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ヴィーとカリムが再会する未来はあるのだろうか…
最終回に期待…
  • 投稿者: ゆん
  • 2025年 06月24日 05時30分
[気になる点]
MHさん

>逆な言い方をすると、これ以外については各個人の判断によるところが大きいのです。

>聖騎士 できる
>騎士 できない
>村長 できる(盗賊のみ)
>奴隷商人 できる

>が、原作と矛盾していない以上、私は作者様の考えに沿った意見を本作の感想欄には書いています。

と仰いますが、本作において「奴隷商に同意者を奴隷化する権能がある」という描写がありましたでしょうか?
そもそも本件の始まりは、私が「聖騎士にしか同意者を奴隷化する権能がないならば、ロクサーヌやセリーは誰の手で奴隷化したのか?(騎士や村長にも同意者を奴隷化する権能があるという設定にすべきではないのか?)」という疑問を出した時に、
MHさんが「それは奴隷商の手で奴隷化されたのだろう」と反論されて始まった筈ですが。

ちなみに本作の作者様は、§--3 世界観にて

>・スキル「インテリジェンスカード操作」の制限



>       確認 奴隷登録   奴隷解放   奴隷譲与  遺言設定  



>  村長 : ○   盗賊    無所属奴隷    ×     ×

>  騎士 : ○  盗賊/脱税者   ○      ×     ×

>  聖騎士: ○   同意者     ○      ×     × 

>  奴隷商: ○   ×     登録奴隷     ○     ○

>  旅亭 : ○   ×       ×      ×     ×



>  所有者が決定している登録奴隷の移譲・解放には主人の許可が必要

と、奴隷商人による奴隷登録を明確に否定されていますが。(2023/6/23 AM1:00頃確認)
  • 投稿者: mamoh
  • 50歳~59歳 男性
  • 2023年 06月23日 01時38分
[一言]
>mamohさま
原作において奴隷登録は前提条件の有無は置いておいて

聖騎士 できる
騎士 不明
村長 できる
奴隷商人 不明

はご納得いただける事と思います。

逆な言い方をすると、これ以外については各個人の判断によるところが大きいのです。

聖騎士 できる
騎士 できない
村長 できる(盗賊のみ)
奴隷商人 できる

が、原作と矛盾していない以上、私は作者様の考えに沿った意見を本作の感想欄には書いています。

違う言い方をすれば

mamohさまが二次創作を

聖騎士 できる
騎士 できる
村長 できる
奴隷商人 できない

でお書きになられたとしても、私は問題ないと思っています。

その小説の感想欄にこれに反論した意見があり、かつmamohさまが感想欄に返信なさらない方なら、私は上記設定に基づく意見を書くでしょう。

と言う事はご理解ください。


余談ですが

原作、ロクサーヌの回のアランの発言
「まあ、たいていの場合は遺言を用意します。奴隷を誰かに相続させたり、よく働いてくれた奴隷の場合には遺言で解放することもございます」

および
石鹸の回のロクサーヌの発言
「遺言には奴隷が立ち会う必要はないと思います」


から
私は奴隷は死後相続になっているが奴隷はそれを知らずに殉死すると思い込んでいる(奴隷を連れて行かずに商館で相続設定をする)のが一般的と考えていました。

ですので
『せめて奴隷を購入した客に対して、奴隷の忠誠を確認の上、早めに死後相続か死後解放に切り換えるよう勧める』
などと一一お客様に勧めたりしない。と考えていました。

が、とある人に
『原典を顧みるに、死後相続となっている奴隷は稀です。
十分に仕えた奴隷の褒賞とされている位には大層な事でしたので。』

と言われてしまい、そのように考えて読んでいる人もいるんだ。と改めて気が付かされた次第で。

相続は自家の財産保全に当たるので後継ぎ等の継承者が居れば基本的に遺言設定をしている。
解放は奴隷への報酬

を当然と思っていた訳ですよ。

同じ小説をを読んでも感じ方は本当に人ぞれぞれだと改めて思い知らされた次第で。
  • 投稿者: MH
  • 2023年 06月21日 19時39分
[気になる点]
MHさん。大変遅くなってしまいましたが、反論をします。
遅くなったのは歴史上の奴隷制について色々調べたり考えたりしていたからです。
結論から言いますと、やはり公民保護の観点からジョブ奴隷商人のスキルのインテリジェンスカード操作には公民を奴隷にする権能はなし、と私は考えます。
その根拠は以下。

>1 親が奴隷
>2 家長か自分の意志(大抵は借金)で売られた
>3 戦争捕虜
>4 犯罪者

MHさんが古代ローマ帝国の奴隷制について述べられましたように、古代ローマ帝国の奴隷の供給源は、上記4つでした。
その中で量的に最も多かったのは、
3 戦争捕虜
でした。他の社会の奴隷制を見ても、やはり奴隷の最大の供給源は戦争捕虜か、共同体の外部で獲得した異民族です。奴隷制=悪の観念が成立した近代まで存続した南北アメリカの奴隷制における奴隷は、白人支配者層とは明確に外見が異なる黒人やネイティブ・アメリカンでした。
歴史的な奴隷制の起源については明確にされていませんが、これら傍証から、単独共同体内の階級分化の結果奴隷が生まれたのではないことは明らかだと思われます。
奴隷とはあくまで共同体外から連れて来た存在。共同体の成員が奴隷身分に落ちることはあっても、それはイレギュラーな存在。そういう認識は、奴隷制度が存在した社会の中にも存在しました。だからこそ、MHさんも言われるように、

>以上のよって構成されていて、身売りに公権力は関与しません
>(実はローマ市民を奴隷にする事は違法だったのですが…全く守らてない、つまり良くも悪くも公権力が関与していないと言う)

という状況になるのです。

さて、ここまでは我々の世界の歴史上の奴隷制の話、ここから先はこの異世界の奴隷制の話です。

この異世界には殆ど戦争が存在しません。迷宮の相手が忙し過ぎて人同士で戦争している余裕がないのです。

この世界の奴隷制は、地球のように人間が作り出した社会制度上の存在ではありません。恐らくは迷宮の出現と同期してこの世界に押し付けられたジョブ制度に含有された制度です。
つまり、この世界の奴隷制には、明確な制度設計者が存在するのです。
この制度設計者は、迷宮の出現により、この世界から戦争、つまり元々の奴隷のメイン供給源がなくなることは当然予想して、そのことを前提として奴隷制を設計した筈です。
戦争という奴隷供給源が亡くなる以上、元々はイレギュラーな存在だった共同体成員から落ちた奴隷をメインに据えるしかなく、そのためには元々の自然発生的な奴隷制では碌に機能しない観念的な歯止めでしかなかった公民保護を、もっと有効な安全装置になるように制度設計せねばならない。
この方針で制度設計した存在が、ジョブ奴隷商人に公民を奴隷にする権能を与えるでしょうか。
この世界の社会制度は、人が変えることが出来ないジョブ制度に含有された制度をベースにして、それを人が作り出した制度で補完するという二重構造になっています。ジョブ制度に含有された制度だけで社会の全てを網羅することなど不可能なので、当然そうなります。
制度設計者にしてみれば、自分のコントロール下にない人が作り出した制度など当てにはせず、自分で作るジョブ制度に含有された制度だけで必要な安全装置を構成しようとするでしょう。
だから、公民を奴隷にする権限は公権力を担当する聖騎士、騎士、村長に限定、奴隷商人にそれはなし、という分担になるのは、制度設計上の必然です。

以上。
  • 投稿者: mamoh
  • 50歳~59歳 男性
  • 2023年 06月20日 10時50分
[気になる点]
私も通報は嫌なのでこれで最後で
[一言]
mamohさん
>原作及び本作における奴隷の存在はデリケートな問題です

そのなにデリケートですかね?
この世界が古代ローマ帝国がモチーフなのはご存じかと思います。

ですので、これは歴史です。

古代ローマの奴隷、貴族の家庭教師や医者と言った平民より高い地位の奴隷から、犯罪奴隷、剣闘士奴隷(人気が出ると一転してしまうのですが)と言ったかなり低く見られているものまで色々ありますが、平均的な場合

奴隷=労働者=現代におけるサラリーマンです。

ですので、派遣労働者のように見做すユウキ君=作者様は古代ローマの奴隷制度を良くご存じです。

現代感覚から言うと扱いが可笑しいと思われるのでしょうが、時代や文化背景の差にすぎません。

そんな奴隷ですが、
1 親が奴隷
2 家長か自分の意志(大抵は借金)で売られた
3 戦争捕虜
4 犯罪者
以上のよって構成されていて、身売りに公権力は関与しません
(実はローマ市民を奴隷にする事は違法だったのですが…全く守らてない、つまり良くも悪くも公権力が関与していないと言う)
(人頭税および財産税(奴隷はこちら)支払いの際に申告または5年毎の人口調査(実はこの時に訴えると違法奴隷は市民に復帰できる制度がある…主が文句をつけなければなのでそりゃ法律が形骸化するよね)からのみなし徴税…属州ではかなりえぐい…正規の20倍取って差額を懐に入れるとか…こんなことをした人を高潔と言う世界)

そんな彼らは、後に売られなければ
1.主人による開放(家内奴隷や知識奴隷は結構多い、自身の買取もここに含む)
2.相続
3.殉死(あんまりない)
の三択です。

屋敷で主人が殺された場合、その屋敷の奴隷全員処刑
衣食住の保証は主人の義務
主人に手を出されるのは名誉で、お情けを頂くと考えなければいけません。
(奴隷とは関係ありませんが性風俗は乱れまくっていて「三人としか浮気していない妻は貞淑」と言われる程です)
更には奴隷を管理する奴隷(奴隷頭=一番奴隷…多くは元貴族階級の奴隷)、などもいます。

以上は古代ローマの奴隷についてお調べ頂ければわかります。

はっきり言ってスキル契約の強制の有無以外に差はないかと。

私は損得勘定で商館主がグレーゾーンに手を出さない、とは書きましたが善意と書きましたっけ?

そもそも、つい最近まで人の命の重さは軽かったのです。
家長の家人に対する扱いですら酷いとバラダム家のお嬢様なのに、奴隷に対して気を使いお客様に死後相続や死後解放を態々勧めるなんてするとは到底考えられないです。
(古代ローマでも家長に家人も生死与奪権を握られているので、奴隷と家人の間にどれだけの差が?時代や文化背景の違いとはこういう事です)

K-2さんの返信で書かれましたインテリジェンスカード=戸籍謄本説は私もそう思っています。
奴隷と同じく結婚したら家人として記載され、家長による一括払いでしょう(ローマの人頭税も家毎の一括なのだよね)

結構雑学も入れましたが…()の中

※奴隷商人ジョブ 某まとめのCOPY 商人Lv30
奴隷の所有者になる(?

以上ご参考までに
  • 投稿者: MH
  • 2023年 06月08日 01時49分
[気になる点]
MHさん

>(2)について
>mamohさんの考える奴隷商人はなろう系にあるテンプレですね。
>それらの作品では奴隷商人はダークで下賤な雰囲気で書かれています。まさにおっしゃる通りかと。

>原作及び本作の奴隷商人とはジョブであって、正確には奴隷商人と言う商売ではないのです。
>高級商品を扱う商館主であってその商品の一つが奴隷です。

原作及び本作における奴隷の存在はデリケートな問題です。
ただ、私はこの世界の奴隷を地球の派遣労働者のように見做すユウキ君の認識は決定的に甘いと考えます。
地球の派遣労働者には、デフォルトで雇用主が死んだら殉死する呪いなど掛けられてはいません。
だから奴隷商についても、ジョブ奴隷商人のスキルの仕組み上そうせざるを得ないのでれば、せめて奴隷を購入した客に対して、奴隷の忠誠を確認の上、早めに死後相続か死後解放に切り換えるよう勧める程度の親切心を見せない者は、善良とは判断出来ません。
善良な人が存在することは否定しないが、そうでない大多数は悪いことを行うチャンスがあれば悪いことをする、そういう前提で臨まねば、為政者はやっていけないでしょう。(そう思考する為政者であるハルツ公爵自身が積極的に悪を成す、あるいは望まなくても悪を成さざるを得ない、というのも人の世ですが)
  • 投稿者: mamoh
  • 50歳~59歳 男性
  • 2023年 06月06日 11時48分
[気になる点]
K-2さん

>>町の行政は明らかに騎士団が担っています。

>明らかでしたか?そんな描写は覚えがないのですが。
>§067でアムルの町長セビケット氏は盗難容疑で騎士を呼んでるので、自身が騎士ジョブではないのは確実ですが、村長ジョブでないとは書かれていません。(では、商人や農夫や探索者なのか?は鑑定しないと分かりませんが)

少々言葉足らずでしたでしょうか? 私が「行政」と呼んだのは、日本でいう市役所の窓口職員のような、町民と直接接触する部局のことで、「行政の長」のことは指していません。ですから、セビケット氏のジョブが何であっても関係ありません。
この世界はインテリジェンスカードなしでは廻らないのですから、インテリジェンスカード操作のスキルを持つ騎士か村長以外に日本でいう市役所の窓口職員の役割を果たせるジョブはなく、クーラタルの町でそれをしていたのは騎士団の騎士と原典に描写されていた。それを「明らか」と表現したのですが。

>一方、騎士や冒険者など各ギルドで就任したジョブは一定の義務を課されるが単なる認定資格であり、騎士団やギルドを定年退役しても制約は残るもののジョブは転職しない限り生涯資格を有し、騎士団員は騎士以外でも直属家臣団として恩給も支給されるほうが自然でしょう。つまりジョブ騎士と騎士団ギルド員と騎士団と家臣団は分けて考える必要があります。

冒険者ギルドに所属していない冒険者は、そう極端に珍しい存在ではないようです。これはハルツ公領の水害救助の要請で、冒険者ギルドの窓口職員がミチオ君に「冒険者の方ですね?」と声を掛けたのに対して、ミチオ君が「ギルドには加入していないが」と答えた時の窓口職員の反応で分かります。
この時窓口職員は驚きも慌てもせず、拒絶反応も見せず、「それは問題ではありません」と冷静に返しています。
エレーヌの神殿が余程活発に活動をしているためか、それともギルドに加入してジョブに就いてから、ジョブを保ったままギルドを抜ける術が何かあるのか、少なくとも帝国においては、ギルドに所属しない冒険者は一定数いるようです。
しかし、騎士は事情が全く異なります。騎士団に所属しているのだけが騎士ではないというご指摘には納得しましたが、騎士団ではなくても貴族家の家臣や国に直属など、何らかの形で公に所属していることは間違いなく、退役したり公職を退く時は即ジョブチェンジでしょう。
公職を離れてもジョブを保持している騎士など、抜け忍と同様に追跡・抹殺の対象になるでしょう。あるいは奴隷と同じく、逃亡したら盗賊に堕ちるような契約が課せられているか。(もっとも、逃亡即盗賊はインテリジェンスカードに所有関係が明記されている奴隷だから可能なことで、実現不可能かもしれませんが)
騎士だけでなく聖騎士や村長も同様で、これは彼等のインテリジェンスカード操作のスキルが含有する権能のためです。
聖騎士、騎士、村長のインテリジェンスカード操作のスキルには以下の能力があると考えられます。原典に明記はありませんが、この世界には確固たる需要があり、それに対応出来るのはこの三職しかいない----他にインテリジェンスカード操作のスキルを持つジョブの内、奴隷商人は奴隷関係専用、旅亭は閲覧専用と考えられるので除外します----ので、そう想定されます。
(1)インテリジェンスカード上の名前と身分を書き換えられる能力。
新生児のインテリジェンスカードに名前と身分が最初から書き込まれているとはいくらなんでも思えないので、出生後にこの二つを書きこむ必要があります。
他にも、カシアは夫のハルツ公爵と同じ姓なので、貴族の結婚では、姓は婚家に合わせて改姓、継嫡家名はそのまま保持という風習だと思われ、結婚に名前の変更が伴うことが分かります。また、帝国で平民が迷宮を討伐すると貴族に叙任されて、姓や継嫡家名を賜ることになります。つまり名前が変更されます。
身分に関しては、15歳になって課税対象になる場合、61歳になって課税対象から外れる場合、家人が自由民になる場合、その逆、平民が迷宮を討伐して貴族になる場合、カッサンドラおばば様のような貴族と平民の結婚の場合などに変更されます。
このような需要があるので、聖騎士、騎士、村長にはインテリジェンスカード上の名前と身分の書き換えを行う能力が求められます。
つまり、現代日本の市役所の戸籍係か、マイナンバーカードシステムのオペレーターか管理者のようなものです。
他人の名前と身分を自由に変えられる。悪用したら詐欺がし放題です。とても野放しには出来ません。現代日本でも、マイナンバーカードシステムの管理者が退職する時は、当然の用心として、以後のシステムとの接触の禁止やアクセスコードの変更の措置が取られるでしょう。それと同じです。この世界では機能はジョブに付随するので、ジョブを替えるしかありません。
(2)税金関係の機能。
この世界では冬に税金を納めないと、自動的に奴隷や盗賊に堕ちてしまう。つまり、冬毎に発動する呪いに連続して呪われているようなもので、呪いの発動を1年延期させるために、毎年の納税が必要になるのです。
では、どのような仕組みで呪いの発動が延期されるのでしょうか?
(2-1)納税行為自体で呪いの発動が延期される。
物を「売る」ことが契機になって商人のジョブを獲得するように、「納税」することで呪いの発動が延期される可能性。
この場合、商品を買ったり金を贈与したりと他人に金を渡す行為は幾種類もある中で、どのような行為が「納税」と判定されるかがキーポイントになります。
冬に、特定の金額を、「公の存在」に渡すことで「納税」と判定されると想定されるが、ではジョブ制度は何を「公の存在」と見做すのか。人の作る統治機構はどのような形態を取るか完全に予想出来ず、そんな曖昧なものをジョブ制度は認識出来ない。丁度盗むことや殺すことは悪と判断出来るが、盗賊に協力することや脅迫行為を悪と判断出来ないように。
しかし、ジョブならばジョブ制度は明確に認識出来る。だからジョブ制度が「公の存在」と見做すのは、聖騎士、騎士、村長のジョブに就いている者、彼等に金を渡すことで「納税」と判定される、このような仕組みが考えられる。
(2-2)納税を確認した聖騎士、騎士、村長が対象者のインテリジェンスカードに「納税証明」を記録する。
聖騎士、騎士、村長のインテリジェンスカード操作のスキルには「納税証明」という権能があり、それを対象者のインテリジェンスカードに記録すると、呪いの発動が延期される可能性。
(2-1)(2-2)のどちらでも、公職から離れた野放しの聖騎士、騎士、村長がいれば脱税し放題。それは丁度現代日本で税務署職員が税務システムへのアクセス権と納税関係書類と判子一式を抱えたまま逃亡したようなものです。やはり危険極まりない。
(3)奴隷関係の機能。
騎士、騎士、村長でどのように分担が分かれているかについて現在色々見解が分かれていますが、これらのジョブが公民を奴隷に堕とす権能を持っているのは間違いないことで、これまた公職から離れて野放しになったらとんでもないことになるのは間違いありません。
(4)相続・婚姻・出生等登録の機能
ミチオ君はミリア購入時に、遺言でミリアの扱いを死後相続とし、ミチオ君の死後は平民に復帰予定のセリーに相続させることにしました。この手続きをしたのはジョブ奴隷商人の帝都の奴隷商です。
この場合、相続する対象が奴隷だったので奴隷商人がインテリジェンスカード操作のスキルで手続きを行いましたが、これは奴隷の相続に限るのでしょうか?
ミチオ君が家を借りた時は(羊皮紙の?)契約書類で契約したので、この世界でも地球同様に書類で契約することは普通らしい。では、奴隷はインテリジェンスカードで管理するので相続の手続きにインテリジェンスカードを使用したが、その他の土地、屋敷、宝石、金銭、装備品、家畜、薬剤、アイテム類、諸契約の継続権等の財産の相続は地球と同じように書類で処理するのだろうか?
そのことを判断するために、ミチオ君が迷宮外で急死したらどのような事態になるか思考実験してみましょう。
持ち主の死後もインテリジェンスカードは機能し続けるので、ミチオ君が死ぬとミチオ君のインテリジェンスカードから奴隷達のインテリジェンスカードにミチオ君の死の情報が伝達されます。主人と奴隷のインテリジェンスカード間では情報共有がなされているのです。これは、セリーに対する死後解放への遺言変更がミチオ君のインテリジェンスカードへの操作のみで完了したことから明らかです。
奴隷の殉死がどのようにして行われるか、原典では明記されていませんが、原作者が感想返信で魔法契約で呪いが発動して即死すると答えています。ですから、ミチオ君の死が情報伝達された時点で、自分の意志で殉死のままのロクサーヌは即死、奴隷契約がデフォルトのままで変更していないベスタも即死、ルティナも恐らく即死でしょう。(ルティナは正規の奴隷商ではなくミチオ君自身が所有者名を書き込んでいる。殉死の契約が所有者名設定と同時に自動的に行われるか、別個なのかが不明なので断定出来ない)
一方、遺言で死後解放の契約になっているセリーは、ミチオ君の死の情報が伝達された時点で奴隷身分から解放されます。(解放後の身分が家人になるのか、それとも解放奴隷というような身分になるかは不明)
セリーが奴隷身分でなくなることでセリーにも財産権が生じ、奴隷を所有することも可能になります。セリーが解放された後にミリアの所有者名の変更が実行され、ミリアのインテリジェンスカード上の所有者名がミチオ君→セリーに変更され、同時にセリーのインテリジェンスカードに所有奴隷欄が追加され、そこにミリアの名前が浮かび上がるという流れになると考えられます。(所有奴隷欄については、奴隷の相続人に指定された時点で追加されている可能性もある)
ここで注目すべきことは、セリーに対する遺言を死後解放とする手続きはミチオ君だけで完了したのに、ミリアに対する遺言を死後相続とする手続きにはセリーも参加しているということです。
しかし、考えてみればこれは当然で、本来相続人には赤の他人も指定される可能性があります。名前を共有し合う主人と奴隷のインテリジェンスカード間では情報共有はされていても、赤の他人のインテリジェンスカードとの情報共有は当然ないのでしょう。相続人に指定されることでインテリジェンスカード間の情報共有が確立して、赤の他人でもミチオ君の死亡情報を受け取れることになる、そういうシステムなのだと考えられます。
つまり奴隷の相続人に指定されると、被相続人(財産を残して死んだ人。この例の場合ミチオ君のこと)の死を即座に知ることが出来るようになります。これは相続において大きなメリットになるため、奴隷の相続以外の局面で活用可能です。
被相続人の死を即座に知ることが出来ればどのようなメリットになるのか、以下の例で考察してみましょう。
ある商会の会頭を務める大商人がいたとしましょう。後継者には息子を指名し、実務においては弟の補佐を受けています。
彼はある日商用のために旅立ち、留守の間の会頭代行には弟を指名しました。そして帰還の期日を過ぎても帰って来ませんでした。行方不明です。
こういう状況になると、どこの世界でもお家騒動は避けられません。会頭の死が明確に確認出来れば、後継者に指名されている息子を正式に新会頭にして新体制をスタート出来ますが、明確に死んだと断定出来ない限り、弟の会頭代行継続にも正統性があります。お家騒動にならない訳がありません。
しかし、会頭が遺言による奴隷の相続を利用して、息子を自分の所有する奴隷の相続人に指定しておけば、息子のインテリジェンスカードに父が所有していた奴隷が追加されたことを以て父(会頭)の死を明確に確認可能で、お家騒動は防止出来ます。これは大きなメリットです。
だから、インテリジェンスカードによる相続人の指定が、聖騎士、騎士、村長は持っていない奴隷商人特有の権能ならば、高い地位や大きな財を持つ者が、自分(被相続人)の生死を明確にするために後継者を自分の所有奴隷の相続人に指定することが一般的な習慣になっていくでしょうし、やがては奴隷の相続人に指定されることが後継者認定の象徴とされるようになるでしょう。
また、同様の権能が聖騎士、騎士、村長にも存在するならば、他の財産や地位の相続においてもこれを活用するでしょう。この場合、相続人の指定をインテリジェンスカードで行い、相続内容の詳細は文書で残すという使い分けをすることになるでしょう。インテリジェンスカードは遺言状を補完する機能も持つことになります。
この世界に来た当初、ミチオ君はインテリジェンスカードのことをこの世界の身分証明書のようなものだと解釈していました。ミチオ君が最初に見た時の自分のインテリジェンスカードに記されていたのは、名前、性別、年齢、ジョブ、身分のみ。確かにこれならば身分証明書のように見えるが、ロクサーヌの購入によりインテリジェンスカードに所有奴隷欄が追加され、そこにロクサーヌの名前が記された。この時点で、身分証明書の概念を少し超え、最初の違和感が生じました。
その後、セリーとの奴隷契約を遺言でミチオ君の死後解放に変更した時点で、所有奴隷の名前が記録されているだけではなく、奴隷契約の制御機能もあることが分かりました。更にミリア購入と同時に、ミリアとの奴隷契約を遺言でミチオ君の死後セリーへ相続と変更した時点で相続に関する機能もあることも分かりました。(そう言えば、ミリアを相続するように指定されたことで、セリーのインテリジェンスカードにはどのような変化が生じたのだろうか? セリー自身が奴隷なのに所有者欄の下に所有奴隷欄が現れて、そこに『ミリア(死後相続予定)』とでも記されたのだろうか。それとも、相続欄などが新設されたのだろうか?)
インテリジェンスカードにはまだ秘められた機能があるかもしれない。予想されるのは、ミチオ君やユウキ君がもし将来結婚したならば、妻や子供などの家族関係を記載する欄が新設されることです。つまり、インテリジェンスカードが本格的な戸籍の機能まで有している可能性です。身分証明書とは戸籍の内容の一部をコピーしてカード化したものだが、コピーだと思っていた存在が実は原本だったというオチです。
戸籍とは元々課税のために作られたものであり、課税対象である奴隷は当然記載の対象であることを考えれば、身分証明書に突然所有奴隷の名前が現れた時感じた違和感が説明出来ます。インテリジェンスカードを身分証明書だと思っていたが、今までは戸籍抄本を身分証明書として使用していただけなのですから。
インテリジェンスカードが戸籍機能を内包するならば、遺言や相続の機能も付随することも自然である。現代日本の相続法では、被相続人の財産は、基本的には戸籍の構成員へ法の定める分配比で分配・相続される。被相続人の遺志で法の定める分配比以外の分配を実現するために使用するのが遺言状。相続を実現するための機能がセットで揃っていることになる。
戸籍とは元々課税のために作られたものなのだから、相続だけではなく徴税にもインテリジェンスカードは活用出来るでしょう。ただその場合、ジョブ制度として世帯単位での納税が定められていることになり、個人単位での納税に結びつくギルド経由での納税制度の設定は完全に否定されますが。
これらの想像が当たっており、聖騎士、騎士、村長に相続や家族関係の記載の権能があるならば、それもまた野放しにすれば危険極まりない。
以上により、公職を離れた聖騎士、騎士、村長などあり得ないというのが私の考えです。

  • 投稿者: mamoh
  • 50歳~59歳 男性
  • 2023年 06月06日 10時28分
[一言]
>MHさん

ジャーハンそうでした。
ただ、モブとはいえ登場はだいぶ先なので。

で、これ以上留まって書いてると、新規初見読者辺りから私的占有やネタバラシの荒らしと通報されそうなので、私は考察を締めさせて頂きます、悪しからず。
  • 投稿者: K-2
  • 男性
  • 2023年 06月05日 22時22分
[気になる点]
確かにここより先の話は不味いですねm(_ _)m
[一言]
>K-2さん
ジャーハンはホドワの商館主です

私が上げたのは、ユウキ君を貴族またはその関係者疑惑を持っていそうな人達ですね。
ジャミルからも出品物と購入量、鍛冶師の奴隷から「貴族様ですか」と聞いてきた位で

K-2さんレベルですとシラーが思っているのですかね?
人物鑑はとんでもなくあると思われてはいますが(シラーの目線では、ナズの資質や、売物奴隷最強のジャープを短時間で見抜いたのでそう思われた…実際にはナズはユウキ君も予想外ですが…)、ユウキ君自身の戦闘スペックなんかは知らない訳ですし。

カリムもスリを捕まえたら貴族でした(´゜д゜`)と言うだけですし(奴隷に落とす際のインテリジェンスカードの際に教えられたまたは見たと思いますので)…

そう言う意味では自身の奴隷を除くとユウキ君自身の戦闘スペックを知っているルスラーンほか騎士の一部だけでは無いかと。(後話を含めるなら某家の姉奴隷)

と言うか、K-2さんの上げた初代皇帝やタロスの両名も普通にとんでもないジョブか秘密持ちですよね…
  • 投稿者: MH
  • 2023年 06月05日 20時57分
[気になる点]
ていうか、先のストーリーのネタバレ考察をここでしていいものか。(せめて原典込み完結後にすべき?)
[一言]
>MHさん

あの二人には、付き合いの中で戦闘力や財力や眼力から他国のスパイとか普通のジョブ持ちじゃない、とんでもない秘密持ちだと思われてるだろう、という意味です。

別に他の人に疑念を持たれてないとは書いてませんけど、大工達には○○使いでどこかのお大尽と、ジャミルには危ない筋との繋がりを気にされてるだけでしょ。
ジャーハンて何者でしたか?名前は覚えてるけど印象に無く。(この後の話数?)

世の中には初代皇帝やタロスのような規格外の人物もいるから、他の人達からはせいぜい珍獣扱いかと。
  • 投稿者: K-2
  • 男性
  • 2023年 06月04日 22時23分
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