感想一覧

汐の音様

ご高覧いただき、ありがとうございます。
ちょっと不穏な台詞なのですが、「誰にとっての正義なのか」「際大多数の幸福のための犠牲は許されるのか」というテーマにつながっていきます。踏みつける側の人間の理論は、踏みつけられる側にとっては受け入れられないものなんですよね。

自分の正義を信じて突き進む聖に、そんな聖を諌めることができない勇徳。長いものには巻かれろな周囲の人間たち。学校で起きるいじめは、社会の縮図でもあります。

これからどうなるのか。なろうではきっとざまぁ展開となるのですが、単に聖たちをざまぁするだけではこの繰り返しは続くばかりなのでしょう。救いはどうすれば訪れるのか。

感想、ありがとうございました。

香月よう子様

リポグラムでは毎回、一番印象的な一場面だけを切り取って表現しています。
今回はまさにスローモーションの部分がメインでしたので、その情景が浮かぶという言葉がとても嬉しいです。

真尾も我慢ではなく、言葉に出して聞くことができたらまた。普通は人気者から無視されたら、学校では生きていけませんからね。

だからこそ、正義を盲信しているように見える聖さんの行動が恐ろしい。ひとは自分が正しいと思うと、どこまでも残酷になれる生き物です。SNSなどでよく見る○○警察などに通じるものがあるかもしれません。

おそらくは何度も繰り返されているであろうやりとり。魔王に自身の罪を突きつけられた時、彼女たちは受け入れられるのでしょうかね。

感想、ありがとうございました。

三千様

ご高覧いただき、ありがとうございます。
リポグラムやパングラム、アナグラムなどの文字遊びは、文章を何度も何度も叩き上げて鍛えているような感覚があります。言葉を取捨選択することそのものはパズルのようでもありますが、練り直し叩き上げる部分は刀鍛冶のようでもあります。ですから密度が上がり、ずっしりと重い仕上がりになるのかもしれませんね。

使ってはならない言葉を題名にすることで、それが欠落している世界や登場人物の皮肉めいた感情がよく伝わるような気がします。言わないから、見えないからこそ、肌で感じるものってありますよね。

私はどうしても手癖があって、自由に書くと似たような表現が多発してしまうんです。自分の訓練としてもリポグラムは効果的かなと思っています。

感想、ありがとうございました。

灰塚滝様

ご高覧いただき、ありがとうございます。
リポグラムを利用した作品ですので、欠落する文字とともに、人の心から欠けていく（こぼれ落ちていく）ものに注目して書いています。

前書きはあくまでこの描写が地雷の方向けに書いておりますので、この作品を好きだと言っていただけてとても嬉しいです。

大切なものを失い、足元がおぼつかなくなった時、絶望と希望は紙一重なのかもしれませんね。

感想、ありがとうございました。

ねぎ様

ご高覧いただき、ありがとうございます。
リポグラムの短編集は、短編どころか掌編なのですが、それぞれの世界で生きる人々の一瞬を切り取ることができたらいいなあと思っています。

逆説的ではありますが、限られた言葉と時間だからこそ、語り手たちの奥行きを感じることができるのかもしれませんね。

「『おばけ』なんていない」は、その後に『「僕」と「彼女」の、夏休み～おんぼろアパートの隣人妖怪たちとのよくある日常～』で長編として投稿いたしました。雪女や河童、猫又たちともっとお付き合いしたくなっちゃったんです。そちらはリポグラムなしでのびのび書いております(笑)

使用できない文字があるからこそ、普段とは違う言い回しや視点が生まれる面白さ。楽しんでいただき、こちらこそとても嬉しいです。

感想、ありがとうございました。

雪麻呂様

ご高覧いただき、ありがとうございます。
ちゃんと送ったはずの感想やメッセージが消えちゃっていると萎えますよね。
送られたはずのメッセージは、ネットの海に潜むクッキーモンスターが食べちゃったのかも……。

陰陽師的な世界も大好きなのですが、今回はあえて和風SFファンタジーにシフトしました。みんな大好きBASARAだよ〜。（BASARAによって生み出されてしまった性癖を引きずる恐ろしさよ）

海外のリポグラムは、それを楽しむほど私の語彙力がないです（笑）
でもそれを日本語で翻訳した本があって、その翻訳者の感性と語彙力が素晴らしいなあと思います。日本語の方が、一音で成立する言葉も多いので、リポグラムを作りやすいというのはありそうです。

コタロウさんのフリーイラスト、気がつかないうちにどんどん増えているんですよ。ここ最近も何個か更新されていたはず。いつかイラストのお題全部クリアしたいのですが、いつになることやら。

感想、ありがとうございました。

間咲正樹様

ご高覧いただき、ありがとうございます。

リポグラムにある文字で今回特に使いたかったのは、「泡沫（うたかた）」「泡沫（ほうまつ）」、「銀華（ぎんか）」「不香の花（ふきょうのはな）」「夢（ゆめ）」でした。「う」を封じられると、使いたい言葉に制限が出るなあと毎回思います。

「ゆめ」を「むげん」はちょっと芸がないなあと思いつつ、「夢幻」と「無限」の音が同じところが好きで採用しました。もっと語彙力増やしたいです。類語辞典に頼ってばかりです〜。

話の大筋自体は結構前に出来上がっていたのですが、コタロウさんのイラストで結末がぱちりと決まりました。イラストから膨らむイメージは本当に大きいですよね。イラストごと楽しんでいただけて、とても嬉しいです。

感想、ありがとうございました。

夕立様

ご高覧いただき、ありがとうございます。
このリポグラムの短編集、実は昨年の12月以来の更新なのです。ずっと○ヶ月更新されていませんと出ているのが気になっていて、ようやくその文字を消すことができました。このむやみにプレッシャーをかけてくる表記、どうにかしたいですよね……。

ここ最近ずっと恩返しシリーズでしたので、ちょっとシリアス調なものをぶち込んでみました。「『あい』を失った女」は、どれも影の要素が強いものばかりです。リポグラムとして文字を抜く際に、それぞれ大切な何かを欠落させていくからかもしれません。

今回は「ひと」であることをとるか、「家族（血の繋がりではなく絆で結ばれた乳兄弟）」をとるかという問題になりますから、やはりしっとり系統になりそうです。「うそ」をついているのが、誰で、どこまでの範囲になるのかもポイントですよね。

同じ鬼になるのか、それともひととして踏み止まるのか。まあ私がヒロインなら速攻で人間やめますけれどね。あーあ、どっかに異類婚希望のスパダリ落ちてませんかねえ。またネタがまとまり次第、単発的に投稿できたら良いなあと思います。

感想、ありがとうございました。

汐の音様

ご高覧いただき、ありがとうございます。
ようこそいらっしゃいました！
どうぞ、どうぞ。ごゆっくりしていってくださいね。

おっと、今日の晩御飯はなんだったのでしょうか。
うちは肉じゃがとぶりの照り焼きでした。どっちも茶色いです〜。

この作品のネタそのものは結構前からあたためていたのですがうまくまとまらず、あっきコタロウさんのイラストを見て一気に書き上げた感じです。イラストのイメージ効果は大きいですねえ。

この世界観が好きなのは、我々がBASARA大好きだからに違いありません。
SFと平安の馴染みの良さってすごいですよね。なんだろう、日本人のDNAに刷り込まれているのかもしれませんね。

感想、ありがとうございました。

砂礫零様

ご高覧いただき、ありがとうございます。
このネタは冬に思いついていたのですが、なかなかまとまらずちょうど初夏での投稿になりました。情景と季節のズレがポイントなので、この時期に投稿できてよかったなあと思っています。

雪の異名って美しいですよね。日本の言葉は、どれも風流で辞書を見ているだけでにやにやしてしまいます。日常生活では使うことのない単語も、好きなだけ使えるのは純文学ジャンルの特権かもしれません。カッコつけた言葉を使っても、誰にも迷惑がかからない！

リポグラムで抜いた文字だからこそ、最終的に印象に残るというのが逆説的でとても面白いですよね。人間というのは見えないものだからこそ探してしまう生き物なのかもしれません。

文明の崩壊と平安系の文化要素はとてつもなく相性が良いように思います。
そう、BASARAによって我々のDNAに刷り込まれているのです（確信）

感想、ありがとうございました。