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[良い点]
簡潔ながらも味わい深く分かりやすく、主人公であるバルド・ローエンの心根が善き面も悪しき面も率直に豊かに現れた文章の妙。特に料理を楽しむ描写は彼の心からの喜びが伝わってくるような、読んでいるだけで胸が躍り胃袋が鳴るもので、なによりその「食べることの喜び」が全体を通してのテーマとして最終局面まで貫かれたことが素晴らしいと思います。

心弾むような熱い騎士たちの生き様、まさかこの時代にここまでの騎士道物語を読めるとは。文字通りに「生きた」言葉として紡がれる騎士たちの一挙手一投足、台詞の数々が、読むたびに新鮮な感動を呼び起こしてくれました。

鮮烈な戦闘描写、緩急に富んだ一騎討ちから息詰まるような仕掛け渦巻く暗闘、猛々しくも情景豊かにまた血腥さも含めて描かれる会戦、思わずのめり込みました。特にカーズの強さがハッタリ抜きの説得力を伴っているのが、すごい。

謎多く魅力的な世界観、この辺りはネタバレになりそうなので言及は控えますが、後半からの怒涛の流れには驚きました。それを抜きにしても、バルドたちが行く旅路の楽しさ、哀しさ、美しさ、醜さに彩られて克明に描き出された情景の数々が堪りません。旅モノとして読み応えがありすぎる……。

エンターテインメント、というと途端に安っぽい印象になってしまいますが、この物語を読む間、私は心から楽しみバルドたちの旅路に浸っておりました。本当に面白い物語をありがとうございます……ああ、己の語彙の乏しさが恨めしい。
[一言]
以前から少しずつ読ませていただいておりました。現在、最終話までを読み切った感動と興奮のままに感想を書いております。もっと早くにこの作品と出会いたかった……。
  • 投稿者: 赤黒伊猫
  • 23歳~29歳 男性
  • 2020年 01月18日 22時57分
赤黒伊猫 様

 書いて公開した作品が、いつになっても読めるというのは、ありがたいものだと思います。
[良い点]
かなり良質なファンタージー小説でした。
主人公最強はただの才能だけに頼るものでなく、
主人公が徳や努力を重ねること、人々との繋がりの中で、主人公が強いというのが物語としてあるべきだと
この作品を読んで改めて思いました。

後半は涙が止まりませんでした。
どのキャラクターにも愛着があります。
好きなキャラクターだらけです。
本当に良い作品に出会えて幸せです。
  • 投稿者: ななな
  • 2020年 01月16日 21時23分
ななな 様

 生き残ってしまったがゆえの楽しみと悲しみを、バルドはたくさん味わいましたね。
[一言]
これは辺境の老騎士を読んでかねがね思っていた事です。

仮にですが、
日本で実写化されるとしたら翻案して時代劇風に作るのが良いんじゃないかと。
その際は名前や何より一番大事な料理をどうするかなど色々あると思いますが、
その都度何かしらしっくり来るものがあるはずです。
できることなら三船敏郎さんが演じるバルド・ローエンを観て見たかった。

とまあ、こんな事を思うようになったのは前にNHK大河ファンタジーで
有名小説の実写版を観たからです。
作品の世界、異世界風を演出しようとしたのでしょうけど、
衣装やセットが上滑りしたような感じでした。
それらが日本人の容貌に合わなかったからとも思えます。
あまり作品内容に縛られるとロクな事にならないと感じた次第です。

ですので欧米で作られるなら素直にそのままでも良いでしょうし、
アメリカであれば西部劇風に作るのも面白いかもしれません。
因みにアニメ化であれば原作準拠派です。
  • 投稿者: 多岐路
  • 2020年 01月16日 17時08分
多岐路 様

 夢を思い描くのは、とても楽しいことですね。
[良い点]
短編ありがとうございます。この作品を読む度、背筋が伸びる感覚を覚えます。とても気持ちの良い作品です。
  • 投稿者: 苦瓜
  • 2020年 01月15日 19時07分
苦瓜 様

 バルドの話を書くとき、心持ち私の体温も上がる気がします。
[一言]
ニニニコの漫画の方で新話があるとの書き込みを見て来ました
ありがとうございました
まつとう 様

 いらっしゃいませ。
 今後も短編を追加することもあると思います。
[良い点]
「試練の洞窟」第15節 
戦神マダ=ヴェリに対峙するバルド
試練の闘技場で、戦神に慄き、カーズの声援に内心毒づき、やがて自信を取り戻してこれに挑まんとする一連の描写こそ、アニメーション化される際のプレゼンテーションで、最も観てみたいシーンでは無いでしょうか。

[一言]
しかし、TVアニメで最初に目にしたいと考えられるのは、上記の15節やコミック版の第一巻よりも、原作小説の『ガンツの娘』こそ相応しいと断言できる。
遠藤竜治 様

 大陸の命運も、みずからに課した使命も忘れ、ただ戦士であることの喜びに、全てをゆだねた瞬間の、バルドの輝きこそ、この小説のクライマックスでしょう。
[一言]
一つの信仰の本質を読ませていただいたように思います。
 
どこまでも自己を神々に捧げられた研鑽。
とても体温があがりましたw
  • 投稿者: とも
  • 2020年 01月10日 18時30分
とも 様

 たぶん、どんな既成宗教ともちがう、天地の息吹にバルドは心を寄せたのだと思います。
[一言]
全部読んだ!いろいろ泣かされた!ありがとう!
  • 投稿者: SeaBlue
  • 2020年 01月07日 23時23分
SeaBlue 様

 ありがとうございました。
[一言]
バルトが
他の辺境騎士達は私のような年寄りより強いと発言したことがあったので、他の辺境騎士達の中央での大活躍が見たかったけど、この話でその欲が少し満たされました。
  • 投稿者: ユデタロー
  • 2020年 01月07日 12時46分
ユデタロー 様

 対魔獣戦のための切磋琢磨ですからね。
[良い点]
粋なお話でした。バルドを上げる為に周りのキャラを下げない事、周りのキャラがバルドを作っていると、さながらそれは、そこに確かな人間がいるようでした。例えばカムラーが出た時「イヤミな奴」と感じたが、バルドのツンデレさと頑固さと偏屈さが出て大変面白かったです。

序章第一話の出来事が、終盤のバルドに大きな決断をさせた事。ミスラの地名が出てくる度に「どう関わってくるのか」なんて構えて読んでましたが、予想外で感動しました。

魅力的な登場人物だらけで、物語の中では少ない会話ながら、それ以上のものを表現されていて、滝壺の出来事がとても眩しいものだと感じました。

バルドが出会う前にあったであろう盗賊ジュルチャガの大冒険や、カーズの過去の物語を感じられる事。
語られずも、ジュルチャガやカーズ視点でもこの作品は読めたのではないか、と思えるほど面白かったです。

[気になる点]
ライザが出てきた時、後の展開は予想できましたが
終盤があまりにも怒涛の展開のように年代が過ぎていき、もう少し物語が欲しかったなぁと。
機械人形が出てきた時、一人称視点のバルドがそのまま「機械」というものを機械として表現され受け入れていた事。
[一言]
粋ではない長文駄文の感想を失礼しました。
素晴らしい作品をありがとうございました。
  • 投稿者: 通りすがり
  • 2020年 01月05日 17時50分
通りすがり 様

 楽しんでいただけたようで、何よりです。
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