イチオシレビュー一覧

ものづくり大好き女子な主人公、ダリヤ。
そんな彼女が婚約破棄されるところから話がはじまる。

高身長で地味で有能な主人公に対し、婚約破棄の原因となったエミリヤは、小さくて可愛くて庇護欲をそそるモテ系の女の子。

ありがちな展開ではあるけれど婚約破棄に至った根本的な部分は、それぞれの女の子のスペックの問題じゃなく意外に根深い。
読むにつれ主人公も悪かったんじゃないかと感じる。相手の男に少し同情する。

ただ、別れた後の男の行動が酷すぎるのでざまぁ必然ですがねw

うつむくのを辞めてどんどん綺麗になる主人公は本当に美しい。好きな事に一生懸命な人はキラキラしてる。

自立した、でも傷ついた男と女が距離を詰めてく感じは、大人の恋愛って感じで良いですよ。
これが恋になるかどうかは現時点では未知数ですが。

他のみどころは、酒と肴(ごはん？)ですかね。読んでてめっちゃお腹すいてきます。おすすめします。

テンプレ、楽しいけれど現実はそう上手くはいかない訳で。
婚約破棄されれば情けなさと落ち込みで、もう恋愛はいいやと考えるのは自然な話ですよね。
プリンスチャーミングはそうそう現れたりしないし、向こうは調子付いてるし。
それでも頭を上げて、地に足をつけて、一歩一歩頑張っていく主人公の姿は、読み手に寄り添って歩んでくれているかのようです。
主人公は幼女じゃなく大人の女性、チートもなし、イケメンも出てきますがどこか残念、そして男性のスペックに便乗せず、周囲に助けられながら自力で、お仕事で頑張る話です。
再出発、身近な発明品、欠点の多い愛すべき大人たち、真剣討論議題「水虫」、社会で生きるって素晴らしいと、きっと思えます。
恋愛？…えー多分これからきっと社に持ち帰りご期待に沿える形になるか一度検討を…

真実の愛って何！！！何なのよ！

新居に到着して１時間でそんな事吹く男ならコッチから捨ててやるわ！

と、しょーもない展開からグイグイ話が広がって行きます。

しょぼい男とお別れする途端、運気が上がってきたのか親友も快適な生活も手に入れていきます。

だって、彼女はもう俯かないって決めたんだもの。

好きな事を自由に思うがままに生きて行けるんだもの。
そんなダリアが魅力的です。
作中に登場する料理も魔道具も魅力的です！

そして、真実の愛（笑）の行方も気になります。
更新が楽しみでならない作品です。

是非御覧になってみて下さい。
ハマること間違い無し。

魅惑の水虫トークも堪能して下さいね！

うつむいて終わった人生(前世)の記憶を子供時代に思い出したダリヤは、前世の便利な道具や知識も使って父親と同じ魔導具師となった。そして同じ魔導具師である、父親の親友の息子トビアスと婚約して相手の理想に合わせるように自分を変えていた。
けれど結婚前夜の新居にて「真実の愛を見つけたから婚約を破棄してほしい」と言われ、受け入れたダリヤは自分の自由に生きよう、そう決めてうつむくことをやめた。
そんな中で街の外に出たダリヤは1人の青年と出会う。青年は騎士団の魔物討伐部隊に所属しているヴォルフレード。
彼は絶世の美貌と人を惹きつける目を持った、けれど恋愛絡みのせいで親しい友人がほぼできない魔剣大好きな青年である。
ダリヤとヴォルフは互いに恋愛する気のない、友人として仲良くしたいと伝え合う。一緒にお酒や料理を楽しんだり魔導具や魔剣でひたすら盛り上がったり。

2人の距離感がとても好きな作品です。

　婚姻届けを出す間際で、微妙な婚約者が「真実の愛」に出会ってくれたお陰で逃げ切った主人公。
　婚約破棄からとんとん拍子にむしろ良い方角へ運勢が向かってる気が、一読者としてはするのですが、それだけでは終わらない。
　すっきりきっぱりザマァではなく、今まで良き隣人ではあった婚約者への一種の家族愛や敬愛に似た部分を踏みにじられても「うつむかない」という答えを出した主人公ダリヤがとても素敵だと感じました。
　淡々とした文体の中に、登場人物達の生き生きとした描写が読み取れる気がします。
　伏線をきちんと回収していく気概がある、久しぶりに良作でした。
　もちろん現在更新中な作品ですが、もしこの作品が完結しても作者様自身を自分は推します。
　淡々とした作風の中に、心の機微や情景を感じたい読者様にはお勧めの作品です。
　もちろんストーリーも断然オススメですよ！？

　婚約破棄が原因で、恋愛事はご遠慮します・・・な、主人公ダリヤ。
　彼女が出会ったのは、絶世の美貌の騎士、ヴォルフレード。
　が、彼もまた、自身の容姿が原因で数多のトラブルを経験し、言い寄ってくる女性に嫌悪を抱いていました。
　現時点では恋愛はスタートしていないのですが、本人は無自覚でも無意識に互いを好意を感じる描写に、これからどう自覚していくのか？焦れ焦れ展開になるのか？
楽しみすぎて、毎日の更新が待ち遠しくなること間違いなしです。

　傷つきはしたけれど、立ち上がり、前を向いたダリヤは強くて美しいです。
　優秀で殊勝な彼女の真価を、失ってから気づいた元婚約者の姿も、ざまぁ的で、つい出番を待ってしまいますｗ