感想一覧

そんな悪魔の面接を途中脱落した人の中には、当然「やってられっかボケ！」と吐き捨てていった人もいます。
しかし、作中でも語られているように、ほとんどの人が残りました。

『なごみ職員』というのはそこまで頑張る価値があるほどに特別で、家族の一人が『なごみ』に入職したらその親族すべてが優秀だとされ、孫の代まであらゆる面で優遇される感じです。
いわゆる一つの貴族様的なアレですね。


＞お婆ちゃん呼び
見た目は１６、だけど精神は２００超え。
これが僕なりのロリババア――その名も「未来ロリババア」です。

つまりチイカは「未来ロリババアの大群」。字面の圧がすごいですね。

作中であったとおり、大体の人の名付けが単純です。
しかし、たまにいる「工夫された名前」や「元ネタが不明な名前」などは、想像力が豊かなプレイヤーとなっています。
チイカは一見普通の本名っぽいですが、誰より意味を持った言葉でありました。
単純に見えて実はめっちゃフクザツ、という、彼女の設定に忠実な感じです。

＞加速倍率
『なごみ』の非人道的な実験により、限界倍率は徐々に徐々に引き上げられています。
チイカが採用試験を受けていた時代は「７１３倍」がマックスとされていましたが、「閑話　非道徳思想矯正隔離施設『なごみ』に入所される方へのご案内」では「８２９倍」までイケるってなっちゃってます。
その間、どれだけの人がアレな感じになったのか……は、ご想像におまかせ。

そんなディストピア過ぎる情報の開示も、新たな伏線かもしれないです。いちばん最後に回収されます。


＞自分で考えることがなによりも大切
残っているのがデザイン系だという事も、首都を「首都」としか呼ばない事も、すべてはそういう世界である裏付け的な部分でした。
決してアナログを信仰しているわけではなく（僕は一刻も早くメイド型自立式アンドロイドが欲しいと思っているので）、進歩によって起こる変化を妄想したものです。

確かに、今の時代でもそういう懸念はありますよね～。
「定形」という正解がネットに溢れすぎていて、自分で思い描くことが減っているように思います。
何を隠そうこの僕も、友人の結婚式スピーチはテンプレをごりごりに利用したクチ。


＞伏線
次回でチイカの回収は大体終わりです。目が見えない事とか、喋りがおかしい事とか、プレイヤーから色んな白い花を貰ったのに、白い百合だけを持ち歩く事とか。
大体全部の理由を明日説明して、聖女についての暴露は〆！

流石に聖女について猛烈に語ってるこのタイミングで廃人ストーリーを出すと「いきなりなにやってんだコイツ……」みたいになっちゃうので、そのうち活動報告か短編などで出すかもしれない感じの予感です。

スペルについての廃人アプローチは書き上がっていますが、その他「モンスターのリスポーン時間計測」とか、「どのくらいでプレイヤーは死ぬのか検証」とか、「素材の独占に邪魔なモンスターの根絶やし作戦」とか、箇条書きでまとまってるネタは沢山あるので、時間があったら書きたいですね。

ちなみに僕は実際に廃人でもありましたし、ロールプレイヤーも長くやっていました。
ロールプレイヤーの考え方と周囲の反応は、すべて実際の経験に基づいているんですぞ（隙あらば自分語り）。



ガチの廃人が異世界に転移する話もいいですよね。

受付嬢「北の村がゴブリンに襲われている！助けて！！」

廃「その村まで２時間だから、往復４時間。その間地下迷宮でスライムを狩っていれば２５０匹 / 1hで１０００匹は倒せる。
スライムコアはおよそ 1/3.5で落ちるから、少なく見積もっても２８５個ドロップ。ひとつ５ゴールドとして１４２５ゴールドは稼げる。それ以上出せないなら俺は行かない。報酬が１４２６ゴールドなら行くわ」

とかね！

チイカ　に　ぬいぐるみ　を　プレゼント　しますか？

ニア　はい

　　いいえ


――――大喜び　→　５９人　（＋１点）
――――普通　　→　３２５人（±０点）
――――ウザい　→　１１６人（－１点）

<<<< リザルト >>>>　－５７点

※　残念！彼女（ ４４１人/５００人 ）はぬいぐるみがあんまり好きじゃないみたい！　※



そんな状況で「まーまー」と詠唱を始めるのは、３８４人です。

【聖女】関連の二つ名は、漢字四文字でカタカナ読みする物になる予定です。

それはサクくんとチイカの関係性が強く現れるものとなっていまして、「どうしてサクリファクトがヒールで死んでいないのか」の答えみたいな感じですぞ。

あぁ＾～、我が意を得たり！
そうなんですよ！彼らは本当に凄いんです。サクの字やらとは別方向からゲームに本気になっている、ごりごりのゲーマー集団なんです。

--- ここから彼ら『ああああ』についてのどうでもいい話です ---


ガチ勢クラン『ああああ』の面々は、リビハのスペルの仕組みに自分たちだけで辿り着き、独自に検証を進めました。
そしてより一層の効率化・チームプレイの安定化を計るため、個人でレンタル出来るローカル仮想空間を用意し、自分たちでモデリングをして「便利なスペルの定形」を作りました。
それに「イ６番」のような符号を割り当て、リビハではどの程度のMPで再現出来るかどうかテストし、実用に耐えうる物だけを残しました。

それはどこかで見たようなテンプレート魔法、もしくは別ゲームの特殊技などを参考に、彼らがリビハに最適化させたもの。
それを全員で共有した彼らは、彼ら専用の「使えるスペル一覧表」を作り上げました。
彼らは想像をテンプレート化し、全員が同じものを出せるようにしているんです。
「びりびりの雷、落ちてこい！」と想像した場合、その時々によって規模が変化してしまいますが、『ああああ』の場合は「サンダガ出ろ」みたいに想像するので、毎回サンダガ程度の威力の雷が落ちる、って感じです。


そして彼らは、「余計な詠唱は絶対しない」「必ず同じ物を思い浮かべる」という絶対的な原則のもと、全員がすべてのスペルをきちんと把握している状態で攻略を始めます。
（そのルールを守りながら逐一状況に対応出来るように、火球一つにしても "ちいさい火球・中くらいの火球・大きい火球"　と３種類用意し、すべて別の名前で使用してたりします）

その場その場で変わる不安定なスペルではなく、必ず同じ威力で同じ規模を想像して使う事で、パーティ全員がきちんとスペルの範囲や威力を出来、それが安定と効率化に繋がるって感じですね。

また、作中のキャラは誰も彼もがぼんやりとしか認識していない「魔力 / MP」についても、彼らは検証を終えています。
MPフル状態から、一番簡単な「ちいさな火」をどの程度打てるのか計測し、それを数値化して自分たちのMPをきちんと把握しているんです。

そんな色々な事をすべてやりこんだからこそ、彼らは飽きてしまった……という流れでした。

本当はこれらも本文として書いてあって、最終章前くらいに閑話で出そうかと思ったのですが（リーダーの伏せ字さん視点）、余りにも専門用語や略称、そして廃人思考が多すぎて、どうにも読者さんにわかりやすく伝えることが出来なかったためお蔵入りとなりました。
半端ない自由度のほとんど異世界MMOをガチ廃人がネトゲ知識で攻略しまくる話は、書いててとても楽しかったです。

ウィザードリィ一番の名台詞「 * おおっと * 」は、チイカ初登場時のタイトルに使わせていただきました。
（第二章の第十九話ですね）

どちらかというとサクリファクトたちが「 * おおっと * 」な状況でしたが。

チイカはきちんと英語発音しておらず、舌っ足らずな言い方なのでひらがな表現でした。

＞チイカの扱い方
小脇にチイカを抱え、おらおらって感じでやってます。
サクくんはそういう所があるんですよね。最初からずっとそうです。多分これからもずっとそうです。

＞アーマードコア
マーフィの法則、または物欲センサーの働きにより、みかんさんが「でない」と言った瞬間に「でる」未来が確定されます。

よってアーマードコアの新作がでる。でろ。

どちらかといえばやっぱり、日本語の「ささやき - いのり - えいしょう- ねんじろ」のほうが頭に残りやすいですよね。

ちなみに英語版では「MUR MURE（ささやき）」「CHANT（えいしょう）」「PRAY（いのり）」「INVOKE（ねんじろ）」と、「CHANT（えいしょう）」が２番めになっているようです。
チイカがプレイしていたのがオリジナル英語版なので、順番もそれ通りにしています。

ほんとうに……？