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どの御作品にも共通していらっしゃる丁寧に織り込まれた美しい文体に、異国の農村部にある静かで尊い日々の営みがありありと想像できました。

その中で、命を繋ぐ理から外れたわずかな時、奇跡的に出会う事ができたティノくんと魔物のひそやかなる不思議な関係が心に染み入ります。
最後には大きな別れではなく、誰もが経験しているであろう自然な別れがリアルで共感できてしまうのがまた、しみじみとして良かったです。

皆さんのFAもとっても素敵で眼福でした!ありがとうございました(^^)
  • 投稿者: yusanari
  • 2025年 04月29日 20時29分
yusanari様

『エシア』に引き続き、こちらにも来てくださってありがとうございます!

>異国の農村部にある静かで尊い日々の営み
>命を繋ぐ理から外れたわずかな時

yusanari様の文章こそ、表現ぴったりで美しいです……!
田舎の生活って、本来はもっと貧しくて苦しいはずですよね。でも『晩餐会』もそうだったんですが、作品として書いてみるとすごく綺麗になるのが不思議。ファンタジーの魔法だなあと思います。

>誰もが経験しているであろう自然な別れがリアルで共感できてしまう

わあ、よかった。こう感じていただけて、とてもうれしいです。
FAは本当に眼福ですよね。ティノはありがたいことに読者様からの人気が高くて、リドと1位の座を争っているんじゃないかと……あっ、いまリドの蹴りが入りました。

素敵なご感想、どうもありがとうございました!
すっごくすっごく好きです……!

ティノの歌う歌だったり、吟遊詩人さんの歌う歌だったり。
タイトルにある「歌」が、本当にすてきで……!
ムジカとの交流がメインだと思いますが、ティノが歌を通じてさまざまな交流をしていくことで、ティノが天性の歌い手であると確信させられました。

ムジカ、登場したときには、勝手におじいさんだと思っていました(なぜ)
そしたら女性!
自分が(いちおう)女性だからか、捕食されたのは若い女性だったのかあ~そうかあ~と、なんだかこう、ぐっとくるものが……。
捕食した人間の残り香、ということで、とくに人間としての自意識もなさそうではありますが、無邪気でかわいい、歌が大好きなティノと会話するムジカに、母性はあったのだろうか……とかなんとか考えてしまって。
そういうふうに考えてしまうと、ティノとムジカの会話に目頭があつくなってしまいました。
ムジカからしたら「なにを勝手に妄想しているんだ」という感じかもしれませんが。

ムジカがいつ、しゃべれなくなったのかを明確にはなされず、時の流れとともに……という描写もたまらなく素敵でした。
ことさら大仰に感動ぶるのではなくて、すごく自然に、せつなくてさみしくはあるけれど、あるがままに受けいれているようなかんじ。
じーん、と胸に響きました。

また、拝読した今がちょうど秋にさしかかっているということもあって、作中で描かれる木々や光の様子がもう、たまらなく綺麗で!!!!!!
描写された秋の色があざやかに見えるのはもちろん、森と土のすがすがしいにおいや、ひんやりと肌にふれるみずみずしい空気までもが感じられるようでした。

美しい景色の中で展開される、美しい童話にうっとり、余韻に浸らせていただきました。

新しい物語を拝読するたび、「今作がこれまで拝読したレントリアシリーズ作品で、いちばん好き!」と感動します。
でも、「このキャラクターって、前の作品でどんなことしゃべってたっけ」とか「つながりがあった気がするけど、なんだったけ」と気になって再読すると「ああ、やっぱり最高だった……選べん」という結論になります。

前にも同じことを言っていて、しつこいんですけれど、すべての作品の世界観はぜったいに同じだってわかるのに、作品としてのカラーが違うんですよね……使いまわした感が、いっさいなくて、新鮮な驚きと感動があって。
ああ、素敵……!

FAの数々もとってもとっても素敵で眼福です。
優しくて美しい物語だからこそ、これほどまでに素敵なFAが描かれるんだろうなあ~。

次のお話は、「光と闇の間にありて(第二部)」なんですね。
隙間時間に、というよりも、読了後の余韻も含め、たっぷりと読書に浸れる時間をとって拝読したいと思います~!
  • 投稿者: 空原海
  • 2024年 10月14日 23時58分
空原海さま

ご感想ありがとうございます! 心のこもったお言葉の数々に感涙です。気に入ってくださってよかった……!

でも告白してしまいますと……実は、空原さんはこれがお好きなのではないかと、ひそかに期待を込めていたのです。だって『魔女の恋』の第二章がとてもよかったから!
村の生活、家族の情愛、子どもたちの可愛らしさや健気さなどなどが丁寧に描かれていて、感動しながらも勝手に親近感を感じていたのでした。

作中の歌詞は苦労して書いたので(『南の塔』の歌詞はわりと簡単にできたのに、こっちはめちゃ苦労した)、着目していただけてうれしいです。
あと季節感も。執筆前にドイツ在住の人のブログとかを見たりして、うっとりしながら書いていました。ヨーロッパの秋、いいですよね~。

ムジカおじいちゃん、たしかに(笑)。女の声って加筆したほうがいいかも。母性はあまり考えてませんでしたが、母性もあったでしょうね。スパルタ母の気分……でも切ない~。

別れの書き方については、ストーリーが決まる前からそこだけはイメージがありました。なんででしょう。植物だから、自然に溶け込む感じがしたのかな。
「あるがままに受けいれる」は、ぴったりの表現ですね。

再読してくださったなんて、うれしすぎます。世界観についても、しつこいなんてとんでもない。何度聞いても大丈夫です(笑)
ご感想すべてにすごくすごく励まされました。たくさん書き込んでくださって、本当にありがとうございました!
次は第二部……長いので空原さんのペースでよろしくお願いしますね(^ ^)
[良い点]
歌の行方とは、この世の中で繋がっており、何処にでも存在するということだったのですね。
ティノもムジカも素敵なキャラで、拝読していてとても心地よかったです。

本羽 香那さま

素敵なご感想、そして素晴らしいレビューをありがとうございます!
『歌の行方』というタイトルの意味を感じ取ってくださったんですね。まさにそれが書きたかったテーマなので、わかっていただき感動しました。

歌というのはつまり「人の想いをメロディに乗せてほかの人の心に届けること」なんですが、かたちがないものなので、描くのって難しいんです。それを感じ取れたのは、本羽さまの感性がティノみたいにキラキラしているからだと思います。
重ねまして、どうもありがとうございました!
[良い点]
お~。あのティノはこうして歌を勉強したのですね。
この魔物たち、人を食らうけど本当に悪なのでしょうかね?
野生の動物のように、ただ生きるために食らっているだけのような気がします。当然食べられるほうはたまったものじゃありませんけどね。
いろいろ考えさせられますね。
家紋 武範さま

休日の朝から、どうもありがとうございます!
レントリアの魔物たちは、野生動物みたいだったり人を憎んでいたり、いろいろ混在しています。そのあたりの設定を明らかにするのが第三部の予定なんですが、そこにたどり着くまでが茨の道でございます……ああ、遠い。

ハイファンに出てくる魔物って、普通はどんな目的で人を襲うんでしょうかね。私、読書量が少ないのであまり知らなくて。人間界を征服するためとかかな。
あとはやっぱり獰猛な野生動物を魔物に置き換えてるとか? 森で魔物を討伐した、とかいう話は普通なら、いやそれ野生動物でしょって思う(笑)
すみません、こんなところでおしゃべりでした。
[良い点]
読み終わると、作品の世界観、作者様の丁寧さ、作品のみっちりした重厚感、そして自分の充足感で溜息♡をついてしまいます。素敵すぎるお話、本当に読ませていただいてありがとうございます。

季節の経過でムジカとは自然に会えなくなって、ムジカはまた姿を変えていくのですが、切ないようで寂しさはなく、ムジカからすれば自然のこと、ティノもどこかで感じながらも7歳の子ですから日々が精一杯でしょうし、こういうところはあるやもしれませんね。
それにティノは歌でムジカとのつながりを感じているのかもしれませんね。教えてもらったその歌の中にムジカが生きている、みたいな。

もう一度冒頭が繰り返されるところと、そこに未来へのつながりが感じられる部分、とても素適です。
南の塔への布石が嬉しいですね。

皆様のFAがステキすぎて(´;ω;`)ウッ…眩しいっ°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

次の作品もとっても楽しみに読ませていただきます☆彡
作品も、こんな作品を描けてしまう柚里さんも、大好きです~!

[一言]
次、私の場合は何を読んだらいいか、是非ご指南を♡<(_ _)>
あき伽耶さま

たくさんの丁寧なご感想、本当にありがとうございました! 連載中の読書ならまだしも、連載後にこんなに書き込んでいただけるとは夢にも思いませんでした。感涙です。
しかも、身に余るお褒めの言葉をいっぱい……あわわ、もったいなさすぎてふるえてしまいます。
重厚感、ありました? 童話ジャンルだし主役は天然くん(笑)なんですが、やっぱりムジカ効果かな。ムジカと、あと西洋中世の豊かな自然の中に死生観みたいなものを込めてみました。それが伝わったとしたらうれしいです。

『南の塔』への布石は、単体で読んだ人には不要なんですが、やっぱり書かずにはいられませんでした。そして皆さまのFAは、本当に素敵で……ウッ…眩しいっ!
かやさんのティノもこちらに載せようかなと思ったんですよ。でも『南の塔』あてに描いてくださったので、やっぱりあちらにしたんですけど。

そしてそして、次のおすすめを訊いてくださるとは感激です!
次はやはり『星の下の晩餐会』ですねー。育児中のかやさんにはぜひおすすめしたいと……多分お好みの題材ではないかと思うのです、えへへ(照) 
ちょっと長めですが、三人の語り手がいるので一人づつ読んでいくと楽だし、サクサク読める、はずです(希望)

ご感想のおかげで、活力をいっぱいいただきました。本当にありがとうございました!
[良い点]
二人の会話のやりとりが、味があって、たまらないです。
ティノの子どもらしい、理解具合。ムジカに対する申し訳なさ、別れる寂しさ、胸につかえていたことを一気に打ち明けて。
そしてムジカの淡々とした運命の受け入れ様。ティノに対する変わらぬ態度。(もう魔物ですし、元来の性格かもですが)
でも読者(私)的には、切なさが通奏低音で。

黄葉の表現「軽」→ティノの「重」い表現の対比が、わ、素敵!と思ってしまい、きゅんしました。



[一言]
どんどんページを繰りたくなっちゃうんですよね。じっくり味わいたい気持ちとはうらはらに(n*´ω`*n)
あき伽耶さま

本当に丁寧に読んでくださって……! 連載じゃないのに一話ごとに書き込んでくださるなんて、女神さまです。
しかも、文章に対する感度がすごくいい! 私のあっさり文章からいろいろ読み取ってくれて、感謝感激です。

ムジカとのやりとりは、書いてるうちに勝手にそうなりまして、書く前は全然考えてなかったんですよ。ティノについては考えたけど、ムジカはほんとぶっつけ本番で。
それなのに「味がある」なんて不思議ですよね。きっと魔物の魔力にちがいない。恐るべし、魔物。

あと一話。よろしくお願いいたしますね。
[良い点]
南の塔のエセルの時にも思いましたが、柚里さんは人がどんな風に、物事や人に出会っていくのか、エセルやティノの目線と心をとても生き生きと書いていらしゃいますよね。なのですっかり主人公の気持ちにさせれれてしまいます。きっと書き手が、人の気持ち柔らかく受け取れる方だからできるんだろうな、と思って読ませていただいています(*^^*)
今回もムジカや吟遊詩人への出会いと距離を近づけていく表現でそれを感じています。

吟遊詩人の詞もステキ。
歌い終わるところと目に見えるようでした。
大人っぽい曲でも、才能あるティノだからこそ感じられるんだなと思いました。

子どもとの約束って、吟遊詩人は蔑ろにしてるわけではないのだけれど、こうやってかきけされてしまいますよね…。とてもリアル。

また続き読んでいきますね!

あき伽耶さま

続けてのご感想ありがとうございます!

>目線と心をとても生き生きと書いて

わー、そう感じられるのなら嬉しいです! でもそれってエセルやティノの人柄のおかげなんですよ。書いてる私自身の人柄は残念で……(汗)

出会いと接近は、あまり意識してもいないけど、何段階か経て近づくように書いていると思います。吟遊詩人だったら、歌を聴く、会話する、ほめてもらう、約束する、みたいな段階ですね。
詞は苦労しましたー! バラッドって本当は韻を踏んだり、決まりごとがいろいろあるみたい。でも全部無視して七五調だけに固執してしまいました。

続きもよろしくお願いしますね。
[良い点]
マンゴラドラは魔物ですけれど、彼女との交流が温かいですね。
歌のプロですから、妥協せず真剣に伝えるのでしょうね。相手の下手なのは許しがたい、見過ごせない、学びたいなら教えることも構わない、そして何より自分が歌に触れていられる……、そんな気持ちだったんでしょうね。
歌を通して成立する、二人の唯一無二の関係がいいですね。

そして憧れの吟遊詩人登場。ティノに何を聞かせて、見せて、示してくれるのでしょうか……! 続きが楽しみです。
[一言]
返信いただいた、「本音」に笑っちゃいました。気に入りの表現を探して悩みますもんねえ。
あき伽耶さま

続けてのご感想、ありがとうございます!
おお、さすが私よりムジカの気持ちをわかっていらっしゃるー。吟遊詩人は何を聞かせてくれるのか、楽しみにしていてくださいね(って、もうご存じですね 笑)

本音はこの作品に限らず毎回思うのです。たとえば漫画でも背景って大体描くじゃないですか。描いてないと画面が白っぽくなっちゃう。文章もそれと同じだと思ってるんですが、早く先に行きたいのにまた綺麗な場所を通るのかー、なんてうんざりすることも。
だからって全部描き込むと話がもたつくので、調節が難しいですよね。

(メッセージ返信もありがとうございました。例によってWi-Fiがダメだったんです。慈雨。まさにそれ!)
[良い点]
レントリアシリーズの大きな魅力の一つは、大きな自然の中で物語が展開されているところと感じています。もちろん、それは柚里さんの描写手腕が素晴らしいからなのですが。ただそこにある自然のすばらしさ、それを素朴に賛えているところがとてもまばゆいです。

ムジカの話し方、とても味があって惹きこまれました。そして不思議な存在ですよね。これからの展開が気になります。

地の文もステキだなあと思って読んでいます。地の文が、小説によくある単なる説明的な役割だけのものではなくて。まるで誰かの視点のような。そしてそれがとてもあたたかくて。
(読書量が皆さんより少ないからわかっていないのですが、こういう地の文て、子どもの頃読んだ世界名作シリーズの語り口とかこんな感じで、読者よりの視点だったりしたかしら…?(小公女とか秘密の花園とか)と思いを馳せています。)
あき伽耶さま

ご感想ありがとうございます!
二話って何だっけ、と読み返したら、ほぼほぼ説明回でした。地の文が好きじゃないと読めないと思うので、気に入っていただけてよかったです。

視点は、三人称だとどうやって書けばいいのか悩みますよね……。一応「神視点」ってやつで書いてると思うのですが、キャラ視点のときもあって、書きながら迷うことも多いです。切り替え方がよくわからない。
小公女とか秘密の花園? わあ、そういう児童文学を引き合いに出してもらえるなんて光栄です。

自然描写は、西洋中世ってとにかく景色が綺麗なイメージだから、それを書いてるだけなんですよ。せっかく背景が美しいのに、書かないなんてもったいない! ロケーション最高ですよね。でも書くのめんどくさいから飛ばしたいときも!(あ、本音)

「まばゆい」というかやさんの表現が、とてもまばゆいと思いました♪
[良い点]
出だしから、歌の歌詞へ(これもすてき)そしてティノが一人くすくす笑うところがホントによかったです。歌が彼の一部で、心から楽しんでいるティノという少年に目が行きました。塾講された流れだったんですね。

ムジカときけば、即音楽です(*^_^*)

[一言]
夜中も私ですが、その前の日からでした♪ 

大好き、3回も言ってました? 全然気が付かなかったw 好きすぎて。
あき伽耶さま

第1話に2度も書き込んでくださるとは、なんて親切なんでしょう。ありがとうございます!
大好きは「大好きな反芻読書」を含めると4回になるんですよ。幸せ~。

ティノの歌、最初はもう少しまともな(?)ものにするつもりだったんですが、私が拙い歌しか作れなかったという裏事情(笑)。でも拙くしたおかげでくすくす笑いにつながったんだから、結果オーライですね♪
流れは、いまとなっては何に悩んだか全然わかりません。単純な流れですよねー。
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