感想一覧

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[一言]
壮大なすれ違いと心変わりを描いた物語。
読み応えがあり、大変に楽しく読ませていただきました。

しかしながら、ジュードが一方的な被害者で報われず
貧乏くじ引きまくってるのに
メイリーンの名前すら正確に憶えていなくて
そのせいでいたずらに問題を長引かせたとすら言えるタイランが
最後にヒロインと結ばれるのはどうも腑に落ちなくて
終わりよければすべて良し感が湧かず、モヤっといたしました。
ジュードはメイリーンを好きだといいながら、帰ってきてから手紙を一通送ったきりで十ヶ月放置しているので、完全なる被害者かと言われるとそうでもないのです(*´ー`*)彼本人はそれを悪いことだとは思っていない(だから再会シーンで他人を責める言葉ばかりを並べている)のですが、メイリーンは村にいつまでも未婚の女の居場所があると思うなよと考えるタイプなので、手紙を受け取っていたとしても十ヶ月も待っていたかは怪しいものです

タイランはメイリーンの名前を知らなかったのですが、知る機会はいくらでもあったので、問題を長引かせる要因の一端を担っているといえばそうなのですが、彼は帰って早々魔界に左遷されて、国から呼び出されるまで勇者と連絡を取っていないので、一概に悪いとも言えないのです。メイリーンなんて珍しい名前でもないので......

メイリーンがジュードの手を取らなかった一番の理由は価値観なんだと思います。
良くも悪くも時間と環境は人の価値観を変えてしまうものなのです......。

とはいえ、そもそも勇者なんかに選ばれなければ普通に結婚していたので、ジュードも不憫といえば不憫な人なのです(*´ー`*)

ラストですが、元々タイランとくっつけるつもりはなく、ラズベリーパイを流し込んでいるシーンで終わらせてヒューマンドラマジャンルとして投稿する予定だったのですが、書き終わった段階で嫌いな男を思い出しては嫌いな食べ物を流し込む生活をずっと送らせるのも......と思い、賛否が分かれるのを覚悟でラスト周辺を付け足し、前に進ませることにしました。
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