感想一覧

▽感想を書く
感想絞り込み
全て表示
[1] << Back 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  Next >> [29]
[良い点]
シエラの騎士たち、片目を失ったリラン、彼等の力量を冷静に判断し、自ら孤独な戦いになると覚悟したあとで、シエラの騎士としての矜持をコキアスに見出し、そこに、孤独な戦いをなす同士を認める。

このユリウスの心情の変化に、その描写に震えました。

孤独ではあるけれど、孤独ではない。

これはユリウスが魔騎士ラクレウスと相対する上で、心強さというか、拠り所のようなものが変わるのではないか、という気にさせてくれて、暗闇を手探りで進む中の希望のような。

物語のトーンの変化(?なんといった
よいのでしょう)が、本当に本当にすごい!
ますます引き込まれます。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月12日 19時33分
ありがとうございます。
淡々と任務をこなす登場人物って、ついついその役目をさせるためだけの、物語にとって都合のいい人物になってしまいがちなんですが、ウェブで文字数の縛りがあるわけでもなし、えい、掘り下げてしまえ、とユリウスたちの主軸からずれない範囲で彼の心情に迫ってみました。自分だったらコキアスのような立場はだめですね。胃に穴が開きます。
[良い点]
これまでナーセリにおける魔人との戦い、その凄絶な様子に胸が苦しくなったりしましたが、なんとか涙はこらえていたのですが、ラクレウスが魔人となった、その様が語られるのには、もう駄目でした。

拝読しながら、ユリウスがラクレウスと語り、笑い合っていたシーン、またはカタリーナとのシーンであったりが思い出され、それから遺された言葉を噛み締めて。

すごくすごく、苦しい気持ち。
胸がズンと重苦しく、物語の質量を感じます。

すごい! やまだ様の筆力といったら! と思いつつ、うう、苦しい……(´;ω;`)

>人ではなく剣となるのだ

ユリウスの覚悟が胸に迫りました。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月12日 19時13分
ありがとうございます。
ラクレウスが魔人になってしまう展開、最初から決めてはいたんですが、やっぱり書くときはちょっと勇気が要りました。そんな作者のためらいまでもおそらく読み取ってくださって。嬉しいです!
[良い点]
リランを鼓舞するユリウスと、ユリウスをたしなめるリランと。
二人ともそれぞれ違う性質ながら、違う強さがあるなぁ、カッコいなぁと惚れ惚れしました。

そして駆け寄るカタリーナと、同じく走り寄るユリウスの二人の恋人らしい邂逅がドラマチックでドキドキしました。

映像がぶわーっと色付きで、なんなら湿度も肌に触れる風の感触も、匂いまでもが伝わってくるようです。

おそらく毎回同じようなことを言ってるとは思いますが、やまだ様の描かれるファンタジーは、もう、本当に鮮やかで臨場感があって、体感型スクリーンで映画を観ているような気持ちになります。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月11日 02時05分
ありがとうございます。
空原さまにもきっと、会話を書きやすい組み合わせというのがあると思うのですが、この物語ではユリウスとリランの会話は非常に書きやすかったです。かっこいいと言っていただけて良かったです。
逆にユリウスとカタリーナの会話は、いつもすごく悩んで書いていました。
私も前にもきっと同じようなことを言いましたが、私の文章からそこまでのイメージを感じ取ってくださるのは、きっと私の文章うんぬんよりも空原様の感受性がものすごいからだと思います……!
[良い点]
ご都合よろしく皆が皆、助かったりはしないのですね。
言葉通りに、死と隣り合わせ。
過剰な装飾はなく、削ぎ落とされているからこそ、荘厳な生命のありようが伝わってくるようです。
[一言]
シエラのラクレウスが、魔王に敗れた
シエラのラクレウスが、魔王に敗れた
シエラのラクレウスが、魔王に敗れた

……。

見間違いかな?

あれっ。
ラクレウスって名前の、他の騎士がいたっけ。
シエラ、シエラ。
シエラってどちらの国でしたっけね?

えっ。

  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月09日 21時48分
ありがとうございます。
テンバーはここで……
あれっ。シエラのラクレウス。どこかで聞いた名前ですね。ちょくちょく出てきた名前のような。ど、どうもそういうことみたいです……
[良い点]
魔王"詩人"、やはり魅力的。
悪役が底知)ない不気味さ、魅力を醸し出して、最強そうで、というのは、やはりワクワクします。
ヒーロー側だけでなく、脇役も悪役も皆が魅力的であるから、やまだ様の物語の世界は深みがあって夢中になるのかなぁ。
詩人には哲学のようなものがありそうでなさそうで。
掴みどころのない、不気味でかっこいい敵です。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月09日 21時25分
ありがとうございます。
実は悪役がすごく好きでして、昔まだゲームをやっていた頃は、最後の敵を倒してしまいたくないがためにプレイをそこでストップしたり、なんてこともしていました。今は、「そうはいっても最後に倒されるからこその悪役なんだよなあ」と考えています。かっこいいと言っていただけて良かったです!
[一言]
テンバー!

>テンバーがある街の魔人を倒した時のこと

こちらはスピンオフの短編、その逸話なのでしょうか。
飄々としたテンバー、やはりこちらでも格好いいです。

ユリウスの言う通り、ひとつの生き方ではなく、それぞれが活力に満ちていて魅力的です。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月09日 20時55分
ありがとうございます。
空原様がこの物語に興味を持っていただいたのは、テンバーの短編がきっかけでしたね。大変お待たせいたしました。おっしゃる通り、こちらがその逸話となります。
[一言]
>若き日、魔王“片目”をその手で討ちとった

えぇええええええええええ!
王様、お強い……!

いや、それまでの男同士の会話の、この程よい距離感だとかプライドみたいなのだとか、一方で無邪気な感じだとか、騎士として生きる彼等の、カラっと善良そうな感じ、いいなぁーなんて思っていたのですが、王様の過去にビックリして色々ぶっ飛びました。

それはそれは。
騎士たちに理解があり、また慕われるはずですね、
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月09日 18時45分
ありがとうございます。
そうなのです。王様、マッチョな武闘派なのです。脱ぐとすごいんです、多分。
恋愛ジャンルだというのにまたまたまたまた男同士の会話に終始するというこの展開でも、温かく見守っていただけて良かったです。
[良い点]
この兄妹の軽妙なやりとり、その根底に愛情と信頼がひしひしと感じられ、ああ好きだなぁとしみじみ思いました。
この物語に出てくる人物は、みな心根の美しい人達ばかりですね。
やまだ様のつむがれる叙情的であり、適度な距離感のある語り口調、その物語を彼等の性質がより一層、高みにあげていくように感じました。

なんて、なんというか、好きだという気持ちを伝えようとすると、偉そうな口ぶりになってしまって。
どうしたらうまく伝えられるのかわかりません。
[気になる点]
最後が不穏。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月09日 18時32分
ありがとうございます。
つらく厳しい世界の物語だからこそ、人々の心は美しく、というのは絵空事なのかもしれませんが、絵空事だからこそ書く価値があるんじゃないかな、なんて偉そうなことを考えてしまったり。空原様の文章が偉そうに感じることなど全くありません。私もこの感謝の気持ちをどうしたらうまく伝えられるのか、悩んでしまいます。
[良い点]
カタリーナは強い女性だなぁ、しなやかだなぁ、と感嘆しました。
そしてまたユリウスとラクレウスの会話が爽やかで、なんとも明るい門出という感に、拝読しながら口元がゆるみました。
[気になる点]
こんなに幸せなばっかりで、そのまま結末へと進むはずがないようか気がするところ。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月09日 18時19分
ありがとうございます。
恋愛ジャンルなんだから男同士よりも男女の会話のほうに力を入れないと…!と思いつつも、ついつい男同士の会話にばかり筆が走ってしまいます。てへへ。
[良い点]
誠実で生真面目なほどにまっすぐで、温かくて。
ユリウスとカタリーナの深く静かな愛情のやり取りが、とても美しくて、心洗われます。

果物売りとの約束、その果物売りの感謝や、ユリウスの騎士としての矜持、カタリーナのたおやかな令嬢らしさといった各キャラクターの美しい性質(美しいばっかり言ってる。語彙が貧困)が、恋愛というカテゴリーに留まらず、人間関係の広がっていく情というか、よい方向の影響みたいな、何といったらよくわからず、いよいよ意味不明な文章になってまいりましたが、じんわりと心と体が温まるような心地になりました。
[一言]
アルマークにユリウスにドライオ、レヴィン、そして蒼神高校の高校生達。
やまだ様の描く彼等は皆、誰一人似ることなく、誰もがそれぞれの場所でしっかりと生きていることが感じられ、そしてそれらの世界が奏でる物語の美しさに、読み始めたら最後、虜になってしまうなぁ、と改めて。

つむがれる物語のそこから浮かび上がる情景に、神聖なものを感じます。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月09日 18時12分
ありがとうございます。
本当にいつも、温かいご感想を……
アルマーク、ユリウス、ドライオ、レヴィン、蒼神高校の生徒たち、考えてみれば空原さまにはこんなにも私の作品を読んでいただけているんですね。それってすごくありがたいことだなあ、と思います。書き手としても読み手としてもすごく優れたこんな方に読んでいただけるなんて、すごく幸せなことだなあ、と。本当にありがとうございます。
[1] << Back 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  Next >> [29]
↑ページトップへ