカバカしく)でも、修復不可能な溝の場合、あまり「ざまぁ」な展開は相応しくもないので、何となく物別れと言った玉虫色な展開になりました。

親としては失格な気もしますが、逆に言うと変にスポイルする身内が居ない為に主人公は強く成長できたし、残った家族も歪んだ格差を後々まで残さずにいられた、というのは結果論ではありますが。


結果論ではあれ今現在双方とも不幸ではないのだから、付き合わなくて良いとなる方が自然だよな? なんて思った気もします。

双方に多少の蟠りが残る程度の決着ですが、派手な何が起こったわけでもないので時間と供に忘れてしまうでしょう。

家族だったとは言え双方に絆なんてありませんから。

仰る通り幼馴染みはとばっちりというか、被害者と言ってもいい。
多分特に下心もないけれど、なんて言うかケジメの為の八つ当たりもされているし。
過去ではなくて今一番傷付いているのは彼でしょう。ただロマンスなんて欠片もなく、遠い昔の罪悪感解消の為でしたから、特に酷い思いはないと思われます。

むしろ拒絶されたから、これ切っ掛けで過去の蟠りも消えていくでしょう。

最後の一行は、割と色々内包しています。多分本人だってこれこれでと説明出来ないでしょう。

老人を拒絶して超然としていられるほど強くもない普通の人なので。でも受け容れると余計に傷付くとも思ったので。


感想ありがとう御座いました。
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